535 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2013/06/09 23:08:16.45 fEw0/W7vo 1/106,7レスほどもらいます。
勢いで書いた予告編風
一見、綺麗な星だった。
文明を感じさせるものは一切ない。
見渡す限り一面は苔で緑におおわれ、
雲の合間から刺す光がただそれだけで幻想的だった。
「コレで住んでる生物が『アレ』だけっだっていうんだからねぇ……」
少女がポツリと言葉を漏らす。
彼女が覗きこむ窓の向こうとこちらではすべてが違った。
金属の直線的な壁に区切られ、辺りには幾つもの電子機器。
―地球外の環境が能力者に与える影響についての調査―
そういう名目で彼女。
学園都市が誇る超能力者、序列第三位御坂美琴は他の数名の能力者とともに、
この宇宙船に同行した。
―火星の地球化計画―
大気が薄く、平均気温がマイナス58度。
そんな人が到底住めるような状況でなかった火星に今は大気がある、気温も上がった。
それは外一面に広がる苔とある生物のお陰であり、
今回、火星へ着た本来の目的はその生物の駆除が第一の目的なのだ。
美琴たちはあくまでそれに同行させてもらっただけに過ぎず、目的も行動も別なのだ。
「それにしても駆除隊の人たち遅いわ……、いつになったら帰ってくるのかしら」
宇宙空間での能力使用に関するデータは十分取れた。
後は駆除隊が帰ってくれば地球に戻るだけだ。
そうだ。
御坂は自らの持ち物から携帯を取り出し外にカメラを向ける。
「地球に帰ったらみんなにこの景色見せてあげないと」
そう、この緑色で覆われた。
私たちの第二の故郷になるかもしれない星の景色を――
「じょうじ」
「続いてのニュースです」
「学園都市の学生数人が同行した『火星の地球化計画』――」
「通称―テラフォーミング計画―の一行を乗せた宇宙船との通信が――」
「帰還予定日を過ぎてからも一向に回復せず」
「U-NASAから新たな発表はありあません」
「M.O.手術だかなんだか知りませんけど、私は御坂さんを取り戻すために火星に行きたいんです!」
「お姉さまは絶対に死んでなんていませんの」
「私達を火星に連れて行ってください……お願いします!」
「どうやら君たちはみんな持っているらしい、我々の求める
いかり
熱 い む き 出 し の ”涙” を ! ! 」
「私達が受けた手術はいったいなんのための……」
「火星の環境への適応と、戦う力をみにつけるためさ」
「戦う?火星には宇宙人でもいらっしゃいますの?」
「いや、宇宙人はいない。火星には二種類の生物しかいない」
「一つは『ストロマトライト』を改良して作られた藻類――、」
「そして、もうひとつは昆虫綱網翅目に属する昆虫――、」
「 ゴ キ ブ リ だ 」
「おいおい……、上条さんは小町隊長にこんなこと聞いてないんですけど?」
「火星のゴキブリは 超 能 力 を使うのか?」
「初春ー、こいつ今どんな夢見てると思う?」
「さぁ、もしかしたらお腹いっぱい学舎の園限定のケーキを食べてる夢かも」
「ゴキブリが学舎の園のケーキとか知らないでしょ……」
「冗談ですよ、本気にしないでください」
「まぁ、代わりに地球には絶対に
食 べ ち ゃ い け な い 植 物
があるって言うことは教えてあげられましたから」
「……お姉さまと一緒に火星にきた学生のリスト……わたくしは全部記憶しておりますの」
「あらゆる能力者の宇宙空間における能力データを取るために様々な能力者の方が同行しておりました……」
「もちろん、多種多様な能力のデータを取るために極力能力の種類はダブらないように……」
「それは……その能力は……
お姉さまの能力
超 電 磁 砲
はゴキブリごときが使っていいものではありませんのおおおおおおっ!!」
「あたし……出来れば自分の能力使いたくなかったんですよね……」
「あたしの能力は似てるから……」
「きっと友達に……大事な人との思い出を思い出させちゃうから……」
カシャンッ
「でも……」
バオッ
ズズズズズズッ
「さ、佐天さん!駄目です、その量は……ッ!!」
ガシュッ ガシュシュッ
「 あ ん た ら だ け は
絶 対 に 許 せ な い ! ! 」
544 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2013/06/09 23:14:06.52 fEw0/W7vo 10/10以上です。
テラフォーマーズとのクロスの予告編風でした