不良「へへへ、姉ちゃん俺達とイイことしねえか?」
不良「大人しくしてたら痛くはしないぜえ?」
少女「あっ…あの…その」
「よっ、待たせたね。じゃ行こうか!」
困り果てた少女の目の前に現れたのはおそらく同年代の少年。年相応の体格でとても喧嘩が強そうには見えない。
少女「へっ?あのあなたはいったい」
「いいから早く!逃げるよ!」
不良「んだコラァ!!街やがれ!!」
路地裏を抜け人混みをかいくぐり、何とか不良を撒いた2人。
少女「あの…ありがとうございました…」
「いやいや、大した事はしてないよ」
少女「そんな事ありません!あなたが居なかったらもっと酷い目にあっていたと思います…」
「まぁまぁ、無事だったから良かったじゃないか。では僕はこれで、歩く時は気をつけてね!」
少女「あっ、あの!せめてお名前だけでも!」
「上条です。また会えるといいね、じゃ!」
少女「あっ、行っちゃった…」
少女「上条さんか…。また会えたらいいのですが…」
そうやって少女はその小さくなる背中に恋心を抱いた。そして2人はまた再会することとなる。
とあるシリーズSS総合スレ22冊目
禁書「とうま、冷蔵庫の中身少し借りてもいいかな?」
上条「ん、なんで? 飯ならもう少し待てば俺が作るけど」
禁書「そうだけどそうじゃないの!」
上条「何なんだ一体……」
禁書「ふっふっふーん♪」
上条「インデックスが料理をしている……だと?」
禁書「なにかな、その言い方は。私だって料理くらい出来るんだよ!」
上条「そ、そうか。しかしやっとインデックスさんも家事をしてくれるように……」
禁書「あ、これとうまの分はないんだよ」
上条「一人で食うのかよ! なんなんだこの暴食シスターはあだだだだだだだ!!」
禁書「私のでもないもん!」ガブッ
上条「だからなんなんだよぉぉぉぉぉぉ!!」
美琴「ねえ、佐天さん。今欲しいものってある?」
佐天「欲しいもの、ですか? んー、……お金?」
土御門「今日お前たち三人に集まってもらったのは他でもない」
浜面「集まったっつーか、捕まったんだけど」
上条「おい、土御門。お前一体どういうつもりだ?」
一方通行「……もぞもぞ」
土御門「お前たちに、ある実験に付き合ってもらうためだ」
浜面「付き合うっつーか、無理やり付き合わされてるんだけど」
上条「……俺たち友達だよな?」
一方通行「……もぞもぞ」
上条「なあ、土御門」
土御門「何だ? かみやん」
上条「何で俺たちは両手両足縛られてるんだよ!!」
土御門「……テヘ☆」
インデックス「待てー!とうまー!」ビシッビシッ
上条「痛い痛いー!なんでこんな目に」
小萌「上条ちゃんは不幸すぎるのでこれで厄を落として福を呼ぶんですよー」ビシッビシッ
上条「いやいやオカルトですよそんなの!」
姫神「正直。豆まきをしたいだけ」ビシッビシッ
上条「やめてー!」ガチャ
インデックス「外に逃げたんだよ!」
小萌「逆鬼ごっこですね!追いましょう!」
街中
上条「はぁ…不幸すぎる…」
美琴「ちょっとアンタ!今日こそ勝負よ!」
上条「豆の次はビリビリかよ…」
美琴「ビリビリ言うな。豆の次はってどういうこと?」
上条「かくかくしかじか」
美琴「あははっ!何それおっかしー!」
上条「笑うなよ…酷い話だろ?」
美琴「面白すぎよ。…そういえば私も豆持ってたのよねー…」
上条「御坂サン…?ソノニヤリトシタ目ハナンデセウカ?」
美琴「いくわよー!おにはーそと!」ビシッビシッ
上条「不幸だあああ!!!」ダッシュ
美琴「まてーい!」ビシッビシッ
インデックス「とうまみっけ!」ビシッビシッ
上条「やめてー!」
打ち止め「なんだか騒がしいね、ってミサカはミサカは袖をクイックイッ」
一方通行「…三下ァ?」
これは打算じゃないとは言わない。
でも、私にも思いやりはあるのだ。
アイツ以外にはむしろ……。
美琴「……風邪ね。ナントカはひかないんじゃなかったっけ?」
サークルに顔を見せなかったので、もしかしたらと思ったら
案の定、このざまだ。
顔を真っ赤にしてうんうんと唸る、二学年上の先輩。
上条「……御坂ぁ? 何でここに?」
目の前のばかが、かすれた声で言う。
なんとなく目の焦点も合ってないようだ。
私の少し上の方を眺めているように見える。
美琴「今日、サークルでしょ。来ないから、様子を見に来たのよ」
上条「ああ、そっか。……カギは?」
美琴「開いてたわよ」
上条「そっか」
ぼんやりと言葉を漏らしている。
どうやら、思った以上みたいだ。
こうなったら……
世間ではバレンタインなんだって。
余りにも五月蝿いから逆に興味が沸いてきたよ。
うぅ、早く出てよ、寒いんだから。
「あン?……何しに来たンだよ」
やっほう、遊びに来たよ。
「はァ?」
そんな怪訝な表情しなくてもいいじゃん、殺しに来たわけじゃないんだからさ。
はい、これあげる。
「……何だよそりゃ」
見てわかんないの?バレンタインチョコだよ。
「はァ?」
本日二度目の反応。何それ、アナタの中で流行ってるの?
「お前が、俺に?」
そうだよ?何かおかしい?」
「……意味わかンねェ」
くけけ、やっぱりこの人を困らせるのは堪らないね、色んな所が勃っちゃいそう。
姫神「私が。君のために出来る事は。これくらいしかないから……」
上条「ん? 姫神どうした……って、おわ!? いきなり何を!?」
姫神「大丈夫。私は。慣れてるから」
上条「や、やめろ姫神」
姫神「すごい。こんなに……」
上条「く、うあ、ああ……」
姫神「ん……たくさん出たね。上条君」
上条「いきなり耳掻き突っ込まれたらびっくりするだろ!」
姫神「ごめん」
上条「ったく、結構怖かったんだからな」
姫神「ごめんなさい」
上条「でも、姫神って耳掻き上手いんだな。……あー姫神、その……反対側もお願いしていいか?」
姫神「! ……うん。じゃあ。頭をこっちに」
そうして上条さんを膝枕できた姫神は10分以上かけて丁寧に耳掻きしましたとさ
めでたし、めでたし?
インデックス「とうまとうま!」
上条「なんだインデックス、ご飯ならさっき食べただろ?」
インデックス「むう…。その言い方だと私が食べ物の事しか考えて無いように聞こえるんだけど?」
上条「いや実際その通りじゃ インデックス「とうまー!!」ガブッ
上条「不幸だああああ!!!」
―――
上条「いてて…。で、インデックスさん。改めて用件をお聞かせ願いましょうか?」
インデックス「うん、あのね、ちょっと言いにくいんだけどお金が欲しいんだよ」
上条「へっ?お金?食べ物なら一緒に買いに行くけど」
インデックス「違う!違わないんだけど違うんだよ!」
上条「…どういうことでせうか?まぁ少しならいいけど」
インデックス「えっと、千円貸して欲しいんだよ…。ダメかな?」
上条(…!インデックスが控えな態度で物事を頼んでいる!珍し過ぎて上条さんちょっとドキリとしちゃいましたよ!)
インデックス「ダメ…かな…?」
上条「(さらに上目遣い!上条さんKOです!)いいぜ、でも何に使うんだ?」
インデックス「ありがとう!でもそれはちょっと秘密にしたいかも…」
上条「どうしても?」
インデックス「どうしても!」
麦野「ねぇ、はーまづらぁ」
麦野「何だよ麦野」
麦野「あの……さ、か、買い物とか行かない?」
麦野「へ?」
麦野「だ、だから。買い物だって」
麦野「あぁ、別にいいけど?」
麦野「よ……よし! カンペキ……カンペキだ! これで買い物とみせかけて浜面をデートに誘える……っ!」
◇ ◇ ◇ ◇
麦野「ねぇ、はまづ……」
フレンダ「はまづらぁー、鯖缶買うの手伝って欲しい訳よ」
浜面「はぁ? なんでだよ」
フレンダ「か弱い女の子に重い荷物を持たせるつもり?」
浜面「はぁ……まぁいいけどよ」
フレンダ「そんじゃ、れっつごー♪」
◇ ◇ ◇ ◇
麦野「……」
麦野「殺す」
麦野「フレンダまじ殺す」
◇ ◇ ◇ ◇
ぶるっ
フレンダ「……? なぜか悪寒がする……?」
浜面「オカンじゃなくてサバカンだろ?」
フレンダ「余計寒いわ」
浜面「君とはやってられんわ」
フレンダ「もうやめさせてもらうわ」
浜面「どうもありがとうございました」
チャンチャン♪
多分1レスもらいます
一応ご注意
・第二世代ネタ
・カップリングがカオス
麻ンデックス「はあ……不幸なんだよ」
麻琴「何がだよ」
麻ンデックス「だって、今日はちくわの特売日なんだよ。
折角久しぶりに家でちくわジェンガを楽しもうと思ってたのに、
スーパーへ続く角を曲がったら長髪が待ち構えてるなんて、不幸以外の何物でもないんだよ」
麻琴「長髪言うな! 俺はロン毛じゃねえ! あと、別にお前を待ち構えてたわけじゃねえよ! 決して!」
麻ンデックス「どうでもいいからそこをどいてほしいかも。
わたしは早くちくわを重ねて、抜き取ったものから順に口に入れていく作業に没頭したいんだよ」
麻琴「どういう趣味なんだよ……相変わらずさっぱり理解できねえ。まあいいや。とっとと行くぞ!」
麻ンデックス「行くって、どこに?」
麻琴「スーパーだろ?」
麻ンデックス「どうして長髪がついてくるのかな?」
麻琴「えっ なっ 別にあれだぞ、ここからスーパーまでの道のりは女の子が一人で歩くにはちょっと心配な暗い道があったかもとか
大量のちくわは重いからちょっと持ってやろうとか帰る頃には日が暮れてるから心配だし送ってやろうとか、
そういうことは麻琴さん一切考えてないからな!」
麻ンデックス「む。そう? じゃあ結局なんでなのかな?」
麻琴「え! ……(何だろう、こいつちょっと鈍いんじゃねえかと思っちまった)」
麻琴「……っ、何だっていいだろ!
俺が送るって言ったら黙って送られとけばいいんだよ! 俺はやりたいようにやるからな! ほら、早く来い!」
麻ンデックス「わ、ちょ、引っ張らないでほしいんだよ! 危ないって……はあ、不幸なんだよ……」
おわじ
16巻を読み返してて妄想が沸きました。こんなカップリングも有り……だと思います。
「……ここは」
「うん? 気が付いたようだね?」
「……病院、?」
「そうだよ。君みたいな巨体が運ばれた時は驚いたもんだ」
「ぐっ……何があったのだか……思い出せん」
「君のような人間が病院に担ぎ込まれるほどだ。よっぽどの事があったんだろうね? 例えばホラ、……ダンプカーに跳ねられた、とか」
「むう……確かに、ダンプカーよりかは衝撃のあったような……」
「…………経験はあるんだね。まあ、そんな衝撃を受けて無事な君も君だよ? 本当なら色々と骨折していてもおかしくないね?」
「…………、そ、」
「うん?」
「――そうだッッッ!」
「おおっと。ここは病院だから、あまり大きい声は控えて欲しいんだけど」
「――俺はあの日、あのバカを追いかけていて……」
「ふむ……」
「そこで突如現れた少女にタックルをかまされた――!」
「……それ、少女とは言いにくいんじゃあないかな?」
「いいや先生! あの可憐な顔付きに、少し大人びた表情、完璧なスタイル、そして、そして何よりも――あのタックルの威力ッッッ!」
「……」
災誤「――先生、俺は――恋をしたのかもしれない」
冥土帰し「うん、お薬出しとくね?」
上条「なぁ、いがみ合うだけじゃいけないと思うんだ……」
確かに、対立する理由はある。
お互い傷付け合ってしまった。
でも、
上条「痛いのはお互い様だろ……。でも、わかりあえるかもしれないだろ!」
だからこそ、通じ合うものは、あるはずだ。
そう、信じたい。
でなければ、悲しすぎる。
上条「言葉を尽くせば、繋がるんだ、俺たちは! もしも、違うというんなら、そんな幻想はぶち壊す!」
「バゥワゥ!!!」
上条「はい! すいませんっしたぁぁぁぁぁ!!!」
木の幹にしがみつきながら、根元の犬に謝る。
まだまだ噛む気満々だ。
降りた瞬間にやられる。
続きを読む597 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] - 2011/02/01 18:40:42.45 L1+axKVIo 1/5プロローグだけ投下するね。
ブギーポップ×禁書目録のクロスもの。
ブギポにありがちな冒頭のあれも無駄に再現してるからわっかりづれーです。
これ含め3レスもらいます。
続きを読む586 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/02/01 17:24:27.95 dRcgaeTV0 1/8長編SSが難航してるんで気分転換に投下します。
白井と超電磁砲の漫画の裏表紙に出て着た男です
続きを読む567 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] - 2011/02/01 03:23:22.71 KTCQVneAO 1/15学園都市って自転車無いの?という疑問は解決しないまま書いてしまいました。色々おかしいですがご容赦下さい
一方「もしもし。おい、今暇かァ」
上条『珍しいな。何の用だ』
一方「いや、た、大した事じゃないンだがァ……」
上条『?』
一方「いや、大した事と言えば、大した事なンだ」
上条『どっちなんだよ』
一方「俺にとっては大した事なンだ」
上条『何なんだよ』
一方「お、俺に」
上条『お前に?』
一方「かくし芸を教えてくれェ……」
上条『は?』
「うーいっはるーん」
「うひゃぁぁっ」
バサッ、と羽ばたくような音がして、今日も今日とて、被害にあった布地が宙を舞う。
「な、なにするんですかっ、佐天さんっ!」
「何って、挨拶じゃん挨拶。これがないと一日が始まった気がしないよねー、っていっつも言ってんるじゃん?」
そう言って悪戯っぽく笑う佐天に、初春は溜息をつく。
それがいつもの一日の始まりだった。
半ば恒例行事と言うか、伝統となってしまったこのやりとりも、お互いに信頼しあえているから出来る事。
そう思えば、スカートくらい―――
(なんて、思えるわけないじゃないですか)
やれやれ、と首を振り、初春はもう一度溜息をつく。
捲られないように警戒していても、心理の裏を抜けるような動きで、確実にとらえてくる。
いっそ短パンを履いてやろうかと、レベル5の先輩に相談を持ちかけようとした事もあった。
「いやぁ、ゴメンゴメン。なんか初春を見ると捲りたくなるっていうかさ。やらなきゃいけない気分になるっていうか」
屈託のない笑顔で、彼女が笑う。
口ではゴメンと言っているものの、謝っている態度ではない。
それ以前に、心から謝る気もないのだろう。
それでも―――
(そんな顔されたら、怒れなくなっちゃいますよ)
ささやかな抵抗の意思を込めて、初春は頬を膨らませる。
もっとも、そんな初春の態度を見たくて、佐天も毎日飽きもせずに『こんなこと』をするのだが。
打ち止め「ねえねえ、あなた」
一方通行「あァ?」
打ち止め「去年はバレンタインのチョコって何個もらったのってミサカはミサカは尋ねてみたり」
一方通行「……?」
打ち止め「あ…! ごめん、義理とかも貰えてなかった事とかを考慮し忘れちゃったってミサカはミサカは寧ろ嬉しかったり」
一方通行「バレンタイン…、何のことだァ?」
打ち止め「まさかそこから!?ってミサカはミサカは驚きを隠しきれない! っていうか学習装置に劣る学園都市最強の能力者ってどうなの?」
一方通行「うるせェな、別に死ぬわけじゃねェだろ」
打ち止め「しょうがないなあ、そんなあなたのためにこのミサカが解説しちゃおうってミサカはミサカは意気込んでみる!」
――バレンタインの説明中――
一方通行「そォいや、コンビニとかファミレスでうるせェぐらいに宣伝してたかもな」
打ち止め「まぁ、あなたってば甘いもの苦手だもんね」
一方通行「バレンタインっつゥのは、てっきり国勢調査みてェなヤツかと」
打ち止め「それはファミレスでは宣伝しないだろうなあってミサカはミサカは至極冷静に突っ込んでみる」
続きを読む535 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] - 2011/01/31 00:07:33.04 hsSbZk/uo 1/3数レスもらいます。
昨日あった実話です。
禁書にまつわる話でしたのでここに。
代役一方通行さんです。
美琴「相変わらず不幸ね」
上条「は!? 全然不幸じゃないし」
美琴「ふぇ?」
上条「特売で買った卵、全滅したけど不幸じゃねぇし」
美琴「あ、また割れたんだ」
上条「ていうか、自分を不幸だなんて思った事無いし」
美琴「毎日のように『不幸だー!』って叫んでるじゃない」
上条「今朝も完璧に終えた宿題の上に、味噌汁こぼしたけど全然だし」
美琴「先週もそれ言ってたわね」
上条「通学中に野良犬に追いかけられて遅刻したけど平気だし」
美琴「よく、この街で野良犬にエンカウントしたわね」
上条「マジ不幸じゃねぇし、全然違うし」
美琴「つか、アンタさ」
- 今日:
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