総合2で投下した一発ネタの続き。
書き溜め整理してたら出てきたから勢いでやってしまった正直すまない。
一発ネタ。
※関連
こども天長
こども天長は瓦礫が乱雑に重なった場所から視線をはずさずに静かに見つめ続ける。
すると瓦礫の山が盛り上がりガラガラッと音を立てながら崩れ落ち、上条が姿を現す。
普通、あの速さで壁に叩きつけられたのであれば命はないはずだ。
幻想殺しをもつこの少年とて魔術的要素を何も含んでいないただの壁相手ではなんの抵抗も出来ず深刻なダメージを追わなければならないはずなのだ。
そうなっていない理由は上条の足元でいまだ瓦礫にその体のほとんどをうずめている神裂にあった。
上条の体が飛ばされた瞬間に、彼と壁の間にすばやく回りこみ衝撃を和らげるために結界をはったのだ。
しかし、それだけでは上条の右手が結界を打ち壊してしまう。
そこで結界と上条との間に自らの体を挟みこむことでクッション変わりとなり、結果衝撃のほとんどは彼女の体に容赦なく襲い掛かった。
「……ぐ、神裂、しっかりしろ」
「愚かですね。なまじ身にそぐわぬ力を持つばかりに仲間を犠牲にしてしまう」
神裂から視線をこども天長へと向ける。
背筋が凍る。あれは人間の表情ではない。どうすれば筋肉はあのような表情を形作れるというのか。
「その右手の力、それはあなたが持つにはいささか大きすぎる力だ。いうなればvdふぁkl……天から与えられたエコポイント」
その小さな体が一歩一歩確実に上条のもとへと歩みを進める。
小さな一歩をこども天長が踏み出すたびに場の空気が震え、心臓の鼓動のリズムが狂ってしまうような錯覚に陥る。
「間違えて与えられてしまった力なら正しい状態に戻さなければいけない…」
上条が何とか神裂だけでもとしゃがみこみ彼女の体を抱え込みかばうようにすると同時に
こども天長の右手が上条へと向けられ、その周りの空間が脈打つように振動していくのが分かる。
「その右手……エコカー減税させてもらうとしましょう」
「いったいなにを―――っ!?ぐああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁ!!!!」
振動は部屋全体を包むほどに空間を満たしたかと思うと上条の右手一点に向け収束していく。
すべての異能を打ち砕くはずのその右手だが振動は一向に弱まることをぜず上条の右手を蝕んでいく。
「大丈夫、命まではとりません……補助金対象ってことにしておいてあげましょう」
その表情はあいもかわらず人のそれとは思えないものを形作っていた。
459 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] - 2010/06/13 23:37:14.92 Nv0QVcEo 2/2自然に読んでいたら天から与えられたエコポイントで腹筋崩壊したじゃねーか