850 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] - 2010/12/02 23:31:50.91 0wz0LCc0 1/6

インさんと上条さんの話を投下します。
ちょっとだけまた長いです。

※関連

佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
http://toaruss.blog.jp/archives/1017049672.html

佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」2
http://toaruss.blog.jp/archives/1017049711.html

佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」3
http://toaruss.blog.jp/archives/1017473718.html

佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4
http://toaruss.blog.jp/archives/1017474484.html

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-17冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1290001348/
851 : 佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4.5[sage] - 2010/12/02 23:32:19.31 0wz0LCc0 2/6


「へー、あくせられーたーって案外おバカさんなんだね」

「まぁ、馬鹿っていうかアイツの場合人と接することに慣れてないからさ、疑ってかかるか、逆に素直に言葉を受け止めちゃうしかないんだよ」

上条がアイロンをかけた洗濯物をインデックスが畳んでいく。

家事スキルを順当にマスターしていく彼女を指してインなんとかさんwと呼ぶものはいない。シスター服を着る必要がなくなり、白いブラウスにブラウンのスカートを履く姿はどこにでもいる可愛らしい少女でしかなく、えげつねぇ処置をされていたり、その気になったらチートキャラすぎて蚊帳の外に置いておかれたりする姿はどこにもない。


「あくせられーたは人を無意識に善人か悪人で分けちゃうところがあるんだよ。だから極端に言葉の裏を読みとったり、純粋に信じちゃったり二分されちゃうのかも」


人生経験はともかく、コミュニケーションの経験値が絶対的に足りてないかも、と膝の上でリズムよく畳むのは上条のパンツ。ふと、隣のインデックスが畳むマイパンツに目をやると、そのままインデックスの膝に目がいく。スカートからのびる膝と、黒と緑のストライプのニーソの絶対領域が不可抗力的に上条の網膜を突き抜け、青い衝動に火を点ける。


上条REASON:90/100


ニーソか網タイツかガーターか。

この譲れぬ主張を巡り、上条当麻、浜面仕上、そして一方通行の三人の学園都市の英雄が血で血を洗う戦いを行ったことは、記憶にまだ新しい。人はこれを「千日っぽい戦争(ニューサウザンドウォー)」と呼んだ。

上条の説教が風を切り、浜面の巧妙かつえげつねぇ罠が炸裂し、一方通行のプラズマが周囲を焼き尽くした。

上条の腕が吹き飛び、うっかり中からドラゴンさんがこんにちはしたり、浜面が召還魔法むぎのんによって自らの首を絞め、一方通行の黒翼が唸りを上げた。

上条さんがドラゴンっぽいのと合体して「俺は魔王サタンだったりする」と言えば、一方通行がエンジェル化して、エイワスを倒した時に手に入れた力で「じゃあ俺はルシフェルだコラァ!!!」と中二病を悪化させたりもした。


戦いは、結局インデックスが網タイツを履き、番外個体と結標淡希がニーソを履き、滝壺がガーターを履いたことにより互いを尊重することの大切さを学んだ三人の自主的停戦によって終結した。



852 : 佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4.5[sage] - 2010/12/02 23:38:38.71 0wz0LCc0 3/6

上条はその時の網タイツに包まれたインデックスの白くしなやかな脚を思い出す。

まるで幼い人魚姫のような、すらりとした、穢れ一つ無い脚。正直ムラムラすると上条はごきゅりと生唾を飲み下す。


「うふふ、とーまったらいやらしいんだよ目が」

「いや、何を言ってるのでせうかインデックスさん。上条さんは別に…」

「嘘ばっかり。とーまは隠し事をするときは頬をかく癖があるんだよ」

「んなことねぇよ」

「でも安心かも。一時はとーまってば本気でアレが使い物にならないんじゃないのかなって、幻想殺しの影響で、とーまのきかん棒にあるはずの思春期が打ち消されてるかもって思ってたんだけどね」

顔を背け頬をかこうとした指をインデックスがつかむ。可愛い顔して、可愛い声で、そうとうキワドイことを口走るほとんど幼女に、上条は…正直ムラムラした。

インなんとかさんネタを乗り越えたインデックスは様々なスキルを操るようになっていた。今の彼女はさながらインモラルさん。そして、夜では上条さん相手にインファイトさん(意味深)になる。まったく10万3001冊マジぱねぇ。

「ほら。言ってるそばから~とーま?」

自然とインデックスが下から上条を見上げる形になり、ブラウスの胸元が上条の視界に留まる。


(な、何だと!!)

なんと、そこには白い肌。胸元が普段よりも開いたブラウスから地肌がのぞいている。つまりは…


(付けていない!!)


上条REASON:75/100


上条の視線に気づいたのか、インデックスが胸元をわざとらしく押さえる。にんまりと笑った顔はイタズラを企む童女のそれだ。


「とーまが帰ってくる前にお風呂に入ってたんだよ。乾かしてる最中だったから付けてないの。っていうかとーまのせいだもん」

「なぬッ!?」

インデックスは口元に妖艶さを貼り付け微笑する。

「だって、とーまのせいでお風呂入れなかったもん。そのまましようって朝まで」


「Oh…Miss Index?」


このシスターは何をいきなり言い出すのだ、といきり立とうとするものの、上条はそこで己のわんぱく棒ずがいきり立とうとしている事実に気づく。

853 : 佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4.5[sage] - 2010/12/02 23:41:08.37 0wz0LCc0 4/6

「あッ…とーま?もう、ほんとにとーまはとーまなんだね。でもね、そんなとーまの為にインデックスはしっかり準備しておいたんだよ?」

「じゅ、じゅんび…ですと…」

「うん、とーまの好きな桃のボディーソープ。ほら、桃の匂いがするでしょ?」

インデックスが身体をすり寄せる。

その際、ふにゃんと柔らかいものが当たる感触に上条は唸り声を上げる。


「Shit!Shit!Very shit!!」


上条REASON:45/100


しかし、上条はそれを鋼の精神で押さえ込む。

紳士たれ。紳士であれ上条当麻。ボーイズ・ビー・ジェントル麺だ上条当麻。

昨日さんざんイタしたというのに、お前はちょっとスリスリされたらもうこのザマか?

大切にするんだろ?守り抜くんだろう?泣き顔なんて見たくもないのだろう?

だったらこれくらいの(誘惑の)プロローグで挫折してるんじゃない。

誰だって紳士になりたいんだ。


…まぁ、最も泣き顔なら散々拝んでるんだがなぁ(上条…改め悪条、邪笑)



しかし、このけしからんニンフェットは、更に上条の防壁をつき崩しにかかる。



「ほら、ほら、とーまってば。黙ってないでなんとか言うんだよ。ほら、ほら」


すりすりすり、ふにゅふにゅふにゅ。

いけないシスターは上条の幻想殺しを無効化していく。

耳にかかる吐息は竜王の吐息ならぬ妖精の吐息。


(効果は抜群だ!!)


上条REASON:20/100

854 : 佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4.5[sage] - 2010/12/02 23:49:31.42 0wz0LCc0 5/6

「ねぇ、とーま。とーまったら。……いんだよ?」

「なに…?」

「我慢しなくてもいいんだよ?」

もじもじと、一転して恥ずかしがるインデックスはちらちらと赤い顔で見上げながら上条の裾を摘む。

「は、恥ずかしいけどね、とーまが我慢するくらいなら…いいんだよ?それに、とーま明日は補習もないし、お休みなんでしょ?」

「おう…」

「だから、とーまの好きな桃のやつで洗ったり…私も実は期待してたかも…」

恥ずかしいにもほどがあるとばかりに顔を伏せるインデックス。

彼女は気づいていなかった。

その仕草はヨハネのペンモード、通称「ペンデックスさん」時のクールビューティーっぷりを上回る色気を放っていることを。いわば「淫デックスさん」であるということを。


「い、い、いいいい、インデックス。か、かみ、上条さんのライフポイントという名の理性はもうやばいのですが…」

「うん、私はシスターだから。もう元がつくけどシスターだから。とーまの思春期がパンパンに詰まった暴れん棒だって受け入れる所存なんだよ?」


淫デックスさん全開である。

そして、上条さんの脳は、その9割を普段眠らせ、埃がかぶり、錆び付かせている脳は淫デックスさんの会話の節々にMIBでさえ解読できない暗号、秘められた彼女の本音、上条の獣欲の捌け口たらんとする決意を高速回転ではじき出す。


(い、インデックスから桃の香りが⇒インデックスの桃尻?⇒インデックスが食べてくれと言って桃尻を上条さんに差し出す?⇒インデックスの桃尻?否、断じて否。あれは丸ごと上条さんの桃じゃあありませんか

⇒インデックスがわざわざ磨き上げてくれた上条さん専用桃尻?⇒寧ろインデックスが上条さんにとっての果汁たっぷりの桃?⇒インデックスが美味しく頂かれる為に自らを上条さん専用の桃に…?)


上条REASON:0/100


「ウガァオオオオオオオオオオオオオオーーーーーー!!!!!!」


上条当麻のわんぱく棒ず、もとい暴れん棒は、すでに『棒君』へとワープ進化を果たしていた。


「オレ、インデックス、二、スグ、イン、スル。ナイテモ、オレ、ケッシテ、ヤメナイ。オレ、インデックス、イタダキマンモス!!」


四つん這いになった上条は、すでに神浄すら超えている。

それを鎮めることの出来る最後の希望は、ゆっくりと両手を広げた。


「delicious545…」


それはインデックスの新たなる魔法名。

『献身的な子羊は獣に美味しくいただかれます』を意味する。

その夜、制限時間三時間の三本勝負が始まった。

開始から四時間経過し、無制限デスマッチに試合形式が変わったことを、佐天涙子直伝の珈琲術の研究に余念が無い一方通行は知らなかった。

そして知る必要もなかった。だって、どうせファミレスで聞かされるんだもの。



※The Beast…上条の理性が崩壊し、幻想殺しの制御機能が働かなくなた際に使用される裏コード。人でありながら獣になったその姿を止めることが出来るものは学園都市でも片手で数えるほどしかいない。

855 : 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] - 2010/12/02 23:51:59.79 0wz0LCc0 6/6


以上で投下終了。この二人はいつもこんなんです。私は上琴派です。本当です。
一期からいちゃついてるシーンの二人は好きでしたが、上琴派です。本当です。
でも正直二期OPでインちゃんに転びましたが、やっぱり上琴派です。本当です。