【関連】
初春「大丈夫です!」
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―常磐台寮―
御坂「……ねえ黒子」
白井「」ドヨーン
御坂「その……元気出しなさいよ」
白井「……放っておいてくださいまし」ドヨーン
白井「どうせ黒子は役立たずの変態ですの」ドヨーン
御坂「あははー……」
御坂「じゃ、じゃあワタシ出掛けるからね」
白井「……行ってらっしゃいまし」ドヨーン
―セブンスミスト屋上―
御坂「しっかし黒子のヤツ」
御坂「前から変態だとは思っていたけど」
御坂「まさか風紀委員の支部でストリップやらかすとはねー」ヤレヤレ
御坂「そりゃ謹慎処分にもなるわ……あ」
10032「おや?おはようございます、とミサカはお姉様に爽やかな朝の挨拶をします」
御坂「おはよ。アンタがこんな所にいるなんて珍しいわね」
10032「今日はココでどうしてもやらねばならない事があるのです、とミサカは固く拳を握りしめます」ググッ
御坂「ま、まさかアンタもアレを!?」
10032「……やはりお姉様もアレが目的でしたか、とミサカはこの場所でお姉様と遭遇した事に納得します」
『ゲコ太ショー!!~ゲコ太と愉快な仲間たち~』
『ご来場頂いたお客様にはもれなく、限定版ゲコ太ストラップをプレゼント!』
御坂「……」
10032「……」
御坂「まあ、ね……」アハハ…
10032「ええ、とミサカは……」
打ち止め「あー!お姉さまはっけーん!!てミサカはミサカはお姉さまに向かってダーイブ!」ダン!
御坂「ごふぁ!?」ドガッ
御坂「まったくもうこの子は」
打ち止め「エヘヘー」
御坂「アンタもゲコ太を見に……て聞くまでもないか」ハハ
打ち止め「うん!ミサカも今日という日を心待ちにしていたの!てミサカはミサカは昂る気持ちを抑えきれない!」
御坂「そっか、じゃあ一緒に観よっか」
打ち止め「うーん……」
御坂「どうしたの?」
打ち止め「実はアノ人と一緒に来たんだけど途中ではぐれちゃったの
てミサカはミサカはいい歳して迷子になっちゃうアノ人に憤慨してみる」
御坂「迷子って、この場合どちらかというとアンタの方が迷子なんじゃ」
打ち止め「ちがうもん!迷子はアノ人の方だもん!てミサカはミサカはミサカ迷子説を全力で否定してみる!」
打ち止め「そもそも目的地がこの場所である以上は、この場所にいるミサカこそが正しい
てミサカはミサカは自己の正当性を強く主張してみる」
御坂「まあそれもそうね」
御坂「あー……アノ人って一方通行の事でしょ?放っておいていいの?」
打ち止め「もうこの際だからいいや、てミサカはミサカはゲコ太最優先!」
御坂「ははは」
10032「上位個体の登場と同時にミサカは完璧に空気なりました、とミサカはそんな自分がやるせません」
―ゲコ太ショー上演中―
ワーワー!
ゲコター!
御坂「ゲコ太あああああ!!」ウオオオオ!
キャー!
ゲコタアブナーイ!
10032「あわわ、ゲコ太がピンチです!!とミサカはカバンから自動小銃を取り出してゲコ太救出に向かう準備をします」アワワワ
オオオー!
ヤッター!
打ち止め「さすがゲコ太ー!!てミサカはミサカはゲコ太に羨望の眼差しを送ってみる!」キラキラ
ワーワー!
ゲコター!
キャー!
―常磐台寮―
御坂「ただいまー」
白井「お帰りなさいまし!!お・ね・え・さ・まー!!」ダイブ!
御坂「うらぁぁぁぁぁ!!」ビリビリ
白井「あはぁぁぁぁん!!」ビビビビ
御坂「アンタはもお!!今朝の落ち込みようはドコへ行ったのよ!」
白井「ふっふっふ、お姉さま」
白井「この黒子を見くびってもらっては困りますのよ!」
白井「あれしきの事でいつまでもウジウジと落ち込んでいる黒子では……何ですのそれ?」
御坂「ん?風船よ」
白井「あら、その形は……お姉さま……まぁたゲコ太ですの?」
御坂「うるっさいわねぇ!いいじゃないのよ!」
御坂「ホントは限定ストラップも貰えるはずだったんだけどねー」ゴソゴソ
御坂「なんか向こうの手違いで準備が間に合わなかったらしいのよ」キュッ
御坂「これでよしっと」ウン
白井「あらまあ嬉しそうにベッドにくくりつけちゃて」
御坂「」ニヘラ
オネエサマ ソンナコドモッポイシュミハ トキワダイノエーストシテ
アーモー! ウルサーイ!
オネエサマ!
―病院―
10032「ただいま戻りました、とミサカは冥土返しに報告します」
冥土帰し「お帰りなさい10032号さん、おや?それは風船だね」
冥土帰し「なんだか子供の頃を思い出すね」ハハ
10032「はい。この風船はゲコ太から貰ったミサカの宝物です、とミサカは冥土返しに説明します」
冥土帰し「そうかい?それなら大事にするといいね」
10032「はい。それではこれで、とミサカは踵を返し自室へと向かいます」
10032「」キュッ
10032「これでよし、とミサカはプカプカと浮かぶ風船を眺めます」
10032「」ニヘラ
―黄泉川家―
……キィ、パタン
黄泉川「ぐっすり眠ってるじゃん」
芳川「さっきまで風船もって走り回ってたのにね」
黄泉川「大事そうにベッドにくくりつけてあったじゃん」
番外個体「上位個体はお子様だからねー、風船1つでもハッピーになれるんでしょ」
ガチャ バタン
黄泉川「お、一方通行が帰ってきたじゃん」
一方「あァ~……」
黄泉川「一方通行、アンタ打ち止めとはぐれたんだって?ちゃんと見てないとダメじゃんよー」
一方「帰ってくるなり説教かよ」
番外個体「いい歳して迷子」ギャハハ
一方「うるせェな色々あったンだよ」
黄泉川「アンタ晩ご飯はどうするじゃん?」
一方「あァ……疲れたからもう寝るわ」
一方「番外個体」
番外個体「うん?」
一方「」ポイ
番外個体「おっとと」キャッチ
一方「ソレやる」
番外個体「……ストラップ?」
番外個体「あ、ゲコ太」
番外個体「……」
番外個体「……」
番外個体「……」ニヘラ
黄泉川「アンタも十分お子様じゃん」
ミ、ミサカハ ベツニ!
アラ、ソレナラ ワタシガモラオウカシラ
ダメー!
アハハハハ
おしまい