700 : いつか、きっと 1/2[] - 2011/01/12 18:04:22.14 a3QR2OeD0 1/3

美琴「ちょっとアンタ」

何でもないような当たり前の一日の終わりに
ただ、偶然姿を見かけただけで
その日は特別な日になる

上条「なんだ御坂か。何か用か」

美琴「別に用ってわけじゃ無いけど」

ただ、声を聞きたかっただけ
もちろんそんな事を口に出せるほど
素直な性格はしていない

美琴「何よ。用がなきゃ話し掛けちゃいけないほどの大物なわけ? アンタって」

上条「そうじゃねぇけどさ」

美琴「だったら別にいいでしょ」

上条「いいけど、俺が急いでる時は見逃せよ。特売とか、まじゅ……、特売とか」

美琴「そんなに特売が大事なわけ?」

彼が言いかけてやめた言葉を、聞きなおす事はしない
秘密があるのは、何となくわかっている
でも、踏み込んでいく勇気はない
こういう事には、臆病になってしまう

上条「大事に決まってんだろ。貧乏学生なめんなよ」

にやりと笑いながら彼が言う
つられて笑ってしまう
それを嬉しいと感じた事が
ちょっと恥ずかしくて

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-21冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294925147/
701 : いつか、きっと 2/2[] - 2011/01/12 18:05:28.50 a3QR2OeD0 2/3

美琴「じゃあ、見逃してあげない事も無いわね」

上条「すごく上から言うな、お前」

つい、ひねくれた事を言ってしまう
だって突然、「私はあなたと一緒にいると嬉しいの」
そんな事をいえるようにはなれない

美琴「で、今は暇なの?」

上条「まぁな」

美琴「そっか。じゃ、ちょっと散歩でもしない」

上条「俺もお前もそういう柄じゃないだろ」

美琴「はぁん? なぁんですってぇ?」

上条「いや、何でも。じゃ、散歩すっか」

一緒に歩けるだけで
ドキドキする
でも、自分だけなのだろう

でも、いつか

美琴「うん、いこっか」

上条「おぅ」

彼にもこの気持ちを感じるようになって欲しい

ただ、一緒にいる事で


702 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] - 2011/01/12 18:07:02.78 a3QR2OeD0 3/3

以上です

片思いキャラほど応援したくなります。ステイルとかむぎのんとか

お目汚し失礼しました