267 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:10:11.03 TOiEugGAO 1/19

>>238-249の続きっぽいのを思いついたので投下します

【関連】
口は悪いが根は優しい店主が経営する小さな喫茶店『かたみち』
http://toaruss.blog.jp/archives/1045373816.html

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-39冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363523022/
268 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:14:39.68 TOiEugGAO 2/19

 第七学区の北西端にある、小さな喫茶店。
その店先に、一台の白いバイクが停車した。

「はろー、お届け物でーす」

 荷物を抱えて店に入ってきたのは、セミロングの茶髪に黒いライダースーツの女性。

「よォ相園。つか、豆を注文した覚えはねェンだが」

 その女性・相園美央に対し、遠回しに来訪の目的を尋ねる店主。

「いやー。珍しい豆を手に入れたんで、ちょっくら試してみませんか? って事で、持ってきたんですよ」

「……ほォ。どれ、寄越してみろ」

 店主は相園から荷物を受け取り、中から生豆を取り出す。

「……成る程。品種を掛け合わせてあるのか」

「うわすげー。豆見ただけでそこまで分かっちゃいますか」

「豆に訊きゃァ分かる」

「さすが第一位サマは格が違った」

「“元”第一位、な」

 からかう相園をあしらいながら、店主は豆を炒り始める。

269 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:19:31.67 TOiEugGAO 3/19

「やっほー、また来ましたよ♪」

 そこへ、いつも通りに佐天が来店する。
そして、見知った顔があった為、そちらにも挨拶をする。

「おお、相園さん! お久しぶりですね!」

「お久しぶりですねー佐天さん」

「あン? なンだ、オマエら知り合いなのか」

「ある事件で出会って以来の仲ですよ」

「犯人と探偵、みたいな感じのね」

 それはそれとして、と言いながら佐天は身を乗り出し、

「また新しいブレンドですか?」

 店主が煎る豆を見て問い掛ける。

「いや。今回は豆自体が新しい」

「新豆?」

「あながち間違いじゃないですね。品種改良の試作品らしいし」

「へー……」

270 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:22:59.17 TOiEugGAO 4/19

 まじまじと店主の作業を見つめる佐天。
そんな彼女を見やり、相園はその思惑に感づく。

(ふーん。佐天さんったら、そうなんだ)

 だが敢えて声には出さず、彼女の様子をただじっと眺める。

「出来たぞ。早速試飲会といくか」

 しばらくして、淹れたてのコーヒーが三杯、カウンターに置かれる。

「ほえ? あたしもいいんですか?」

「上得意様だから、特別にな」

「てへへ。そんじゃ、お言葉に甘えちゃいますね」

 店主のその行動に、相園はそういう事かと言いたげな声を上げる。

「へえ~え」

「なンだよその『へえ~え』は。何が言いてェ」

「べっつにい? 深い意味なんかないですよー?」

 ニヤニヤしながらカップを取る相園に舌打ちしつつ、店主は手元のコーヒーを口に運ぶ。

「……うん。悪くないね」

「苦味が強めだけど、後味はスッキリしてますね」

271 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:25:06.34 TOiEugGAO 5/19

「……まァ、アリだな」

 店主の呟きに満足げな表情を浮かべ、

「それでは、コレも今後メニューに入れるって方向でよろしいですね? お買い上げありがとごさいまーっす!」

 そう言って領収書を差し出す相園。

「オイ、まだ買うとは」

「にゃんにゃん☆」

「……」

「買ってくれなきゃヤダヤダ☆」

「……チッ、分かったよ」

 全く聞く耳持たない相園にげんなりし、渋々購入を決断する店主。

「毎度ありー!」

 滑るように去っていく相園を見ながら苦笑いする佐天。

「アハハ……変わってないなあ、相園さん」

「昔っからあンな調子かよ……クソッ、やりづれェったらねェぜ」

272 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:27:09.09 TOiEugGAO 6/19

 にしても、と前置きして、佐天は話を切り出す。

「コーヒー豆の仕入先、“シロワニ”だったんですね」

「あァ。相園ンとこが一番仕事が早いからな」

「しかも店長自ら配達するなんて、よっぽど気に入られてるんですね。わーモテモテーひゅーひゅー☆」

「アイツみてェなテンションで喋るのヤメロ。つか、アイツが店長? 冗談だろ?」

「あー、相園さんかわいそー。言いつけてやろーっと」

「オ、オイ待て、今のナシだ、待てって連絡するンじゃねェ!」

 佐天に翻弄されててんやわんやになる店主。
そんな彼等を、やや冷めた視線が射抜く。

「コホン。お客様をほっぽりだして何をはしゃいでおられますの?」

 声の主に見えない側の頬をひくつかせた後、店主は応対に移る。

「失礼しました。いらっしゃいませ、ご注文は」

「ストレートティーをお願いします」

「畏まりました。少々お待ちを」

 すぐに紅茶を淹れる準備にかかる店主を、やはりじっと見つめる佐天。

273 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:31:32.83 TOiEugGAO 7/19

「佐天さん。貴女、あまりマスターを困らせてはいけませんわよ?」

「わかってるよう、白井さんは相変わらず堅いなあ」

 佐天の隣に座った天然ウェーブヘアの女性・白井黒子は、彼女にも苦言を呈した。
不満げに口を尖らせて文句を返すも、すぐにいつもの調子で話題を切り替える佐天。

「しっかしまあ、こうして会うのも久しぶりだよね。前に会ったのいつだっけ?」

「わたくしが風紀委員本部に配属になる直前ですから、二年程前でしょうか」

「ありゃー、もうそんな経つんだー。なんかあっという間だったねー」

「ええ。しかし、忙しくも充実した毎日だったと言えますの」

「うん、異議なし!」

「時に、御坂先輩はいかがなさってますの?」

「御坂先輩って。よそよそしいなあ、今までみたいに『お姉様』でいいじゃんか」

「先輩には先輩の人生がありますの。いつまでも未練がましくしがみついていたのでは、彼女が先に進めなくなってしまうでしょう?」

「そっかあ、とうとう御坂さん離れする決意が」

「しかあし! 隙あらばいついかなる時でもあの男からお姉様を奪い取って差し上げる所存ですの!」

「出来てなかった!? まったくもって歪みないシライズム!!」

274 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:33:08.26 TOiEugGAO 8/19

 二人なのに姦しい成人女性達の声を呆れ半分に聞きながら、店主はカップに紅茶を注ぐ。

「あら、この香り。ラトゥナプラですわね」

「よく分かったな」

「茶葉の品種、特徴、淹れ方、嗜み方。どれも常盤台では基礎学習事項でしたので」

「学習範囲広過ぎねェか?」

「それが履修出来ずして、一流の淑女は名乗れませんの」

「一流淑女パネエ……」

「普通の学校で良かったな、佐天」

 出された紅茶を飲んでひと息吐くと、白井はぽつりと呟いた。

「わたくし、消極的過ぎるのでしょうか……」

「ん? なになに? もしかして、恋のお悩み?」

 それを逃さず聞き取った佐天は、すぐに彼女の言葉の真意を問い質す。

275 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:35:08.76 TOiEugGAO 9/19

「はっ、えっ、いえ、その」

 動揺してばたばたと腕を振りながらはぐらかす為の言葉を探す白井に、

「ああ、海原さんか」

 更に追い討ちを掛ける佐天。

「な、何故お分かりに、あ、ではなくて、ち、違」

「ふっふっふっ。あたしにはとっくにバレバレなのだよ白井くん」

「うう……」

 海原、と聞いて一瞬知り合いの顔を思い浮かべ、

(いや、本物の方か)

 すぐに別人だろうと予想する店主。
佐天は様子見中の店主に代わり、更に白井の言動を追求する。

「消極的過ぎって、どういう事? 御坂さんにしてたみたいなスキンシップはしてないの?」

「んなっ!? あ、あああ、あんな恥ずかしい真似、出来るわけありませんの!」

「御坂さんにはできてたのに?」

「あ、あれは、その、女性同士ならば多少行き過ぎても絵的に許されると申しますか、若気の至りであったと申しますか、あの当時のわたくしがどうしようもない甘えん坊であったと申しますか」

276 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:37:13.96 TOiEugGAO 10/19

 必死に言い訳を続ける白井に、いやらしい笑みを浮かべながら責め続ける佐天。

「えーじゃあどんな事したのーおねーさんにおせーておせーてー☆」

「嗚呼、マスター、助けて下さいまし!」

「助けろってェと、ソイツは」

 店主は白井に向き直り、

「佐天の追求から逃れてェって意味か? それとも」

 カウンターに肘をついて体重を預け、

「恋のアドバイスをして下さい、ってェ意味かァ?」

 ニヤケながら問い掛ける。

「四面楚歌!? 答えなくては帰していただけませんの!?」

「当然!」

「さァ、白状タイムだ」

「もう……分かりましたの、話しますの」

 頬を朱に染めながら、渋々相談を始める白井。

「彼との出会いは、中学三年の夏休みの時でしたの。いつものようにお姉様を陰ながらサポートしている折、彼の存在が浮き彫りになりまして」

「どういった理由でお姉様を監視しているのか、問い質すつもりで彼に接触しましたの」

277 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:39:52.96 TOiEugGAO 11/19

「あれ? 海原さんって、常盤台の理事長のお孫さんじゃ」

(……オイ、まさか)

「あ、それについては後程……それで、話をしている内に、彼のお姉様への想いや、叶わぬと知ったうえでもお姉様を守ろうとする心意気に、その……」

「恋、しちゃったんだね」

「……はい」

「で、その海原さんはどんな人なの?」

「本来はアステカ地方の出身で、エツァリという名だと仰っておりました」

(やっぱりな……あの優男。御坂を諦めたかと思ったら後輩に手ェ出してやがったか、さすが妹フェチ)

(なんかショチトルみたいな響きの名前だなあ……知り合いかな?)

「故あって普段は海原さんに扮していらっしゃるとの事でしたので、わたくしが彼をお呼びする時はそれで」

「えっ? いいじゃん別に『エツァリ』って呼べば」

「え゛え゛っ!? む、無理、名前呼び、しかも呼び捨ては、恥ずかしいですの!」

「……オイ佐天、コイツ御坂並に純情だぞ」

「……ですね。初恋恐るべし」

278 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:43:39.48 TOiEugGAO 12/19

「わたくしの初恋はお姉様に捧げたんですの!」

「でも、異性に惹かれたのは海原さんが初めてなんでしょ? だったらそれも、『初恋』で間違いないよ!」

「た、確かに。仰る通りですの」

(あっさり丸め込まれたな)

「それで、白井さんはどんなアピールをしたの?」

「ええと……出来る限り、手を繋ぐようにしたり、なるべく、同じ料理を注文したり……」

「うわスゲエ御坂と比べて遥かにささやかだ」

「あたしの知ってる白井さんじゃな~い!」

「ですが、いつも逆に優しくしていただいてばかりで……」

(息を吐くようにレディファーストを心掛けるからな、あの野郎は)

 ここまで話してしょんぼりと肩を落とす白井を見た店主と佐天は、それぞれこう結論づけた。

「ソイツ、異性からの好意に相当鈍いな。普通ならそれぐらいやりゃァ多少なりとも感づくだろ」

「ていうか、押しが弱い! 白井さんらしくないよ!」

「ええっ!? そんな、もっと過激にしろと仰いますの!? た、たと、例え、ば……」

 言って何事かを想像した白井は、顔を真っ赤にしてへなへなとくずおれる。

「む、無理ですの~……」

「コレは酷ェ……」

「純情だ……純情過ぎる……ッ!」

279 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:46:57.80 TOiEugGAO 13/19

 静まり返る店内。
店主と佐天は、白井への的確なアドバイスを見つけられず、思考を続ける。
白井はというと、顔を紅潮させたままへたり込んでいた。
しばらくすると、来客を知らせるカウベルの音が響いた。

「久々に来てあげたわよ……って。何の有り様なの、これは」

 来店した、長い赤毛を後ろで二つに結った女性は、店内の状況を訝しむ。

「ン、よォ結標。注文は」

 その女性・結標淡希にまずは接客をする店主。

「ジャスミンティー。で、これは何事?」

 注文してすぐ、改めて状況説明を求める結標。

「とりあえず座ってくれ。あと、ソイツも座らせてやってくれねェか」

「はいはい。ほら、立てる? 白井さん」

「うにゅ……」

 結標は白井に手を差し伸べて彼女を席に着かせた後、自分も右隣に座る。

280 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:51:30.80 TOiEugGAO 14/19

「さっさとキスしちゃえばいいじゃない」

 状況説明を受け、結標が放った第一声がそれだった。

「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理ですのおおおおおお!!」

「DIOの親戚かアンタは!? てゆーか、いつからそんな奥手になったの!?」

「自信無さ過ぎだろ、どンだけ純情なンだよ」

「せめてほっぺちゅーぐらいしないと、鈍感野郎には気持ちが伝わらないわよ?」

 真っ赤な顔で否定する白井を、三人は半ば呆れ気味に諭す。

「だ、だって、だって、キスというのは、それは、結婚式で、するものであって!」

「古風!? 白井さんの恋愛観は昭和型だった!?」

「はあ? 今時キスもしないカップルなんて絶滅危惧種よ? あまり誉められたものではないわね」

「だって、だってえ……」

「んー、他になんかいい方法は……うーん」

 完全に呆れ、早々にアドバイスを放棄して出されたジャスミンティーを嗜む結標。
佐天は知恵を絞るも、いいアイディアはなかなか浮かばず。
すると、店主は携帯を取り出して電話をし始める。

281 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:53:35.80 TOiEugGAO 15/19

「ちょっと。お客様がいる前で堂々と電話しないでよ」

 結標がそれをたしなめるも、店主は無視して電話を続ける。

「よォ、久しいな。今、時間あるか? ちと俺の店に来てほしいンだが……あ? 安心しろ、そンなンじゃねェよ」

 話しぶりから、結標は誰に掛けたのかを察し、薄く笑む。

「オマエを待ってる奴がいるンだ。多分、今のオマエにとっては、御坂と同じぐらい大事な奴がな」

 結標の表情の変化に首を傾げた佐天も、店主の発言で相手を理解して微笑む。

「まだしばらくはいるだろ。だが、極力早く来い。女は待たすもンじゃねェ、だろ?」

 そう言って通話を終わらせる店主。
気付けば佐天と結標が笑いながら見ていたので、理由を問うと。

「「ナイス、マスター」」

 息ピッタリにそう言われ、照れ臭そうにそっぽを向いた。

「やあ、お待たせしました」

 数分後、見るからに爽やかな青年が入ってくる。

「よォ、海原」

282 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:55:26.61 TOiEugGAO 16/19

 青年・海原光貴--もといエツァリは紅茶を注文すると、白井の左隣に着席する。

「……はっ! う、海原、さん」

「やあ、白井さん。お待たせしました」

「あ、い、いえ、待つという程は、経っておりませんし」

 海原に声を掛けられ、慌ててそう返す白井。
そもそも自分が呼び出したのではいない事すら判断出来なくなる程に、白井はテンパっていた。

「あ、えと、お呼び立てしたのには、理由がありまして。じ、実は、わたくし」

 白井はイジイジと指をくねらせながら、言うべき言葉を頭の中で紡ぐ。

「う、海原さんの、事が--いえ」

 エツァリは柔らかく笑みながら、彼女の言葉を待つ。
意を決した白井は立ち上がり、自らの気持ちを彼にぶつける。

「エツァリさん。わたくしは、貴方を、愛しく感じております。わたくしと、恋人同士になって下さい」

「………………はい?」

 エツァリは目を見開き、白井の告白を喉の奥で反芻する。

283 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 22:58:47.65 TOiEugGAO 17/19

「えっ……ええええええっ!? そ、そうだったんですか!? ちょ、待っ、待って下さい? 少し、考える時間を」

(うわ思った通りだよコイツ)

(この鈍さじゃ、ショチトルに愛想尽かされるのも頷けるわ)

 案の定白井の気持ちに気付いていなかったエツァリは、突然の告白に狼狽え始める。

「ふっふっふっ、待ったはナシですよエツァリさん!」

「いやその、冷静になってきちんと考えたいので、一端帰らせてほしいのですが」

「おォっと紅茶お待たせしましたァ」

「っ!」

「で、返事はまだなのかしら?」

「四面楚歌!? 答えるまで帰していただけませんか!?」

「当然!」

「さァ、告白タイムだ」

 エツァリは出された紅茶を飲むと、白井をまっすぐに見据えて語り始める。

「ええと……まずは。自分なんかに惚れていただいてありがとうございます。お気持ちはとても嬉しいです」

「ただ、今の自分が白井さんに見合う男だと言い切れる自信はありません。ですから、自信がつくまで待っていただきたい、というのが正直な所です」

「……ですが。白井さんはきっと、自分が貴女の気持ちに気付くのを、ずっと待ってくれていた。ならば」

「まだ、自信はありませんが。一緒に過ごす事で、貴女に見合う男になっていこうと思います」

「ですから。こちらからもお願いします。自分と、恋人としてのお付き合いをして下さい。自分を、男にして下さい」

284 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 23:00:52.34 TOiEugGAO 18/19

 ゆっくりと、エツァリが手を差し伸べる。
白井は目に涙を溜めながら、彼の手を握る。

「……はい。よろしく、お願い致しますの!」

 二人はしばらくお互いを見つめ合い、ゆっくりと抱き合った。

「おおー。ロマンスですなあ」

「二人共、今日はサービスしといてやる」

「あ、ありがとうございますの、マスター」

「恐縮です」

 素直に祝福する佐天と店主に対し、結標は白井達を悩ましげに眺める。

(……はあ。あいつもいい加減、気付かないフリを止めてくれると嬉しいんだけどな)

 そんな彼女を見た二人は不敵な笑みを浮かべ、

「「恋のお悩みなら、相談に乗りますが?」」

「ちょっ!?」

 次なる標的を定めた。

 第七学区の北西端にある、小さな店舗に、大きな間口を持つ喫茶店。
喫茶『かたみち』、またのご来店をお待ちしています。

285 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/05/05 23:05:58.56 TOiEugGAO 19/19

以上、お粗末様でした

ちなみに、知らない人の為に簡単に説明すると、相園ちゃんは超電磁砲PSPのボスキャラ的な立ち位置の子です
美琴さんに勝負服を剥がされてました、画像はググってみれば出る、かも