109 : とある下着の一方通行 0/24[sage saga] - 2011/01/05 00:18:46.29 NbpCDUo0 1/26

こんばんは
お風呂上りに服を着ていたとき思いついた話を投下させてもらいます
ジャンルはギャグとほのぼのの中間くらい……?下ネタ、というかパンツネタです
途中から一方通行のキャラが大分崩壊しますのでご注意を
一方座標(一方←座標気味)風味です

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-21冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294925147/
110 : とある下着の一方通行 1/24[sage saga] - 2011/01/05 00:19:47.90 NbpCDUo0 2/26

佐天「初春、やった!私とうとう能力者になれたよ!低能力者だけど!」

初春「本当ですか!?おめでとうございます。どんな能力なんですか?」

佐天「……」

初春「?」

佐天「……一定の時間、自分の半径100km以内にある特定の所有者が居ない女性用の下着の存在を誰にも感知できない状態にする能力……」

初春「すごいですね。条件が細かい上に全く役に立たないけど、凄いと思います!今は本当に全くこれっぽっちも役に立ちませんけど、
   これから頑張ってレベルを上げていけばかなり幅が広がると思います」

佐天「うん。これからも頑張ろうと思う!ありがと初春!」

111 : とある下着の一方通行 2/24[sage saga] - 2011/01/05 00:20:48.34 NbpCDUo0 3/26

―――――ある日の午後

打ち止め「はー。風が冷たいねーってミサカはミサカは本格的な冬の訪れを感じてみる。息が白くなるよ、はー」

一方通行「寒ィ。とっとと帰るぞ」

打ち止め「せっかくのお散歩なんだからもうちょっと楽しもうよーってミサカはミサカはちょっと不満を漏らしてみる」

一方通行「くっだらねェ。用も無ェのにブラブラしてるとバカ共が考え無しに突っ込ンでくるから嫌なンだよ」

打ち止め「でもミサカは貴方とお散歩できてとっても嬉しいよってミサカはミサカは微笑んでみる。あ、公園だ。寄っても良い?」

一方通行「勝手にしろ。俺は帰る」

打ち止め「もう! 分かってると思うけど、もちろん貴方も一緒だからね!ってミサカはミサカは踵を返そうとする一方通行の腕にしがみついてみる!」

一方通行「……ったく、分かったから放せ。うぜェし重ェ」

打ち止め「んなっ!なんかちょっと失礼な事言ってないー!? ってミサカはミサカは貴方のレディーに対する口の利き方のなってなさに呆れてみる!ミサカ重くないもん!」

一方通行「へェへェ」

打ち止め「もー!ちゃんと聞きなさい!」

一方通行「うるせェな……行きゃァいいンだろ行きゃァ」

打ち止め「む~……」

112 : とある下着の一方通行 3/24[sage saga] - 2011/01/05 00:21:31.61 NbpCDUo0 4/26

打ち止め「なんだかこの公園、ヨミカワの家の近くにある公園よりずっと大きいね、ってミサカはミサカは感想を述べてみる」

一方通行「大学かどっかが研究に使ってンだろ」

打ち止め「あ、噴水がある!ってミサカはミサカはまっすぐ指をさしてみる!わーい!」ダッ

一方通行「走って転ンでも知らねェぞ、クソガキ」

打ち止め「ミサカはそんなヘマしないもん!ってミサカはミサカは噴水へ一直線に走ってみる!貴方遅いよー!」

一方通行「オマエがはしゃぎすぎなンだよ」

打ち止め「わぁ~!近くで見るとさらに素敵だねってミサカはミサカは感動してみる」

一方通行「穴から水が出てるだけじゃねェか」

打ち止め「もー、どうしてそういう意地悪な事を言うかなあってミサカはミサカは一方通行をジト目で睨んでみる」

一方通行「くっだらねェ」

打ち止め「よっ。ってミサカはミサカは噴水のふちに上ってみる。よいしょっ」

一方通行「……何してんだオマエ」

打ち止め「おお!こうすると貴方より背が高くなるんだねってミサカはミサカは優越感に浸ってみる!へへーん」

一方通行「クソガキは背が高くてもクソガキだな」

打ち止め「むむっ!それはどういう意味ってミサカはミサカは貴方に詰め寄ろっ―――!!?」ズルッ

一方通行「っ打ち止め!!」

ボチャーンッ

113 : とある下着の一方通行 4/24[sage saga] - 2011/01/05 00:22:19.56 NbpCDUo0 5/26

打ち止め「ひゃあ!?つ、冷たい!ってミサカはミサカは跳びあがってみる」

一方通行「オイ、頭とか打ってねェか!?」

打ち止め「え、うん!大丈夫だよってミサカはミサカは返答してみる。あ、手、貸してもらってもいいかな……?」

一方通行「ったく……馬っ鹿じゃねェのか。下らねェ事するからこォなンだよ」スッ 

打ち止め「……ごめんなさいってミサカはミサカは反省してみる。それにしても……さ、寒い」クシュッ

一方通行「着替えが必要かァ……チッ。ちょっと待ってろ」

打ち止め「うん……ってミサカはミサカは素直に頷いてみる」ブルブル

一方通行「……」ファサッ

打ち止め「え、これ、貴方のコート……」

一方通行「羽織ってろ。風邪ひかれるとこっちが迷惑すンだよ」

打ち止め「でも、貴方は寒くない?ってミサカはミサカは心配してみる」

一方通行「ンな事考えないで黙って着てろ」

打ち止め「……うん。有難う」

一方通行「東屋があンな。あそこで待ってろ。着替え持ってすぐ戻ってくる」

打ち止め「うん。待ってるね」

114 : とある下着の一方通行 5/24[sage saga] - 2011/01/05 00:22:58.66 NbpCDUo0 6/26

― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

一方通行「なンで何処にもパンツ売ってねェンだよ……!クソ、早く行かねェとアイツが風邪引いちまう」

一方通行「パンツ……パンツ……!」

上条当麻「おっ、一方通行、奇遇だな。何か困ってるように見えるけど、どうかしたのか?」

一方通行「三下……」

上条当麻「?」

一方通行(どォする……?『小さい女の子用のパンツ探してます』って正直に言うか?
      いや、それじゃ俺は小さい女の子のパンツを求めてる変質者になっちまう。いやまあ確かに小さい女の子用のパンツは求めてるがそれはそォいう目的じゃねェ)

一方通行「……いや、なンでもねェ」

上条当麻「……一方通行。俺は確かにただの無能力者で頼りないかも知れないが、俺に出来る事があるなら言ってくれ。お前の力になってやれるかも知れない」

一方通行「……」

一方通行(……まァ、三下になら正直に言っても特に問題ねェか。俺の下らないプライドで打ち止めを待たせる訳にも行かねェし、コイツヒーローだしな)

一方通行「三下、」

上条当麻「ん?」

一方通行「パンツって、何処にあンだ?」

上条当麻「は?パンツ?」

一方通行「あァ」

上条当麻「そりゃお前……今お前が穿いてるだろ」

一方通行「ちげェよ」

上条当麻「何!?お前今パンツ穿いてないのか!?流石にそれはちょっとどうかと思いますよ上条さん!?」

一方通行「ちげェよ!!何で俺がノーパン主義者になンなきゃいけねェンだよ!!?」

上条当麻「え?違うの?てっきりメガネ掛けた人が『俺のメガネ何処?』って言ってるような状態なのかと」

一方通行「オマエの中の俺はパンツを穿きながらもパンツを探し求め、挙句の果てにパンツを欲して道端をうろついてる様な奴なのかよ」

115 : とある下着の一方通行 5/24[sage saga] - 2011/01/05 00:24:04.85 NbpCDUo0 7/26

上条当麻「……ごめん」

一方通行「謝ンじゃねェよ。まるでオマエの中で俺は本当に変質者として認識されてるみてェじゃねェか」

上条当麻「まぁ冗談は置いといて、何があったんだ?パンツって」

一方通行「時間もねェし詳しい事は話せねェが、パンツが必要になった」

上条当麻「それはお前が今穿いてるパンツとは違う、アナザーパンツなんだよな?」

一方通行「いい加減ぶっ飛ばすぞ」

上条当麻「ごめん」

一方通行「……で、探したンだが何故か何処にも売ってねェ。売ってもらえねェとかじゃなく、売ってねェ」

上条当麻「……そうか。……」

一方通行「時は一刻を争う。俺はいち早くそれを手にするために、どォしたらいい」

上条当麻「…………」

一方通行「……」

上条当麻「……ひとつ案がある」

一方通行「! 何だ?」

上条当麻「……俺のパンツでよければ貸してやr「ぶち殺すぞテメェっ!!!」やっぱそうですよねー」

一方通行「何考えてンだ気持ち悪ィ。クソッ……変態ヒーローはもォ当てにしねェ。じゃァな」

上条当麻「わるい、役に立てなくて。こっちも色々やってみて何かいい案見つけたら連絡する。あと変態ヒーローは勘弁してくれ」

一方通行「……チッ」

116 : とある下着の一方通行 7/24[sage saga] - 2011/01/05 00:24:49.76 NbpCDUo0 8/26

一方通行「クソッタレが……本当何考えてやがる……。打ち止めにンな汚ェもの穿かせられる訳ねェだろォが。
      つゥかよく自分の使用済みパンツを打ち止めに穿かせるなンつゥふざけた事考え付くな。……やっぱ一度ぶン殴るか」ブツブツ

一方通行「いや、それよりも問題は打ち止めの着替えだな。どうすっか……早くしねェと」ブツブツ

一方通行(女のパンツの在り処を知ってそォな奴か……)

一方通行「あァ?あれは……土御門か。丁度良い、あいつに聞くか」

一方通行「おい」

土御門「! ……お前か。何の用だ?道端で声を掛けてくるなんて」

一方通行「オマエ、パンツが何処にあるか知ってるか?」

土御門「……はあ?」

一方通行「?」

土御門「ふざけてるのか?」

一方通行「ンな訳ねェだろォがボケ。俺は真剣に聞いてンだよ」

117 : とある下着の一方通行 8/24[sage saga] - 2011/01/05 00:25:26.32 NbpCDUo0 9/26

土御門「……パンツって、普通の男物のやつか?そんなものそこらの店に置いてるだろ」

一方通行「……ちげェ。俺が探してンのは女物のパンツだ。しかもそれは何故か店に置いてねェ」

土御門「はあぁ?」

一方通行「クソッ……なンでねェンだよ……畜生」

土御門「……」

一方通行「? ンだよジロジロ見やがって。気色悪ィな」

土御門「どうしたんだ、お前?何か今日頭おかしいぞ」

一方通行「うぜェな。ンな事ァ分かってンだよ。……でも、どォしても必要なンだ。だからこンな必死になって探してンだよカス」

土御門「うわあ……」

一方通行「……やっぱもォ一回手当たり次第に店探してみるか……」

土御門「……一応聞いておくが、お前は女物のパンツを手に入れてどうするつもりなんだ?」

一方通行「……オマエには関係ねェ。何に使おォが俺の勝手だろォが」

土御門「な、ナニに!?ナニに使うのか?……お前………」

一方通行「あァ?何意味分かンねェ事言ってンだよ。……チッ、糞役立たずが。俺には時間がねェンだ、じゃァな」

土御門「あ、あぁ……。……?」

118 : とある下着の一方通行 9/24[sage saga] - 2011/01/05 00:26:03.40 NbpCDUo0 10/26

一方通行「本当ドイツもコイツもまるで役にたちゃしねェ……。……!?」

禁書目録「うぅー……燃料切れなんだよ」 バタンキュー

一方通行「オマエはいつかの暴食シスター……」

禁書目録「あ、貴方は前私にお腹いっぱい食べ物をくれたいい人だね!?ちょっと助けてほしいかも!」グーッ

一方通行「はァ?何で俺がンな面倒な事を何度もしなくちゃなンねェンだよ」

禁書目録「むう……お腹を空かせた女の子がいるんだから、少しくらい食べ物を分け与えてあげても罪はないと思うな」

一方通行「オマエは少しじゃ済まねェだろォが。……!」

一方通行(そォか……コイツは一応女だ。女なら女物の下着がどこにあるかぐらい知ってて当然だ。なら、コイツに聞くのが一番手っ取り早いな)

禁書目録「どうしたの?美味しいお店でも思い出したのかな?」

一方通行「違ェよ。よし、飯は喰わせてやる」

禁書目録「や、やったー!!じゃあ早く行こうよ!それで、どこに行けばお腹いっぱい食べられるのかな!?」

一方通行「落ち着け。飯は喰わせてやる……が、一つ条件がある」

禁書目録「何かな?早くしてほしいかも!」

一方通行「一通り喰ったら俺の話に付き合え」

禁書目録「お安い御用だよ!私たちシスターは人々の悩みや嘆きに耳を傾け、その心に安らぎを与えたりもして来たんだから!」

一方通行「そォか。なら早く行くぞ」

禁書目録「うん!」

119 : とある下着の一方通行 10/24[sage saga] - 2011/01/05 00:27:54.00 NbpCDUo0 11/26

禁書目録「」バクバク ガツガツ ムシャムシャ モグモグ

一方通行「……」

禁書目録「」ゴクゴク ズルズル チュチュー バクバク

一方通行「……はァ」

禁書目録「―――っぷはあ!どうしたの?」

一方通行「何でもねェよ……オマエ口の周り悲惨な事になってるぞ」

禁書目録「えっ!?本当?……ど、どうしよう、崩壊寸前のダブルチーズバーガーで両手がふさがれちゃってて拭けない……」

一方通行「……別に、放っといて喰えばいいだろォが」

禁書目録「そ、それはレディーとして、はしたないから……」

一方通行「今更レディーとか、はしたないとか気にしたって無駄だろ……」

禁書目録「ちょっとそれは酷くないかな!?貴方は少しデリカシーの無さを気にしたほうがいいかも!」

一方通行「オマエもその胃の中のブラックホール心配した方がいいぞ」

禁書目録「むう……」

一方通行「……」

禁書目録「……」

一方通行「……チッ」ゴソゴソ

禁書目録「?」

一方通行「動くンじゃねェ。口塞いでろ」ゴシゴシ

禁書目録「! んむ、うー」ゴシゴシ

一方通行「ったく……これでいいだろ」

禁書目録「うん、ありがとう!」ムシャムシャ バクバク

一方通行「拭いてやった直後に汚してンじゃねェよ……」

120 : とある下着の一方通行 11/24[sage saga] - 2011/01/05 00:29:02.41 NbpCDUo0 12/26

禁書目録「それで、貴方の言っていたお話って何かな?」モグモグ

一方通行「あァ。実は今、探し物をしてンだ」

禁書目録「何を探してるの?」モグモグ

一方通行「女物のパンツ」

禁書目録「……」

一方通行「ンだよその目はァ!?オマエ何か勘違いしてンだろォ!?」

禁書目録「……ごはん貰ってる人に言うのも何だけど、できればこれからはあまり話しかけてこないで欲しいかも」モグモグ

一方通行「目を伏せるな!俺の目を見ろ!俺の話を聞けェ!!」

禁書目録「それで、女の子用の下着を探してるんだよね?」モグモグ

一方通行「……あァ。でも、何処にも売ってねェンだ。どォしても必要なのに」

禁書目録「私も今日は見てないよ」チュー

一方通行「……そォか」

禁書目録「うん」ズー

一方通行「じゃあ、オマエのを貸してもらえねェか?」

禁書目録「……けーたいでんわーで誰かに通報した方がいい?」ズズズ

一方通行「クソッ……」

禁書目録「だいたい私が下着を貸すことは気持ちの問題をぬきにしても不可能かも」ペロペロ

一方通行「はァ? 何で…………ってオマエまさか!?は、穿いてねェのか!!?」

禁書目録「……」ペロペロ

一方通行「そこ無言なのかよ!?何か言うべきだろォが!」

禁書目録「穿いてないとか品のない事を公衆の面前で堂々と叫ばないで欲しいな」ペロペロ

一方通行「そこじゃねェよ!否定をしろよ!」

121 : とある下着の一方通行 12/24[sage saga] - 2011/01/05 00:29:46.00 NbpCDUo0 13/26

一方通行「ったく、結局何の情報も手に入らなかったじゃねェか」

禁書目録「そうかな?私はお腹いっぱいでとっても幸せだよ!」

一方通行「俺は無駄な時間のロスでストレスが溜まっただけだ」

禁書目録「じゃあね!今日はどうもありがとう!」

一方通行「……じゃァな。寄り道してまた行き倒れたりすンじゃねェぞ」

禁書目録「うん!またね!」



一方通行「はァ……」

「どうした、随分元気がねぇじゃねえかよ。第一位」

一方通行「……テメェ」

垣根帝督「さっきのシスターちゃんと別れたのがそんなに寂しかったのかあ?ロリコン第一位さんよお」バサァッ

一方通行「メルヘン第二位も何一人寂しく町を放浪してんだァ?しかも盗み見かよ、趣味悪ィな。友達いねェのかァ?」

垣根帝督「ハッ……偽善者が調子こいてんじゃねェぞ」

一方通行「クカカッ、調子こいてンのはどっちだろォなァ?エンドレス第二位のていとくゥン?」

垣根帝督「……っ!!」ギリッ

一方通行「丁度良い。オマエにも聞いてやるよ」

垣根帝督「はぁ?」

一方通行「オマエ、女物のパンツが何処にあるか知ってるかァ?」

垣根帝督「……」

一方通行「……」

垣根帝督「は?」

122 : とある下着の一方通行 13/24[sage saga] - 2011/01/05 00:30:24.47 NbpCDUo0 14/26

一方通行「何だァそのリアクションは?お花畑のメルヘン脳みそにゃァ難しかったか?」

垣根帝督「え?パンツ?女物のパンツ?」

一方通行「あァ」

垣根帝督「……」スッ

一方通行「羽しまうンじゃねェ」

垣根帝督「テメェの指図なんか誰が受けるかよ」

一方通行「……まァ、ンな事ァどォでもいい。オマエ知ってるか?パンツの在り処」

垣根帝督「んな物そのへんに居る女のスカートめくれば見つかるだろうが」

一方通行「……オマエは本当に屑だな。それやってみろよ。俺が通報してやる」

垣根帝督「はあ!?何なんだよ意味分からねぇ事言いやがって!それならお前はどうなんだよ!?女のパンツは何処にあるんだよ!?」

一方通行「馬鹿じゃねェのかオマエ?分からないから聞いてンだろォが」

垣根帝督「分からないくせに何でそんな偉そうなんだよお前!」

一方通行「ったく……役に立たねェな」

垣根帝督「つうかパンツぐらい売ってるだろ。まさかパンツも買えない程金に困ってんのか?だとしたら滑稽だな、笑ってやるよ」

一方通行「流石クソメルヘン妄想が達者だなァ。……売ってねェンだよ、何処にも。何でかは知らねェがな」

垣根帝督「マジかよ……。『何処にも』って事はお前女物のパンツ求めていくつもの店を渡り歩いたのか……?クソ、流石第一位だな。この俺が敵わねえ訳だ」

一方通行「ンな所で悟ってンじゃねェよ」

垣根帝督「は?俺がお前に敵わない訳ねえだろうが。ぶち殺すぞ」

一方通行「オマエ言ってる事メチャクチャだぞ。脳みそ未元物質で汚染されてンじゃねェか?」

垣根帝督「とにかく俺はパンツなんざ知ったこっちゃねえよ。そんなものより乳の方が大事だ」

一方通行「オマエの性癖なンざどォでもいい。クソッ、どォするか……」

123 : とある下着の一方通行 14/24[sage saga] - 2011/01/05 00:31:25.39 NbpCDUo0 15/26

垣根帝督「そもそもお前女物のパンツなんか手に入れてどうするんだよ。まさかお前が穿くわけじゃねえだろうな」

一方通行「気持ち悪ィ事言ってンじゃねェぞ。打ち止めに穿かせンだよ」

垣根帝督「打ち止めっつうと、……あの時のガキか」

一方通行「そォだ。あン時のクソガキだ」

垣根帝督「………………ロリコン」

一方通行「あァン!?なンか言ったかテメェ!!」

垣根帝督「小さい女の子に穿かせる為にパンツ求めて町を駆けずり回る第一位ってどうよ。ロリコンだろ?」

一方通行「ちげェよ!!確かに探し求めてるけど!俺は断じてロリコンなンかじゃねェ!!」

垣根帝督「……ちょっと落ち着いて自分の胸に手を当ててみろよ」

一方通行「はァ?……ったく、これでいいのかァ?」スッ

垣根帝督「……な?ロリコンだろ?」

一方通行「た、確かに……って違ェよ!絶対違ェ!」

垣根帝督「お前ノリツッコミ下っ手くそだなー……」

一方通行「うるせェボケ。もォいい、他を当たる」

垣根帝督「あっそ。せいぜい頑張るんだな。愛しの幼女のために」

一方通行「気持ち悪ィ事言ってンじゃねェ」

124 : とある下着の一方通行 15/24[sage saga] - 2011/01/05 00:32:00.25 NbpCDUo0 16/26

一方通行「……ヤベェ。暴食シスターとクソメルヘンの相手にかなり時間喰っちまった」

一方通行「クソッ。こォなったらもォ誰でも良い。一番最初に見かけた知り合いの女に声掛けるしかねェか」

一方通行「誰か来い……そして俺にパンツを差し出せ!」


「はー、今日の下校中の男子小学生も素晴らしかったわね……」


一方通行「あ、アイツは……!」

結標淡希「あぁ、世界中の可愛い男の子を座標移動で掻き集めて私だけの楽園を作り上げたいわ」

一方通行「……」

結標淡希「ふう……そのためにも、もっと上を目指さないとね」

一方通行(クソッ、躊躇してる場合じゃねえ!行くぞっ!)

一方通行「結標っ!!」

結標淡希「!」ビクッ

結標淡希「……一方通行!?な、何の用かしら」

一方通行「オマエ、パンツ持ってるか!?」

結標淡希「はあ!!?っていうかパンツって……せ、せめてパンティーとか言ったらどうなの!?」

一方通行「オマエ、パンティー持ってるか!?」

結標淡希「最低!死ね!」

一方通行「なンだよ言い直してやったじゃねェかよ!!……まァ、ンな事はどォでもいい。で、持ってるのか!?持ってないのか!?」

125 : とある下着の一方通行 16/24[sage saga] - 2011/01/05 00:32:44.12 NbpCDUo0 17/26

結標淡希「な、何真剣に聞いてるのよ……持ってるに決まってるじゃない」

一方通行「貸せ!」

結標淡希「はああ!!?」

一方通行「クソッ……。……パンティー貸してください!」

結標淡希「いや言い方の問題じゃないわよ!」

一方通行「じゃあ何が問題なンだよ」

結標淡希「嫌に決まってるじゃないそんなの!だ、大体借りてどうするつもりなのよ?」

一方通行「変な事ァしねェよ。ちょっと穿くだけだ」

結標淡希「気持ち悪!!なんかもう逆に変な事された方がマシな気がしてくるわ!」

一方通行「はァ?オマエこそ気色悪ィ事言ってンじゃねェよ」

結標淡希「と、とにかく駄目なものは駄目!私の下着は貸せない」

一方通行「なンでだよ!?オマエしか居ねェンだよこンな事頼めるの!」

結標淡希「そんなの私の知った事じゃないわ」

一方通行「チッ……。……そォか、分かった!」

結標淡希「え?」

一方通行「オマエはパン……ティーを俺に貸さなくて良い。ただし代わりに、お前が世話になってるらしい月詠小萌のパンツを俺に貸せ。それしか手はねェ」

結標淡希「なっ!?ばっ……かじゃないの!?そんな事する訳無いじゃない!」

一方通行「二択だ。オマエは、俺にオマエのパンティーを差し出すか。月詠小萌のパンツを差し出すか。選ばせてやる」

結標淡希「ちょっ……意味分かんない!そもそも何で貸してもらう立場の貴方がそんなに上から目線なのよ!?」

一方通行「選ンで下サイ」

結標淡希「気持ち悪い!」

一方通行「ひっでェなオマエ!」

126 : とある下着の一方通行 17/24[sage saga] - 2011/01/05 00:33:19.59 NbpCDUo0 18/26

結標淡希「っ……。……わかったわよ。わ、私のを、貸すわ。小萌にそんな迷惑は掛けられないしね」

一方通行「よし。それでいい。あとできればサイズ小さめの奴を頼む」

結標淡希「…………わかったっ」

一方通行「あ、今すぐ持って来い。オマエの能力なら簡単だろォが」

結標淡希「……わかったわよ!!」ヒュンッ

結標淡希「こ、これで良いんでしょう!?ほら!」ズイッ

一方通行「悪ィな。後でちゃンと洗って返す」

結標淡希「返さなくていい!」

一方通行「そォか?……ンじゃまァ、そォする。じゃァな!」

結標淡希「………………」



海原光貴「……あの、結標さん。先ほど手に布状の物を握って、ものすごい勢いで走っている一方通行さんとすれ違ったのですが、何か事情をご存知ですか?」

結標淡希「……一方通行の馬鹿。変態。へんたい!!」

127 : とある下着の一方通行 18/24[sage saga] - 2011/01/05 00:34:34.13 NbpCDUo0 19/26

― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

一方通行「ま、待たせたな」ハァッ ハァッ

打ち止め「だ、大丈夫?ってミサカはミサカはかなり息切れしている貴方を心配してみる」

一方通行「大丈夫だ。ほら、これに着替えろ」スッ

打ち止め「ありがとう、ってミサカはミサカは一方通行に感謝を述べてみる」


打ち止め「わーなんだか貴方のセンスの服だねーってミサカはミサカは着替え終わった感想を言ってみる。うん……うん」

一方通行「なンだよその表情は……。帰るぞ」

打ち止め「ううん、何でもないよってミサカはミサカは歩きながら若干目を逸らしてみる。あ、そういえばこの下着はどうしたの?買ってきた奴じゃないみたいだけど」

一方通行「あァ、それか。知り合いに借りた」

打ち止め「えぇ!?」

一方通行「仕方ねェだろ、何処にも売ってなかったンだからよォ。駄々こねンな」

打ち止め「ち、違うよ。そういう意味じゃなくて……ってミサカはミサカは必死に動揺を隠してみる」アタフタ

一方通行「これっぽっちも隠れてねェぞ」

打ち止め「これ借りるとき、ちゃんと状況を説明した?ってミサカはミサカは質問してみたり」

一方通行「あァ?いや、時間がなくてろくにしてねェな。『穿くから貸せ』とは言ったけど」

打ち止め「やっぱり……。貴方はそういう人だもんね。それより本当にそれしか言ってないの?ってミサカはミサカはさらに質問を重ねてみる」

一方通行「言ってねェな。他に交渉はしたが、状況説明はそれだけだ」

打ち止め「そ、そう……(っていうか下着のために『交渉』ってこの人何してるんだろう……ってミサカはミサカはちょっと微妙な気持ちになってみたり)」

一方通行「それがどォかしたのか?」

打ち止め「ううん……でも、『穿くから貸せ』なんて言われて男の人に下着を貸すような女の人は滅多にいないよってミサカはミサカは貴方に向けて呟いてみる」

一方通行「まァ返さなくていいって言われたな」

打ち止め「貴方……鈍感……ってミサカはミサカはちょっとどころじゃなく呆れてみる」

一方通行「はァ?」

128 : とある下着の一方通行 19/24[sage saga] - 2011/01/05 00:35:24.87 NbpCDUo0 20/26

黄泉川宅

黄泉川「……一方通行、ちょっといい?」

一方通行「あン?」

黄泉川「……パンツが欲しいなら言ってくれればお金わたすじゃん」

一方通行「はァ?」

黄泉川「あと、これはあくまで噂として聞いた事だから私は信じていないけど一応、……女の子からパンツカツアゲするなんて真似は絶対によすじゃん」

一方通行「なに言ってんだオマエ?とォとォ頭がおかしくなったかァ?」

芳川桔梗「そうよ。一方通行はカツアゲなんかしないわ。きっと合意の上だったのよ、ねぇ?」

一方通行「オマエも意味分からねェ事言うな」

黄泉川「学区中で話題になってるじゃん?『第一位がパンツを求めて町中彷徨ってる』とか、『白髪アルビノの少年が女の子から下着をカツアゲしていた』って」

一方通行「ハアァ?誰がンな事……」

プルルルル…… プルルルル……

芳川桔梗「あ、貴方の携帯、鳴ってるわよ」

一方通行「あァ?」ピッ

上条当麻『一方通行、俺あれから学区内のあちこちでお前がパンツ探してる事を呼びかけて、何とか探し出すアイデアを募ったんだけど
     結局役に立ちそうなのは浮かばなかった。ごめんな?』

一方通行「オマエかァァっ!!」

上条当麻『え?まあまあ、よく分からんが落ち着けよ。で、大丈夫だったのか?』

一方通行「まァな」

上条当麻『そうか、なら良かった。……あとちょっと小耳に挟んだんだけど、……お前、女の子の下着カツアゲとかしてないよな?』

一方通行「してねェよ!!」

上条当麻『そうだよな……うん。それならいいんだ。じゃあな』ピッ

129 : とある下着の一方通行 20/24[sage saga] - 2011/01/05 00:36:06.78 NbpCDUo0 21/26

一方通行「ったくよォ……。ン?」

プルル…… ピッ

結標淡希『もしもし。……一方通行』

一方通行「あァ?結標か、何だ?」

結標淡希『……その……えっと……』

一方通行「早くしろ」

結標淡希『う……つ、使った、の?私の……』

一方通行「あァ。おかげで打ち止めは風邪引かずにすンだぞ」

結標淡希『え? 』

一方通行「だァかァらァ、オマエが貸してくれたお陰で、水に落ちた打ち止めはそれに着替える事が出来て、風邪引かずに済んだっつってンですゥ」

結標淡希『…………あ!そ、そういう事だったの?』

一方通行「他にどォいう事があンだよ」

結標淡希『私、貴方が私の下着で淫猥な事をするために貸してくれって言ってきたのかと思ったのよ』

一方通行「はアァ!!?脳みそ腐ってんじゃねェか!?」

結標淡希『っていうか私、小萌に一方通行に下着脅し取られたって言っちゃったんだけど』

一方通行「そォいう事かよ!!!テメェのせいで知り合いの俺を見る目が若干白いじゃねェか!!」

結標淡希『あはは』

一方通行「『あはは』じゃねェ!」

130 : とある下着の一方通行 21/24[sage saga] - 2011/01/05 00:36:41.63 NbpCDUo0 22/26

結標淡希『あ、それで貴方は下着を求めて町中彷徨っていたのね?』

一方通行「ったく……そォだよ」

結標淡希『変な噂が流れちゃって大変ね。お気の毒さま』

一方通行「半分はオマエの責任だろォが!」

結標淡希『ふふっ』

一方通行「はァ……他に何か用あンのか?ねェなら切るぞ」

結標淡希『特に無いわ。あ、今回の借りはちゃんと返してもらうからね?』

一方通行「ハイハイ、じゃァな」

結標淡希『ち、ちょっと待って』

一方通行「……何だ?」

結標淡希『お返し、楽しみにしてるから。これで現金とかつまらない物よこしたら座標移動で胃の中に下着捻じ込むわよ』

一方通行「やれるもンならやってみろ。……はァ、わァったよ。現金じゃ駄目とかオマエ面倒くせェな」

結標淡希『クスッ……そうよ。私、面倒くさい女なの』

一方通行「自覚あンなら治せ。じゃァな」ピッ

131 : とある下着の一方通行 22/24[sage saga] - 2011/01/05 00:37:28.86 NbpCDUo0 23/26

打ち止め「なんだか楽しそうだったけど、誰と電話してたの?ってミサカはミサカは聞いてみる」

一方通行「一切楽しくねェよ。結標だ。パンツ貸してもらった奴」

打ち止め「へえ~ってミサカはミサカはニヤニヤしながら頷いてみる。どんなお話してたの?」

一方通行「大した話じゃねェよ。パンツ貸したンだからっつって謝礼を要求された。しかも現金は駄目らしい。面倒くせェ……何がいいンだか」

打ち止め「うふふっ」

一方通行「あァ?何がおかしい」

打ち止め「ううん、下着から深まる縁もあるんだなあって思って、ってミサカはミサカはあの時噴水に落ちて良かったってちょっぴり思ってみたり!」

一方通行「パンツで深まる縁とか……最低だな。ろくでもねェ縁だ」

打ち止め「そう言う割には満更でもないっていう顔してるよ?ってミサカはミサカは指摘してみる」

一方通行「うるせェ。黙っとけ」

132 : とある下着の一方通行 23/24[sage saga] - 2011/01/05 00:38:44.64 NbpCDUo0 24/26



結標淡希「……」

月詠小萌「どうしたのですかー?結標ちゃん。ニコニコしながら携帯電話を見つめたりしてー」

結標淡希「なっ!別にニコニコなんてしていないわよ。ちょっと考え事してただけ」

月詠小萌「でもなんだか幸せそうでしたよー?」

結標淡希「だ、だから変な事言わないでよ。あっ、そう、それより前話したことなんだけど」

月詠小萌「なんですかー?」

結標淡希「下着カツアゲされたって話、あれ違ったわ。まあ取られたは取られたけど」

月詠小萌「結標ちゃん!そ、それはまさか……合意の上だったという事ですか!?」

結標淡希「ちっ、違うわよ!!いや、違ってない……?……とにかく違うわ!あれは誤解だったの!」

月詠小萌「そうですかー。よく分かりませんが、問題無いなら良かったのです。先生心配したのですよー?」

結標淡希「そう……ごめんなさい」

月詠小萌「いえいえ、結標ちゃんが無事ならそれが何よりですー。それでお話戻しますけど、何か良い事あったんですか?」

結標淡希「戻さないでよ……」

月詠小萌「いやーだって、気になっちゃうのですー」

結標淡希「……別に、良い事なんて何も無いわ。ただ、下着で深まる縁なんて、ろくでもないなと思ったのよ」

月詠小萌「? 先生には正直よくわかりませんが、でも縁が深まるのは悪い事ではないと思うのですよー」

結標淡希「そうね。…………わ、悪くないわ」

月詠小萌「結標ちゃんお顔が赤いですよー」

結標淡希「うぅ、うるさい!」

月詠小萌「うふふっ」

133 : とある下着の一方通行 24/24[sage saga] - 2011/01/05 00:39:40.33 NbpCDUo0 25/26



佐天「初春ー!」バサァッ

初春「わっ、やめてくださいよもう!どうかしたんですか?」

佐天「何かこの間は能力測定器の調子が悪かったらしくて、今日計りなおしたら違う能力だった事が判明した!」

初春「わあ、良かったじゃないですか。さすがにあの能力はアホみたいに細かい上に役にたたなすぎてあんまりですからね。どんな能力だったんですか?」

佐天「……下着を通じて特定の人間の周囲との関係性を深める能力、だって」


おしまい

135 : とある下着の一方通行 25/24[sage saga] - 2011/01/05 00:46:24.97 NbpCDUo0 26/26

以上です。有難うございました
総合に投下するの初めてなので緊張しました……
本当はもっと色々な人に誤解を広げたかったのですが、力量的に無理でした
でも書きたいものが書けたので満足です

佐天さんと初春の口調や関係がいまいち掴めてません……変だったらごめんなさい