794 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga] - 2012/01/25 03:53:49.06 TF5Du3E8o 1/23

こんな時間ですが18レス位もらいます、禁書×FF5みたいな感じです
続きが上手く思いつかなかったので未完のままですが投下します
強さ云々等は主観なのでご容赦ください。設定とかはFF5(SFC)のみです

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-35冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324178112/
795 : 学園都市の死闘 1/18[sage saga] - 2012/01/25 03:54:45.86 TF5Du3E8o 2/23


上条「天気も良いし、布団でも干すかなー」ガラッ

上条「雨でも降らなきゃいいけど……って、えええ!?」

イン「…………」

ギル「…………」

上条(女の子と……人間の様で何か違うヤツが干されている)

上条「……何だこれ」

イン「……おなかへった」

上条「え?」

ギル「腹が減ったって言ってんだよ」

上条「喋ったぁぁぁ!?」

ギル「言葉位しゃべるだろうが、何驚いてんだ」

イン「そんな事よりおなかがへったんだよ」

上条「……えーと、状況はさっぱりわからんが中にどうぞ」

796 : 学園都市の死闘 2/18[sage saga] - 2012/01/25 03:55:19.46 TF5Du3E8o 3/23


 上条の部屋

上条「……とりあえず、野菜炒めを作ってみました」

イン「ありがとう! そしていただきます!」

ギル「こいつ、ずいぶん腹減らしてたみたいだな」

上条「あ、ああ……アンタは食べないのか?」

ギル「メシなんて食わなくても死にはしねえよ。……それより、聞きたい事があるんだが」

上条「聞きたい事?」

ギル「おう。……ここは、どこだ?」

上条「……はあ?」

ギル「この世界について詳しく教えろって事だ。オレの居た世界とはずいぶん景色も違うみたいだしな」

上条「……えっと。確認したいいんだけど、アンタ……何者だ?」

ギル「オレはギルガメッシュ、エクスデス様の親衛隊隊長として戦っていたんだが……色々あって見限られちまってな」

上条「エクスデス……? 悪いけど、そんな単語聞いた事ないな」

ギル「だろうな……。デジョンでここに飛ばされちまったて事か……」

上条「何かさっきから聞いた事無い言葉ばかりだ……」

797 : 学園都市の死闘 3/18[sage saga] - 2012/01/25 03:56:11.92 TF5Du3E8o 4/23


ギル「何だお前、魔法については詳しくないのか? デジョンってのは時空魔法の一つで、相手を次元のかなたにすっ飛ばしちまう強力な魔法なんだよ」

イン「魔法……? あなた今、魔法って言った?」

ギル「おう、それがどうした?」

イン「……魔法名と学派と結社名、これについて教えて欲しいんだけど」

ギル「はあ? 悪いが嬢ちゃん、そんな事をオレは知らねえよ。魔法なんてのは便利だから使ってるだけで、極めようとか勉強しようとか思ってるわけじゃないんだから」

イン「……そんな事で魔法が使える訳ないんだよ! きちんと知識を得てそして様々なものを積み重ねて魔術は完成するんだよ!」

ギル「そう言われてもなあ……魔法は店で買える位簡単に手に入るものなんだよ」

イン「馬鹿な事を言わないでもらいたいかも! あなた、魔術師を馬鹿にしてるの!?」

ギル「いや、そういう訳じゃ」

イン「ともかく! 魔法が使えるなんて嘘ついちゃダメなんだよ! 分かった!?」

上条「……あのー、全然話が見えてこないんですけど。とりあえず、そっちのお前は何者だ?」

イン「……自己紹介がまだだったね。私はインデックス、見ての通り教会の者です」

上条「それが何故、魔術とかよく分かんねーものについて、熱く語っているのでございましょうか?」

イン「私も魔術師だからね、エセ魔術師はキチンと叱ってあげなきゃ!」

上条「……魔術師?」

イン「私はイギリス清教の魔術師なんだよ。魔法名は……って何、その顔?」

上条「魔術師……ねえ」

イン「何? 何か問題でもあるの?」

上条「いや、魔法とか魔術師とかありえねーモノの話をされてもな……」

イン「なっ……! 魔術はあるの! あなたが知らないだけなんだよ!」

798 : 学園都市の死闘 4/18[sage saga] - 2012/01/25 03:56:39.81 TF5Du3E8o 5/23


上条「じゃあ証明してみろよ。魔術とやらを実際に見せて貰えば俺も信じるけどさ」

イン「ううっ……それは……」

上条「何だよ、やっぱり嘘なんだろ? 別に無理しなくていいって」

イン「嘘じゃないんだよ! ……でも、私は魔術が使えないから」

上条「使えないのに魔術はあるって言われてもなあ……」

イン「……でも、魔術はあるもん! あるったらあるの!」

上条「……うーん」

ギル「おい、嬢ちゃん。だったらオレの魔法をこいつに見せてやれば良いんじゃねえか?」

イン「……魔法名の意味も分からないような人が魔術なんて使える訳」

ギル「まあ、それも含めて見せてやるって事だ。おい、お前」

上条「ん? 何だ?」

ギル「今から魔法を使うから、この部屋に少し被害が出るかもしれねえけど良いか?」

上条「……被害、ねえ。どうせそんな事出来ないだろうけど、やるなら俺の右手に向かってやってくれ」

イン「右手? どうして?」

上条「俺の右手は幻想殺しって言って、それが異能の力ならどんなものでも打ち消しちまうんだ」

イン「……それこそ嘘くさいんだけど」

上条「お前も十分嘘くさいっつーの。ほれ、アンタが能力者って事もあるかもしれねーし、一応右手目がけてやってみてくれ」

ギル「本当に大丈夫か? とりあえずそんなに強くない魔法……よし、いくぞ!」

    [エアロラ]

上条「うおっ!? 何だこの風!?」

イン「こ、これは……いったい……」

799 : 学園都市の死闘 5/18[sage saga] - 2012/01/25 03:57:44.65 TF5Du3E8o 6/23


ギル「それっ! ちゃんと消してくれよ!」

上条(くうっ……ええい! ともかく右手を前に……!)バキン

イン「あれ……?」

上条「消え……た……」

ギル「おお! お前、やるな! 完璧に打ち消すとは思わなかったぜ」

上条「い、今のは……?」

ギル「青魔法のエアロラだ。そこまで強力な魔法じゃねえが……それにしても驚きだ」

イン「……私の知識の中には無い魔法。いったい、どういう事なの?」

ギル「だから言ってんじゃねえか。オレは別の世界から来たってよ」

上条「うーん……確かにその恰好と今のを見たら信じない訳にもいかねーかもな」

ギル「ちなみにこんな事もできるぞ」

    [でんげき]

上条「なあっ!? 危ねーだろ!!」バキン

ギル「ちっ、これもダメか」

上条「まったく……でも、これで能力者ってセンも消えちまったな」

イン「どういう事?」

上条「この都市には炎を出したり電撃を出したり人の心を読めたりって感じで色々なヤツがいるんだ。それが能力者って思ってくれ。で、原則として能力は一人一つって事になってんだ」

ギル「へえ、能力者か。まっ、オレさまは他にもたくさんの技を持ってるからそんなヤツらに負けるわけねえけどな」

上条「……アンタ、何者なんだよ」

ギル「さあな、ともかく今はどうしようもねえ。少しの間、厄介になるぜ」

上条「はぁ? どういう事だよ?」

ギル「行くあてもねえからここに居るしかないって訳だ。なっ、嬢ちゃん?」

イン「……でも、私は逃げなきゃいけないからここには居られないんだよ」

800 : 学園都市の死闘 6/18[sage saga] - 2012/01/25 03:58:41.94 TF5Du3E8o 7/23


上条「逃げる? お前、追われてんのか?」

イン「うん……魔術結社に追われてる」

上条「……今度は魔術結社かよ」

イン「……そこはかとなく馬鹿にしてるね?」

上条「はあ……さっきまでは信じてなかったけど、あんなの見せられちゃもう馬鹿になんてしねーよ」

ギル「あんなのとは失礼じゃねえか。まあいいや……で、嬢ちゃんは何で追われてんだ?」

イン「私の持ってる、一〇万三〇〇〇冊の魔道書。きっと、それが連中の狙いだと思う」

上条「一〇万三〇〇〇冊……? そんなのどこにあるんだよ」

イン「この頭の中だよ」

上条「………………はぁ?」

イン「……その表情、また馬鹿にしてるね?」

上条「……いや、無理だろ。何だ? お前は図書館を擬人化した何かか?」

イン「君の言ってる事はよく分からないけど……とりあえず、完全記憶能力って言えば分かるかな?」

上条「一度見たものや聞いたものは忘れない、っていうやつか?」

イン「うん、私はそのおかげで膨大な魔道書も記憶できるんだよ」

ギル「一〇万三〇〇〇冊か……それだけあればずいぶん悪い事もできそうだな」

上条「悪い事?」

ギル「知識ってもんは持てば持つほど力になるんだよ。魔法も一緒だ、修練もある程度は必要だが、結局は知識がモノを言うからな」

イン「その人の言う通りなんだよ。私の所蔵する魔道書を利用すれば……世界を動かす事も難しくは無い」

上条「……イマイチ深刻さは理解できないが、お前が狙われているってのは分かったよ」

801 : 学園都市の死闘 7/18[sage saga] - 2012/01/25 03:59:24.59 TF5Du3E8o 8/23


ギル「で、嬢ちゃん。逃げるみたいだけどアテはあるのか?」

イン「イギリス清教に所属する教会に行けばなんとかなる……でも、見つけるのは大変かも」

上条「そこら辺にある教会じゃ駄目なのか?」

イン「うん、他の教会に行っても門前払いだと思う。敵に捕まる前に教会を見つけ出さなくちゃ……」

上条「だったら、少しくらい手助けさせろよ。さすがに追われてる女の子を放っておくほど人でなしじゃねーからな」

イン「……じゃあ、私と一緒に地獄の底までついてきてくれる?」

上条「……地獄、って」

イン「大丈夫だよ、教会さえ見つければいいんだから。だから心配しなくていいからね?」

上条「あ、ああ……でも、なんか困った事があったら、また来ても良いからな」

イン「うん。おなかへったら、またくる。じゃあね!」

ギル「待ちな、嬢ちゃん。そんな水臭い事言うなよ」

イン「……えっ?」

ギル「ここで会ったのも何かの縁だ……オレさまが嬢ちゃんを守ってやるよ!」

802 : 学園都市の死闘 8/18[sage saga] - 2012/01/25 03:59:58.64 TF5Du3E8o 9/23


イン「ええと……でも、敵もそれなりに強いと思うし」

ギル「おいおい、オレはエクスデス様の親衛隊隊長だった男なんだぜ? 魔術師なんて怖くねえっつうの!」

イン「……でも、見限られたんでしょ?」

ギル「うっ……それは言うな。まっ、オレも元の世界に戻りてえって気持ちもあるんだ。それには嬢ちゃんみたいな力が行きかいしそうな所の近くに居た方が、オレとしても都合がいいんだよ」

上条「ここは頼っといたほうが良いんじゃないか? この人も悪いヤツって訳じゃなさそうだし」

イン「……じゃあ、お願いするね?」

ギル「おうよ、どんな敵もこのギルガメッシュさまにお任せってもんだ!」

上条「何とかなりそうでよか……なああっ!? もうこんな時間……悪い! 俺も補習に行くからここでお別れだ!」

イン「補習?」

上条「説明してる時間すら惜しい! じゃあな、なんかあったらまた来いよ!?」

イン「…………行っちゃったね」

ギル「そうだな。オレたちも行くとするか?」

イン「うん。でも……鍵はしめなくて良いのかな?」

ギル「シーフが来ない事を祈るしかねえな」

803 : 学園都市の死闘 9/18[sage saga] - 2012/01/25 04:00:30.13 TF5Du3E8o 10/23


 街中


ギル「さて、教会を探すって言ってたが……どこにあるんだ?」

イン「とりあえず歩いて探すしかないね。……見つかるかな」

ギル「まっ、何とかなるだろ。それよりも心配なのは敵の方だな」

イン「私を狙うくらいだから、多分……相当の使い手だと思う」

ギル「へえ……でも安心しな、四人相手じゃなければオレ一人で十分だ」

イン「何で四人なの?」

ギル「……エクスデス様に見限られたのもオレが負け続けたからなんだ。その負けた相手が四人組だったって訳だ」

イン「……あなたは良い人? それとも悪い人?」

ギル「さあな、それを決めるのはオレじゃねえ。……エクスデス様に従ってただけだから何とも言えねえな」

イン「そのエクスデス、ってどういう人なの?」

ギル「どういう……か。オレにもよく分かんねえが、強いってのは確かだ」

イン「ふうん。で、あなたはもとの世界に戻ってどうするの? エクスデスって人の所にまた行くの?」

ギル「そうだなあ……戻って、オレは何をしてえんだろうな」

804 : 学園都市の死闘 10/18[sage saga] - 2012/01/25 04:01:07.08 TF5Du3E8o 11/23


ステイル「神裂……あれはいったい何だろうか?」

神裂「私にも分かりませんが……強大な力を感じるというのは事実です」

ステイル「それには僕も同感だ。……まったく、厄介な事になったね」

神裂「ともかく……あれが何にせよ、私達のやる事に変わりはありません」

ステイル「ああ、その通りだ。どうする? 僕が行こうか?」

神裂「いえ、ここはまず私が行きます。ステイル、人払いの刻印をお願いします」

ステイル「分かったよ、殺さない程度に頑張ってくれ」

805 : 学園都市の死闘 11/18[sage saga] - 2012/01/25 04:01:45.15 TF5Du3E8o 12/23


イン「うーん……この都市には教会は無いのかな。全然見つからないんだよ」

ギル「誰かに聞こうにも、こんな恰好じゃオレもただの怪しいやつだからな……」

イン「じゃあ、私がその辺の人に……っ!?」

ギル「ん? どうした嬢ちゃん、何かあったか?」

イン「……この辺、人が全然見当たらないね」

ギル「そういえばさっきは、珍しいものを見るような目でかなりの人間に見られてたが……」

イン「それが感じられない……その代わりに」

ギル「……嬢ちゃん、その予感は大当たりだ。――来るぜ!」

ギルガメッシュはそう言うと自らの大きな背中にインデックスを隠し、気配を感じた方を向いた。
その予感通り、二人目掛けて斬撃のようなものが襲い掛かる。

ギル「へえ……なかなかの力じゃねえか。だがなっ!」

ギルガメッシュは自らの背中にある巨大な長刀を取り出し、それを素早く正面に向かって薙ぎ払うように地面と水平にふるう。
その長刀は確実に何かをとらえ、衝突した瞬間に鼓膜を破るほどの轟音が響き渡った。
何とかその一撃を防いだが、ギルガメッシュは武器を構え続ける。彼の向いてる方向に、女の影が一つ。

神裂「思った通り、相当な使い手のようですね」

ギル「へへっ、当たり前だろうが。……そっちもなかなかのもんじゃねえか」

神裂「それ程ではありません。ただ、あなたを倒すには十分だと思いますが」

ギル「言ってくれるねえ。……嬢ちゃん、あれは敵で間違いないな?」

イン「……うん。あの女は、魔術師だよ」

806 : 学園都市の死闘 11/18[sage saga] - 2012/01/25 04:02:16.76 TF5Du3E8o 13/23


神裂「さて、あなたに話があります。その後ろに隠した少女をこちらに渡して頂けませんか?」

ギル「嫌だ、と言ったら?」

神裂「力づくでも、と答えます」

ギル「よし、分かった……勝負と行こうじゃねえか!!」

神裂「……そうですか。申し訳ありませんが、少々痛い目に遭ってもらいますよ」

神裂の手が巨大な刀の鞘にかけられる。そして次の瞬間、先程と同じようにギルガメッシュに向かって斬撃が繰り出される。
神裂の動きはあまりにも早く、常人では対応する事は不可能であろう。だが、今ここに居る者は戦い慣れた一人の男だ。
ギルガメッシュは長刀を正面に向かって凄まじい勢いでふるう。するとそこに切り裂くような風が生まれた。

     [かまいたち]

ギル「おりゃっ!!」

神裂「……なるほど、切り裂くような風。こちらの攻撃を防ぎながらも、それを一振りで生み出すとは」

ギル「おいおい、オレの力はこんなもんじゃねえぞ?」

神裂「それは私も同じです」

ギル「いいねえ、たまには一対一ってのも悪くは無い。思いっきりやろうぜ!」

神裂「では……少し本気を出しましょうか」

そう言うと神裂は再び刀に手を置く。と思っていると、一瞬神裂の手がブレて消える。
轟音と共にギルガメッシュを再度斬撃が襲う。しかし、先程とは異なりその数は一つではない。

ギル「一瞬で複数の斬撃!? だったら……!」

     [エアロラ]

ギルガメッシュの周りに風の塊が一つ出来上がり、それをそのまま正面に向かって解き放つ。
上条に対して使った青魔法と呼ばれる強力な風の魔法だ。しかし、それすらも越えて神裂の見えない斬撃は伸びてくる。

ギル「げえっ! 効かねえのかよ!? くうっ……!」

長刀で一つを防ぎ、風で威力を弱めることは出来たが複数の斬撃はギルガメッシュの体を捉えていた。
ギルガメッシュを言葉にできない程の痛みが襲う。神裂の容赦のない攻撃が当たったのだから無理もない。

807 : 学園都市の死闘 12/18[sage saga] - 2012/01/25 04:02:48.94 TF5Du3E8o 14/23


ギル「ちいっ……痛えじゃねえか……くそっ」

イン「だ、大丈夫……?」

ギル「ああ……ギリギリ何とか立ってられる」

神裂「驚きました。本気でやったつもりですが……思った以上ですね」

ギル「ったく、体に受けたのは六つ……防いだのは一つだけ。同時に七つの斬撃なんて化け物かよ」

神裂「少々勝手は異なりますが、人間という事に間違いはありません」

ギル「そうかいそうかい……まあ、この際それはどうでもいいんだ」

神裂「何が言いたいのかは分かりませんが、次は無いと思ってください」

イン「……ねえ、もう良いよ? 私のせいであなたが傷つくのは見たくないから……」

ギル「嬢ちゃん……へっ、泣かせてくれるじゃねえか! おい、お前のそれは同時に七つまでなんだよな?」

神裂「ええ……ですがそれを知っても何も変わりません。防ぐ事は不可能でしょうから」

ギル「それさえわかれば十分だ!」


ギル「よし ここからは 本気で戦わせてもらうぜ! ギルガメッシュチェーンジ!!」


808 : 学園都市の死闘 13/18[sage saga] - 2012/01/25 04:03:29.71 TF5Du3E8o 15/23


その掛け声と共にギルガメッシュの姿が変わっていく。体つきが変わるのも十分驚くべき事なのだが、それよりもインデックスと神裂はある変化に目を奪われた。目の錯覚ではなく、腕の数が明らかに増えている。

神裂「なっ……! 腕が八本!?」

イン「ど、どういう事……?」

ギル「ファファファ! オレはこの世界の人間じゃねえって言っただろ? さて……待たせたな!」

神裂「……異形の者と戦う事になるとは思いませんでした。ですが、やる事に変わりはありません」

ギル「そうこなくっちゃなあ! ところでその刀、ずいぶん良いやつに見えるな」

神裂「あなたの言う通り、この七天七刀は名刀だと思います。それがどうかしましたか?」

ギル「オレは刀に目が無くってね……その刀、いただくぜ!」

神裂「くだらない事を……!」

神裂の斬撃が再びギルガメッシュに対して放たれる。その速さは常人では目でとらえる事など到底できないであろう。
その攻撃に対し、ギルガメシュは長刀、槍、鎖付のハンマー、そして五本の剣を八本の手にそれぞれ構えさせ、迎え撃つ意志を見せる。

ギル「……変わるのは、見た目だけじゃないぜ!」

ギルガメッシュの目は神裂の攻撃を目で追い、その軌道を予測する事に成功した。
そして神裂の斬撃の正体にギルガメッシュは気付く。七つの斬撃――七閃、その正体は、

ギル「なるほど……まずは、一つ! そして二つ!」

ギルガメッシュはハンマーを上に向かって振り回すがそこには何もない。しかし、確かに何かを捉えた手ごたえがあった。
それと同時に長刀を後ろに向かって振るう。ハンマーと長刀は何かと衝突したと思えば弾き返される。

ギル「三つ目は……下! 四つ、五つは前!」

高く宙に舞いあがり、真正面に飛んできた「何か」を二つの剣で迎え撃つ。ギルガメッシュの手に、ビリビリと凄まじい衝撃が伝わるがそれに気を取られている時間さえない。躱したはずの「何か」がそのまま下から襲ってきている。
下からの攻撃を三つ目の剣で払い、すぐに四つ目の剣と槍を横に向かって大きく地面と水平に薙ぎ払う。
槍と剣はやはりそれぞれ何かに当たり、跳んでバランスを失ったギルガメッシュの体を大きく揺るがす。

神裂「……七閃がすべて防がれた? ……っ!」

809 : 学園都市の死闘 14/18[sage saga] - 2012/01/25 04:04:13.60 TF5Du3E8o 16/23


ギル「くっ……全部防いだぜ! さあ、こっちの番だ!」

着地した瞬間にすぐ神裂の方へ足を踏み込み前進する。
その距離は二十メートルはあったはずだが、それを一歩で半分まで詰め、二歩目で神裂の目の前に現れる。
神裂は眼前にギルガメッシュの姿が見えるとすぐさま七天七刀に手を掛ける。
彼女はそのまま刀を抜き、ギルガメッシュを再び切りつけようとする。だが、その前に彼の五つ目の剣が神裂を襲う。
剣と刀が衝突した瞬間、その場に轟音が響き渡り両者の攻撃の威力が常識はずれである事を証明した。

ギル「七つの斬撃ではなく七本の鋼糸か……それを同時に操り、そしてあの威力とはな」

神裂「……ここまでとは。正直、侮っていた事を後悔してしまいます」

ギル「それでも涼しい顔したまんまか……面倒くせえ相手だ」

神裂「いえ、心配しないでください。――次で終わらせますから」

810 : 学園都市の死闘 15/18[sage saga] - 2012/01/25 04:05:38.21 TF5Du3E8o 17/23

 
神裂は呼吸を整え、精神を統一させる。神裂の周りには目には見えないが間違いなく「力」が蠢いていた。
それを見たギルガメッシュはすぐに勘付く、「相手は一撃必殺の技を使ってくる」と。

ギル「……嬢ちゃん、後ろにしっかり隠れてろよ」

イン「う、うん……でも」

ギル「安心しろ、オレはエクスデス様の親衛隊長だ……こんなとこで死ぬ訳にはいかねえんだよ」

神裂「……覚悟を」

その言葉の後、斬撃がギルガメッシュを襲った。

ギル「ぐ、おおおおお!!」

一閃、まさに一撃必殺の技だった。神裂は刀を抜き、そしてギルガメッシュを迷いなく斬りつけた。
目で捉える事は不可能なほどの速さ、それでいて防ぎようの無い一撃。
だが、それをギルガメッシュは七つの武器で受けた。それを見た神裂はただ一言。

神裂「受け止めるとは、驚きました」

ギル「くっ……がっ、はっ……オレも甘く見られたもんだな」

神裂「……何を言っているのですか?」

ギル「バカにするな……加減しただろ、その技はもっと威力が高いはずだ」

811 : 学園都市の死闘 16/18[sage saga] - 2012/01/25 04:06:10.14 TF5Du3E8o 18/23


実の所、神裂はこの相手を本気で亡き者にしようとは思っていなかった。
何をどうしたのかは分からないが、相手は手が八本ある。それは魔術か、それとも異形なのかもわからない。
また、見た事も無い魔術を相手は使用してきた。風を起こす魔術自体は珍しくも無いが、問題はそのやり方である。
それに合わせてて、ギルガメッシュがインデックスを護ろうとしていたという事が、神裂が手加減をした理由である。

神裂(なぜあの子を護る必要が……いえ、今は考えなくとも良いでしょう。現に相手はもう戦えないはず)

ギル「わ、悪いな嬢ちゃん……立つのも辛い位だぜ」

イン「ごめんなさい……私があなたを巻き込んだから。それに、完全に防ぐ事が出来なくて」

ギル「防ぐ……? 嬢ちゃん、何かしたのか」

神裂「その子に感謝すべきでしょう、私の攻撃は魔術を使用しています。それは複雑に絡み合ったものですが……どうやら見破られた様ですね」

ギル「……おい、本当か」

イン「うん、軌道を変える位しか出来なかったけど……」

ギル「そうか……ありがとな、嬢ちゃん」

神裂「さて、どうしますか? もうそちらは戦えないように見えますが」

ギル「バレちまったか……ああ、その通りだよ。もう戦えないな」

神裂「そうですか、諦めて禁書目録をこちらに渡すという事ですね」

その神裂の言葉はいわば勝利宣言である。
それを聞いたギルガメッシュは手を地面につき、呟くようにこう言った。

ギル「オレが悪かった……」

     [ヘイスト]

812 : 学園都市の死闘 17/18[sage saga] - 2012/01/25 04:07:36.91 TF5Du3E8o 19/23


ギルガメッシュは自らの行いを詫びた、だが様子がおかしい。

イン(これは……私の知らない魔術……?)

神裂「そうですか、それでは……っ!?」

ギル「そんな技でこられちゃ……」

     [プロテス]

ギル「てもあしもでないぜ……」

     [シェル]

ギル「……てのは ウソだけどな!!」

神裂「……諦めが悪いようですね。それならば、もう一度……!」

神裂は再び刀を抜き、ギルガメッシュを斬りつける。
しかし、ギルガメッシュは先ほどよりも素早く動き神裂を翻弄する。
それどころか刀を受け止める力すら強くなっている。

神裂「まさか……自己を強化する魔術を」

ギル「そういうこった! 行くぞ!」

     [ジャンプ]

ギルガメッシュは天高く飛び上がった。
人間とは比べ物にならない程の脚力で、その高さは二十メートルを軽く超える。
その後の攻撃を神裂は瞬時に予想し、回避しようと試みた。だが、

ギル「おっと、そうはいかねえぜ!」

     [でんげき]

ギルガメッシュは電撃を発し、地上の神裂を囲むように攻撃した。
回避行動をとろうとしていた神裂は、その攻撃に気を取られ一瞬立ち尽くしてしまう。
そこをギルガメッシュは見逃さなかった。

ギル「うおおおおお!!」

上空からの一撃を神裂は避ける事が出来ない。一つの刀で八つの武器、その全てを受け止める。

神裂「くっ……!」

813 : 学園都市の死闘 18/18[sage saga] - 2012/01/25 04:08:21.46 TF5Du3E8o 20/23


ギル(受け止めやがったか……クソッ)

八つの武器を一つの刀で受け止める、それは不可能なはずだが神裂火織はそれを可能にする。
ギルガメッシュが力を込めて押すのだが、状況は変わらず鍔迫り合いが続いている。

ギル「ファファファ! どうやら形勢逆転ってとこだな!」

神裂「……そちらも、先程の傷が響くのではないですか」

ギル「……さあな、今は関係ねえだろうが!」

ギルガメッシュは一度身を引き、均衡した状況を崩す。
だが、すぐにまた神裂に向かってハンマーを、続いて薙刀、さらには刀と次々に攻撃を繰り出す。

神裂(このままでは……やはり、本気でいかなければ。……しかし)

ギル(……まだ加減してやがる。どうしてだ、この状況になってまでそんな事をする必要が……?)
 
命の奪い合いのはずだが、いつの間にか互いが互いに相手の事を考えているという奇妙な状態になっていた。
結果として、それは戦闘を継続させる事となる。一撃を受け、また返す、その繰り返しであった。

しかし、その均衡を打ち崩す者が現れた。

イン「あ、危ない!」

「――魔女狩りの女王!」

ギル「なっ……後ろから、炎……!?」

ギルガメッシュを一つの影が襲った。それは炎であるが、炎の中心には黒い人の形をしたものが立っていた。

ギル(炎のバケモン……まさか、イフリート?)

その炎の後ろに人影が見える。ギルガメッシュ程ではないが、長身の男である。

ステイル「まったく……神裂、君はいったい何をやっているんだ」

ギル「チッ、魔法剣士の次は召喚士か……」

ステイル「うん? 召喚士では無いよ、僕は魔術師だ」

そういうと長身の男はその手に模様の書かれた紙を持ち、周囲にばら撒いた。
すると、人の形をした炎はさらに燃え盛り、ギルガメッシュを圧倒する。

ギル(へっ……どこかに飛ばされてもこんなんか。またボロボロにされそうだぜ、バッツ)

ギルガメッシュが心の中で呼んだ相手はこの世界には居ない。今、自分が居る場所はどこなのか。
それすらも分からないまま、ギルガメッシュはインデックスを護るために八つの武器を再び構えた。


814 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga] - 2012/01/25 04:09:55.80 TF5Du3E8o 21/23

タイトルはあの曲をもじっただけです。こんな感じのを数か月前の自分は考えていたようで
おかげで供養になりました、どうも失礼しました

815 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県)[sage] - 2012/01/25 05:36:26.79 aa9nFR6Wo 22/23

乙!

いいところで終わらせてくれたから続きが気になるジャマイカ!
その気になればスレ立ててほしいな

816 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2012/01/25 06:30:42.34 bILm6zPIO 23/23

おつ
これは面白い