16 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] - 2010/07/17 09:45:29.09 L7Qz02DO 1/12

前スレ予告してた最低100レスかかると言った者です。今日から全10回に分けて投下したいと思います
では第一回目を始めます

元スレ
【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-10冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1279299041/
17 : とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] - 2010/07/17 09:46:01.58 L7Qz02DO 2/12

1、入学試験<スキルテスト>


上条「そういや姫神ってここに転校してくる前って確か霧ヶ丘女学院にいたんだよな?」

姫神「そう。でも。それがどうしたの?」

上条「いや、あそこって常盤台や長点上機学園と並ぶエリート校だろ? 一体どんな入学試験してんだろうって思ってさ」

姫神「うーん。霧ヶ丘女学院は他のエリート校と違って単純な学力よりも。能力の特殊性が一番優先される。だからシステムスキャンが入学試験みたいなもの。かな」

上条「へぇー能力の特殊性か……ん? 俺の幻想殺しならその基準を満たしてるんじゃねぇか?」

姫神「確かに。言われてみれば」

上条「おお! ついに俺の時代が来たんじゃねぇか!? エリート校なら奨学金もたんまり貰えるはず! 俺、来年編入しようかな!」

姫神「……ねぇ。なにか大切なことを忘れてる」

上条「学力か? 確かにこればっかりは今更なぁ……」

姫神「それよりもっと前」

上条「うーん……なんかあるか?」

姫神「あそこは女子校」

上条「……!?」

姫神「……」

上条「こ、こうなったら上嬢さんにでも……」

姫神「その幻想をぶち壊す」

18 : とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] - 2010/07/17 09:46:33.42 L7Qz02DO 3/12

2、合格発表<リザルトオープン>


土御門「そういやカミやんと初めて会ったのは合格発表の時だったにゃー」

上条「そうだったか?」

土御門「忘れるなんて酷いぜよ。なんか俺の隣でぶつぶつ『不幸だ不幸だ』ってお経のように唱えてたのは今でも忘れられないんだぜい」

上条「あーそのことか。……っつーかそのことは忘れてくれ!」

青髪「なんやえらく盛り上がってんなぁ。よかったら僕にも教えてくれへん?」

土御門「あー、カミやんが合格発表の時――」

上条「ストーップ!!」

青髪「なんやカミやん? ははん、なるほどなぁ……」

上条「いいか、土御門! 絶対喋るなよ!?」

土御門「そこまで言われたら仕方ないんだにゃー。今度飯奢りな」

上条「ぐ、けど仕方ねぇ。分かったよ」

青髪「なんや、僕だけ仲間外れかぁ」

上条「そういうなよ。あ、俺、小萌先生の所に行かなきゃなんねぇんだった。ちょっと行ってくるわ」

青髪「小萌先生に呼び出されるなんてええなぁカミやんは。……それでさっきの話の続き聞かせてくれへんか?」

土御門「タダでは駄目だにゃー」

青髪「zipで」

土御門「乗ったぜよ。カミやん合格発表時、自分の受験番号が『060』なのに逆さまから見てて『090』だと思ってたらしいんだにゃー。それで『090』の番号がなくて涙目で『不幸だ不幸だ』言ってたんだぜい」

青髪「なはは! アホやなぁカミやんは!」

土御門「ははは、全くぜよ!」
青髪「でも『090』の人が一番不幸やね……」

土御門「……ああ」

19 : とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] - 2010/07/17 09:47:02.49 L7Qz02DO 4/12

3、入学式<オープンゲート>


女生徒A「『校長の話って長いよな』って話しかけられたのが初めでした」

女生徒B「部活動の少し無理矢理な勧誘からさり気なく助けてくれました」

女生徒C「筆記用具を忘れて、知ってる人もいなくて困ってたら『俺のでよければ使えよ』って貸してくれました」

女生徒D「曲がり角で軽くぶつかった時、額に唇が当たったから思わず殴った」

青髪「カミやん……」

土御門「さすがにこれは……」

上条「あのー、どうして二人はそんなに拳を強く握ってるんでせうか……?」

青髪「初日からフラグ建てすぎなんじゃボケェェェ!!」

土御門「背中を刺されて死に晒せええぇぇぇ!!」

上条「うわっ!? ちょっと待てよお前ら! だぁ! ちくしょう! 不幸だーっ!!」

20 : とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] - 2010/07/17 09:47:29.86 L7Qz02DO 5/12

4、制服<ニユフォーム>


御坂「規則とはいえ、外出時も制服ってのもねぇ……」

佐天「うーん……でも逆に考えれば服を選ばなくていいってことになりません?」

御坂「そうかしらねぇ……」

初春「たまにはオシャレしたいですよね」

御坂「そうなのよ。私だって可愛い服着たいし見せたいし」

佐天「見せたいって誰にですかー?」

御坂「そりゃあもちろんあのバ……って違う違う! 誰もアイツだなんて言ってないんだからねっ!?」

初春「御坂さんそれ、半分以上喋っちゃってますよ?」

御坂「うぅ。違うのよ、だからこれはね初春さん」

佐天「あ、上条さんだ」

御坂「へっ!? ……ってどこにもいないじゃない!」

佐天「あれれ? おっかしいなぁー?」

御坂「もう、からかわないでよ……」

初春「あ、白井さんだ」

御坂「あっそう」

白井「お姉様、その反応はあんまりですの!!」

21 : とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] - 2010/07/17 09:48:01.09 L7Qz02DO 6/12

5、クラス分け<ディバイド>


上条「そういや二年から三年になるときってクラス分けあるんだよな?」

吹寄「そうよ。進学を目指すクラスと就職を目指すクラスの二つに分けられるわね」

土御門「俺は就職だにゃー。もう勉強なんて勘弁ぜよ」

青髪「僕は進学やな」

吹寄「へぇ。でもどうせまともな理由じゃないんでしょ?」

青髪「何を言うとるんや! カミやんにフラグを建てられてない希少種がおるかも知れへんやんか!」

男子生徒(その手があったか!)

吹寄「くっだらない。姫神さんはどうするの?」

姫神「私は進学かな。吹寄さんは?」

吹寄「私も進学よ。上条当麻はどうせ就職でしょ?」

上条「……」

土御門「カミやん?」

上条「出席日数がやばい……進級が危うい……」

青髪「……」
土御門「……」
吹寄「……」
姫神「……」

22 : とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] - 2010/07/17 09:48:31.77 L7Qz02DO 7/12

6、週休二日<ウィークエンド>


上条「……」

小萌「ですからここは――」

上条「…………」

小萌「こうこう、こうなりまして――」

上条「………………」

小萌「こうなるのです!」

上条「……………………」

小萌「上条ちゃーん? 聞いてますかー?」

上条「へ、ああ、はい。聞いてます」

小萌「もう、ぼーっとしてたらすけすけ見る見るですよー?」

上条「すいません、シャキッとします!」

小萌「聞き分けのいい子は先生、好きですよー。そして土日も勉強出来るなんて上条ちゃんは幸せ者ですねー」

上条「ハハハ、ソウデスネー」

上条(あぁ、週休二日制のおかげで補習が組みやすく……不幸だ……)

23 : とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] - 2010/07/17 09:49:03.20 L7Qz02DO 8/12

7、テスト<テスト>


上条「御坂、ちょっと付き合ってくれないか?」

御坂「へ!? ちょ、ちょっとアンタ今なんて……?」

上条「いやだから、ちょっと付き合ってくれないかって」

御坂「つ、つつつつ付き合うってあの、どういう意味で!?」

上条「どうって、頼みごとがあるから付き合って欲しいだけなんだが……」

御坂「……」

上条「御坂さん?」

御坂「はぁ、どうせそんなんだろうと思ったわ」

上条「? え、えーっと……忙しいならいいんだ。突然のお願いだしな」

御坂「いいわ、大丈夫。付き合ってあげる」

上条「マジか!? ああ、神様仏様御坂様!」

御坂「アンタはいちいち大袈裟なのよ。それで頼みごとって?」

上条「勉強を教えてくれ!」

御坂「……は?」

上条「次のテストは落とせないんだよ! 付き合ってくれたら荷物持ちでもなんでも一日付き合ってやるからさ、頼む!」

御坂「それはいいんだけどさ。アンタ、私に教わるとかプライドないわけ?」

上条「俺の学力に常識は通用しねぇ!」

24 : とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] - 2010/07/17 09:49:34.46 L7Qz02DO 9/12

8、文系・理系<レフトブレイン・ライトブレイン>


打止「右脳はイメージや芸術、直感を司ってるんだよね? ってミサカはミサカはヨシカワに聞いてみる」

芳川「ええ、そうよ。だから理系の人が多いって言うわね」

打止「それで左脳は言語や意味を処理するのが得意なんだよね? ってミサカはミサカは今度はヨミカワに聞いてみる」

黄泉川「そうじゃん。だから文系の人が多いじゃん」

打止「それじゃああなたは文系理系どっち? ってミサカはミサカは小首を傾げてみたり」

一方「あァ? 別にどっちねェよ」

打止「右脳も左脳も使ってないのお馬鹿さんなの!? ってミサカはミサカは突然のカミングアウトに驚いてみたり!」

一方「そォいう意味じゃねェよ!」

打止「じゃあどんな意味? ってミサカはミサカは疑いの眼差しを向けてみる」

一方「大したこたァねェ。ただ俺くれェになると右脳だと左脳だとか関係ねェンだよ。学園最高の頭脳を舐めンじゃねェよ」

打止「凄い自信だね! ミサカはミサカは手をパチパチしてみる!」

一方「ったりめェだ」

芳川「でも右脳左脳以前に君の前頭葉があれよね」

一方「……」

打止「……」

芳川「? どうしたの?」

黄泉川「桔梗は飯抜きじゃん」

芳川「え、ちょ、私死んじゃう」

黄泉川「問答無用じゃん!」

25 : とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] - 2010/07/17 09:50:06.67 L7Qz02DO 10/12

9、国語<ランゲージ>


上条「せうせう!」

青髪「なんやなんや!」

土御門「ぜいぜよにゃー!」

ローラ「けりるのよけりるのよ!」

一方「ァィゥェォン!」

絹旗「超超超!」

一同「いい感じ!」

絹旗「超超超超!!」

一同「いい感じ!!」

――――

吹寄「えーっと、どこから突っ込めばいいのかしら?」

姫神「私に任せて」

吹寄「姫神さん……?」

姫神「肉料理に白ワインかよ」

吹寄「ちょ、どこに突っ込み入れてんのそれ!?」

姫神「冗談。それにしてもなんという懐かしさ」

吹寄「年代がバレるわね」

26 : とある小咄の佰物語<ダブルオーストーリー>[sage] - 2010/07/17 09:50:41.27 L7Qz02DO 11/12

10、数学<マス>


上条「中学に上がったばっかりの頃ってさ、算数と数学をよく間違えたよな」

土御門「あー、そうだったにゃー。そんで周りのやつにすぐにどや顔で指摘されんのが嫌だったぜよ」

青髪「『算数ってお前小学生かよ』ってなぁ。お互い、ついこの間まで小学生やったやろって思うわぁ」

上条「他にも名前変わったのあるけど、算数から数学の流ってあんまり馴染めなかったよな」

土御門「ちゃんとした意味はあるんだろうけど、俺らにしたら算数の延長上には変わらないんだにゃー」

上条「まぁ俺らはどの道、算数止まりだから関係ないよな」

土御門「……」

青髪「……」

上条「ん、どうした二人とも?」

土御門「カミやん、もっと勉強はした方がいいぜよ……」

青髪「僕、小萌先生のためにやらへんだけでほんとは出来るんや……」

上条「あーもうっ! 二人ともバカにしやがって!」

吹寄「自習だからだって騒いでんじゃないわよ! この三バカ!!」

上条「そ!」
土御門「げ!」
青髪「ぶ!」

27 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] - 2010/07/17 09:53:35.62 L7Qz02DO 12/12

こんな感じです。気付いた人もいると思いますが某アニメのドラマCDのお題を持ってきました

話よりもカタカナを考えるのが一番大変だったりします