51 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2012/04/23 18:36:28.89 qbO/rTBDO 1/9

8レス



ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

佐天「う、う~ん」ゴロ

ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

佐天「……ん~……あと5時間……」ムニャ

ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

佐天「う~……」カチッ

ピピピピッ ピピ

佐天「ふあ~」ノビ

佐天「ふぅ」

佐天「…………」



佐天「……顔洗ってこよ」


元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-37冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1334385245/
52 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2012/04/23 18:36:57.90 qbO/rTBDO 2/9


シャッ

佐天「ん~~今日もいい天気だねー」ノビー

佐天「さーて、朝ごはんでも食べますかー」

佐天「おや?」

佐天「何だろうアレ」

佐天「郵便受けから何かはみ出してる」

佐天「」ガサゴソ

佐天「んー?」

佐天「どれどれ……」



佐天「『能力開発支援センター』?」



佐天「『能力開発に行き詰まっているアナタ!』」

佐天「『なかなか能力が伸びずに悩んでいるアナタ!』」

佐天「『能力開発支援センターはそんな悩めるアナタを全力でサポート!』」

佐天「『本日16:00~無料体験講習を開催いたします』」

佐天「『会場は下記のとおりです』」

佐天「『アナタのご参加を心よりお待ち申し上げております』」



佐天「…………」



佐天「……ご飯食べよ」




53 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2012/04/23 18:37:25.60 qbO/rTBDO 3/9


―放課後―


佐天「いやー午後の授業は勉強よりも睡魔との戦いだねー」トコトコ

佐天「あ、」

佐天「あの看板は今朝のチラシの……」



『能力開発支援センター無料体験講習会場』



佐天「……」

佐天「べ、別に興味ないし」

佐天「でもちょっとぐらいなら……」

佐天「……なんてね」ハハ

佐天「……」


54 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2012/04/23 18:37:57.33 qbO/rTBDO 4/9




助手「ではこちらに必要事項を記入してください」

佐天「はい」

佐天「……」カキカキ

佐天(来てしまった)カキカキ

佐天(少し覗く位ならいいよね)カキカキ

佐天(うん。少しだけ)カキカキ



佐天「書けました」

助手「ん~……はい、結構です」

助手「ではお部屋へご案内いたしますね」





助手「こちらの部屋で講師がくるまでお待ちください」

佐天「はい」

佐天「……えーと、あの」

助手「何でしょうか?」

佐天「この講習の受講者は私1人なんですか?」

助手「いえ、そんな事はありませんよ」

助手「他にも参加されてる方は大勢います」

佐天「でもここって個室ですよね」

助手「はい。あなたの場合は講師とマンツーマンでの講習になります」

佐天「えー何で私だけ?」

助手「それは特に酷……豊富なカリキュラムを施す必要があると判断されたからです」

佐天「ヒドイって言った!!今ヒドイって言ったー!!」

助手「言ってません、気のせいです」

佐天「言ったもん!」

助手「全く、やかましい小娘ですね、とミサ……ゲフンッゲフンッ」


佐天「うぅー」



55 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2012/04/23 18:38:23.79 qbO/rTBDO 5/9




佐天「もー何なのさ!あの助手の人!」

佐天「無能力者だと思ってバカにして!」

佐天「まったくもう」





佐天「でも講師ってどんな人なんだろう」

佐天「こういう所の講師やるぐらいだから凄い人なのかな」

佐天「そう考えると無料で講習受けられるのはラッキーかも」アハハ



コツ コツ



佐天「来た!」



コツ コツ



佐天「う~緊張してきた」



コツ コツ



佐天「……」ドキドキ



ガチャ



木原「オラァ!!講習始めっぞお!!」

木原「まずは『無能力者による能力者の手っ取り早い殺り方』だぁ!!」





佐天「」



56 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2012/04/23 18:38:54.86 qbO/rTBDO 6/9




木原「ああ?テメーが受講者か?」

佐天「」

木原「オイオイ何シカトしてくれちゃってんのかな?」

佐天「……はっ!あ、すいません!」

木原「こっちもよぉクソ忙しいのに無理して来てんだわ」

木原「今度俺の前でアホ面しやがったら首から上が無くなんぞ、わかったかなぁ?」

佐天「は、はい!!!」

木原「よーし、じゃあ講習始めんぞー」

佐天「……」





佐天「この後、刃物の使い方、銃の撃ち方、トラップの仕掛け方、人体の急所などについて」

佐天「およそ能力開発とは関係無い内容の『講習』が延々と続きました」

佐天「帰りたい、と何度も思いました、が」

佐天「それを口に出せるはずもなく」

佐天「私はただひたすら『講習』を受け続けました」



佐天「そして……」





木原「よーしこれで学科は終了だ」

佐天「じゃ、じゃあ私はこれで!」ガタッ

木原「あん?どこ行くんだオマエ?」

佐天「え?」

佐天「もう終わったんじゃ」

木原「はぁ?何言ってんだテメー」

木原「終わったのは学科だけだろ」

佐天「え?」

木原「これから実技だろうがよ」

佐天「え?え?」

木原「んじゃ行くぞー」



佐天「ええええええ!?」


57 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2012/04/23 18:40:06.21 qbO/rTBDO 7/9


木原「さーて、この辺りにテキトーな奴でも居ねえもんかな、と」キョロキョロ

佐天「……あのぅ」

木原「あん?」

佐天「実技って一体何をするんですか?」

木原「オイオイ勘弁してくれよ」

木原「この講習が何の講習だか忘れちまったのか?ああ?」

佐天「えーと確か能力の……」

木原「そうそう『能力者の殺り方』な。わかってんじゃねえか」ゲラゲラ

佐天「……もうそれでいいです」



木原「……よーしアイツらにすっか」

佐天「アレって……スキルアウト?」

木原「まあ最初だからとりあえずアレで」

木原「つってもまあスキルアウトも能力者も大して変わんねえから気にすんな」

佐天「大分違うかと」

木原「じゃあまず俺が手本を見せてやるからよオメーは見学しとけや」

佐天「はぁ……」



木原「おいテメーら」

スキルアウト1「ああ?なんだコイツ?」

スキルアウト2「気安く話し掛けてんじゃねえよオッサン」

スキルアウト3「死にてえのか?あぁ?」





パン! パン! パン!





スキルアウト1「」ドサ

スキルアウト2「」ドサ

スキルアウト3「」ドサ





佐天「」





木原「とまあこんな感じだ。分かったか?」





佐天「」



58 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2012/04/23 18:40:53.86 qbO/rTBDO 8/9


イマジュウセイガシナカッタカ!?
アンチスキルニツウホウシロ!!

木原「おーい」

佐天「はっ!?し、死ん、!?」

木原「ん?死んじゃいねえよ。多分」

佐天「おもいっきり弾当たってるじゃないですか!?」

木原「こいつはプラスチック弾頭てヤツだから当たっても死にゃしねえよ」

木原「殺すと後処理がどうとかで助手のヤローがうるせえんだ」

佐天「後処理の問題!?」

木原「威力はそれなりだから気絶ぐらいはするけどな。あんな感じで」ケラケラ

佐天「」ハァ



ザワザワ ザワザワ ドシタノ ワサワサ



佐天「ていうかマズいですよ!」

佐天「なんか騒ぎになってきてますから!」

木原「ああん?」



木原「うるっせえぞ野次馬ぁ!!」パン!


ギャーウタレター!
コロサレルー!
ニゲロー!


佐天「ちょっとちょっと!!何やってるんですか!?」

木原「見せモンじゃねえぞコラァ!!」パン! パン! パン!

佐天「うわあああああ!!この人無茶苦茶だあああああ!!!」



シュン



黒子「ジャッジメン」



パン!



黒子「」ドサ



佐天「白井さああああああああん!!!」



ギャハハハハ オラオラモットヒッシコイテニゲネートアタルゾオラァ!!! パン! パン! パン!
ウワー ヤメロー ヒトゴロシー!
イテエ! フコウダー!



佐天「…………帰ろう」


59 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2012/04/23 18:41:47.68 qbO/rTBDO 9/9

おしまい