424 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage] - 2014/05/21 15:13:04.62 pyMo1cIz0 1/5

二、三レスほどお借りしてちょっと予告風的なのを投下。
レイヴィニアちゃん中心で「純潔のマリア」パロです。

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-40冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379543420/
425 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage] - 2014/05/21 15:13:49.20 pyMo1cIz0 2/5



 魔女にして聖女。
 百年戦争のずっと後の世、"彼女"はそう語り継がれた。

「魔女は悪くて淫らで穢れているって村の司祭様が言ってたよ」
「魔女は淫らでも何でもないよ。元々は薬の調合やまじないを教える村の知恵袋なのさ」
「……私も魔女になれる? お空を飛んでみたいの」
「お前には無理だ。……お前は良き教会の子羊だからな」

 "魔女レイヴィニア"はあくまで真実を隠さず告げる。
 人が暮らす村から外れた森の中に暮らす彼女は、村人から頼まれれば作物の豊作を占い、薬草を調合し、死者の言葉を伝えたりしてきた。魔女とは人々から畏れられながらも共に暮らす存在だったのだ。

 ……しかし十字教会はヨーロッパに布教をして信者を広めていく際、土着の宗教、風習を時に吸収し、時に『異端』と呼び排除してきた。
 その過程で、魔女は悪魔と契約しているという考えが教会によって生まれることとなる。

「どういうわけか英軍が退いていったぞ」
「魔女レイヴィニアの使い魔の仕業だ……彼女は争いを嫌い、戦場を掻き回すと聞く」
「レイヴィニアだって? 魔女のクセに!」
「聖母でなく魔女としても助かったじゃないか。……主よ、今ばかりは魔女に感謝をお許し下さい」
「いや、これもまた主のお導きだ。むしろ我らが聖母の名を穢す異端の手先には感謝ではなく火刑台こそが相応しい!」

 教会の者たちの声には、その頭に刷り込まれた憎悪が滲み出ていた。
 それでも魔女レイヴィニアはあっけからんとしてたまま、吐き捨てるように応じるだけだ。

「この魔女レイヴィニアの目が届くとこで、人間同士こんなおままごと〈戦争〉はいい加減にしろよ」

 そして使い魔たちも十字教徒や戦場を引っ掻き回す。

「ひゅー! ボスかっこいいですよー!」
「確かに決め台詞はいいと思いますけど……ぶっちゃけ処女だからあんまり迫力感じません」
「せっかく凛と決め込んだのにこのフクロウめ!? というか処女なんて欲しけりゃ犬にでもくれてやるぞ!!」
「おやおやぁ? それじゃあ私、レッサーちゃんと一緒にサキュバスの仕事やりましょうよ!」
「いっ、いきなりそんなイヤラシイこと……ッ!?」
「あれあれぇ? さっき息巻いてたのは何だったんですかねー?」
「淫夢魔の仕事やるんだったら早く私をちゃんとした男の体にしてくださいよボス!!」
「ダメですよマークさん。ご主人は処女だから男のアレもまともに再現なんてできないんですよ」
「こいつら言いたい放題言いやがって……!!」


426 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage] - 2014/05/21 15:14:47.66 pyMo1cIz0 3/5





 処女だけど教会にケンカを売った魔女レイヴィニア。
 その火種はやがて大天使と百年戦争にまで広がった。

「何だこれは……私が焼かれるのを皆見に来たのか……?」

 魔女狩りの時代の到来。
 それでも魔女レイヴィニアは正々堂々と魔女として……

「私は、何を……皆に分かってほしいと思ってるんだ?」
「レイヴィニア、お前は腹が立たないのか? お前が救おうとした人間共は結局お前を焼くんだぞ?」
「あんたは『幸せ』そのものを知らないでしょ。だからさ、私がレイヴィニアに教えてあげる」

「……そうだな。もう、許さない――――――」




427 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage] - 2014/05/21 15:15:41.43 pyMo1cIz0 4/5





「戻れなかった……  レイヴィニア……!」


                「なんで貴様はいっつもどこかに行ってしまうんだ!」


        怒る魔女。


「好きだ、レイヴィニア。俺が戦う事が再びあるとしたら、お前を守る為だけでありたい」


                   「私にっ! 彼氏ができたぞ――――!!!!!」


        笑う魔女。




 そして、
 おとずれる大天使との決着。


「パトリシア、天の意に背くのか」
「だって、関わっちゃたんです……! この二人は、いい人ですよ!」


 これは、聖なる魔女の、


「……そんな時代でも幸せは確かにあったんだと言ってあげたいな」
「ああ。……だったら、ならろうぜ。もっと幸せに」


 語り継がれる物語。






    「ただいま、――――――」




428 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage] - 2014/05/21 15:20:10.44 pyMo1cIz0 5/5

以上です。
ちくしょう、ちょっと安っぽい感じになっちゃったぜ…
というか誰が誰だかわかりづらいですよね、ごめん。
それと若干の上条×バードウェイ描写ありました。お目汚し申し訳ないです。