87 : ずっと一緒に1/2[] - 2010/12/13 16:25:04.28 lGc2C0E0 1/2
美琴「ねぇ、まだあの娘の事好きなの?」
夏祭り、打ち上げ花火を眺めながら
美琴が上条に問いかける
美琴「ま、別にいいんだけどね」
上条の方を見ず、空を見上げたまま美琴は続ける
夜空に浮かぶ光の乱舞に、照らされた横顔は寂しげで
美琴「終わっちゃったね。帰ろっか」
上条「待てよ」
思わず、歩き出す美琴を呼びとめてしまう
美琴「何? どうしたの」
上条「確かに、アイツの事は大切だった。
今でもアイツが、困ってるんなら絶対に助けに行く。
でも、今俺が大切で傍にいたいと思うのお前なんだ。
もしも、お前が俺の事が不安だっていうのならそんな幻「ぷっあははは」
上条の言葉の途中で、美琴が遮るように笑い始める
上条「み、美琴?」
88 : ずっと一緒に2/2[] - 2010/12/13 16:25:44.12 lGc2C0E0 2/2
美琴「ごめん、ごめん。そういうつもりで言ったんじゃないの」
笑いながら上条の手を取り握り締める
美琴の体温が心地よい
上条「じゃあ、どういうつもりなんだよ」
いまさら、手を握られた程度でドギマギしてしまったことを
誤魔化すように上条は言う
美琴「うん、言葉のまんま」
美琴は言いながら、今度は上条に腕を絡める
「アンタが誰を好きでも、絶対に逃がさないってだけ」
耳元で熱い吐息とともに囁いてくる
上条「別に逃げねーよ」
美琴「そう? アンタ結構だらしないいし」
上条「そんなことねえよ」
何年も一緒にいるのに
まだまだ魅了され続けている
一緒にいるだけでこんなにも胸がわくわくする
だから、そんなことはありえない
美琴「どんな手を使ってもね」
了