606 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2013/06/20 16:52:07.92 Is9gMFDwo 1/7ムラムラしてフレンダ粛清シーンを書いたので5レス程お借りします
グロ注意
フレンダが酷い目に遭うのが見たい紳士向け
ちなみに俺は昨夜VIPに投下してた奴と同一人物です
薄汚れた路地裏で、フレンダ=セイヴェルンは全速力で駆けていた。
(結局、あんな化物に敵うはずないって訳よ)
フレンダの脳裏に浮かぶのはホストのような格好をした茶髪の少年だった。
捉えたフレンダに対し、少年は二つの選択肢を与えた。
アイテムの情報を売るか、この場で愉快な死体になるか、どちらかを選べと。
その結果が今だった。
仲間を守るために死ぬ。そんな三文芝居の役者になってやる気などなかった。
息を切らし、フレンダが角を曲がった時だった。
「―――フレンダ?」
「!麦野っ……」
突然に現れた麦野を見てフレンダは身を強ばらせる。
今のフレンダにとって、麦野は最も会いたくない相手だった。
正真正銘の化物、垣根帝督に自身の力と誇りの象徴、原子崩しを尽く無効化された麦野はかつて見たことがない程機嫌を損ねていたことは記憶に新しい。
そんな麦野に自己の保身のためにアイテムの情報を流したことが悟られればどんな目にあうのかは楽観的なフレンダにさえ容易に想像できる。
「あんた、スクールにとっ捕まったのになんでこんなとこにいんのよ」
「っ、それは……」
フレンダはごくりと生唾を飲み込む。
「私が捕まった場所にはあいつ、垣根はいなかった。下部組織の三下共しかいなくってさ、結局、自力で切り抜けるくらい余裕だったって訳よ」
「ふうん。ま、あんただって腐ってもアイテムの一員なんだし、そのくらい出来て当然か」
「ちょ、腐ってもって!」
どうにか誤魔化せた。
人知れずほっと一息を付いたフレンダに麦野は口を開く。
「下手な嘘ついてんじゃねーぞ」
「え?」
瞬間、閃光が走った。
「あっ、あ、ああああああああああああああああああああああああああ!!」
絶叫が轟き、その場にあった二つの人影の一つが崩れ落ちた。
「ひ、ぅ、あああっ」
原子崩しによって左の足首から先を消失させたフレンダを無感情な目で見下しながら麦野は問う。
「テメエ、バラしたんだろ?」
「ぁ、に、……?」
麦野の額に青筋が浮かぶ。
「スクールのクソにアイテムの情報流しやがったのかって聞いてんだよ!!」
「あ、あ……」
目に涙を浮かべガタガタと震えるフレンダの様子は、問いかけを肯定を表すものにほかならなかった。
麦野は舌打ちをした。
「おい」
「ひっ……ご、ごめんなさい!ごめんなさい麦野!」
フレンダは消失した足首の先から止めどなく血を流しながら麦野に何度も頭を下げる。
金色の髪に土埃がつくのも構わず、何度も地面に頭を擦り付けるように謝罪するフレンダの様子を見て、麦野はひたすらに無様だと思った。
フレンダが蔑んできたどの弱者よりも。
「アンタさ、嘗めてたでしょ?暗部も、アイテムもさ」
「ち、違」
「嘗めてんだろうが。そんなもんで自分の犯した罪が帳消しになると思ってんの? 今までミスしても許されてきたから、これからも何やっても許されると思ってたんでしょ?」
「違う、違」
「違わねえだろうがァ!!」
閃光と共に何かが消滅する音が上がり、一瞬遅れて悲鳴が上がる。
「あああああああああああああ――――――――――――ッ!!」
フレンダの右足首が消滅した。
「あらあら、自慢の脚線美が台無しねぇ」
「うぁ、あ、ごめ、ごめ、なさ」
「謝るな。許してやらないわよ」
ガタガタと震え続けるフレンダに、ふと麦野は思い直す。
「ああ、そうだ。許してやってもいいわ」
「え?」
フレンダはほんの一瞬安堵の表情を浮かべ―――
「これから10回、原子崩しをさばき切れたら許してやるわ」
絶望に顔を歪めた。
「む、り……!絶対、ぃ、ああぁ―――っ!」
「ほら、これで一回」
フレンダの右ふくらはぎが削げる。
「ぅ、うう、いや、やだ、もう……!!」
涙と鼻水に汚れた顔を歪め、フレンダは腕のみで這って麦野から距離を取ろうとする。
全くの無駄な抵抗だった。
「ふふっ、芋虫みたい」
微笑を浮かべながら麦野は狙いを定め、能力を振るう。
ふくらはぎ、膝、太ももと順を追ってフレンダの足の肉は削げていく。
その度に何度も何度もフレンダは悲鳴を上げる。
「……さぁてと、次で最後よ、フレンダ」
「ぁ、あ……」
美しかったフレンダの脚はグズグズになった肉と間から覗く骨の塊になっていた。
一撃でフレンダを消し飛ばすことなど麦野には造作もないことだった。
そうしなかったのは単なる遊興と裏切り者への制裁。その二つが理由だった。
次で最後。それはフレンダを確実に殺す一撃を放つことと同義だった。
どくどくと流れ続ける血とは別の液体がフレンダの下に広がる。
「おいおい、いい年こいておもらしかぁ?ほんっとにどうしようもねーなテメエ」
麦野はゲラゲラと品のない笑い声を上げる。
「い、や……やだ、やだ、死にたくない、死にたくないよぉ!なんでもする、だからお願い……!」
「この期に及んでまーだそんなこと言ってんのかよ。くっだらねえ」
原子崩しの塊がフレンダの前に生み出される。
「あんたは私に殺される為に生まれてきたのよ、フレンダ」
「!!」
麦野の無感情な瞳とフレンダの絶望に濡れた瞳が交差する。
その一瞬後に、原子崩しがフレンダを貫き、フレンダの下半身が消滅した。
「……さて、裏切り者の粛清も終わったことだし、さっさと行くか」
軽く伸びをした麦野がフレンダに一別を送る。その目に悲哀など無かった。
612 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2013/06/20 16:55:48.05 Is9gMFDwo 7/7投下終了
麦野がフレンダはスクールに捕まったと断言してる件など
妙なところはあるけど気にしないでください