647 : つつ[saga] - 2013/06/26 21:54:08.27 uPgRihxh0 1/13

予告。

書く気は……いつか書くかも。

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-39冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363523022/
648 : つつ[saga] - 2013/06/26 21:55:12.37 uPgRihxh0 2/13

とある不幸な少年が居た。



不幸で、不運で。



神に憎まれているかの如く。



ついたあだ名は『厄病神』。



彼と接しようとする人間は両親のみ。



孤独で、孤独な少年。



すべてを投げ出したいとそう願っていた少年。

649 : つつ[saga] - 2013/06/26 21:55:57.54 uPgRihxh0 3/13

そんな悲しい少年は、とある日、運命の出会いをした。



その男は、人間ではなかった。



『亡霊』か、『幻影』か。



この世に、存在するはずのなかった存在。



この世に、存在してはいけなかった存在。





『さあァァトーヤ、行くぞ!!私は何でも速く走らせることが、できま~す』

『当麻だよ!それだと父さんの名前だよ兄貴!!』


650 : つつ[saga] - 2013/06/26 21:56:27.69 uPgRihxh0 4/13

その男は、何故か『速さ』に執着した。




『んー。カミサマなんかに運命を左右されるとは意志を譲ったということだ、
 意志なきものは文化なし、文化なくして俺はなし、俺なくして俺じゃないのは当たり前、だからトーヤ!!』

『!?』

『世界を縮めろ!1ナノsecでも後悔するな!!お前なら、できる!!』

『…………意味わかんないけど、ありがとう。あと当麻ね』




その男は、何故か『文化』に執着した。

651 : つつ[saga] - 2013/06/26 21:57:33.53 uPgRihxh0 5/13




奇妙で怪異なその男は、だけどその少年の心に強く残った。



その男は、彼に道を示した。





『俺はこう考えるんです。逃げたいのなら逃げればいいと。

 逃げ切れない?振り切れない?それならもっと速く逃げればいい!速さは力です。

 速ければ速いほど、ついてこれるものも減ります!どんどんと速さを上げれば、そのうち誰も何も追い付けなくなる。

 それの域まで達するのは難しいかもしれない。時に無力感に打ちひしがれる事もあるでしょう。

 しかしその努力があればいつか本当にその域に届くかもしれない!!』




652 : つつ[saga] - 2013/06/26 21:58:59.45 uPgRihxh0 6/13


その不思議な出会いは、彼の心にしっかりと刻まれた。



そして、彼は歩き始めた。



学園都市、という未知の地で。






『頑張れよ、ト―マ』



『当麻だよ、兄貴』



『だから合ってるだろー?ハハハハ』






敬愛する兄貴分に、別れを告げて。



それは、とある少年が、本来とは少しだけ信念を持っていたおはなし。

653 : つつ[saga] - 2013/06/26 21:59:51.32 uPgRihxh0 7/13

『ねえ、超電磁砲って言葉、知ってる?』



『ブゥラァボォォォォォォォォだよ!!!お前はコレを隠していたわけだ。この音速の三倍の弾丸を。俺より速いこの弾丸を!!
 どちらも気に入らないが、どっちかというと、後者の方が、気に入らないッ!!』



『な、何………?』



『オマエ、本っ当ーーについてねえよ!!!』






『おなかへった、って言ってるんだよ?反応が遅いかも』



『……俺が遅い……!俺がスロウリィ!!?』



『ど、どうかしたのかな?』



『そんな……!何故だー!兄貴にはやはり追い付けないのかー!』


654 : つつ[saga] - 2013/06/26 22:00:54.38 uPgRihxh0 8/13

『ん?どうかしましたかこのえセンセ―』



『小萌です!か、上条ちゃん、話を聞いてほしいのですー!』



『聞いてますよ?』



『じゃあその手元の分厚い本とイヤホンは何なんですかー?』



『このえセンセ―、上条さんは兄貴にこう教わった訳です。
 この世の理とはすなわち速さです、物事を速く成し遂げればその分時間が有効に使えます。
 同時に多くの事を並行すれば、当然作業の早さは上がる!
 遅いことなら誰でも出来る、20年かければバカでも傑作小説が書ける!
 有能なのは月刊漫画家より週刊漫画家、週刊よりも日刊です、つまり速さこそ有能なのが、
 文化の基本法則!そして上条さんの持論でせう-------ァ!』


『小萌ですーーーーー!』

655 : つつ[saga] - 2013/06/26 22:01:27.20 uPgRihxh0 9/13

『世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ

 それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり

 それは穏やかな幸福を満『長い、遅い、うざったい!!さっさとしやがれ赤頭!!』




『私はまだ、魔法名すら名乗っていません』



『がハッ………』



656 : つつ[saga] - 2013/06/26 22:04:25.29 uPgRihxh0 10/13

―――――力が、欲しいかい?



誰だ、お前は?



―――――自分は、君の『力』だよ。


何でそんな奴が?



―――――君に死なれたら困るんだよ。だから、君に力をプレゼントだ。どんな力が欲しい?すべてを破壊する力?時を止める力?時を吹き飛ばす力、幾つもの世界を超える力、光でも、運命でも、未来でも操れる力?



―――――君は、何を望むんだい?



ぐもん、グモン、愚問だぜ。





『速さ』をよこせ。





全てを振り切れるような、圧倒的な速さを。





―――――いい答えだ。

657 : つつ[saga] - 2013/06/26 22:04:54.73 uPgRihxh0 11/13

『背中に………深紅の、羽?』



『ほんとは兄貴みたいに脚の装甲が良かったんだけどな』



―――――無茶を言わないでくれよ。人間の体じゃ自分の力を使うのは右手が限度さ。



『まあ、いいけど』






『な!?消え―――――ッ!!!』


『神裂!? 急に吹っ飛んでどう―――――ガッ!?」


『衝撃波。音速の壁を突破した時起こる、空気による爆弾。かわせるもんなら、かわしてみろ』


―――――君自体が音速以上の速度で動いてるから、多分彼女らには聞こえないよ?


『わかってますよ、そんなこと』






『衝撃の、ファーストブリッド』



『―――――――――――ッ!!!!!!』


658 : つつ[saga] - 2013/06/26 22:05:39.84 uPgRihxh0 12/13

『………ど、『竜王の殺息』って、そんな。無理です、人の身でまともに取り合おうと思わないでください!!』



『―――『聖ジョージの聖域』は侵入者に対して効果が見られません。他の術式に切り替え、引き続き『首輪』保護のため侵入者の破壊を継続します』



『お前には、一発目しか食らわせてなかったよな?』



『何の話をしているんだ!』






『―――その幻想をぶち殺してやるよ。見せてやる。

 一発、二発、三発目。本当の、完全なる『シェルブリッド』を』





ストレイト・クーガーと幻想殺しが交わるとき、新たな物語が幕を開ける!


『上条「速さが足りない」』


乞うご期待!


659 : つつ[saga] - 2013/06/26 22:06:26.24 uPgRihxh0 13/13

投下終了。

そういえばシェルブリッドも幻想殺しも右手だったなという思い付きから。