953 : にゃんこといっしょ(1/7)[saga sage] - 2010/10/29 21:17:01.42 VpzY5Hc0 1/8

※原作終了後(数年後)設定の上琴+通行止めっす

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「……あれ、お姉様? ってミサカはミサカは駆け寄ってみる」

「へっ? ――あ、……打ち止め?」

「こんにちはお姉様ー。うん、このミサカは検体番号二○○○一号打ち止めですよー、ってミサカはミサカは自分のコードを開示してみたり」

「あんた大きくなったわねえ。もう他の妹達と殆ど区別付かないじゃない……アホ毛以外」

「これはアホ毛じゃないもん、ってミサカはミサカは訂正してみるー!」

「はいはい、分かった分かった」

「むー、お姉様ってば適当に言ってるに違いない、って確信しつつミサカはミサカは頭を撫でられてみたり……」



「ところでお姉様は公園で一人で何してるの、ってミサカはミs」

「ぅえっ!? …べっ、べべべつに何でもな」

「……お姉様の手に猫缶を発見しました、ってミサカはミサカは何もかも悟ってみる」

「ちちち違うったら!! 別に子猫に逃げられたりなんか!!」

「子猫? 子猫いるの、ってミサカはミサカはキョロキョロしてみたり! ミサカ、子猫見た事ないの」

「……、そうなの?」

「うん! 学習装置でインストールされた情報では知ってるけど実際には見た事ないよ、
 ってミサカはミサカはベンチの下を覗き込んでみる」

「……、」

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-15冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1285633664/
954 : にゃんこといっしょ(2/7)[saga sage] - 2010/10/29 21:18:00.24 VpzY5Hc0 2/8


「――打ち止め、そっちじゃなくてこっち」

「ふえ?」

「あそこの奥の木の根元の茂みんとこ。見える?」

「え、っと……あ、わぁ! いた! すごーい、ちっこいよお姉様!ってミサカはミサカは興奮を隠せなかったり!」

「いつもは親猫がずっと一緒にいるんだけど、今日はいないのよね」

(やっぱり毎日気にしてたんだ、ってミサカはミサカは予想を的中させてみる)




「ちょっと撫でてみたいなーとか、思ったんだけど。やっぱり私じゃ駄目だわ。逃げられちゃう」

「うーん、ミサカも電磁波出てるから駄目かも、ってミサカはミサカは残念に思ってみる」

「やっぱりあんたでも駄目か。私よりは弱いだろうからいけるかなーとか思ったんだけどね」

「ミサカは遠くから見てるだけでも嬉しいよ」

「……ま、見てるだけでも充分可愛いけどさ」

(……すごーく触りたそう、ってミサカはミサカは子猫をガン見してるお姉様の意外な可愛さを発見してみたり)







「あれ、御坂と打ち止めか? お前らが揃ってこんな所に居るなんて珍しいな」

「!」

「こんにちは、ってミサカはミサカはナイスタイミングのあなたにご挨拶してみる」

「おう、こんちは打ち止め。ナイスタイミングって何だ?」

「あのね、お姉様が猫に触りたいらしいんだけどね、ってミサカはミサカは単刀直入にぶっちゃけてみたり」

「!!!! わっ、私!?!?」

955 : にゃんこといっしょ(3/7)[saga sage] - 2010/10/29 21:19:02.69 VpzY5Hc0 3/8


「猫?」

「そうなの。でもミサカ達電撃使いは身体から電磁波が出てるから」

「あー、何か御坂妹もそんな事言ってたなあ。でもあの黒猫は大丈夫そうだったけど」

「お姉様はミサカ達より電磁波が強いから余計逃げられちゃうのかも、ってミサカはミサカは言ってみる」

「へえ、そんなもんか。お前も大変なんだなあ御坂」

「ちょちょちょっ、ちょっと待ってよわた私はべべ別に触りたい訳じゃっ……!!!」



「そんじゃこれならどーだ?」

「ひゃっ!!!? ぁぁぁああああぁぁぁあんた何してんのっ!?」

(ドップラー効果みたいになってるよお姉様、ってミサカはミサカは口に出さない優しさを表してみたり…)

「俺が右手で触ってる間なら大丈夫なんじゃねえかな」

「触っ、触ってる間!?!?」

「どーだ打ち止め?」

「……うん、大丈夫みたい。電磁波出てないよお姉様、ってミサカはミサカはサーチ結果をお伝えしてみる」

「だってさ。ほら御坂、俺が手ぇ繋いでてやるから触ってみろって!」

「ぁぁぁ、あ、あ、」

「……頑張ってお姉様ー、ってミサカはミサカは別の意味でお姉様を応援してみたり」

956 : にゃんこといっしょ(4/7)[saga sage] - 2010/10/29 21:19:50.85 VpzY5Hc0 4/8


「御坂? どうしたんだよ。猫触りたかったんじゃないのか」

「ひゃっ、そ、そぅ、……だけど…」

(触りたかったわよ触りたかったけど何これ何、何で猫じゃなくて私に触ってるの触られてんの顔近い近いのよ!!!
 手、手が暑いなんか汗かいちゃうやだ気持ち悪いって思われたらどうしようやだてか私さっき手洗ったっけ!!!?)

「なら変に遠慮すんなって。よ、っと……ほらよ」

「! ちょっ……!」

「な。大丈夫じゃねえか」

なーう。

「……わ」

「なんだ、結構懐いてんじゃん。お前の事好きだってよ」

「ばっばか言わないでよね!好きとかそんな、」

「ん、??」

「……なんでもないわよ、ばか」


(……、すっかり二人の世界が出来上がってるんだけど、ってミサカはミサカは自分の蚊帳の外ぶりにやれやれだぜってしてみる)




「それにしても、べ、便利ねあんたって」

「便利ってオイ。――まあ良いけどさあ」



(でもお姉様幸せそう、ってミサカはミサカは何だか嬉しくなっちゃう。
 お姉様が幸せでいてくれるとミサカ達はみんなすごく嬉しいんだ、ってミサカはミサカはミサカとしてミサカの考えを述べてみ…
 ん? 今何回ミサカって言ったっけ、ってミサカはミサカは前みたいに思考の泥沼にはまりかけてみたり)

957 : にゃんこといっしょ(5/7)[saga sage] - 2010/10/29 21:20:44.30 VpzY5Hc0 5/8


「私っ、折角だしもうちょっとこの子抱いてたいのよね!」

「へいへい。御坂が満足するまでこうしてればいいんだろー?」

「あんたにしては物分かりが良いじゃない。そーよそうやって黙って突っ立って手握ってればそれでいいんだから!」

「ひゃっほーウルトラ上から目線ですよこのお嬢さん!」

「うるさいっ。いいから手離すんじゃないわよ!!に、逃げられちゃう……でしょ!!」

「だーもう! 分かってるよ、くそお不幸だ……」






「お姉様、ミサカそろそろ帰るねーってミサカはミサカはお別れを告げてみるー」

「え、」

「なんだよ、もう帰るのか打ち止め?」

「うん、そろそろ帰らないとあの人心配しちゃうから、ってミサカはミサカは実は心配性の誰かさんの事を思ったり。
 ……それにこれ以上は馬に蹴られちゃうもの」

「な、ななな何言ってんのよっ!?」

「えへ。……それにミサカからも電磁波、ちょっとだけど出てるから。ミサカがここに居たら子猫が嫌がるかも、ってミサカはミサカは懸念してみたり」

「……俺の力が左手にもあったら良かったな」

「ううん気にしないで、ってミサカはミサカはにっこりしてみる。その代わりお姉様にはちゃんと触らせてあげてね、ってミサカのミサカのお願い事」

「ああ、分かった。任せとけ」

「……打ち止め、あんた…」

「じゃあね! 頑張ってお姉様ーってミサカはミサカは声援を送りつつ、


 ……あとは二人ごゆっくり、ってにんまりしてみたり」




「は?」

「―――ッ!!!!」

958 : にゃんこといっしょ(6/7)[saga sage] - 2010/10/29 21:22:21.09 VpzY5Hc0 6/8


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「――っていう事があったのね、ってミサカはミサカは膝枕中のあなたに報告してみたり」

「あァそォですかァ。相変わらず歩く迷惑だなアイツら。なンつゥかあれだ。死ね」

「もー、すぐそういう事言うーってミサカはミサカはびしっと注意してみる」

「ケッ」


「……オマエは良かったのかよ?」

「ん?」

「猫。触りたかったンじゃねェのか」

「んー……触りたかったけど」

「ンなら三下に頼めば良かったじゃねェか。あのクソったれの右手なら簡単だったろ」

「……そうかもだけど、お姉様が幸せそうだったから邪魔しちゃ悪いかなーってミサカはミサカは配慮の出来る女っぷりを見せ付けてみる」

「くっだらねェ。ガキが遠慮してンじゃねェよ」

「もう子供じゃないもん、ってミサカはミサカは自分の成長ぶりを強調してみたり。ほらほら胸だってお姉様よりあるんだからねー」

「ケッ。アホ言ってんじゃねェぞクソガキ。中身の話をしてンだよ」

「もー。……でもミサカは別に子猫は触れなくてもいいの」

「なンでだよ」

「なんででも、ってミサカはミサカは実は心配してくれてるあなたにトドメににっこりしてみたり」

「……、」

959 : にゃんこといっしょ(7/7)[saga sage] - 2010/10/29 21:24:15.94 VpzY5Hc0 7/8


「……そんな不機嫌な顔しなくてもいいのにぃ。無理やり膝枕の体勢に持ち込んだ事は謝るから、ってミサカはミサカは困り顔」

「代理演算切ってまで強引に押し通した奴の台詞じゃねェな」

「だってそうでもしなきゃやってくれないんだもん、ってミサカはミサカはあなたのサービス精神の無さを指摘してみたり!」

「当たり前だクソガキが。こンなアホな事素面でやってられっかよ」

「……」

「……」

「……」

「……」

「でももう代理演算復旧してるのに何だかんだ言って逃げないよねあなた、ってミサカはミサカはニヤリとしてみる」

「……、知らねェ」

「んふふー」

「……、」

「……♪」

「………、やっぱりミサカは子猫に触れなくてもいいや、
 ってミサカはミサカはほんとは結構膝枕好きな大きい猫さんの頭を撫でながら再認識してみたり」

「――、チッ。……くっだらねェな、全くよ」












「まあ猫さんっていうよりどちらかといえば猛獣サイド? ってミサカはミサカはなでなでしつつセルフ突っ込み」

「おい」

960 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga sage] - 2010/10/29 21:25:30.83 VpzY5Hc0 8/8


以上、お邪魔しました!

猫に逃げられるミサカシリーズの可愛さは異常
全部全部終わった後皆幸せでほのぼのと何気ない日常生活送っててくれたらいいなあ

てか台詞の前に名前付け忘れたんだよ…。(主に俺の書きわけ的な問題で)分かりにくかったらごめんこ。