333 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage] - 2014/04/27 00:31:06.31 Bg0gW2tB0 1/5
なかなかスレとしてきちんと構成出来ないので、映画予告風に投下して個人的にすっきりします。
3レス程おかりします。
「専門の研究内容は?」
木原一族には、それぞれ専門的な受け持ち、研究内容がある。
世界平和から兵器開発まで、目的も過程も様々。
そして、それら全ては必ず不幸や悲劇をもたらす。
否、正確にはその中に多少の功績は含まれている。
しかし、『木原』というだけで、否応なしに悲劇の仕掛けがなされてしまう。
科学に目一杯愛された鬼才。
程度に差はあれど、悪意や善意の違いはあれど。
彼らの生み出す科学技術は魅力的で―――悪魔の知恵。
「『救済』だ。全人類の救済を」
そのためなら、どのようなことでも手をかけよう。
見目麗しい青年はにっこりと笑んだ。
その笑顔が悪魔のそれか天使のそれか、判断されるのは研究の成果次第。
『木原』らしく非合法の研究所に入って最初に彼が答えたシンプルな目的。
「それはまた面白い」
人を救うためなら何だってする。
おおよそ『木原』らしからぬ考え。
けれども、彼は確かに『木原』だった。
フィアンマ=木原=マリート。
それが、救済を研究する男の名だった。
「『絶対能力者進化実験』の買い上げェ?」
驚愕と困惑に、一方通行は不可解そうな表情を浮かべた。
「死んだ"あの子達"は、もう二度と帰ってこない」
空を見上げ、少女はぼんやりとした表情で呟いた。
「学園都市との直接交渉権を、俺に?」
思わず硝子製のグラスを取り落とし、垣根帝督は首を傾げる。
「それで、どうするつもりかね」
「洗脳技術、催眠、『異世界の法則』。
全て手に入れたことだし、そろそろ救いを始めるとするよ」
赤いスーツの上に白衣をまとい、青年は退屈そうに宣言する。
この世界は、彼の手のひらで弄ばれる玩具に過ぎない。
「アンタ、まさか――――」
「お久しぶりです、お姉様。とミサカは挨拶します」
少女の願いは成就した。
悲劇は無かったことにされていく。
「こンなクソッタレの俺でも、やり直せるかもしれねェンだ」
「さあアレイスター、俺の要求を呑んでもらうぜ」
少年の願いは成就した。
神の上に君臨する者は、静かに静かに微笑む。
「今居る人間はあまりにも『不完全』で救い難い。
そこで、新しい人類を用意することにした。素晴らしいだろう?」
「従わない人間は全て催眠と洗脳<チカラ>で変える。
俺様がこの街を、世界を救う!」
「そォか。………此処が地獄か」
「い、や。いやあああああああああああ!!!!」
「『これ』は、俺よりも常識が通用しなさそうだな。だが、殺される訳にゃいかねえんだよ」
「俺様は、どんな手段を用いても、あの少年を取り戻したい」
「それが、俺様の救い」
崩壊する学園都市と、原初なるヒーローの不在。
一人の『木原』が巻き起こす、科学と魔術の戦争。
「久しぶり、フィアンマ」
337 : とある木原の右方神託[sage] - 2014/04/27 00:34:40.44 Bg0gW2tB0 5/5
以上です。
お目汚し失礼しました。きちんと構想まとまったらスレ立てたいです。