682 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga] - 2012/03/24 22:50:37.07 PN3MK/MH0 1/11

一方通行とミサカ、というかミサカの独白
捏造てんこ盛り
実験中から

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-36冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1328256460/
683 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga] - 2012/03/24 22:52:34.06 PN3MK/MH0 2/11


「はぁっ……はぁっ……」


呼吸が整えられない、休む暇も無い。


「どォしたンですかァ? まさかもォ疲れたなンて言わねェよなァ?」


楽しそうにゆったりとこちらに近づいてくる彼。
疲れた?正直既に立ち上がるのも億劫です。


「まさか、まだやれますよ、とミサカは軍用に作られたこの体がやわじゃない事を示します」

「それにミサカはやり残してることがまだまだあります、とミサカはまだ試していない戦術をいくつかあるのを告げます」


まだだ、まだ彼―― 一方通行を楽しませるほどの事をしていない。
この程度で終わることなど許されないし、ミサカ自身もこんな所で終わるつもりも無い。

ミサカ達妹達は作られた時点で存在理由が決まっている。いや、作られる前から決まっている。
一方通行の為に作られ、一方通行の為に死ぬ。
ならミサカは一方通行の為になる事をしなければならない、それがミサカのアイデンティティー。
ミサカは一方通行に失望させてはならない。ミサカには既に散って言った妹達の10031回分の戦闘データがある。
そこから考え、他のミサカ達と戦闘シミュレーションも何回もした。大丈夫だ、ミサカなら出来る。


「ハッ、そりゃ良いねェ。さっきのは面白ェ攻撃だったが正直今一つだったからなァ」

「ではこれから貴方を満足させましょう、とミサカは徐に立ち上がります」


良かった、まだ失望しては無かった。正直ミサカも先程の攻撃は全くの期待外れ、ミサカ達で考えた攻撃一つだが大失敗だった。
これによって彼のやる気が無くなってしまったらどうしようかと不安だった。
もしそうなっていたら彼は無感情のままミサカを殺していたのだろうかと思うと怖かった。
ミサカはなによりも彼にしてやれることも出来ずに終わるのが怖い、ミサカに興味を失せてしまうのが怖い。

684 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga] - 2012/03/24 22:53:43.15 PN3MK/MH0 3/11


「そうこなくっちゃなァ、まだ開始して10分しか経ってねェしよォ」


ほんの一片でも良いからミサカの事を記憶の片隅に留まって欲しい。この感情はなんだろうか、ミサカには解らない。


「おら、とっとと続きを始める、ぜっ!」


コンクリート片を次々に蹴り飛ばしてくる。まともに喰らえば戦闘不能になる、必死に避けないと。
十数個のコンクリート片を避けている内に段々砂煙が舞ってきた。このままいけばあれがいけるかもしれない。


「頑張って避けねェと潰れちまうぜェ?」


今度は鉄筋柱が勢い良く降ってきた、これはチャンスだ。
コンクリート片とは比べも無い程砂煙が舞う、非常に視界が悪い。


「…………?」


攻撃が収まった?様子を見ているのだろうか。
なら今の内にゴーグルを付け――。


「おらよ」

「! ご……はっ……!」


しまった。
ゴーグルを付ける際に気を緩めてしまったのか、突然飛んできたコンクリート片をもろに直撃してしまった。

685 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga] - 2012/03/24 22:54:17.06 PN3MK/MH0 4/11


「……あ?」

「か……は……っ」


呼吸が出来ない。肺を損傷したのかもしれない。


「おいおいおい、今の当たンかよ……。避けられる速度で撃ったんだがよォ、何やってンだよオマエ……」


溜息を吐く声が聞こえた。
見上げると、こんな予定では無かったような拍子ぬけた顔を彼はしていた。


「ふっ、ふふふ……」

「……? 何笑ってンだァオマエ、どっか傷つけたらやべェ所でもやっちまったかなァ……?」


がしがしと頭を掻いている彼は、まるで玩具をついうっかり壊しちゃった子供のようです。
もう少しその様を見ていたかったのですが、今のミサカにはそこまで余裕はありません。


「こ、れは……」

「……ン?」


この攻撃はほんの一瞬で良い。……火花を散らすくらいの電撃で十分。


「ミサカの、プレゼントです、とミサカは一方通行に贈ります」

686 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga] - 2012/03/24 22:55:24.37 PN3MK/MH0 5/11

………………



「…………ぅ」


どうやらミサカは気を失っていたようだ。体が動かせない。
長い間気を失っていたかと思ったが周囲の様子を見るとほんの数秒だったかもしれない。吹き飛んだ石やら何かが当たって目を覚めたのだろうか。


「…………」


彼が見当たらない。というか先程の余波でまだ煙が舞っている。
ミサカが先程したのは何でもない、舞っていた砂埃に電撃で着火させて連続で燃焼を起こした――粉塵爆発というものだ。
爆発での衝撃波では彼には何の意味もないことは先の実験で解っている。
ミサカの目的は爆発によって大量に消費された酸素が無くなることによる酸欠だ。
物理的攻撃が効かない彼に内面的の攻撃にはどうなのかは判らない。今回試したのが初めてだから。

彼の様子が気になる。これ位でやられるなんて思っていない。
だがいつも無防備に攻撃を貰う彼をこの攻撃によって受けに回ってくれたのならミサカは大満足だ。


「…………っ」


正直早く姿を現してほしい。
ミサカはそろそろ持ちそうにない。数分経てば気を失ってしまう程に体が怠い。
そうなったらミサカはどうなるのだろうか?
気を失ってるまま殺すのか、それとも無理矢理起こしてその後殺すのか。
後者の方が良いな、最後に彼を見て終わりたい。


「おいおい凄ェな、俺もちょっとは危ねェかもなンて考えちまったぜ」


耳に残る彼の声が響いた。
もう頭は上げられない、目線だけでも声の聞いた方へと向ける。

687 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga] - 2012/03/24 22:55:51.01 PN3MK/MH0 6/11


「オマエも中々えげつねェことするンだなァ? あんなもンほぼ自爆と言っても良いンじゃねえか?」


危ないと言ってる割には衣類が汚れてもいないし、ぴんぴんしている。


「そう、言ってる割には、随分と余裕そう、ですが、とミサカはいつもと変わらない、貴方に言います……」


口を動かすのも疲れる。
しかしそんなことよりミサカが気になるのは――。


「どう……でしたか?……と、ミサカは貴方に、問い、ます」

「あ?」

「ミサカの……攻撃は……満足、しましたでしょうか……」

「あれは中々良かったなァ、奇襲としては80点あげられるンじゃねェか?」


彼の顔はミサカから見ても満足してるように見えた。
よかった。
ミサカ達があれこれ考えた甲斐があった。


「すみ……ません、とミサカは……言います」

「…………何故謝る」

「本当は……もっと他にも貴方、の為に考えた攻撃が……あったのですが……ミサカはこの通りもう、動ける状態では、ありません、とミサカは申、し訳なく告げ……ます」


後は次のミサカにやってもらうしかない。
ミサカ自身が出来なかった事に残念です。
彼のあの顔がミサカ以外にも見せてしまうのでしょうか、ミサカだけで独占したいと思ってしまう。この感情は何だろうか。

688 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga] - 2012/03/24 22:56:28.95 PN3MK/MH0 7/11


「…………」

「ミサカは……実験の続行は不可能です、もしよろしかったら……貴方の手で、ミサカを、終わらせてもらえない、でしょうか……?とミサカは、一方通行に懇願……します」

「オマエ等は何で……そこまでするンだ」

「それが……ミサカの、存在理由です……から、とミサカは……当然の事を告げま、す」

「そォかい。……なら今楽にしてやる」


本当の本当はもう少し貴方の為に生きたかったです。
四六時中不機嫌の顔をしている貴方の皺をミサカが少しでも取り除ける事が出来たらとずっと思ってました。
ですが、こうして貴方の手でミサカの命が終わるというのなら……悪くないですね。


「……離れろよ、御坂妹から離れろって言ってんだよ!!!」


……遠くで聞き覚えのある声が聞こえますが、ミサカはもう瞼を上げ続ける気力も残ってないようです――。

―――――
―――



「……、…………?」


……知らない天井です。
ここは、どうやら病院のようですが、何故ミサカは此処に。というか何故ミサカは生きているのでしょうか。


「ふむ、起きたようだね?」


醜いカエルがいます。どういうことでしょう。学園都市の実験によって人へと変態されてしまったんでしょうか?


「可哀想に、とミサカは同情します……」

「何がだい?」
………………


どうやら自称医者曰くミサカはあの後直ぐに病院に運び込まれて治療を受けたらしい。
状況が掴めなかったので、ミサカネットワークに接続して情報を集めたらどうやら実験は凍結になったということ。
あの場に来た聞き覚えのある声の正体は上条当麻だった。
なんと上条当麻が一方通行を打ち破ったらしく、それによって実験は続行できなくなったということ。

上条当麻がどうやって彼に勝ったのか気になる事だが、それよりも彼が今どうしているのかの方が気になった。
彼が何しているのか考えてみたが、そういえばミサカと彼が繋がっているのは絶対能力進化だけだ。
それが無くなった今、彼がどうしているのか知る術がない。というかミサカはこれからどうなるのだろうか?
研究所によって急激に縮められている寿命を延ばすために治療を施すということだが。
そのあとミサカは?一方通行には会えないのだろうか……。

……取り敢えずお腹がすきましたね。

689 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga] - 2012/03/24 22:57:04.30 PN3MK/MH0 8/11

数日後


「これだったっけ、……いやこっちの様な……?とミサカはブラックコーヒーを睨めっこします」


全くもって落ち着かないくらい何事にも起きなく、日にちだけが過ぎました。
ミサカは実験のことしか頭になかったせいか、ある程度自由になった一日一日が非常に退屈に感じます。
それはどうやらミサカだけではなく、海外に散らばったミサカ達も暇らしく毎日ミサカネットワークで駄弁っている。

そしてミサカは今何しているのかというと、どうやら毎日彼の事を考えてしまうので、
いっそのこと彼がよく飲んでいた飲み物でも買って、気を紛らわせようとコンビニへ向かったのですが……。


「何でどれも一緒のような柄なんですか、黒ばっかじゃないですか、とミサカは赤、青、黄とカラフルにあるのだと思ってただけに困惑します」


何とか覚えているのが彼が持ってた缶は黒っぽかったというだけなので、こんな黒が何種類もあるとどれが彼が愛用してた缶コーヒーなのか判りません。


「……ええいままよ!とミサカはそれらしい黒色のブラックコーヒーを手に取ります」


これで全く違う物だったら悲しくなりますね。
確かめる意味でも彼に会えたら良いのですが……。


「ありがとうございましたー」

「ふむ、他にすること無いですし帰りましょうか、とミサカはビニール袋をぶら下げて帰路につきます」






「……苦っ、とミサカは研究所に着くまでに我慢できずに缶を開けてしまった事に失敗します」


これはいかん、非常に苦い。口の中が大変な事に。
口直しするのにも袋の中にはブラックコーヒーしかなく、他の飲み物を買うほど所持金が残ってない。
何故彼はこんな苦い飲み物を飲めるのでしょうか。成程、その面も第一位という訳ですか、流石です。


「……っ!」


缶と睨めっこしていたら前の方から息を呑む気配を感じた。
前を向くと、……毎日考えていた彼が目の前にいた。
彼は非常に驚いた顔をしていた。ミサカももしかしたら驚いた顔をしているのかもしれない。

690 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga] - 2012/03/24 22:57:42.62 PN3MK/MH0 9/11


「…………」

「…………」


どうしよう、何か言わなくては。
会ったら何を話そうか色々考えていたのに、彼を目の前にしたらそれが全て吹き飛んでしまった。
取り敢えずあたりさわりのない挨拶からでいいかな。話していれば思い出すかもしれませんし。


「こんにちは、相変わらず色白で体細いですね、とミサカは思った事を言います」

「……うるせェな、余計な御世話だ」


良かった。
開口一番は成功のようだ。


「所でこれからどちらへ?とミサカはお尋ねします」

「家に帰ンだよ」

「そうですか、では途中までご同行します、とミサカは貴方の隣へ移動します」

「意味解ンねェよ」

「ミサカもこちらの方角なので、とミサカは無理矢理でもついて行くことを告げます」

「……チッ、勝手にしろ」

「ありがとうございます、とミサカは礼を言います」


ふと彼の目線が下に言った。


「ああ、これですか? そこのコンビニで買ってきたんです、とミサカは貴方が聞きたそうな事を予想して答えます」

「オマエも飲むのか?」

「なら貴方もどうですか?とミサカは袋から持ってる物と同じ缶コーヒーを取り出して渡します」


ミサカの差し出した手を睨み付けるように見ていますが何でしょうか。
はっ!ま、まさか彼の愛用の缶コーヒーはこれじゃなかったのでしょうかっ。


「ど、どどどどうしたのでででしょうか?とミミミシャカはっ……」

「……? 何動揺しまくってンだオマエは、……頂くぞ」


あれ? 大丈夫だったのでしょうか。
では先程の間は何だったのだろうか。

691 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga] - 2012/03/24 22:58:32.78 PN3MK/MH0 10/11


「あの、お聞きしますが、以前飲んでいた缶コーヒーはこれだったのでしょうか?とミサカはお聞きします」

「いや全然」


なん……だと……?
やっぱり違っていたんですね……。
そうだったのならそういう意味でも彼に会えて良かったですね。勘違いのまま買い続けてたことでだったでしょうし。


「つーか一々買った缶コーヒーなんざ覚えてねェよ。適当に買って気に入ったらそれを飲み続けてるだけだしなァ」


そうだったのか。ということはあの時見た缶コーヒーは偶々その銘だったというだけか。


「因みにこの缶コーヒーはどうですか?とミサカは感想を求めます」

「ン、 ……まァ普通じゃねェか? 前飲ンでたやつよりかは100倍マシだが」


それは重畳。
彼から及第点をもらえたのならミサカもこの缶コーヒーの愛用してみましょうか。


「……ふゥ」


おや、もう飲み終えたのでしょうか。
流石コーヒー好きなだけありますね。


「もうお一つどうですか?とミサカは新たな缶コーヒーを取り出します」

「オマエが買ったもンだろうが、もォ十分だ」

「いえ、帰れば沢山ありますし気にしないで良いですよ、とミサカは差し出します」

「……そォか」


勿論嘘ですが。
おっ、今彼の眼が喜んでたような感じでした。当然無表情ですが。
……そうか、別に彼は実験以外でもこうして喜んだり怒ったり悲しんだりするんです。
実験のことしか頭になかったミサカですが、実験以外でも彼に出来る事はあるんですね。


「…………?」

「? どうかしましたか、とミサカはこちらを向いている貴方に首をかしげます」

「……いや、オマエの表情(かお)が変わったよォな気がしたが」

「そうですか?とミサカはミサカの顔を摘んでみます」




「ここまで来たことですし、貴方の家にお邪魔しても良いですか?いいですよね、とミサカはミサカ自身で自問自答します」

「来ンな」




実験が終わった今、他の事で彼―― 一方通行が喜んでもらえる事をしよう。一方通行の事を考え続けているのは今も昔も、そしてこれからも変わらないでしょうから。



692 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga] - 2012/03/24 23:00:43.90 PN3MK/MH0 11/11

この後なんやかんやで一方通行の家に家に入り浸ることになって
なんやかんやで一方通行も面倒になって追い出す事は無くなって
段々と一方通行専用執事みたいになっていくミサカのお話

打ち止め加入時に
打ち止め「ちょっとちょっとなんであなたがここにいるの!?ってミサカはミサカは驚愕してみたり!」

ミサカ「貴方には関係のない事ですが?とミサカは言います」

打ち止め「そんなのずるいずるいずるい!!!ってミサカはミサカはああああああああああ」

一方通行「うぜェ、うるせェから出て行け」

打ち止め「がーん!ってミサカはミサカはショックを受けたりしてみる。じゃあこっちはいいの!?」

一方通行「こいつは意味無くうぜェこともうるせェこともねェしなァ」

ミサカ「解りましたか? ああ一方通行、缶コーヒーどうぞ、とミサカは今貴方がお気に入りの缶コーヒーを渡します」

一方通行「ン? ああ、悪ィな」

打ち止め「うぐぐ……」

みたいになれば良いよ
あとモデルは10032号だけど個性ミサカとしてミサカネタのキャラの一人でも良いな、適当に12345号とかでも
というかこんな感じの従順ミサカを誰かはよスレ立てろいや立てて下さい

もっとほのぼのと書くつもりだったんだが上手くいかなかったな
というか総合で投下するの15カ月振りだから緊張したぜ