19 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2013/03/21 20:27:21.80 EDSHw1zUo 1/10

少しもらいます
浜面絹旗黒夜の焼きそばの話です

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-39冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363523022/
20 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] - 2013/03/21 20:27:56.46 EDSHw1zUo 2/10

黒夜「五月蝿いねぇ」

絹旗「超その通りなんですが黒夜と意見が一致するとは超不愉快です。我ながら超未熟者です」

黒夜「はいはい。調子のんな。
   こちとら手術跡が痛むんだよ。あちこちメス入ってる身体なモンでな」

絹旗「そんなの自分の責任じゃないですか。私には超関係ありません」

黒夜「責めてねぇだろうが。
   さっきからうっせぇな。
   喧嘩売ってるんなら買ってやるよ浜ちゃんの支払いで」

浜面「おいおい、勝手に巻き込むなよ。
   確かにこのザアザア降り三日連続でご機嫌ってわけには行かないとは思うけどよ」

絹旗「超三流の雑魚の浜面でもその程度は理解できるようですね。
   この雨だと映画を見に行くこともできません。
   車から降りて傘開く前にずぶぬれになっちゃいますよ」

浜面「地下に駐車場があって濡れなくても劇場まで行ける映画館もあるけどな」

絹旗「そういうところはメジャーどころしかないから好みじゃないんです」

黒夜「深夜放送で録画してあんのいっぱいあんだろうがよ。素直に見てればいいじゃん。
   チームアメリカとかさ」

絹旗「私は大画面で見たいんです。
   それにこの雨だとお昼ご飯食べに行くことも厳しいじゃあないですか」

黒夜「お昼ご飯かぁ。どうしようか?
   ピザでも取る?」

21 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] - 2013/03/21 20:28:22.47 EDSHw1zUo 3/10


浜面「おいおい、お前ら作るという発想はないのか。
   年頃の若い娘が二人してよ」

絹旗「暗部の人間がのんびり腰を落ち着けて料理なんかしませんよ。
   コンビニで買ってきたほうがはるかに早いですし余計な道具もいりませんし。
   麦野は趣味でやってますけど、今は滝壺さんと一緒に病院行ってますし」

浜面「少しは麦野を見習ったらどうだ。趣味でもやっているだけ偉いじゃないか」

黒夜「そうだそうだ。
   アイアイちゃんはそうでもしなけりゃ嫁の貰い手がないぞ」

絹旗「誰がメガネザルですか。だったら黒夜が作ればいいじゃないですか」

黒夜「はん、私が作れるとでも思ってるんかい。自殺したいのなら自分でやりな」

浜面「開き直るなよ。いいよ、俺がつくるからさ」

黒夜「あれ? 浜ちゃん料理できるの?」

浜面「学園都市はひとり暮らしが多いから料理できる男は多いぜ?
   スキルアウト時代にも結構まかない作ってたなぁ」

絹旗「ほほう。それは初耳です。
   考えてみれば浜面に料理を作らせたことはありませんでしたね。
   どうせカップ麺にお湯を注いでみました、レベルだとは思いますが作ってみるといいですよ。
   というか超作れ」

浜面「へいへい。
   冷蔵庫の中身と相談してからだな」

22 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] - 2013/03/21 20:29:06.90 EDSHw1zUo 4/10

浜面「うし、焼きそばにしよう」

絹旗「超手頃ですね。失敗しない安全策ですか。超小物っぽい発想です」

黒夜「んー。文句はないけどありきたりじゃないものが食べたかったかなぁ」

浜面「おう、そういうことなら安心しろ。
   普通のソース焼きそばじゃない、浜面仕上流の和風焼きそばを作ってやっからよ」


浜面「材料はこれだ。


   ①焼きそばの麺        三人前
   ②エビとかイカとか      てきとう
   ③万能ねぎ          一本
   ④オイスターソース・醤油   適量
   ⑤ごま油           適量
   ⑥日本酒           適量
   ⑦しそ            3枚ぐらい
   ⑧生卵            お好みで      」

黒夜「しそ? 焼きそばにそんなもん入れんの? あと生卵って?」

絹旗「それで和風ですか? 美味しいんですか?」

浜面「まぁ、食ってみてのお楽しみだな」

23 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] - 2013/03/21 20:29:32.56 EDSHw1zUo 5/10


浜面「まずはフライパンにたっぷりごま油を引いて、軽く煙が出るぐらいまで強火で熱する」

絹旗「いい匂いがしてきますね」

黒夜「ごま油って調味料としても優秀だよね。インスタントのワカメスープに一滴垂らすだけで全然違うし」

浜面「で、フライパンに麺を入れる」

黒夜「あれ? ほぐさないの?
   お湯入れたり酒入れたりで」

浜面「ほぐさないんだなぁ、これが。
   で、塊のままひっくり返すと」

絹旗「おお、麺に焦げ目がついてますね」

浜面「これが美味いんだよ。で、麺は一回皿に取っておいて。
   フライパンに油が足らなければ追加してもういっかい煙が出るぐらいまで加熱して。
   今度は小口切りにしておいたネギを入れる」

黒夜「油とネギの香りが混じってきた」

絹旗「でも和風っていうよりも中華風ですよね」

浜面「ま、こっからだこっから。
   でエビとイカを投入する。
   色が変わるぐらいまで火を通してだな……で、ここに麺を再投入。
   んでもって日本酒を入れる」

絹旗「お湯じゃダメなんですか?」

浜面「日本酒の方が麺をほぐしやすいし旨みも加わるんだ。俺の好みだからお湯じゃダメってわけじゃないけどな。
   で、麺が完全にほぐれたらオイスターソースと醤油を入れて炒める」

24 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] - 2013/03/21 20:29:58.99 EDSHw1zUo 6/10


黒夜「おお、すごい美味そう。これで完成じゃないの?」

浜面「これだけでも美味いけどな、もうひと工夫だ。
   しそを刻んで入れる。
   刻む前に手のひらの上においてもう片方の手で叩くんだ。
   しその細胞が潰れて香りが良くなるんだ」

絹旗「どれどれ。ぱん、ぱんと。
   おお、確かに超香りが良くなってきました」

浜面「まぁ、ちょっとしたご家庭の知恵だな。で、刻んでフライパンに投入してすぐ火を消す。
   しそは火を通しすぎると香りが飛ぶから。
   んでもって出来上がりだ」

黒夜「あれ? あんまりしその香りしないじゃない。オイスターソースの香りはするけど」

浜面「今は、な。食ってみればわかる」


絹旗「どれどれ、超チンピラの浜面が作ったものではありますが焼きそばには罪はありません。
   大口たたけるほどの味か判定してあげようじゃありませんか」

浜面「素直にいただきますぐらい言えよな」

黒夜「まぁ、とりあえずは一口。はむ」

黒夜「おお! これは初めての味かもしれない!
   オイスターソースと醤油で中華っぽい味付けなのにしその香りでめちゃくちゃ和風だ!
   エビとイカの歯ごたえもいいし、焼けた麺がパリッとしてるのもいい!」

絹旗「確かに。
   超不思議ですがお皿の上ではあんまり感じなかったしその香りが口いっぱいに広がりますね」

25 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] - 2013/03/21 20:30:24.35 EDSHw1zUo 7/10


浜面「パリパリした麺を生卵につけてすき焼きみたいにして食べても美味いんだぞ」

黒夜「へぇぇ。それも美味しそうだね。試してみようか」

絹旗「チュルチュルっていう食感ですね。超不思議です。おんなじ焼きそばなのに生卵絡めるだけでこんなに変わるなんて」

黒夜「うん、これも美味しい。けど少し味が薄くなるね」

浜面「まぁ、これはソース焼きそばのときの裏技だからな。
   卵は乳化作用で味がマイルドになる分薄味になるんだ。
   でも不味くはないだろ?」

黒夜「不味くはないけど、せっかくのパリパリとしその香りが楽しめないのはもったいないかな。
   私は卵絡めない方が好きかも」

絹旗「私は絡める派ですね。こういうふうに生卵を使うなんて初めてです。超新鮮な驚きです」

浜面「好きな方で食べればいいさ。どっちにしろ正統派の焼きそばじゃねぇし。
   女の子に振舞うには高級感もないけど、それなりに美味いだろ?」

絹旗「超悔しいですが美味しいです。浜面のクセに生意気ではありますが、今回ばかりは褒めてあげましょう」

黒夜「浜ちゃん私の知らないこといろいろ知ってるなぁ。そういう部分には敬意を表してもいいかもしんない。
   やっぱり一人暮らし長いとこういうこと身につくものなの?
   何種類ぐらいレシピあったりする?」

浜面「数えたことはないが50や100はあると思うぞ。
   カレー作れればシチューも肉じゃがもおんなじ要領で作れるし、スパゲッティとかもある程度は似通ってくるし。
   唐揚げが作れれば治部煮も作れる。
   でもこんなの学園都市の男なら普通に持っていておかしくないスキル。
   俺よりも料理できないと男にはモテないかもなぁ」

26 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] - 2013/03/21 20:30:58.27 EDSHw1zUo 8/10


絹旗「……おいコラ、なんでそこで私を見るんですか」

黒夜「……浜ちゃん、なんで私を見てため息つくのか、教えてもらってもいいかな?」

浜面「いやね、出来の悪い娘をの将来を案じるパパの気持ちってこんなものかなぁ、と思ったりしただけですよ、はい」

黒夜「はああぁ!? 調子にのってンじゃねェぞコラ!
   こちとら娘になった覚えはねェぞ!」

絹旗「そうですよ。出来が悪いのは色気の欠片もない厨二病患者の黒夜だけです。
   だっさい真っ黒のパーカーを頭に被って、それでおしゃれのつもりですか。超痛いです。
   あと娘になったつもりはありません、というよりも浜面が出来の悪い息子です。
   黒夜が出来の悪い娘なのは超否定できませんけど」

黒夜「ンあァ!? ナマ言ってるンじゃねェゾ、このエグレ乳!
   ブラつけてから出直してこいや、ど貧乳!!!
   洞窟に分厚い膜ついてる掘削不可能物件の分際で!!!」

絹旗「膜付きなのは黒夜もでしょうが。
   能力使えないクセに喧嘩売るつもりですか。超生意気ですよ……って、なんでそこ勝ち誇ります?」

黒夜「いやぁ、知らないってかわいそうな事なんだなぁって。
   ねぇ、浜ちゃん?」

27 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] - 2013/03/21 20:31:24.21 EDSHw1zUo 9/10

浜面「へ?
   一体何のこと……」

黒夜「やだなぁ、とぼけなくっていいじゃない」

絹旗「浜面……まさか、黒夜と……」

浜面「はあぁぁんっ!? いや、んなわけないだろ?
   だって俺には滝壺が」

黒夜「絹旗ちゃんさ、元暗部で敗北した女が男にどういう目に遭わされるか、想像つかないわけないよね」

浜面「いやいや、そんな時間あるわけなかったし!」

黒夜「浜ちゃんが私をここに連れてきたこと自体おかしいと思わなかった?
   ハワイにも一緒に行ったし、義手の弱点まで知ってるってさ、そういう距離にいたってことって想像つくよね?」

絹旗「浜面……どこから潰して欲しいか、要望なら聞きますよ」

浜面「そんな要望あるかぁぁぁ!!!」

絹旗「待てやゴラァ!!! 私にじゃなくって黒夜に手を出したなんてとんでもない屈辱ですっ!!!
   超ぶち殺す!!!」

黒夜「……二人共焼きそば食べないんならもらっちゃうよ?
   一週間食べなくても平気だけど食いだめもできるんだよね、私。
   あ、あんまり暴れないでよね。埃立つから」

28 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2013/03/21 20:32:31.27 EDSHw1zUo 10/10

以上です
学園都市の生徒って基本的な家事スキルは高いと思うのですよ
その分大人は低いんじゃないかなって気がする