前回の19696のミサカネットワークの後日談みたいなの。
つーか、この子使いやすい・・・。
ミサカ19696「どうぞどうぞ、あがってください。」
ミサカ13876「ミサカは正直言って信じられません、こんな所で生活しているなんて。」
96「いえいえ、住めば都と言った物です、とミサカは13876号に座るのを勧めます。」
76(石に座るのか・・・。)
96「所で今日は何故ここに?とミサカは理由を聞きます。」
76「いえ、以前ミサカネットワークで流れた情報を耳にして気になって来てみました。」
96「なるほど、あれは数週間前の事でしたね、とミサカは思い出します。」
76「一番気になったのですが、13247は・・・?」
96「どうやら、学園都市内には住んでおらず、別の地域に住んでいるようなのでまだ会った事もありません、とミサカは説明します。」
76「なるほど・・・。」
96「ん・・・?」
「な、なんだこれ。同じ人が二人いる・・・。」
76「来客のようですね。とミサカは少年を見ます。」
「うわぁ・・・えっと、夢じゃない?」
96「頬をつねってはどうですか?とミサカは勧めます。」
「いたたた、痛かったよ。」
76「とりあえず、貴方もここに来てみては?とミサカは席を空けます。」
「う、うん。」
とあるシリーズSS総合スレ2冊目
とある路地裏の入口。
確かに昨日はなかったはずのもの。
明らかに手描きの文字で、女の子らしく、そう書いてあった。
「ここからは先は通行止め!」
「あれ?昨日こんなのあったけ?」
例えば、とある幻想殺しの少年。彼はそれを見つけたが、ささいな事だと思った。
「……何だこりャ?」
例えば、とある超能力者の一人。すぐさま実験中だという事を思い出し、その場を離れ、「実験場」に向かう。
「一体誰がこんなのたてたんだ?」
「まったく、警備員がきたら俺らの計画もパーなのになぁ…」
例えば、とある無能力者の少年。いずれ幻想殺しと邂逅する少年は、それを邪魔だと思いつつ立ち去った。
??「いきましたか?とミサカは確認をとります」
??「うん、もう大丈夫だよ。さっ出してあげよう!」
ニャーニャー
禁書「ほら!とうまの家からもってきたちくわだよ!」
ニャーニャー カプッ
妹「ほら、ねこじゃらしですよ、とミサカはわざとらしく目の前でふってみます」ポンポン
ニャーニャーニャー
妹(……本当に、一時はどうなるかと思いました。)
妹(まだ実験中なミサカ達にとって、猫を飼う事は難しいのです、とミサカは再度確認しつつ…)チラッ
禁書「ほら、みて!この子スフィンクスと遊んでるよ!」
妹(ミサカ達がいない間に世話をしてくれるこのシスターに感謝をしなければいけませんね、とミサカはお礼を考えときましょう)
コツコツ…
禁書「……あれ、何か音が聞こえるよ?」
妹(…………、もうきましたか。)
(上位個体、こちらは無事に標的を確保しました、とミサカは答えます)
(りょーかい! それじゃあミサカも行くねってミサカはミサカは待合室で待機中!)
打ち止めは手足をぶらつかせながら、待合室の二人掛けソファを一人で優雅に陣取っていた。
今日は定期調整の日であり、学園都市に在住の妹達は皆この病院に集合している。
上位個体の打ち止めも例外ではない。
彼女の場合、調整が他の妹達とは異なるためにこうして後回しにされているのである。
ぶらんぶらんと足を揺らし、打ち止めは想像に浸る。
少女を病院まで連れてきた少年は、今頃白衣を着用しているに違いなかった。
そう仕組んだのは打ち止めなのだが、彼女の順番は最後であるために、まだ彼の白衣姿を拝めない。
十数分前、ネットワークを介して知りえた彼の様子を思い出して、少女は口元に笑みを浮かべた。
(白衣似合ってるかなー、どうなんだろうなーってミサカはミサカは胸の高鳴りが止まらなかったり!)
そもそも彼女の付添い人である一方通行は、打ち止めを病院まで連れてきたらそのままふらりとどこかへ立ち寄るつもりだった。
どこへ行こうというはっきりとした予定を組んでいなかったせいで、彼はまんまと打ち止めに出し抜かれ、カエル顔の医者の手伝いをさせられている。
――君も僕の患者だけど、僕には少しやることがあってね?
――なに、君に任せようとしているのは妹達の定期調整の仕事だけだから、赤の他人というわけでもないだろう?
――頼まれてくれるね?
矢継ぎ早に言うでもなく、言い聞かせるような口調で提案されてしまっては、さしもの一方通行も断りきれなかったのだろう。
まして、彼には妹達に対する負い目がある。そこにつけ込んだ、と言えばなるほどその通り。打ち止めは彼の良心につけ入ったのだ。
それもこれも、最近のミサカネットワークの話題がとある医療ドラマで持ちきりだったからに他ならない。
学園都市在住のミサカ13577号が、ひょんなことから医療ドラマにハマってしまった。
妹達は彼女ら特有の感覚共有をもって、全員がものの見事にその医療ドラマにハマりまくり、八割の妹達が「白衣萌え」を口癖にするまでに伝染した。
下位個体がハマっているものに興味を抱かないほど、打ち止めは大人ではない。
どちらかといえば感受性豊かなこの少女は、案の定他の妹達同様に医療ドラマにハマりだし、
今ではすっかり昼のアニメタイム終了と同時にレンタルしてきてもらったDVDを観る始末だ。
もちろん、レンタルを頼まれたのも一方通行である。
彼は少女が医療ドラマを熱心に見つめる傍らで「なンでいきなりこンなドラマにハマってンだ」とぶつくさぼやいていた。
彼から言わせてもらえば、こんなドラマの医療方法はいちいち間違っているし、くだらないとも思うのだが、
隣で目を輝かせて食い入るように観続ける少女に言い出せるはずがない。
まあ、そのうち飽きるだろう。
そう結論を下し、借りてきてと言われるたびに文句を言いながらも律儀にレンタルしてきてやったのにも関わらず――
こんなことになるとは、と一方通行は診察室でうなだれていた。
彼の手元にある数枚のカルテはすでに終わったもの。
そして、最後の一枚が最難関だった。
「ンだよ……、このカッコでクソガキの診察しろってかァ!?」
医者になるならまずは白衣から、とカエル顔の医者に言われてあれやこれやと着替えさせられた現在の彼は、
普段の服装にそのまま白衣を着用し、さらに一体何のオプションなのか、伊達眼鏡をかけていた。
上条「なあ、お前って『一方通行(いっぽうつうこう)』って書いてアクセラレータって読むんだよな?」
一方通行「あァ? それがどうしたってンだ三下」
上条「んで、『打ち止め(うちどめ)』って書いてラストオーダーか」
打ち止め「そうだよヒーローさん、ってミサカはミサカは肯定しつつも
今更どうしたんだろうって首を捻ってみる」
上条「つまり、二人合わせて『通行止め』ってわけか。おおっ、なんかカッコいいな!
これだけ相性のいい名前も、そうそうないんじゃないか?」
一方通行・打ち止め「「!」」
上条「決め台詞は……『こっから先は通行止めだ』なんてどうだ」
一方通行「……侵入は禁止、ってかァ?」
打ち止め「わあ、素敵! あなたも結構ノリノリだね、ってミサカはミサカは喜んでみる!!」
一方通行(前にその場の勢いで
「悪りィが……こっから先は一方通行だ。侵入は禁止ってなァ!!」
とか言っちまったことがあるが。
打ち止めと二人で『通行止め』……いいじゃネェか!!!)
上条「んでそうすっと、読みはどうなるんだ……?
アクセラレータとラストオーダーだから……」
一方通行・打ち止め「「!」」
三人「「「アクセラオーダー!!!」」」
ピンポーン
一方通行「どちらさンだァ?鍵開いてるからそのまま入れ」
ガチャッ
上条「悪い、一方通行。ちょっと遅くなったが上条さんの到着ですよー」
一方通行「あァ、やっときたか三下ァ。悪ィが勝手に入ってくれ。今ちょっと手が話せねェ」
上条「それじゃお言葉に甘えて……って、手が離せねえって何もしてねぇじゃねえか」
一方通行「よく見ろ。首だ首」
上条「首?なんかコードがコンセントに……充電中か?」
一方通行「ちょっとバッテリーが切れかかってたンでなァ」
元ネタ様 一方通行「あれから一年か....」美琴「早いもんね....」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1271668612/
一方「……zzZ」
美琴「あら、まだ寝てんの?」
打ち止め「うん、あの人は基本お昼まで起きないよってミサカはミサカはあの人のダラけた私生活を暴露してみたり」
美琴「ふーん……あ、いい事思い付いた」
打ち止め「?」
美琴「ちょっと耳貸して、ゴニョゴニョ」
打ち止め「ふんふん……なるほどぉ、それは面白そう! ってミサカはミサカはあの人の慌てふためく姿を思い浮かべてニヤニヤしてみたり!」
美琴「それじゃちょっとこっちに。準備するわよ!」
一方「そォげェぶゥ? むにゃむにゃ……Zzz」
~~~~
~~
はじまりがあれば、いつか必ず終りが訪れる。
酸いも甘いも永遠には続かない。
(誰がか言ってたわね)
さよならだけが人生か。
(別に、本当に『お別れする』ってわけじゃないけど)
きっと、明日も、明後日も。
お互いが学園都市にいるまでは、私と彼は笑顔で挨拶を交わすだろう。
腹を抱えて一緒に笑うこともあるだろうし、罵声を挙げながら喧嘩をすることもあるだろう。
(……けど)
彼が未来を一緒に歩む人を決めたのだから、私の恋はここまでだ。
幸せな夢をみせてくる恋を眠らせたくない。
これほど愛しい少年を諦めたくなんかない。
本当は、彼の隣に居る未来を、無邪気に信じていたかった。
「もう、終わりにしないと、ね」
けれど、もう、全部お終い。
美琴がどんなに望んでも願っても、覆る答えはどこにもない。
自分の手で終わらせるのは怖いけど。胸が張り裂けそうになるくらい痛いけど。
ちゃんとこの気持ちに『さよなら』を告げよう。
事の発端は些細なことだった。
平日だろうと休日だろうとあまり人気のない通りだ。
路肩に二人の少女が立っていた。見た目の年齢を除けば、彼女たちは不自然なほどによく似た顔立ちをしている。
「ねえ一〇〇三二号、ちょっと屈んでみて、ってミサカはミサカはお願いしてみたり」
突然自分の後ろに回りこんでそんなことを言い出した上位固体に対し、御坂妹は振り返らずに、
「何故そのようなことをする必要があるのですか、とミサカは疑問を述べます」
以前ゴーグルを奪われたことのある御坂妹は、目の前の少女が再びそれを狙っているのではないかと考えた。
そんな下位固体を他所に、打ち止めは御坂妹の背中を見上げたまま、
「ゴミがついてるよ、ってミサカはミサカはお知らせしてみたり」
垣根「いいや、冷蔵庫だ!」
神裂「何を言ってるんです! 洗濯機に決まっています!」
上条「何やってんだあいつら……」
一通「知らねェよ……」
土御門「ふむ。要するにどちらの家電が優れているかという議論でもめてるみたいだにゃー」
上条「どうでもよくね?」
一通「どォでもいいな」
土御門「だにゃー」
神裂「私たちだけで論じていても仕方がありません」
垣根「どうすんだ」
神裂「第三者を交えましょう」
上条「え? なんか嫌な予感がする」
神裂「上条当麻! それに土御門! こっちに来てください」
一通「って、俺は?」
神裂「よく知らない人なんでスルーします」
一通「そォか……」
垣根「……いや。奇数にしとこう」
垣根「テメェもこい、一方通行」
一通「そォか!」
土御門「嬉しそうだにゃー」
改めて、これから投下するのは、vipにて
上条「寮監……ですか」
というスレを乗っ取って書いたSS(7日間)の後日談、というより朝の場面だけで終わった「7日目」の補完的なお話です。
本編同様に涙が出るほどヤマナシ進行でごめんなさい。
◆本編の簡単なあらすじ
ロシアとの戦争も終わってきっと平和な冬休みの日常。新年2日目の日曜日。
極度の金欠からアルバイトに応募した上条だったが、任された仕事は常盤台中学学生寮の寮監代理だった。
任期である1週間、野郎趣味の料理長に怯えたりドタバタしながらも職務を全うする。
そして7日目の朝、寮監が帰ってきたことで代理のお仕事は無事終了を迎えた。尚、給料は未払い。
※インデックスさんはフィアンマからの干渉による負荷が深刻だったためイギリスで治療中。
でも4日目に『そろそろ終わるよ』という連絡がありましたとさ。
そんなわけでむしろこれは、インデックスさんお帰りなさい、っていうお話です。
~芳川さんが一方通行さんを起こすそうです~
ガチャ
芳川「おはよう愛穂、いい朝ね」フワァ
黄泉川「桔梗、起きてすぐのところ悪いけどもうすぐ朝ご飯できるから、一方通行を起こしてきて欲しいじゃんよ」
芳川「あら、打ち止めは?」
黄泉川「ついさっき、「お花のお姉ちゃんと出かけて来るー」、って言って朝ご飯も早々に出かけて言ったじゃんよ」
芳川「こんな朝早くから元気に出かけれるなんて、子どもって羨ましいわねぇ……」
黄泉川「だから、頼むじゃんよー」
芳川「面倒だけどしょうがないわね、分かったわ、起こしてくる、あ、今日の朝ご飯は何かしら?」テクテク、ピタ
黄泉川「今日は和風に焼き魚じゃん」
~廊下~
芳川(焼き魚、って言ってもどうやって焼くのかしら……?)テクテク
芳川(生のまま魚を炊飯器の中に入れてスイッチを……?)テクテク
芳川(となると、炊飯器の中が生臭い、って事にも?……)テクテク
芳川(大体、調理時間の微調整がでk、あらいけない、通り過ぎちゃったわ)テクテ、ピタ、クル、テクテクテクテク
その日。
一方通行は少々苛立っていた。
別に深刻な事情があるわけではない。ないのだが、初めて体験する“これ”は、どうにも鬱陶しくて仕方ない。
「どうかしたの、一方通行。……あらあなた、ひょっとして唇荒れてる?」
「……あァ」
声をかけてきた芳川に、唸るように応える。
なるほど、これが『唇が荒れている』という状態なのか。
未体験の事態について、一方通行はようやく把握した。
それと同時、唇のカサつきがさらに増したような気がしてやけにカンに障る。
乾燥しているからには湿らせればよいはずなのに、先ほどから舐めても舐めても治らないのだ。
それどころか、余計ひどくなっている気さえする。
「以前のような『反射』ができなくなってる影響が、こんなところにも出ているのね」
「……うるせェ」
「あら怖い」
その件について、他人にあれこれ言及されたくはない。……色々な意味で。
じろりと睨み付けると、芳川はわざとらしく肩を竦めた。
どうも最近、この元研究者の女から舐められている気がしてならない一方通行である。
「もう寝たかな? ってミサカはミサカは二人に確認してみたり」
「アイツは普段からそんなに活発に動かないから良く分からないじゃんよー」
「あら、でも少し寝息みたいな音が聞こえるわよ?」
部屋のドアを少しだけ開いた隙間から三つの目が一方通行を覗き込む。
一方通行が寝ていると確信したのかドアを静かに開き三人の同居人が室内に侵入してきた。
「ヨミカワ、ちゃんと準備は抜かりない?ってミサカはミサカは念を押してみる」
「ばっちりじゃんよ!」
そういう黄泉川の手にはデジカメが握られており、
打ち止めにレンズを向け予告なしにシャッターを切る。
「ッ!? ちょっとヨミカワいきなり撮るのは反則だよ! ってミサカはミサカは写真写りを気にしてみる!」
「大丈夫だって。ほら、可愛く取れているじゃん?」
何のためにわざわざ物音を立てずに慎重に部屋に入ったのか。
横でギャーギャー騒ぐ二人に目を向け、芳川は溜息をもらす。
「2人とも五月蝿いわよ・・・・・・。一方通行が起きたらどうするの?」
「おーおー、最初はなんだかんだ言ってたのに桔梗が一番ノリノリじゃん?」
注意されたことを棚に上げ、黄泉川はニヤニヤした表情を浮かべそういいはなった。
――『絶対』を求めたのは、どうしてだったか。
ドンッ!
無機質な銃声がコンテナ場に響き渡った。
しかしその銃弾は寸分違わず、ライフル――F2000R『オモチャの兵隊』の銃口へと吸い込まれ、爆発する。
白い少年は狂気じみた笑い声と共に少女を嘲笑う。
一方「あめェあめェあめェ!そんなンでこの俺を止められるとでも思ってンのかァ!?」
19998「っ……」
19997「19998号下がりなさい、とミサカ19997号は後ろに追いやりつつライフルを構えます」
19999「ミサカ19999号も至近での足止めで援護に入ります」
学園都市第一位の称号を持つ『一方通行』に退治するのは、四人の少女。
その顔はどれも同じ。
彼女たちは『妹達』。第三位『超電磁砲』のクローンで、シリアルナンバー00001より20000まで揃えられていた。
それの他に上位個体である20001号『最終信号』があるのだが、ここでは然程その意味を持たない。
なぜならば。
この一方通行の幻想は、殺されていないのだから。
一方「ハッ!馬鹿の一つ覚えみてェに酸素をオゾンに変換ってかァ!?ンなもン、とっくの前に破られてンのがわかってンじゃねェのかよォ!!」
轟!と突風が吹き荒れて一方通行の側に居た19999号はその場の空気ごと空を舞い、付近のコンテナに何の対策も取れずに激突。
そのまま彼女は動かなくなる。
バチン、と19996号の電気が一方通行の視界を踊って彼を襲うがそれは全くの無意味。
レベル2相当の電気はそのまま彼女自身へと返り、もんどり打つ。
同時に後頭部より先ほどと同じ『オモチャの兵隊』の弾が衝突するが、一瞬で狙撃者19997号は血みどろになる。
一方通行は面倒くさそうに腕を伸ばし、クイッ、と指を振るった。
たったそれだけの行動で、19997号、19998号は上部からの途轍もない圧力によりその意識を閉じる。
フィアンマ「きょうはらっきーでいだ!あれをとりにきてみたら、いまじんぶれーかーまできたんだからな!」
上条「…………誰だよこいつ」ジリッ
キャーリサ「神の右席の一人、右方のフィアンマだし」
フィアンマ「おいおい、じこしょーかいぐらいじぶんでやらせろよ」
上条「………何!?」
上条(……そんな、馬鹿な!いくらなんでもそれはないだろ…!)
上条「………なぁ、もう一度聞いていいか?」
キャ「どーした?手早くすませろだし」
上条「………こいつが、神の右席なのか?」
フィア「なんだよしんじられないのか?」
上条「………いやだってねぇ」
上条「こいつ、絶対インデックスより年下だろ?こんな奴が右席な訳がないだろ?」
フィア「…………」
フィア「………おれさまをばかにしたな?いまじんぶれーかー!」グワン!!
見た目小学生のフィアンマの背中から不自然なほど大きな爬虫類の腕が生える。
上条「ッ!?……」バチィイ!!
反射的に右腕を伸ばす。気付いた時には上条は右手で何かを消したようだった。
しかし、その消した「何か」は何だったのかすぐ知る事になる。
フィア「おおおおおゥゥゥゥあああああああああああああッッッ!?
おっ、おれっ、おれさまの『せいなるみぎ』がっ!?
このよにふたつとないおれさまスペシャルカスタムが―っ!」
そう叫びながらあわてる姿はまるで年相応の子供だ。
上条「……キャーリサ、もう一度いいか?」
キャ「………何だし?」
上条「………こいつ本当に右席なのか?」
キャ「……自信がもてなくなった。一回諜報部隊を解体してやりなおそーかと考えてる所だし。」
1以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:19696
サバイバル生活早半年。そろそろこの生活にも慣れてきました。
2以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:14612
え
3以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:18745
サバイバル生活・・・?ってどんな生活してるんだ?
4以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:13247
ちょっと、感覚共有してみたいかもしれん・・・。
5以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:19696
了解。解放します。
6以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:14612
え、うお・・・なんだこれ、お前河川敷に住んでるのかよ・・・。
7以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:16457
つーか、ここドコだよ!河川敷って事は都内だろうけど・・・なんだこりゃ、ホームレスみてぇじゃんか。
8以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:19696
ご察しの通り、ホームレスです。他のミサカとは違い家なんて温室じみた物なんてありません。
9以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:13247
すげー!河川敷に家がある!行ってみてぇ!これ、どこ!!
10以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:12475
>>9
>>1も変わってるが、お前も相当変わってるな・・・。
11以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:19696
場所は言えませんが・・・まぁ、感覚共有していけば分かるのではないでしょうか?
12以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:17485
生活保護受けろよ・・・研究員に言えば保護されるぞ、これ・・・。
13以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:12456
うわぁ、感覚共有した瞬間 お前虫潰しやがったな・・・うげぇ。
14以下、名無しに変わりましてミサカがお送りしますID:11574
警告 この感覚共有はそれなりの耐性を持ったミサカのみ共有しなさい。
【!百合・キャラ崩壊注意!】
美琴「イ、インデックス?///」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1272970404/
の続きになります。
あらすじ
とある日曜日、美琴とインデックスはデートをすることになりました。
第四学区でご飯を食べて、第三学区地下街でスイーツを食べて……。
後ろから上条に見守られているとは知る由もなく、二人はそのまま地下街を歩きまわります。
一方通行「おい、打ち止めァ?」
打ち止め「なに~?ってミサカはミサカは鏡を見ながら答えてみたり」ヌリヌリ
一方通行「ちょっくらコンビニ行って……なにやってンだぁ?」
打ち止め「リップクリーム塗ってるの!ってミサカはミサカは最近空気が乾燥してることに不満を感じてたり」
一方通行「リップクリームゥ?そンなもン別にいねェだろ?」
打ち止め「乾燥は乙女の敵なの!ってミサカはミサカはカサカサにあれてるあなたの唇を気にしてみたり!」
まさか、自分がピクニックなどというふざけたイベントに参加するはめになるとは思わなかった。
一方通行は重いため息とともに、その体をシートに預ける。
隣ではしゃぐ打ち止めはシートベルトを装着していなかったので、横目で見やって彼は仕方なしに、
「おいガキ、シートベルトつけろボケ」と注意した。
いそいそとシートベルトを引っ張る打ち止めを確認しながら、
一方通行はどうしてこんなことになってしまったのかと思案に暮れる。
そもそも、こういうイベントは自分にはまったく似つかわしくない。
たとえるなら死神が結婚式に出るようなものであって、彼からしてみれば、
なぜ自分のような闇の住人が華々しい光の行事に参加するのだろう、
と疑問を抱かずには入られないのである。
――ねえねえ、今日はピクニック日和だねってミサカはミサカはみんなに提案してみる!
たしか、朝起きてリビングに行った矢先に打ち止めがそう宣言しているのを聞いたのだった。
ああそうですか、となおざりに返した一方通行だったが、その他の皆さん――、
つまりは黄泉川と芳川が打ち止めの提案に賛成したことでピクニックに狩り出される運びとなった。
彼は芳川の微笑みを思い出し、ぎり、と奥歯を噛む。あれは完全に遊ばれていたと思う。
運転手である黄泉川は鼻歌まじりでスピードを上げた。楽しくて仕方がないらしい。
数分ごとに「いやあ、この年になってピクニックに行くとは思わなかったじゃん」だの、
「義務付けられてる学校行事とはまた違ったゆるい楽しさがあるね」だの、
挙句の果てには「実はこの車、ピクニック用のレジャーシートもばっちり装備してるんだよなあ」と言い始めている。
とどのつまり、彼女は嬉しくてたまらないのだろう。
ここまでくると、空気を壊すように「俺を途中で降ろせ、歩いて帰る」だなんて言えるわけがない。
「ずっとだんまりしてるけど、もしかして嫌だった? ってミサカはミサカは無言を貫いているあなたを気遣ってみる」
打ち止めが一方通行を見つめて言った。気遣ってみる、という言葉のわりに、彼女の顔は明るい。
一方通行がここで嫌だと言わないであろうことを、彼女はちゃんと理解している。
チッ、と一方通行は小さく舌打ちをした。壊せるわけがない、こんなおだやかでやさしい日常を。
そこに自分が組み込まれていることを除けば、一方通行が望んだものに違いないのだから。
「嫌じゃねェ。眠ィだけだ」
一方通行の返答に満足した様子で、打ち止めがぱあっと笑った。やり込められたな、と思ってしまう自分が情けない。
突如、麦野の周囲に現れた青白く輝く光線は、空気中に放たれた拡散支援半導体(シリコンバーン)にぶつかり四散した。
垣根は能力で発現させた白い翼で自身を包み込む。超高速で宙を駆ける無数の細い光線が白い翼へ容赦なく降り注ぐ。
ドガガガガガッ!!
人の手から離れて幾年も放置されていた廃工場の中に凄まじい轟音が鳴り響いた。
床に蓄積されていた埃が風にまう。麦野は鼻をむず痒くさせる空気に思わず舌打ちをした。
白い翼と粒機波形高速砲の衝突で生まれた煙が辺りに広まり、やがて薄れていく。
「あっぶねえな。突然襲ってくるなんて、フェアプレーって言葉知らないのか? 原子崩し」
煙の中からゆらりと1つの影が動いたのが見えて、麦野が眉をしかめる。
白い翼にぶつかって進路を強制的に変えられた光線は、廃工場の壁にいくつもの穴を作っていた。
それらの穴から、轟っ、と強い風が廃工場の中に流れてくる。
煙も埃も一瞬にして風に攫われて、麦野と垣根の視界は急にクリアなものとなった。
「チッ、殺り損ねたか」
取り逃がした獲物が姿を現したことを確認した麦野は、鋭い眼光を垣根へと突き付けた。
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