御坂妹16542号「はぁ……上条当麻に会いたいです、とミサカはセンチメンタルに陥ります」
16542号「とはいえミサカはドイツの研究所にいるわけですから
そう簡単に会えるはずもありませんよね……とミサカはため息をつきます」 ハァ
16542号「休日の申請もことごとく却下されていきますし……
理由:『里帰り』のどこがいけないんでしょう、とミサカは首をひねります」
16542号(はぁ……会いたいです、上条当麻) トボトボ
16542号(気晴らしにミサカネットワークでものぞきましょうかね)
ちょwwwwwwwwIDにkAmiJowwwwwwwww(132)
【その幻想を】上条当麻part326【ぶち壊す!】(581)
ロリ画像よこせって言ってンだよォ(12)
上条「ミサカ、お前の事が好きだ」(57)
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セロリたんの汗をなめなめしたい(5)
16542号(上条スレ……普段のミサカにとっては楽園ですが、
今のセンチメンタルミサカには少し見るのが辛いです……)
16542号「……」 ハァ
12945号「なにやら辛気臭い顔をしていますね、とミサカは16542号を気遣います」
16542号「え? いや、ちょ! い、イタリア在住の12945号がなぜここにいるのですか、と
ミサカは少々驚いています」
12945号「……今日からドイツで合同実験及び調査の予定ですが……
忘れてたの?とミサカはおっちょこちょいの16542号に呆れました」
16542号「……わ、忘れてなんかいないですよ!とミサカは声を張り上げます!
さぁ、研究所はこっちです案内しますよとミサカは12945号を引きずる勢いです!」 ズルズル
12945号(忘れてたんだろうなぁ) ズルズル
―― とあるドイツの研究所
12945号「それで、さっきの意気消沈の原因はなんなのですか?
とミサカは話を蒸し返してみます」
14332号「ん?何か面白い話ですか!?とミサカは興味津々です」 ワクテカ
16542号「……別に、面白い話じゃないですよ、とミサカは釘を打っておきます」
12945号「はいはい、とミサカは話を促します」
16542号「……上条当麻に会いたいなぁって、ミサカは落ち込んでいたのです」
12945号「…………」
14332号「……ん?続きはないのですか、とミサカは首を傾げますが?」
16542号「原因はさっきので全部ですよ、とミサカはさらに落ち込みます……」 ハァ
12945号「心配して損しました、とミサカはいらん心配をさせた16542号に
飲み物を要求します、さあ奢ってください」
16542号「なっ!それはちょっと酷いです!とミサカは12945号を非難しますよ!」 プンスカ
14332号「んー……でも、なんとなくわかる気もするなぁ、
とミサカは猛る16542号をなだめます。どうどう」
14332号「つまり、16542号は上条当麻に恋してるわけなのですね、
とミサカはそう結論付けます」
12945号「14332号は上条派ではないのですか?
とミサカは昨今のミサカ達の間での一方通行派の増加率を算出中です」
14332号「そりゃもちろん上条派ですよ?とミサカは即答します」
16542号「……そのわりには、彼に会えなくても平気そうなのですね、
とミサカは14332号のあっけらかんとした反応を少々うらやましく思います」
14332号「上条当麻のことは好きですが……
自分は、その隣に立つのがミサカでなくともいいと思っていますから。
とミサカは16542号に答えます」
16542号「……自分はそう物分りよくできそうにないです、とミサカは自己嫌悪に陥ります」
14332号「好きな人が幸せであるならば……ミサカはそれでいいのです。
でも、これはミサカの答えです。
16542号の答えは、16542号にしかありませんよ、とミサカは諭します」
16542号「…………」 グスッ
16542号「ミサカは……10032号がうらやましいんです。
10039号が、13577号が、19090号が、学園都市に住むミサカ達が、
大好きな人に会おうと思えばすぐにでも会える、日本にいるミサカ達が。
……とミサカは……醜い嫉妬を吐露します……」 グスン
12945号「別に、醜くなどないと思いますよ、とミサカは16542号を気遣います」
16542号「そう、でしょうか……とミサカはこんな自分が嫌になります」 グスッ
14332号「……それだったらさぁ、会いにいきゃあいいんじゃね?
とミサカは悪巧みを思いつき、あくどい笑みを浮かべます」 ニヤリ
12945号「はへ?」
16542号「いやいや、無理ですよ、うちんとこの研究員さん超厳しいし!
とミサカは過去の説教の数々を思い出して身震いします!」 ガタガタ
12945号「そんなに思い出すほど説教されているのですか……
とミサカはうっかりさんの16542号をまたもや呆れた目で見ます」
14332号「んっふっふ、抜け出すのは『16542号』じゃなくて、この『14332号』ですよ、
とミサカは久々に面白いことになりそうだ、とわくわくしちゃいます」
12945号「……ああなるほど、とミサカは14332号の考えた作戦を察しました」
16542号「え?え?ミサカにはまだ話が見えていませんよ!?
とミサカは混乱気味です!」 アワアワ
14332号「つまり、自分と16542号が入れ替わり、自分がドイツで16542号の代わりを務め、
16542号は14332号として学園都市に赴くのです!
とミサカはこの天才的な考えに身震いしちゃいます!」 ババーン!
16542号「な、なんだってー!とミサカは驚愕します!すげえ!14332号すげえ!」 キラキラ
12945号「14332号は勝手に研究所から抜け出しちゃってもいいのですか?
とミサカは懸念事を質問します」
14332号「伊達にオーストリア研究所の問題児として名を馳せてちゃいませんよ!
研究所を抜け出すなんて日常茶飯事です、とミサカは胸を張ります」
12945号「……それは胸を張るところではありませんよ、とミサカはなんだか頭痛がしてきました……」 ズキズキ
こうして、御坂妹16542号の上条当麻に会いに行く過酷な旅が始まったのであった!
ミサカ先生の次回作にご期待ください!