続きを読む567 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] - 2011/02/01 03:23:22.71 KTCQVneAO 1/15学園都市って自転車無いの?という疑問は解決しないまま書いてしまいました。色々おかしいですがご容赦下さい
2015年03月
一方「もしもし。おい、今暇かァ」
上条『珍しいな。何の用だ』
一方「いや、た、大した事じゃないンだがァ……」
上条『?』
一方「いや、大した事と言えば、大した事なンだ」
上条『どっちなんだよ』
一方「俺にとっては大した事なンだ」
上条『何なんだよ』
一方「お、俺に」
上条『お前に?』
一方「かくし芸を教えてくれェ……」
上条『は?』
「うーいっはるーん」
「うひゃぁぁっ」
バサッ、と羽ばたくような音がして、今日も今日とて、被害にあった布地が宙を舞う。
「な、なにするんですかっ、佐天さんっ!」
「何って、挨拶じゃん挨拶。これがないと一日が始まった気がしないよねー、っていっつも言ってんるじゃん?」
そう言って悪戯っぽく笑う佐天に、初春は溜息をつく。
それがいつもの一日の始まりだった。
半ば恒例行事と言うか、伝統となってしまったこのやりとりも、お互いに信頼しあえているから出来る事。
そう思えば、スカートくらい―――
(なんて、思えるわけないじゃないですか)
やれやれ、と首を振り、初春はもう一度溜息をつく。
捲られないように警戒していても、心理の裏を抜けるような動きで、確実にとらえてくる。
いっそ短パンを履いてやろうかと、レベル5の先輩に相談を持ちかけようとした事もあった。
「いやぁ、ゴメンゴメン。なんか初春を見ると捲りたくなるっていうかさ。やらなきゃいけない気分になるっていうか」
屈託のない笑顔で、彼女が笑う。
口ではゴメンと言っているものの、謝っている態度ではない。
それ以前に、心から謝る気もないのだろう。
それでも―――
(そんな顔されたら、怒れなくなっちゃいますよ)
ささやかな抵抗の意思を込めて、初春は頬を膨らませる。
もっとも、そんな初春の態度を見たくて、佐天も毎日飽きもせずに『こんなこと』をするのだが。
打ち止め「ねえねえ、あなた」
一方通行「あァ?」
打ち止め「去年はバレンタインのチョコって何個もらったのってミサカはミサカは尋ねてみたり」
一方通行「……?」
打ち止め「あ…! ごめん、義理とかも貰えてなかった事とかを考慮し忘れちゃったってミサカはミサカは寧ろ嬉しかったり」
一方通行「バレンタイン…、何のことだァ?」
打ち止め「まさかそこから!?ってミサカはミサカは驚きを隠しきれない! っていうか学習装置に劣る学園都市最強の能力者ってどうなの?」
一方通行「うるせェな、別に死ぬわけじゃねェだろ」
打ち止め「しょうがないなあ、そんなあなたのためにこのミサカが解説しちゃおうってミサカはミサカは意気込んでみる!」
――バレンタインの説明中――
一方通行「そォいや、コンビニとかファミレスでうるせェぐらいに宣伝してたかもな」
打ち止め「まぁ、あなたってば甘いもの苦手だもんね」
一方通行「バレンタインっつゥのは、てっきり国勢調査みてェなヤツかと」
打ち止め「それはファミレスでは宣伝しないだろうなあってミサカはミサカは至極冷静に突っ込んでみる」
続きを読む535 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] - 2011/01/31 00:07:33.04 hsSbZk/uo 1/3数レスもらいます。
昨日あった実話です。
禁書にまつわる話でしたのでここに。
代役一方通行さんです。
美琴「相変わらず不幸ね」
上条「は!? 全然不幸じゃないし」
美琴「ふぇ?」
上条「特売で買った卵、全滅したけど不幸じゃねぇし」
美琴「あ、また割れたんだ」
上条「ていうか、自分を不幸だなんて思った事無いし」
美琴「毎日のように『不幸だー!』って叫んでるじゃない」
上条「今朝も完璧に終えた宿題の上に、味噌汁こぼしたけど全然だし」
美琴「先週もそれ言ってたわね」
上条「通学中に野良犬に追いかけられて遅刻したけど平気だし」
美琴「よく、この街で野良犬にエンカウントしたわね」
上条「マジ不幸じゃねぇし、全然違うし」
美琴「つか、アンタさ」
小萌「今日はお鍋なのですよー」
結標「お腹減ってたのよ…ってこの方は?」
小萌「私のクラスの生徒で先代の居候の姫神ちゃんです!」
姫神「どうも。よろしく」
結標「こちらこそ。で、今日は何鍋なの?」
小萌「ふふふ、美容にいい豆乳鍋なのですよ!」
姫神「さすが小萌。せっかく女の子が3人。ガールズトークで盛り上がろう」
結標「小萌は女の子なのかしら…?」
小萌「何か言いましたかー?」
結標「いえ、何も」
小萌「では食べましょー!」
3人「いただきます」
結標「意外と臭みは無いのね、美味しい」ハフハフ
姫神「これで美しさアップ。上条君の心は私のモノ」パクパク
小萌「上条ちゃんと言えば最近はこちらに来ませんねー」モグモグ
姫神「だったら。この鍋を持って行くのはどう?」
小萌「それはいいかもしれないです!どの道3人じゃ食べきれないですからね」
結標「じゃあもう少ししたら私の座標移動でその上条君とやらの家へ行きましょうか」
「一番星。見つけた」
彼女の呟きに、隣を歩く少女が不思議そうな顔で彼女を見る。
「あたしには雲しか見えないけど」
曇り空では星など見えるはずもない。
「ちゃんと。見えるよ」
しかし、表情の乏しい彼女には確かに見えているらしい。
「どこにあるって言うのよ?」
彼女の言葉を信じ、空を見回す少女。
そんな彼女を、ほんの僅かに緩んだ顔で見つめる彼女。
続きを読む491 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/01/30 15:21:47.69 6Y8NMb+60 1/10
>>34-41 のSSを書いたものです
第三弾ができたので、8レス投下します
前回同様、10032号が大変な目に合っています
※関連
ゲーム
http://toaruss.blog.jp/archives/1020819472.html
ゲーム2
http://toaruss.blog.jp/archives/1021119662.html
最終信号と暮らし始めて早ふた月。
あの人の言った事なら無視したけど、あのじゃんじゃん女の言葉には何故だか逆らえなかった。
はあ、なんでこのミサカなのよ? 一方通行に任せりゃいいじゃん、あの人の方がこのチビスケを大事にしてるじゃんと反論したが、
「なーに言ってるじゃんよ? 打ち止めだってお姉ちゃんと一緒の方が嬉しいじゃんなあ?」
とあっさりクリアされたじゃん悔しいじゃん……やっべ、『じゃん』伝染った。
上条「意気地無しだな、俺」
美琴「そうね」
上条「肯定されると流石に凹むな」
美琴「あの子を攫えばいいのに」
上条「バカ、そんな事できるか」
美琴「どうしてよ。好きじゃなかったの?」
上条「攫ってどうするんだよ。二人だけで暮らすのか? できるわけねーだろ」
美琴「一生懸命働けばいいじゃない」
上条「俺とインデックスは良くても、みんなに迷惑がかかるだろ」
美琴「フォローなら私が……」
上条「それだと、お前にかかってんじゃないか。迷惑」
美琴「平気よ」
上条「俺が平気じゃないんだよ。多分、あいつも」
美琴「……そう」
上条「でも、気持ちだけもらっとく。ありがとな」
美琴「……うん」
上条「ひっろいなー、空って。アイツも今いるんだよな」
美琴「似合わないセリフ」
上条「うるせぇ」
某アイテムのアジトにて
浜面「………」ペラペラ
絹旗「浜面何読んで……おおっ、超懐かしいですねその漫画」
浜面「えっ、封神演義お前も読んでたのか?」
絹旗「ええ、太公望の宝貝が好きでしてね。超空気を自在に操ってるのに憧れました」
絹旗「もう2年程読んでませんね、超久しぶりに読みたくなりました」
浜面「そっちにまとめて置いてあるぞ。…能力者もこういうの読むのな」
絹旗「能力者だって読みますよ、自分の能力に近いと超親近感がわくモノです」
浜面「絹旗の窒素装甲とはだいぶ違わないか?」
絹旗「だから超憧れですよ。こんな風に出来たらなあ、と」
絹旗「よく超技を真似して遊んでましたね」
浜面「能力者もそんなことすんのな」
絹旗「なまじ再現出来ますからね、超楽しかったりします」
浜面「…まさか今もやったりしてないだろうな」
絹旗「しませんよそんな超痛い事、子供の頃だけでもう卒業しました」
浜面「ふーんそっか………麦野もそんな事してたのかな」
絹旗「えっ?麦野が?」
空と海に広がる眩いばかりの青。
陽気な人々、あちらこちらで咲き乱れる花もほのかに香る。
そして、眼下一杯に広がるレンガ造りの建造物。
季節を何度も巡り、いくらかも身長が伸びた青年、いつもとは違い薄いピンクのワンピースを着こなしたシスター、上条当麻とインデックスは、ここイタリアの土を再び踏んでいた。
「最初にここに来てから、もう10年になるんだね」
「そうだな。 記憶喪失のせいで早かったのか遅かったのかは分からないけど、充実してた10年だったなー」
上条は時差ボケに慣れないまま、あくびを一つ飲み込んだ。
「よーし! 今日はイタリア料理食べまくろうぜ!」
「私は問題ないけど、お金って大丈夫なの?」
「式も挙げたし、旅行には今来てるし。 何よりじゃーん! これは一体何でしょうかっ!?」
上条は着ていたジャケットの中から通帳を取り出してインデックスに見せる。
ベランダにシスターさんが引っかかっていました
上条「魔術師?」
インデックス「そうなんだよ」
上条「オカルトだよー」
インデックス「むっ…でも魔術は存在するんだよ!」
上条「じゃあ証拠を見せてくれよ」
インデックス「うーん…この服は歩く教会って言って一応魔術なんだけど…」
上条「…じゃあ試しにやってみるか」
インデックス「?何をするのかな?」
上条「それっ」
インデックス「歩く教会に触っただけで何かあるの?」
上条「うん。そろそろ効果が出るはず」
インデックス「…なんか体がかゆいんだよ…」
上条「やった!成功だ!」
インデックス「!?何をしたの?」
一方「ちっ、あのクソガキがァ……」
冷たい風に当たりながら、ついさっきの出来事を思い出す。
昨日に夜はお米が良いと言っていたくせに、
いざ、朝になればトーストとか言いだす。
その事に対して「わがままを言う子はもゥ知りませン!」と
冷たく突き放し、そのまま出てきてしまった。
一方「ちょっと言い過ぎたかなァ……」
呟きながら、ポケットに手を突っ込もうとする。
その時、さわっとした感触に触れる。
一方「タグ?」
ポケットの上、シャツに目を向ける。
商品管理用タグが、何故か裾についている。
内容を確認しながらシャツを良く見る。
一方「……う、薄手のパジャマじゃねェかァ! シャツじぇねェ!」
慌てて、コートのファスナーを下ろしてパジャマを隠す。
反射的に、周囲を確認する。
知り合いはいない。
家からここまで、会ってもいない。
一方「……よ、良かったァ」
上条「よう、何してんだ?」
美琴「見てわかんない?」
上条「ちょっとわかんない」
美琴「悩んでるのよ」
上条「ぼっーとしてるのと区別つかねぇよ」
美琴「頑張れ」
上条「努力する。で、何悩んでるんだ?」
美琴「アンタの事」
上条「俺?」
美琴「そ」
上条「……なんか申し訳ないな」
美琴「気にしなくてもいいわよ。私の勝手だし」
上条「そっか」
美琴「どう悩んでるのか聞かないの? アンタの事を」
上条「聞いていいのか?」
美琴「ダメ」
上条「じゃあ、仕方ないな」
美琴「これから、どっか行かない?」
上条「悩み事はいいのか?」
美琴「もう解決したの。ついさっきに」
上条「そうか。じゃ、行くか」
美琴「うん」
了
383 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] - 2011/01/28 00:12:53.85 bEv61q5T0 2/2以上です
だらだらした会話が書きたかったんです
お目汚し失礼しました
続きを読む370 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/01/27 00:37:09.11 9Lch1geAO 1/75、6レス貰います
14巻のあの川で…なif展開です。色々矛盾や稚拙さとかはごめんなさい
絹旗「聞いてるんですか! 無視は超失礼ですよ!」
ステイル「ああ、うん。聞いてる」
僕は紅茶を啜りながら、目の前に座る女の子の言葉を聞き流す。
たまたま、喫茶店で相席になっただけの相手に愚痴られてもなぁ。
そう考える事は、もしかしたら、神父失格かもしれないけど。
でも、今日くらいいいだろう。オフだし。
絹旗「昼間から超いちゃいちゃと! 恥ずかしくないんですかあの二人は!」
ステイル「うんうん」
ああ、そう言えば林檎の美味しい季節だな。
アップルパイでも作って、あの子に贈ろうか。
オーブンの火力調整には自信があるのだ。
ま、それ以外は適当だけど。
絹旗「そりゃ、私だってあの二人に幸せになってほしいし、麦野と仲直りしてくれたのはうれしいんですけど」
ステイル「そいつは驚いた」
アップルパイだけじゃなくて、
自家製のアップルジュースも、つけようか。
うん、あの子が喜ぶ姿が簡単に想像できる。
悪くないな、実行してみようか。
続きを読む350 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] - 2011/01/26 20:22:42.84 4wpS8ibd0 1/14(たぶん)12レス頂きます
最初は3レスの単発ネタだったのに長くなったおわた
ミサカがただ話し合うだけです
一部MNWアリですが細かい設定は分かんないので使ってません
カップリングとかは無いです
……ほのぼの……だったらいいな。
青髪ピアスは現在、ファーストフード店にて、シェイクを物珍しそうに眺めているお嬢さまと一緒に居た。
「なぁなぁ、心理掌握ちゃん」
「なに?」
「この後映画行かへん? そんでその後k」
「公園に誘ってあわよくばホテルへ行きたいなって? いやよ、却下」
「……僕、まだ何もいうてへんやん」
「言ってなくても、貴方の声なんてダダ漏れよ」
ストローにおずおずと口をつけ、
「あら。意外と美味しいのね」と感心したような呟きをこぼす心理掌握は、
テレパスやらテレパシーやら精神に関することならなんでもござれな超能力者さんで。
青髪ピアスが心の中で考えていることなんて、いつもいつも、彼女には全てお見通しなのだ。
(いやーん、僕のこころをすっけすけにするな・ん・て♥)
語尾にハートマークがつく感じで念じてみると、心理掌握がごほっと軽くむせた。
きっ、とこちらを睨んでくるけれど気にしない。
むしろ女の子に睨まれることは、青髪ピアスにとっては一種のご褒美。
(ああ、せや。すっけすけ繋がりやけど、心理掌握ちゃんもエロいすっけすけな下着履いてたりするんかなぁ…)
ガン!!! と鈍い音と衝撃。
「―――痛ぁぁぁぁあああッ!!!」
「昼間っから最低な思考回路しないでくださる!?」
心理掌握の見事な辞書入りカバンチョップが炸裂した。
青髪ピアスは頭に出来たたんこぶを擦りながら涙目になって、
小さく「……ごめんなさい」と呟いたのだった。
「たたた…っ。ちっとは加減してくれてもええのにぃ……」
「年齢指定されるような思考をする貴方が悪いんです」
「僕にあんなことそんなこと考えさせちゃう程可愛い可愛い心理掌握ちゃんが悪い」
「……なっ!?」
ガタッ、と勢いよく立ちあがり、顔を真っ赤にしたまま口をパクパクさせるお嬢さまもまた可愛くて。
「――――そ、そんなことはありません」
「あるやん」
(僕嘘つかへんもん。てか、嘘つけへんもーん)と内心でさらに駄目押しすると、
「うぅ……」と誤魔化すように唸りながら、へなへな力なく椅子に座り直す心理掌握なのだった。
346 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagasage] - 2011/01/26 13:19:06.28 YdQ2oOMn0 2/2以上。お邪魔しました
- 今日:
- 昨日:
- 累計: