※関連
土御門「幻想少年!!」
土御門「幻想少年!!!」
土御門「幻想少年!!!!」
土御門「幻想少年!!!!!」
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同夜、イギリス清教徒女子寮、神裂の部屋。
(遅くなってしまった……、ああもうあんな奴らなど構わず斬り捨ててしまえば……)
パタンと扉を閉め、彼女は早速電源を入れる。
「ただいま戻りました。当麻……」
【上条当麻】
『おかえり。遅くまでお疲れ様、火織』
その労いの言葉を聞くだけで、さっきまで波立っていた精神が安らぐのを感じる。しかしその時間は短い。
「今日もあまりお話できませんでしたね……」
神裂が焦っているのには理由があった。
ここ数日、出動が忙しくあまりプレイ出来ていない。そして何よりまだゲームクリアしていないのだ。
基本的にゲーム下手であり、さらに周りに隠れて(バレバレである)こっそり進めているのもあるのだが、寮の住人たちはよほど
暇なのかと疑ってしまうほどのめり込んでいる者達ばかり。食事の時など耳を傾けずとも入ってくる惚気なネタバレは毎度神裂を
苦しめていた。
『自分も早くエンディングが見たい!!』と。
【上条当麻】
『また話せるときに話せばいいだけだろ? どっかに行くわけじゃないんだからさ』
「そうなのですが……どうしてこんなに……」
神裂はどこか熱っぽい、だがゲーム内上条は徹夜させないというルールに従ってそれをさっと打ち切る。
【上条当麻】
『ほら、今日はもう一緒に寝ようぜ?』
「…………はい、おやすみなさい当麻」
仕方ない。そしてにっこりと笑う上条当麻には敵わなかった。
明日にはクリア出来るといいなという願いと、幻想少年を枕元に置いて神裂は眠りへと……
『女教皇様!! 開けて!! 開けてください!!!!』
神裂の安眠はドアを壊さんほどの乱暴なノックやノブを回す音、そして縋り付くような大声で阻まれた。
「その声は、五和……!? 何かあったのですか!!」
尋常で無いその様子にベッドから飛び降り愛刀を手にして――
『どうか!! どうか愛情エンド一位の攻略法をお教えください!!!』
「………………………………………………………………………………………………えっ?」
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同夜、イギリス清教徒女子寮、オルソラの部屋。
「……ねむねむ。アニェーゼさん、もう頭を上げてもらえないでございましょうか」
「恥を忍んでお願いします、虫のいい話だってのはわかってんです……けどっ!」
「何と言われましても私は、たまたま一位に辿り着いただけなのでございますよー?」
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次の日の夕方、学園都市、小萌のアパート。
「こもえー。遊びに来たんだよ!!」
「シスターちゃん、いらっしゃいなのですよー」
インデックスは小萌の家にお泊りにきていた。
「来て早々悪いんですけどー、お醤油切らしちゃってたのでちょっとの間お留守番を頼んでもいいですか?」
「はーい、いってらっしゃいなんだよこもえ! …………帰ってくるまで暇かも、う~ん」
相変わらず汚い部屋を見回して、
「掃除してあげるんだよ!」
「ふんふーんふんふー♪ あれ? 何なのかなこれ? ちょっと気になるかも」
目線が近いからこそ気付く、ぐちゃぐちゃな棚の下段に隠すようにある一つの箱……。
好奇心に負け、少女はそれに手を伸ばしてしまう。
「…………? これ、とうま……!?」
「シスターちゃーん! ちゃんとお留守番してましたかー?」
「「!!」」
「し、シスターちゃん……?」
「こもえ……、何なのかな、これ……」
865 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] - 2010/06/22 01:13:04.10 djzRDm2o 5/5次回で終わりたい!
失礼しました