826 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] - 2015/01/01 21:17:57.75 lA/X4okMo 1/24

あけましておめでとうございます

早速ですが少しばかりお借りします
結構ひどい話ですのでオティヌス好きの方はご注意を

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-40冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379543420/
827 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:18:30.01 lA/X4okMo 2/24

 深夜。
 何もかもが静止した、それでもかすかな息遣いを感じるような気がする。
 乗馬代わりの三毛猫も部屋の片隅で丸くなっている。
 闇夜に見れば軽く腹を膨らませたり凹ませたり、呼吸を繰り返している。

 それをどこか遠くの懐かしいものでも見るような視線で一瞥した後、オティヌスはひとりベランダへと足を運んだ。
 今の彼女は小柄、という言葉では済まないほど身体が小さい。
 文字通りの手のひらサイズ。
 故に、6尺サイズの窓ガラスを開くなんて芸当は到底許されないのだけれども……それでも、ほんの僅かだけ隙間が空いていたらしい。
 大した苦も無く夜の空の空気を吸い込める場所までやってきた。

 ふと見上げると、そこには丸い月が煌々と夜を照らしている。
 ブルームーン。
 月が大きく見えるという、人間の脳が感じた錯覚だ。
 人間ではないのだけれども、オティヌスもそう感じた。


「あの月は、大きいな―――」


828 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:19:17.73 lA/X4okMo 3/24

 すべては質量から始まる。
 何もない空間で質量が集まり、重力が発生し、その重力によって原子が潰れ、融合し、熱量を発し、マントルが対流を起こし。
 そうして地球という惑星に地磁気が発生し、それに流された太陽風がオーロラなんてものを天に広げ。
 見上げた人間たちが「神」という創造物を構築する。

 きっと、同じようなものだろう。
 月が大きく見えるという、ただそれだけで神は人間から排泄されるのだ。

 そうだ。神など人間の排泄物に過ぎない。

 世界を壊せる。
 銀河と銀河とをぶつけて消滅させられる。
 時間を巻き戻すことだってできる。
 宇宙の両端を繋いだ弩を作り出すこともだって。
 観測者である自分の形而上のものが世界に形而下にダウンロードされる。
 つまり、自分の認識こそが世界のすべて。

 それがなんだというのだ。
 結局、そこまでできるからと言って、オティヌスは全知でもなければ全能でもなかった。
 ただちょっとだけ、選択肢が多く搭載されていた。
 それだけのシステム。

829 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:19:45.64 lA/X4okMo 4/24

「……はは、あんなもの、数えきれないほどに見たはずなのにな」


 なのに、美しい。
 オティヌスは今、心の底から月を美しいと感じている。
 神だったことはそれに気付かなかった。
 神を捨て彷徨っていたときにはそんな余裕はなかった。
 再び魔神となったときにはそんなものはどうでもよかった。

 なのに。


「皮肉なものだな。永久の括弧にくくられることで世界の美しさを理解できるようになるとは、な」


 隻眼のオティヌスは静かに笑う。
 自嘲する。
 かつて世界と同一の項に存在していた自分が、世界から括弧で切り離された数式となって初めて自分の素直さに気づいた。

 月面に立ったこともあった。
 もっと遠くに行ったことだってあった。
 西遊記にあった話だが、斉天大聖が世界の果てまで行ってみればそこはまだ釈迦牟尼尊者の手のひらの上だったという。
 あの話だ。
 きっと、どこまで遠くに行っても何かの手のひらの上に過ぎない。
 神など、きっとその程度のものでしかないのだ。

830 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:20:13.32 lA/X4okMo 5/24

 だから、いつかしら知った矮小さに怯えて、自分の小さな世界を丸ごと掴める手のひらの持ち主を探していて。
 それがきっと、あの男だったのだろう。
 壁の向こうで見えるはずもないのだが、振り返って見つめる。
 今頃、狭いバスタブの中で縮こまりながら高いびきをかいているのだろう。

 あの男は異常だ。
 それは理解している。
 自分を殺さなかった。裁かなかった。
 よりによって保護しようとした。
 だから、それだけで異常者だ。
 少なくとも、現代の世界においては常識人とカテゴライズされる存在ではない。

 きっと、子供の望む理想の大人の姿で。
 大人の望む子供の純粋さを持って。
 颯爽と物事を解決する理想の英雄。

 彼を正義とみている人間は多いだろう。
 それは理解している。
 しかしオティヌスの解釈は違う。
 あの男はただ、自分にとって価値のあるものを守るだけで、それ以外はただのノイズに過ぎないのだ。
 それぐらいに残酷であるからこそ、そうでもなければ、世界を敵にして自分を守ってくれたリするものか。

831 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:20:42.23 lA/X4okMo 6/24

 ゆっくりと、もう一度月を見上げた。
 落ちてきそうなほどに大きく、丸く、そして白い。
 あの光は死んでいる光だ。
 自分で発光しているものではない。
 誰かがいるからこそ存在を誇示できる。
 理解者がいる。
 例え括弧の中の観察者に過ぎないものだとしても、きっと、自分は――――


「幸福、なんだろうな」


 その言葉を言ったのは、オティヌスではなかった。
 月の光を遮るように、ベランダの手摺に立っていた。
 長い髪。
 ふてぶてしいほどの笑顔。
 大きく開いた両手には僅かに雷光が零れ落ちている。


 雷神。
 そして全能神。
 魔術師トール。

832 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:21:10.98 lA/X4okMo 7/24

 金色の長い髪を夜風に流しながら、彼がそこにいた。
 まだ少年と言っていい風貌の線の細い少年。
 だが、彼は戦力としては数十の魔術師を軽く屠るほどの突出した能力を持つ。
 オティヌスや、魔神となりそこねたオッレルスを除けば、おそらく現世界でも最強と言ってもいいだけの実力がある。
 少なくとも、「最強」に列せられるだけの説得力がある。


「……やっと来た、というべきなのか?」

「さぁてね。オレとしては別に今のアンタに興味はないんだけれどもな。
 弱すぎる奴ぶったたいたところで経験値にはならない。
 しかしまぁ、『けじめ』ってやつは必要らしくてね」


 オティヌスは目の前の「死」を恐ろしいほど冷静な目で見つめていた。
 もう、勝つだの負けるだの、そういうレベルの話じゃあない。
 暗いから電灯をつけるとか、カーテンを開けるとか、もう当たり前すぎてどうしようもない。

 こうなることは分かっていた。
 いくら、上条当麻が自分を庇護においてくれようとも。
 世界中を敵に回したのだ。
 かつての、魔神としての自分ならばその程度のこと別にどうでもよかったのだろうけれども。
 今の自分には、世界とは、あまりにも大きすぎる。

833 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:21:38.85 lA/X4okMo 8/24

 夜風に揺られてオティヌスの金色の髪が緩やかなカーブを描いた。
 寒くて、恐ろしくて、深く帽子を被りなおす。
 視線を防御したところで何も変わらないのだけれども、『まともに見ない』という選択肢は心を落ち着かせる作用がある。


「魔術師なんてみんな勝手な連中で、特に『グレムリン』なんていうものはもっとも軽蔑されるに足る連中だ。
 皆殺しにされればいい―――とは思わなくもない。
 復讐されるだけの正当な理由もある。
 けどな、元々ただの『魔術結社』に過ぎなかったものをああにまで変えてくれた責任のすべてを飲む必要があるのか、
 っていう疑問も残るんだよ」


 グレムリンとは機械にひそみ悪さをする、『新しく生まれた悪魔』だ。
 少なくとも、その名前だ。
 そして、宗教色に関係なく『魔神となったものが参画できる別の位相に存在した組織』の名前でもある。

 が、今回の話にそれは関係ない。
 今の話の中に出てくる『グレムリン』とは、少なくともこの話の登場人物の認識しているそれとは、


「もはや壊滅した組織だとしても、それぞれに人生ってもんがある。
 最終的にオレがぶっ壊したんだとしても、だ。
 だからこそ俺には多少なりとも奴らに責任があるわけだな」

834 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:22:20.56 lA/X4okMo 9/24

 世界に大きな被害をもたらした魔術結社の成れの果てであり、かつてふたりが所属し利用した組織のことだった。


「お前が、そんなものに拘るなんて、考えてもみなかったよ」


 オティヌスは嘘を言った。
 そんなはずはない。
 目の前の少年は、ある意味彼女の理解者と同一の存在だ。
 自分の考えを実行するためならば、自分が正義だろうと悪だろうと拘りはない。
 拘りがないからこそ―――自分の信じる美学とやらに忠実であり、それを実行することに何ら躊躇いを持たない。


「オレだってどうでもいいさ。
 あいつ等が他の魔術結社に消されようと、投降しようと構いやしない。
 けれども、生き延びる可能性を1%でも上げてやれるんだったら、それをやらない弱いオレなんて許せない」


 美学に忠実であるからこそ、美学に反する汚濁も飲み干すのだろう。
 目の前の少年はそういう存在だ。
 かつて、魔神だった頃。
 オティヌスにとってトールとは利用する駒であり、その精神性なんてどうでもよいものではあった。
 しかし、ある種清々しさを感じさせる頑固さは厄介ではありながらも決して不快には感じなかった。

835 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:22:54.29 lA/X4okMo 10/24

「好きにすればいい。
 ただ―――」

「好きにはするさ。邪魔されたくもないしな。
 ただねぇ、オレとしてはだ、オティヌス。
 アンタを殺すつもりはない」

「―――?」

「オレはね、結構上条ちゃんのこと気にいってるんだよ。
 経験値稼ぎの殺し合いなら構わないけど、憎しみや恨みは買いたくないんだ」


 予想外の展開にオティヌスは困惑する。
 既に自分の死は覚悟していたが、生き延びれるというのであればそれに越したことはない。
 別に自分の命に固執はしていないが、永遠とも言える世界の果てに手に入れた安息をまだ味わえるのであれば、願ってもないことだ。
 だが、それは目の前の、長い髪と肩にかけたストールを風になびかせる少年のこれまでの発言と矛盾するものではないだろうか。


「殺さないで、どうするつもりだ」

「まぁ、あれだな。
 命は奪わないが―――命に相当するものは奪わせてもらおう」

836 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:23:26.67 lA/X4okMo 11/24

 トールとは雷神であり、そして全能神である。
 農耕、鍛造、気象、四季、災害―――
 文字通り、全能。
 要するに。


「―――刈り取るもの」


 種をまき、雨を呼び、太陽の光を浴びて。
 移り行く季節に葉を伸ばし、新たな種をつけ。
 敵の豊穣を災害によって破壊し。
 そして、鉄の鎌で、実りを、刈り取る。
 ―――全能。


「まぁ、安心しろって。
 命はとらないし、痛い思いもしやしない。
 ただ―――」

837 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:24:16.47 lA/X4okMo 12/24






 そこで舞台は切り替わる。









838 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:24:43.74 lA/X4okMo 13/24

 とんとんとん。

 軽やかな包丁のリズム。
 ことことと鍋が火に煽られている。
 ジュージューと鳴るフライパン。
 隣のマンション寮は迫っているけれども朝日は部屋を明るくしてくれている。


「―――なにやってるんだ、トール」


 頭ぼさぼさ、パジャマはヨレヨレ、関節が痛い寝起きの上条当麻はバスルームから這い出てきて、そう言った。
 リビングと一体化した開放感あるキッチンには包丁を握りエプロンをつけた長髪金髪の少年が立っていた。
 トールという名のその少年は顔見知りではあるが、少なくとも招き入れた覚えはない。


「料理してるんだ。
 見てわかんないか?」

「いや、そういう意味じゃなくて」

839 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:25:28.68 lA/X4okMo 14/24

「あ、挨拶ね。
 おはよう、よく眠れたかい?」


 爽やかに笑う美少年―――一見すると少女と間違えそうなほどの彼に微笑みかけられると男とわかっていても上条は微妙な気持ちになった。
 悪意のない笑みに上条の警戒心に隙ができた。
 だからといって、警戒心そのものがなくなったわけじゃあない。


「―――うん、おはよう。
 で、何しに来たんだお前。オティヌスに会いにでも来たのか?
 それとも―――」

「ああ、そっちの用事はもう済んだ」

「!?
 なんだって!!!
 ま、まさか、お前―――」






「おてぃぬすなら無事なんだよ」

840 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:26:07.27 lA/X4okMo 15/24

 オティヌスの身に何かが起こった、と判断し、拳を握り、戦闘態勢に入ろうとしたところに。
 もうひとりの同居人、インデックスの横やりが入った。
 ピン止めのシスター姿に軽く腕を組んで、どこか悩んだ風な顔をしていた。

 そのピンボケした態度に、上条の警戒心が、さらに解かれる。
 闘争の空気ではない。


「インデックス?」

「うーんとね、無事って言うのはちょっと間違いかも。
 おんなとして、個人的にはおてぃぬすが可哀想かなーって思うんだよ。
 でも落としどころとしてはかなり優しい部類に入るし、そういう意味ではとうまはとーるに感謝すべきかも」


 うんうん唸っているインデックスを目にし、上条は困惑する。
 慌てる必要はないようだが、何かが起こった。
 それは確からしい。
 その犯人は何気ない素振りで料理の盛り付けにかかっている。

841 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:26:42.84 lA/X4okMo 16/24

「ぽかーんとしているぐらいだったらオティヌスを見ればいいだろ?」


 ちゃぶ台にご飯や豆腐の味噌汁、ハムエッグ、海苔の佃煮なんかを鼻歌交じりで並べながら昨日のプロ野球の結果でも聞くような味気無さでトールが言う。
 それに促された、という訳でもないが上条はハッと気づいたかのようにオティヌスを探し始めた。

 いくら手のひらサイズの少女とはいえ、この狭い部屋だ。隠れる場所なんてない。
 部屋の隅で、壁を向いて背中を上条に向けて座り込んでいた。
 座り込んで、泣いていた。

 問題は、一瞬、上条が彼女を捕えきれなかったことで。
 つまりは、泣いているオティヌスをオティヌスと認識できなかったということ。


「―――?」


 何かが違う。
 何が違う?
 いつもの、ブラジル水着のような格好と、大きな帽子。
 黒いマント。
 そのマントが、とてもよく見える。

842 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:27:10.60 lA/X4okMo 17/24

 ???


「―――髪、は?」


 髪が、ない。
 オティヌスの軽いウェーブのかかった、腰まである金色の髪が、まったく、ない。
 前に、肩向こうに流しているのだろうか。
 いや、だとしても、首筋も見えているというのは……


「この国じゃあ、反省したことを証明するには髪の毛を全部剃るんだろ?」


 いつの間にか、上条の真後ろに立っていたトールが、耳元で囁くように、言った。


「う、うわぁ!!!」


 耳元で感じる生暖かい吐息のおぞましさに上条が飛びのいた。
 そのまま、どんと壁にまで転がってしまう。
 その音に驚いたオティヌスが上条を見て、上条もオティヌスを見てしまった。

843 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:27:36.93 lA/X4okMo 18/24



 見て、しまった――――



「ぶほぅつっ!!!!!」



 衝撃で、帽子が飛んでいた。
 つるつるの、まるで満月のような頭。
 頭髪なんて一本も残っていない。
 オティヌスの美しい顔は隻眼の泣き顔のままで、そのアンバランスさに。


「ぶはっ!!!!
 がっはっはははっ!!!
 ひ、ひぃひふっは、ははっ!」


 思わず噴き出した。
 腹筋が痙攣する。
 肺の空気が苦しくなって、瞼の裏側が真っ赤になって、苦しい。

844 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:28:06.82 lA/X4okMo 19/24

「ひ、ひぃぃいっ!!!
 ぎゃはははっははっ――――はっ!!」


 がんっ!!!
 上条の頭に携帯電話が投げつけられた。
 ちんまい身体でどうやったのか、オティヌスが投げつけたのだ。
 もはや魔神でもないはずなのだが、上条の意識が一瞬頭から飛び出そうになった。


「お、お前なんて!!!!
 お前なんて!!!!
 う、うわぁぁああああんん!!!!!」


 最後までセリフを言い切れるだけのこともなく、オティヌスは泣きながら三毛猫スフィンクスに飛び乗って、そしてベランダから外に逃げ出してしまった。
 あーあ、と上条は酷いことをしてしまった、と反省しながらも未だひきつる腹筋に苦しんでいた。


「酷いんだよ、とうま!
 オティヌスが可哀想かも」

845 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:28:34.02 lA/X4okMo 20/24

「い、いや、だって。
 っていうかやったのはコイツだろ?
 俺のせいじゃないじゃないか」

「いや、やったのは確かにオレだけどさ。
 なんか勘違いしてないかい、上条ちゃん?」


 ぷんぷん怒りを顕わにしているシスターのインデックスと。
 悪戯を思いついた子供のような残虐な笑みを浮かべているトール。
 しゃがみこんでいる上条当麻に、エプロン姿のトールが、近づいた。


「―――上条ちゃんも、今からああなるんだぜ?」




 ・・・・・・・え?

846 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:29:02.72 lA/X4okMo 21/24

 いやいやそもそも上条ちゃんオティヌスのために世界中を敵に回したよね元々いろんなところに喧嘩売ってる上条ちゃんだけど流石にアレはちょっとやばかった上条ちゃんとオティヌスはもうセットで考えられてるんだよさっきもああ言ったけれでもこの国じゃあ反省の証明として頭丸めるんだろ?それとも小指詰めるほうがよかったかい?まぁ上条ちゃんは一応魔術師じゃあないから全部という訳にはいかないな半分で許してあげるよそもそも今回のことでオレが出張ってきたのは魔術師関連を黙らせる意味もあってさここでふたりがきちんと反省してるんですよって判れば魔術結社の半分ぐらいは大人しくなるんじゃないかな残り半分はしょうがないから俺がぶっ潰しておくけど経験値になるかなオレにタメ張れるやつって中々いなくて困ってるだけどさともかく上条ちゃんの頭髪のそうだな頭頂部だけは頂いておこうかなちなみにトールには農耕や災害をつかさどっているわけでその関連で生えているものを枯れされるのは得意なんだよねまあめったに使わないんだけどちなみに科学的にどう頑張っても二度と生えてこないし幻想殺しでどうにかなるもんじゃないからなマリアンだったらどうにかできるかもしれないけどマリアンが上条ちゃんとオティヌスのために何かしてくれるとは到底思えないし大体マリアンの説得だって大変だったんだぞアイツも変なところで初恋こじらせちまってオティヌス恨みまくってるしそれは兎も角最後の晩餐代わりにゆっくり朝食ぐらい食べさせてあげるつもりだったんだがあのオティヌスへの態度はオレ的にはどうかなと思ってどっちにせよ早いか遅いかの違いだからさ。


 で、そろそろ覚悟はできたかい?

847 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:29:32.58 lA/X4okMo 22/24






「大丈夫だよとうま。
 私はすだれバーコードのとうまでも嫌いにはならないから」






848 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage saga] - 2015/01/01 21:30:00.76 lA/X4okMo 23/24






 ぎぃぃぃいやああああああああああああ!!!!!!!!!!!!






849 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] - 2015/01/01 21:30:43.75 lA/X4okMo 24/24

以上です

オティヌスはひどい目にあいましたね上条さんは若ハゲに悩むようになりますああ恐ろしい恐ろしい