399 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[sage saga] - 2012/01/07 23:13:37.52 ruxruOyg0 1/16>>280 の者です
ペンデックスが何とかできそうなので書けるとこまで書かせてください
本編+おまけで14レスお借りします
・超窒素禁書
・普通の小説に近い形式
・今回若干暗いです
【関連】
超窒素禁書
http://toaruss.blog.jp/archives/1040856132.html
「ん? あの超後姿は……」
七月二〇日、午前九時。
隠れ家のある第五学区にて、どこかで見たような少女が前方を歩いていた。
「少女」とはいえ絹旗よりは年上、ごくシンプルなTシャツとジャージのズボン(ピンク)で均整の取れたスタイルを覆っている。
ちなみに絹旗自身は大量のビニール袋(中身の八割が食料)を両手に持った主婦的スタイルである。
インデックスとの作戦会議にも疲れ、小さな口に吸い込まれた備蓄を買い足しに出たのだ。
「滝壺さんっ! こんな所で何を?」
「きぬはた」
滝壺理后。
「アイテム」の同僚にして組織の核を担う大能力者である。
ぼーっと振り返る挙動、微妙に焦点の合わない瞳からはとても窺い知れないのだが。
「大分前に置き忘れた本を取りに行くの。きぬはたこそ、凄い荷物だね」
「あ、っあー、近くの『場所』の買い置きを超補充しに行くんですよ! 滝壺さんが忘れ物したのもそこでしょう? ついでですから私が取ってきますよ!」
「そう? ありがとう」
拙い予感がしてカマを掛けてみたが、大当たりだったようだ。
先手を打っておいて良かった。
時間を確認する振りをして携帯に目を遣る。
インデックスの「歩く教会」にこっそり留めてきたクリップ状のGPS発信機は、今もしっかり隠れ家の場所にあるようだ。
「でも」
と、何とか遣り過ごせた安堵は不意に遮られた。
「――北北東から電波が来ない」
「は?」
北北東――隠れ家の方向のAIM拡散力場に、不自然な空白地帯がある。
滝壺の話を纏めるとそういうことだった。
「だから、私も様子を見に行く」
インデックスの位置は、隠れ家から動いていない。
絹旗はインデックスに、室内に潜んでいるようには言わなかった。
一年も一人で逃げ続けたというのである、非常時の判断はインデックス自身に任せる方が妥当だ。
発信機もインデックスが移動した場合に助けに入るためのもの。
ただ話によれば追跡者は見境の無い相手ではない――周囲の建物や無関係の人間は極力巻き込まない――らしい。
何か起こるまでは留まった方が安全だろう、というのが先程話し合った際の合意だった。
「分かりました、超急ぎましょう」
空白ができたのは今さっき、まるで何かを避けるように急激に拡がったという。
中心地は隠れ家、ではなく微妙にずれた地点だ。
「誰かが何かしたなら、とっ捕まえてやります」
滝壺を遠ざけるために問答する時間は無い。
荷物をうち捨て、二人は音も無く駆け出した。
大学生向けの単身用集合住宅、その中の一室が件の隠れ家である。
辺りは眠りに呑まれたように静まっている。
棟一つだけでなく近辺一帯が、だ。
大学の講義時間であることを考慮に入れても、明確な異常。
「確認しますが、中心にもAIM拡散力場は超観測されないんですよね?」
こくり、と滝壺が頷く。
つまりこれを引き起こしているのは能力者ではない。
「滝壺さんはここで待機してください。私が合図するか、……異変が感じられたら、麦野に連絡を」
「分かった。無理しないでね」
常に携帯している拳銃を渡し、ビルの陰の方へと促す。
滝壺ならば、万が一のことがあってもAIMの変化から事態を察知し、離脱することができるだろう。
「きぬはた。詳しいことは分からないし私は前線には出れないけど。私はきぬはたを応援してる」
去り際に、絹旗の携帯をちらりと見て滝壺が口にした言葉。
絹旗は不敵な笑みだけで返し、隠れ家のある棟へと走り出す。
(鈍いようで……本っ当、超敵わないですね)
角を折れ、空白地帯の中心と言われた狭い路地裏に踏み込む。
絹旗は足に力を入れ加速する、までも無かった。
そこにインデックスは居た。
地に伏せていた。
周囲には清掃ロボットが三台。
何故か、「歩く教会」でない白い服。
多分隠れ家に置いていた替えのワンピース。
真っ赤に染まった、背中。
「な、何で、」
「何故? 君が『歩く教会』を脱がせたんだろう?」
声。
路地の先に、「魔術師」が立っていた。
絹旗は、自分とインデックスの境遇を僅かなりとも重ねていたことを自嘲した。
自分と近いのはどう見てもこちらの方だ。
この年齢も近い男からは――慣れ親しんだ同属の匂いが、する。
「は? 散々インデックスを追いかけ回して斬り付けて、超その言い草ですか」
身体中の血液が醒めていく感覚。
「こちらとしても予想外のことだ、本当に余計なことをしてくれたよ。科学の犬が」
絹旗は思考する。
当然絹旗は「歩く教会」を脱がせたりはしていない。
「辺りに人が居ないのもあなたが?」
「本当は君も入れないようにした方が楽だったんだが。後顧の憂いは断っておくべきだろう?」
居場所が探知されたとして、絶対の防御があれば怪我の恐れは無い。
インデックスが「歩く教会」を手放すことは有り得なかったはずだ。
「まあ良い、いずれにせよ君を殺してソレを回収するだけだ」
「ソレだの回収だの、か弱い少女に随分ですね」
だからこそ、GPSだって服の裾に付けて――。
――待て、まさか、インデックスは。
「君にはソレの意義も価値も解らないだろう? ソレの持つ一〇万三〇〇〇冊の重みを知る人間は、そんな甘いことは言わない」
絹旗は、インデックスがここで倒れている理由に、思い当たってしまった。
「超最っ低ですね」
だから絹旗は決めた。
少女を人とも思わないようなこの下衆をぶっ飛ばす。
インデックスは、必ず助ける。
「ふん、やる気だな。――Fortis931」
魔術師が呟いた言葉に絹旗は頓着しない。
「潰れろ超バーコード野郎っ!!」
ただ手近にあった清掃ロボットを一台ぶん投げた。
金属の塊は結構な速度をもって魔術師に迫り――、
「炎よ、巨人に苦痛の贈り物を《Kenaz PurisazNaupizGebo》」
ドゴォ!! と、対峙する二人の中間で爆散した。
魔術師の手から放たれた大砲のような炎が直撃したのだ。
(! 魔術とやらの原理は解りませんが、大した出力ですね)
「様子見をしている余裕があるのかい? 」
男が手を振ると、剣のような形に制御された炎が再び出現。
気軽な様子で投げ放たれたそれが小柄な身体を飲み込まんとする、が。
「っりゃああぁぁぁぁ!!」
絹旗は迷わず、腕全体を使って叩き払った。
じゅう、と音ではなく感覚が左腕を灼いている。
炎そのものは壁に弾き飛ばした筈なのに。
絹旗を守る窒素の壁は鉄などの装甲に比べて熱に強いが、魔術師の炎はあまりに高温過ぎたのだ。
(超追撃が来る前に攻め落とす!)
一瞬能力を解除し熱せられた窒素を入れ替えると、絹旗は前方に突進した。
「不可視の鎧か。面妖だな、能力者」
対する男は冷静に迅速に言葉を紡ぐ。
「――その名は炎、その役は剣《IINF IIMS》。顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ《ICR MMBGP》」
業火を塗り固めた巨大な人型、魔女狩りの王。
それの存在と共に、地獄のような熱気が辺りを塗り替えていく。
「っ!?」
絹旗は後ろに飛び退いた。
そうせざるを得なかった。
高速で駆け抜ける先の攻撃とは違い、実体まで伴って在り続ける炎。
(突っ込んだら装甲ごと超蒸し焼かれる……っ!)
「――――――――!!」
声無き声を上げて、その体躯からは想像も付かないスピードで巨人が迫る。
追い戻された路地の入り口から清掃ロボットを投擲するも、爆風が僅かに上体を仰け反らせただけだった。
「くっ……!」
絹旗は最後の清掃ロボットを引っ掴むと、盾のように構えて駆け出した。
魔術師は魔女狩りの王の向こう側を油断無く眺めていた。
赤黒く蠢く芯と炎の輝きに阻まれ完全には見通せないが、しかし勝負は決まったようなものだ。
能力者の女は単なる鉄塊を持って突っ込んでくる。
それは最早やぶれかぶれの行動にしか見えなかった。
近距離から投げられた機械が魔女狩りの王の前面で破裂している。
一瞬動きが止まる、それだけ。
「ふん、アレを横から掻っ攫った罪を――」
その呟きの後半は一体何だったか。
ボッ!! と。
魔女狩りの王の横腹が、喰い破られたように丸く削れた。
勝負は決まったようなものだと、彼は確かにそう思っていたのだ。
投げつけたのは自身の弱点を補うために常備している缶。
高温により破裂し、撒き散らされた液体――液体窒素が急激に気化し充満する。
その一瞬、巨人の脇に空いた「不燃地帯」を絹旗は駆け抜ける。
「っああぁぁぁあぁぁ!!」
正直、魔術などという手段で作られた炎がこれで削れるかは賭けだった。
水の中でさえ燃焼する「モノ」である可能性もあったのだから。
しかし絹旗は躊躇わない。
即座に始まる修復のラグを突いて、絹旗は業火を突破する。
瞬間、能力を解除、再展開。
新鮮な窒素を纏い魔術師に肉薄。
「――吸血殺しの紅十字《Squeamish Bloody Rood》ッ!!」
ギロチンのごとく迫る二本の炎。
身体を落とし大きく右腕で弾く。
低い姿勢から見上げた男の顔は、年相応に無防備だった。
「超砕けろっ!!!」
ゴッシャアァァァァ!!!! と。
鉄をも引き千切る拳が鳩尾ごと魔術師を吹き飛ばした。
魔術師が気を失うと同時に背後に迫っていた炎は消滅した。
地面を五メートルは滑りやっと静止した相手を見、絹旗は眉を顰める。
殺意を向けてきたのだからここで止めを刺すのが賢明なのだが。
「こいつ、私じゃなくてインデックスの敵なんですよね……」
インデックス自身の意向が知れないため、何となく殺してしまうのは躊躇われた。
再び向かってこられても困るので結局両足は叩き折ったが。
「……インデックス」
清掃ロボットが無くなったことで、じわりと地面に血が広がっている。
多分「歩く教会」は隠れ家の中だ。
わざわざ何の足しにもならない服に着替えて、そしてきっと故意に、追っ手に姿を見せたのだ。
「きぬはた」
少しだけ舌っ足らずな呼び声は重傷の少女のものではない。
「……滝壺さん」
「治まったみたいだから、来た。その子を病院に連れて行こう?」
「病院は、拙いんです」
絹旗は学園都市の、暗部の恐ろしさを知っている。
外からの侵入者であるインデックスを、たとえ裏稼業の病院であっても預けるのは危険だ。
最も、敵の魔術師含め何らかの意図で見て見ぬ振りをされている可能性もある。
現時点ではその判断ができないのだ。
「ん……誰、っ?」
か細く怯えた声にはっと振り向いた。
薄く目を開けたインデックスは、痛みよりも知らない人が居ることに警戒している。
「大丈夫、です。この人は私の超仲間ですから」
小さな戸惑いの後、頷くインデックス。
「インデックス。学園都市の病院には、あなたを連れていけません。だから……あなたの知識で、怪我を治せませんか」
「方法は……あるの。でも、できる人が、居ない」
「っ、私にはできませんか!?」
銀の頭がふるりと横に揺れた。
「駄目。……人工的な、物でもね。才能が、能力がある人には、使えないの」
「どうして!!」
「そういう風に……なってるから。魔術は、才能が無い人にしか、無理なんだよ」
ばし、と壁を殴りつける。
絹旗は小さな肩を震わせ床を見つめる。
インデックスが怪我を負ったのは自分のせいなのだ。
自分に迷惑を掛けまいと隠れ家を出ようとして、服に付けられたGPS発信機に気付いたのだろう。
意外と聡い気のある少女は知識は無くとも意図を察したのだ。
その発信機がどうしても外れないとかそんなどうしようもない理由で、「歩く教会」を脱いだに違いないのだ。
「歩く教会」の位置を探知しても無駄だと思わせるため、敵に姿を晒してまで。
絶対助けると決めたのに。
絹旗には何もできない。
「きぬはた。大丈夫。私が何とかする」
救いの声は、今まで黙って聞いていた滝壺のものだった。
AIM拡散力場の隙間を縫って学区内の別の隠れ家に移動した。
インデックスは揺らさないように絹旗が抱く。
滝壺がルートの指示を出す他は三人とも無言だった。
ベッドの上に力の抜けた身体を横たえる。
華奢な背中からは今も血が流れ、ゆっくりとマットに染みていく。
「、う……」
漏れる声が絹旗の心臓を刺す。
「……それで滝壺さん、どうすれば」
「うん。インデックスはこの怪我を治す方法を知ってる。でもインデックスにも能力者にも、その方法は使えない。ここまで合ってるかな」
ふるりと頷くインデックス。
「なら、私の能力できぬはたの『自分だけの現実』を押さえ込む。一時的にだけど能力者じゃなくなれるよ」
「そんなことできるんですか!?」
絹旗の認識では、滝壺の能力はAIM拡散力場の認識と追跡――知覚に特化した物だ。
現に「アイテム」の仕事でも能動的に敵に働きかけるところは見たことが無かった。
「昔、そういう実験をしたことがあるから。相手に抵抗されたら無理だから普段はやらない」
「凄い……滝壺さん超凄いです」
「駄目、大丈夫って……保障が無いよ。 能力者が使うと、身体が、壊れちゃうの!」
声を張り上げたインデックスは、怪我に障ったのかうぅ、と呻いた。
それを見て、いや見るまでもなく絹旗の心は決まっていた。
「……その方法でいきましょう」
「っ、駄目なんだよ!」
インデックスの静止を無視して絹旗と滝壺は頷き合う。
滝壺の手には小さく薄いプラスチックケース。
それを見て絹旗ははっとした。
滝壺が能力を使用するということは、身体を蝕む「体晶」を摂取するのだ。
しかし逡巡する間に、滝壺は気負わずその粉末を口にした。
瞳にぴしりと力が宿る。
「大丈夫。いくよ、きぬはた」
滝壺は絹旗の手を取り、目を閉じる。
途端、絹旗の脳は引っ掛かれるような気持ち悪さに満たされる。
「う、ぅああぁぁっぁぁ!!」
似たような感覚を過去にも味わったことがある。
人格を、何もかも、踏み荒らされる心地。
「頑張って、力、抜いて」
「あ、ぁあああぁぁ……」
滝壺の顔にも脂汗が浮いている。
それが流れるのを見て、絹旗はただ耐えた。
「もう少し、これ、で」
どれだけそうしていたか、それすら考えられなくなった頃。
かくん、と苦痛が消え奇妙な喪失感が絹旗を襲う。
「きぬはた、能力は使える?」
絹旗は身体の周りに防壁を展開しようとして、――いつも傍にあった窒素の存在を感知できないことに驚いた。
「超使えなくなってますね」
「ごめん、多分そう長くは保たないけど」
滝壺の顔に流れる汗は止まらない。
今も能力を行使し続けているのだ。
「いえ、どんなに感謝しても足りないです。……インデックス」
方法を、と問いかける眼にインデックスは首を激しく振った。
「っはぁ、はぁ……駄目、なんだよ……っ!?」
さらに流れ出る血液。
遂にインデックスの意識は再び闇に呑まれ――、
「――警告、第二章第六節。出血による生命力の流出が一定量を超えたため、強制的に『自動書記』で覚醒めます」
透明に透明を重ねた視線が周囲を睥睨する。
魔道図書館の「セキュリティ」が、現世に浮かび上がる。
おまえは何だ、とか「インデックス」はどうなったのか、とか余計なことは誰も訊かなかった。
「これ」もインデックスを助けようと――少なくとも生命を維持しようとしていることは理解できる。
何より、二重の意味で時間が無いのだ。
「では超手早く方法を説明してください」
絹旗と滝壺は指示に沿って部屋の中を整える。
インデックス自身さえ怪我の痛みも無いかのように床に血で紋様を刻んでいく。
程無くして準備が完成したらしい部屋の中心に、絹旗とインデックスは座り込んだ。
「天使を降臨ろして神殿を作ります。私の後に続き、唱えてください」
インデックスの喉から放たれる何処の言葉とも知れない韻律に、絹旗は必死で追従した。
脇にセットされたぬいぐるみ(麦野の)があろうことか自分と同じように歌いだすが、音をなぞる事だけに集中する。
意識が拡散していくような錯覚に囚われる。
「思い浮かべなさい! 金色の天使、体格は子供、二枚の羽を持つ美しい天使の姿!」
天使なんて映画に出てくる紛い物しか知らない。
プラスチックの翼を接着剤で服に留めて、後から照明を当てたようなのしか。
それでも無理矢理想像し、空想し、夢想した天使は、――柔らかい微笑を浮かべた修道女の姿をしていた。
ゆるりと正体の無い気配が収束する。
しかし、そこまでだった。
それは静かに渦巻きながら辺りを漂っている。
「……、カタチの固定化には、失敗。唱えなさい。もう一言で終わります」
失敗、との言に不安を覚えたものの、今はインデックスを信じるしか道は無い。
一言というよりは一節、終結部に向かう音の流れを無心に綴る。
何が起こったのかも解らない。
ただ程無く、張り詰めた空気がゆるりとほどけていった。
「――生命力の補充に伴い、生命の危機の回避を確認。『自動書記』を休眠します」
無感動な声と共に、少女達は三者三様に崩れ落ちた。
一番に目覚めたのは絹旗だった。
「自分だけの現実」に介入され専門外の魔術に触れたとはいえ、普段前衛で戦っている分身体には自身がある。
能力も元に戻っているようで、体晶の副作用に震える滝壺と未だ体力の戻りきらないインデックスを難なくベッドに運ぶことができた。
自身もソファに横たわりタオルケットをばさりとかぶる。
窓の外の光は赤く、室内は少し冷えた。
(何とかインデックスは持ち直したようですね。ですが……)
心臓は重たいままだった。
インデックスが斬られたのは、自分が心優しい修道女の性格を知りながら、不用意なことをしたから。
滝壺が体晶を使ったのは、自分が巻き込んだから。
インデックスを本気で助けたいなら立場なんて捨てて付きっ切りで護衛すれば良かった。
滝壺を苦しめたくないならインデックスを見捨てれば良かった。
何も選べず、結局皆に辛い思いをさせた。
「私、全部中途半端で、本っ当に超最低です……」
鮮やかな夕陽に染まる部屋で、絹旗は蹲っていた。
これから夜が来る。
おまけ:NGシーン
ペン「思い浮かべなさい! 金色の天使!」
絹旗(天使……超天使……)ウーン
垣根(金)「」ドヤッ
絹旗「誰!?」
滝壺「未来から電波が来てる……」
書いてから気付いたけどvs絹旗の時の垣根は羽根生えてなかったな
414 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[sage saga] - 2012/01/07 23:24:26.19 ruxruOyg0 16/16以上です
ペース配分の都合上ステイルの詠唱を省略しちゃったことが心残り
本名を名乗りさえせず沈みましたがステイル大好きです
読んでくれた人ありがとう!