641 : 拗ねた黒夜の慰め方[sage] - 2013/01/20 18:39:39.44 Gi7FxL0N0 1/11

浜面と黒夜のカップリング 
友達以上恋人未満の兄妹みたいな内容を意識しました

地の文アリなので苦手な方は飛ばしてください








「なあ、頼むから機嫌直してくれよ。」


部屋の隅で膝を抱えて座る黒夜に、浜面は両手を合わせて何度も頭を下げる。

そんな浜面に対し、黒夜は顧みる事なく言葉を返す。


「…終わったら迎えに来てくれるって、浜ちゃん言ってたじゃん。」


その口調に、浜面は思わず頭を抱えた。

ああ、これは相当に根が深い。

怒っているのなら何発、あるいは何十発も殴られればきっと許してくれるだろう。
だが、今回の場合、怒りよりも悲しみの方がはるかに上回っているようだ


「いや、マジで本当に悪かったよ黒夜。でも、フレメアがいなくなって、どうしてもそっちを探しに行かないといけなっ…ぶっ!」


言い終えるより先に、黒夜の投げたクッションが浜面の顔に命中する。




元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-38冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350107497/
642 : 拗ねた黒夜の慰め方[sage] - 2013/01/20 18:41:26.48 Gi7FxL0N0 2/11



こっちを見ずによくもまあ正確に当てられるものだと思うが、
それでも柔らかいものを選んで投げる優しさは残してくれているらしい。


「だったら一言そう言ってくれたら良かったじゃん!」

「ずっとほったらかしにして、私だって怖かったんだよ!無理やり歯医者連れてかれて、それでも浜ちゃんが迎えに来てくれるって言うから頑張ったのに!…ぐすっ…ひっく…」

「びぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」


「どうせ浜ちゃんは私よりもあっちの方が大事なんでしょ!もう、私の事なんて放っといてよ!」


大泣きしながら黒夜は不満をぶちまける。

言い過ぎだと思わなくも無いが、今の自分にはそれを咎める資格はない。
泣きじゃくる黒夜の背を後ろから抱きしめ、浜面は囁くようにゆっくりと謝罪の言葉を口にする。



「そんな事言わないでくれよ、黒夜。」

「どっちがどっちとかじゃ無いんだ。俺は黒夜の事もフレメアと同じぐらい大切に思ってる。」

「だから、黒夜の事を迎えに行ってやれなかった事は、本当に悪いと思ってる。フレメアの事は関係ない。俺がお前を気遣ってやれなかっただけなんだ。」

「なあ頼むよ、黒鳥。俺に出来る事なら何でもするから、だから許してくれないか?」
その言葉とともに、浜面は黒夜を抱きしめる腕に、より一層の力を込める。


643 : 拗ねた黒夜の慰め方[sage] - 2013/01/20 18:42:22.17 Gi7FxL0N0 3/11



自分の思いが少しでも黒夜に伝わるように、と。


「…良いよもう、浜ちゃんは私の事気遣ってくれてたんだし。でも、もう歯医者は行かなないからね。」


涙声のまま、黒夜はゆっくりと口を開く。

初めに比べれば大分落ち着いたらしいが、それでもまだ随分と涙声になっていた。


「お、おい、黒夜、それは駄目だろ?まだ治ってないんだし。」


抱きしめたまま、空いた手で黒夜の涙を拭ってやる。
くすぐったそうに身をよじるが、嫌がっているようには見えなかった。


「ヤダ、絶対にヤダ。あんな怖い思いするぐらいなら歯が痛くなった方がずっとマシだもん。」


そう言いながら、黒夜は甘えるように胸板へ頭をもたれかけさせてきた。

顔こそこっちへ向けてはこないが、上背のある浜面から見れば、
どんな表情をしているのか一目瞭然だ。


可愛らしい唇を精一杯尖らし、小さな体を精一杯摺り寄せてくる。
年相応、というよりは随分と幼いその様子に、思わず浜面の口から笑みが漏れた。

644 : 拗ねた黒夜の慰め方[sage] - 2013/01/20 18:43:14.55 Gi7FxL0N0 4/11



「ほら、今度からはちゃんと俺が行きも帰りも付いて行くから、な?治療の最中だってずっと待っててやる。これなら大丈夫だろ?」


言いながら頬に添えていた手を頭まで伸ばす。
そこから敏感な首筋まで、何度も何度も丁寧に撫でてやる。


自分の手が首筋に至る度、胸の中の黒夜の口から言葉にならない声が漏れた。

それを少しでも抑えようと、黒夜は自分の両手をその小さな口に当て、しっかりと蓋をしている。

どうやら彼女には撫でている手を拒もうという発想は無いらしい。

声を出すことを拒みつつも、自分の愛撫を受け入れるその姿に、
浜面の心の中に、幽かな悪戯心が芽生えた。


頭を撫でる手を止め、黒夜の下顎に手を添えると、
こちらの方へと無理やり顔を向かせる。


頬を真っ赤に染めた黒夜が、急に強引な手段に出た自分に、
戸惑いの視線を向けて来た。

645 : 拗ねた黒夜の慰め方[sage] - 2013/01/20 18:44:35.83 Gi7FxL0N0 5/11



「は、浜ちゃ…んぷっ!」


意図を問いただそうとした黒夜の口に、人差し指と中指を突き入れる。

口を開きかけていた為、突き入れた指は遮られる事なく黒夜の口内に分け入っていった。

第二関節まで口の中に入れた段階で、ようやく黒夜からの抵抗が始まる。

だがそれは、噛み付く等という激しい物ではない。
浜面の手を傷つけない様、舌を必死に操って押し返そう押し返そうと試みてくる程度の物だ。
その程度で一度火のついた嗜虐心は止まらない。

差し出された性感帯を、擦り、摘み、捻り、思うがままに愛撫する。


「な、黒夜。虫歯を直さないと怖いことになるんだぞ。」


指を止める事なく、浜面は殊更に優しい声で語りかけていく。


「ふぇっ…んぅっ!は、はまちゅっ…はむっ、ぷちゅっ!」

646 : 拗ねた黒夜の慰め方[sage] - 2013/01/20 18:45:25.90 Gi7FxL0N0 6/11



「それに…いつか黒夜がこんな風に恋人とキスする事になったら、やっぱり虫歯のままは嫌だろう?」


わざといやらしく音を立て、浜面は黒夜の羞恥心を煽る。
それと共に、腕の中で艶かしく悶える彼女の肢体を自分の胸に押し付ける。


「んーっ…んんっーーっ!」


最後に一度、舌を上に引き伸ばすと、浜面は黒夜の舌を解放した。


「な、黒夜?歯医者行ってくれるよな?」


自らの愛撫で蕩け切った黒夜の顔を満足げに眺めながら、
浜面は承諾の言質を彼女に要求する。

とは言え返事がまともに口に出せるようになるには、
数分は休ませないといけないだろう。

そんな事を考えながら、再び浜面は黒夜の頭を撫で始めた。

口の端から涎を垂らし、荒く息をつく彼女だが、
それでも手がうなじに触れる度に弱々しく体を震わせる。

二人だけの室内には、黒夜の発する音だけが響いていた。


647 : 拗ねた黒夜の慰め方[sage] - 2013/01/20 18:46:34.62 Gi7FxL0N0 7/11



「…たら歯医者いく。」


息も絶え絶えな黒夜が、どうにか言葉を発したのは、
それからしばらくしての事であった。


「ん?」


かすれ切ったその声に、浜面は問い返す。


「浜ちゃんが治療中、ずっと手を握っててくれるなら歯医者行くっていってんの!」


力を振り絞り、なかば自棄になったような大声で黒夜は叫んだ。


「…でも、それ大分恥ずかしいぞ、その、お互いに。」


黒夜の言っている事は浜面にも理解できる。
だが、フレメアの年齢ですら、そのような事をしてもらう子供は殆どいないだろう。

それが黒夜と一緒にとなれば、
歯科医達からの好奇の目に晒されるのは避けられない。

どうにか諦めさせようと、あの手この手で説得するが、黒夜は頑として言う事を聞かなかった。

648 : 拗ねた黒夜の慰め方[sage] - 2013/01/20 18:47:49.79 Gi7FxL0N0 8/11



「いいもん、恥ずかしくても。笑われても、浜ちゃんが居てくれないと頑張れないもん。」


甘えた声でねだりながらも、こちらに向けられた目には、
絶対に譲らないという強い決意が込められていた。


「…わかったよ。」


どの道、こっちはどんな条件でも飲むと言ってしまってるのだ。

多少、どころでは無いぐらいの恥ずかしさはあるが、
これで黒夜の機嫌が治ってくれるなら安いものだ。


「ちゃんと黒夜の虫歯が治るまで、毎回付き添って手を握る、約束だ。」

「だからな、仲直りしようぜ。」


二人きりの時にしか見せない満面の笑みを浮かべながら、黒夜は元気よく頷く。


「うん!」


この笑顔を見る事が出来るのが、自分だけであって欲しい。

妙な独占欲に駆られながら、浜面は黒夜の頬に優しく口付けした。

649 : 拗ねた黒夜の慰め方[sage] - 2013/01/20 18:48:32.05 Gi7FxL0N0 9/11



和やかな空気の中で、二人の間に心地よい疲労感が広がっていく。


「ねえ、浜ちゃん。」


そんな中、黒夜がゆっくりと口を開いた。


「ん?」


「今日、このまま一緒に寝ない?」


どこか不安げな瞳と共に黒夜は浜面へと語りかける。


「その、ちょっと…今日、寂しかったから。」


意地っ張りで甘えん坊な仲間に苦笑しながら、そのまま身体を抱えてベットへと運んでいく。


「…今日だけだぞ。」


抱き上げた黒夜の耳に、浜面は一言だけ告げた。


650 : 拗ねた黒夜の慰め方[sage] - 2013/01/20 18:49:35.59 Gi7FxL0N0 10/11



嬉しそうに目を瞑る黒夜の顔を見ながら、
自分も仲間に対しては相当に甘いのだと思い知らされる。


だが、浜面には、それを改める気は毛頭なかった。
何より他でもない自分自身が、黒夜の事を離したくなかったのだから。


もし滝壺達に見つかれば、さぞかしこっぴどく怒られてしまうだろう。

だがそれも仕様が無い。

もし起きた時に自分が隣に居てやらなければ、
きっと黒夜は淋しい思いをしてもしまうだろう。


ベッドの中で、小さな黒夜の身体を抱きしめながら、浜面はゆっくりと目を閉じた。

651 : 拗ねた黒夜の慰め方[sage] - 2013/01/20 18:51:45.22 Gi7FxL0N0 11/11

これで終わりです

相当にキャラ崩壊しているような気もしますが、
二人っきりの時は黒夜ほかアイテムメンバーは浜面に甘えっぱなしな気がします