825 : あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![] - 2011/01/01 00:13:25.14 vrtQH8A0 1/7
前スレや>>477でみさかせんせいをかいてたものです
また書きました
5,6レスもらいます
未来上琴 美琴は常盤台の教師です
※関連
みさかせんせい
http://toaruss.blog.jp/archives/1018898006.html
みさかせんせい②
http://toaruss.blog.jp/archives/1019080565.html
美琴「では、全員集まったわね」
生徒「はい!」
美琴は言いながら、整然と並んだ生徒たちを見渡す。
修学旅行とは言え、あまりハメを外し過ぎないように
監督するのも教師としての美琴の仕事だ
出発前とはいえ、気は抜けない
美琴「みんな、今日から修学旅行だけど、常盤台の生徒としての……」
「美琴ぉーーー。忘れもんだぞー」
美琴が真面目に話している途中で、
ここに居るはずのない人間の声が響く
ありえない。だってあのバカは
上条「ほら、熱湯入りのポット」
今日から出張のはずの夫、当麻が、
電子ポット片手が駆け寄ってきた
美琴「な、何でここに!!」
上条「忘れもの届けに来たんだけど」
美琴「ああ、そう。ありがとう……、じゃなくて!! アンタ! 出張でしょ!!」
上条「だから、出発前に急いできたんじゃねぇか」
迂闊だった
夫の出張と修学旅行が重なった事で安心していた
甘かった
まさか、出張前にわざわざ出現するとは……
美琴「ていうか、来ないでって言ったでしょ!」
上条「来るなって言ったのは学校だろ。ここは駅じゃないか」
美琴「ああいえば、こういうわね」
上条「それより、ほらポット」
美琴「つか、何でポット!? 修学旅行のどこに使うのよ!!」
上条「甘いな、これさえあれば飛行機にハイジャックがでても安心だぞ」
ポットを高く掲げて
胸を張り、自信満々の表情で夫が断言する
美琴「何の役に立つのよ!!」
上条「上条さんは昔、熱いコーヒーでハイジャックを倒したんだよ。これがあれば機内の飛行機が切れてても安心だろ」
美琴「はぁ」
嘘とは断言できないところが
夫の恐ろしいところだ
右手一本で最強のレベル5に勝利したし
上条「だから、飛行機のお供にだな……」
美琴「乗らないわよ」
上条「え?」
美琴「電車移動だもん。飛行機なんて乗らないわよ」
上条「……マジか」
美琴「マジよ」
上条「お嬢様学校なのに?」
美琴「お嬢様学校だからこそよ」
大企業の社長令嬢なども多数在籍しているため、
万が一飛行機事故にでも巻き込まれたら、洒落にならない
さらに常盤台にはレベル3以上の能力者が集まっている事もある
海外に出て誘拐などのトラブルが起こる可能性を極力減らすため
修学旅行は国内で行っている
無論、国内でもそういう事態が起こる可能性はあるが、
美琴「それに、この私が教師やってるのよ」
レベル5の御坂(旧姓)美琴が引率しているのだ
わざわざ狙うバカはそうはいない
上条「そうだな、お前がいれば安心だな」
美琴「あったり前でしょ……はっ」
またもや、生徒たちの興味津々の視線が突き刺さっている
女子中学生の好奇心を舐めてはいけないようだ
美琴「と、ともかく大丈夫だから。安心しなさい」
夫がまた何か変な事を言い出さないうちに
なんとか追い返そうとするが
上条「でも、生徒さん達を安心させるためにお前の武勇伝を」
美琴「へ?」
美琴が制止する間も与えずに
上条「みなさん!! 昔、先生はわざわざロシアまで助けに来てくれるくらい頼りになります! あれ? ロシアに俺がいる事、あの時何で知ってたんだろ? 言った覚えないような気がしてきたぞ?」
美琴「帰れーーーーー!!!」
こうして、生徒たちの間で、学生時代の美琴が「愛の奇跡だった」派と
「ストーカーだった」派の論争が起こる事となった
今思えば、どっちも間違ってない気がする
了
833 : あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![] - 2011/01/01 00:18:00.96 vrtQH8A0 7/7以上です
新年一発目で季節感無視してすみません
思いついてしまったんです
お目汚し失礼しました