843 : あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![] - 2011/01/01 02:09:00.46 rvoyAFoo 1/5

>>785の続き

また3レス貰います

※関連
佐天「馬ー鹿」
http://toaruss.blog.jp/archives/1019152633.html

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-20冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1293023260/
844 : 佐天「馬ー鹿」2 1/3[] - 2011/01/01 02:10:26.40 rvoyAFoo 2/5

 ゴーン…… ゴーン……

 遠くで鐘の音が鳴る。


佐天「年……明けちゃった……」


 結局。
 御坂さんはずっと眠ったままだった。
 疲れてたんだろうか。

佐天「初春たちからも、連絡ないな……」

 ……一人で、過ごしちゃった。


美琴「スー……スー……」

佐天「のんきだなぁ」


 こういうセンチメンタリズムみたいなものは、この人には無いんだろうか?

 ――いや。
 むしろ、私のどこにこんな感情があったんだろう。

佐天「アケミたちのパーティー行けば良かったかなぁ……」

 クラスメイトたちが、自宅でパーティーをすると誘ってくれていた。

 いつもの私なら、二つ返事で参加するのに。
 どうして、断ったりしたんだろう。

845 : 佐天「馬ー鹿」2 2/3[] - 2011/01/01 02:11:15.07 rvoyAFoo 3/5

佐天「……よく寝てるなぁ」

 ……。

 そっと、コタツから這い出した。
 そろそろ~、こそこそ~、と、彼女に近づく。

佐天「そんなに無防備だと。後悔しますよ~」

 彼女の後ろに回りこみ、ゆっくりと手を伸ばす――


美琴「ん……佐天さん……おはよう……」

佐天「あ――――はい。おはようございます……」


 ……起きた。
 私は突き出しかけた手を、サッと引っ込めて背中に隠した。


美琴「今何時……え!? もう年明けちゃってるの!!?」

佐天「寝すぎですよ御坂さん」

美琴「起こしてよ~!」

 起こせませんよ。

美琴「あーあ……カウントダウンしたかったなぁ」

佐天「私が御坂さんの分もしておきましたよ」

美琴「……どうやったのそれ」

846 : 佐天「馬ー鹿」2 3/3[] - 2011/01/01 02:11:57.54 rvoyAFoo 4/5

佐天「あんなにぐっすり寝てたのに……」

美琴「ん~……多分佐天さんが近づいてきたからじゃないかな~」

佐天「え――――」


 私が。


美琴「ほら。私って能力でずっと、レーダーみたいなもの発しちゃってるから」

佐天「……あぁ」


 そっか。


美琴「ん~~~! ちょっと、お手洗い借りるね~」

 御坂さんが、コタツから立ち上がる。
 寝ぼけ眼を擦りながら歩きだす彼女。
 そんな彼女の背中をトントンと叩いて、

佐天「御坂さん。年越しソバ、インスタントですけど、作っておきますね」

美琴「あ、うん。ありがと佐天さん」

 いえいえ。
 どういたしまして。

 歩いていく彼女の背中。

 そこに、セロテープで紙が貼り付けられている。
 紙にはこう書いてあった――


 「鈍感」

847 : あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![] - 2011/01/01 02:12:51.14 rvoyAFoo 5/5

あけおめです

今年も一年佐天さんを愛でることを誓います