586 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/02/01 17:24:27.95 dRcgaeTV0 1/8

長編SSが難航してるんで気分転換に投下します。
白井と超電磁砲の漫画の裏表紙に出て着た男です

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-22冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1295367884/
587 : とある坊主の赤外線通信[saga] - 2011/02/01 17:25:20.28 dRcgaeTV0 2/8

合宿とか、修学旅行の時って遅くまでおきるだろ?
風紀委員の合宿での事だ。


「お前ら…風紀委員だったら誰が一番良いんだよ」


俺は隣にいる友人で一緒に風紀委員に志願したヤツに話しかけたんだ。


「俺は…固法さんかなぁ…」


なんだよ、お前。やっぱ巨乳派なんだな。学校ではさんざん否定してたくせによ。


「オイオイ、お前等、そーゆー楽しい話し俺等も混ぜろって」


お前等起きてたのかよ?俺はびびった。俺とダチ以外はみんな今日の合宿メニューで疲れ切ってとっくに寝ちまってたかと…。


「ったく、俺も混ぜろって」


「俺も」

「俺も」


うわぁ…結局この部屋男子五人、みんな起きてるじゃねぇか…
俺は前にいる男に話しかけた。結構昼の訓練で頑張っていた男だ。

588 : とある坊主の赤外線通信[saga] - 2011/02/01 17:25:49.06 dRcgaeTV0 3/8

「俺は…初春さんかなぁ…」


「あ、わかる。わかる!なんか守ってあげたいって感じだよな!」


周りから起きる賛同の声。お前等何もわかってないんだな。


「で、この話しを一番最初に始めたお前、どうなんだよ、固法さんの時も反応しないし、初春さんもあんまりって感じじゃねーか」


俺…ははは。お前等何もわかってないな、俺は…



「白井…がいいと思う」


「「「「はぁあああ?」」」」」


オイオイオイオイ…!何で俺がそんな腫れ物を見る様な視線でお前等にみられなきゃいけないんだ?


「いやぁ…白井さんだめかなぁ…」


合宿ではさんざんその事をネタにされたけど…俺は白井さんに惚れてるんだな…多分。

589 : とある坊主の赤外線通信[saga] - 2011/02/01 17:26:34.82 dRcgaeTV0 4/8

――合宿が終了し、夏休みの警邏活動の最中

俺はいつも通りの巡回区域を回っていた。
今日も平和平和っと…そろそろ詰め所に帰りますかねぇ…。


うだる熱気に俺の頭は完全に支配されていた。
陽炎がぼやりと浮かび上がる暑さに今にも俺は倒れてしまいそうだった。

その時だった。
目の前に白井さんがいる!見間違いじゃなければ!あれは白井さんだ!


「…お姉様…全くどこにいらっしゃるんでしょうか?」


なにやらキョロキョロしてる。人捜しか?
俺は決心した。今なら風紀委員として話しかけられる!


「あの…何かお困りで…?」


やった!普通に話す事が出来た!


「あー…ちょっとお姉様が…」


お姉様?お前には姉貴がいるのか?
ええい!そんな事どうだっていい!今目の前に白井さんがいるだけでいい!

590 : とある坊主の赤外線通信[saga] - 2011/02/01 17:27:42.71 dRcgaeTV0 5/8

「そうですか…では…よろしければお探ししましょうか?」


「いえ、そこまでには及びませんの…っと、あなた風紀委員ですの?奇遇ですね、私も風紀委員ですのよ」


「あ、自分は…!第九十九支部の者です…!」


「勤務ご苦労様ですの…こんな暑い日に…」


「いえ!大丈夫です…え…っと白井さんですよね?」


話しかけたはいいものの、俺の心臓はばくばく。
ってかもうヤバイ。こんなに近くで白井さんと話せるとか、幸せだよ、俺…。


「はい…私は…白井黒子と申しますが…なぜ私の名を…?」


「空間移動の能力者、白井さんは風紀委員内でもかなり有名です!数々の事件を解決してることで有名ですよ」


「…それは、ありがとうございますですの…」


俺は白井さんと話せた嬉しさで頭がいっぱいだった。
こんな坊主頭で、筋肉しか取り柄がない俺だけど…メールとかしてみたいなぁとか思ったり…。


気づけば俺は聞いていたんだ。

591 : とある坊主の赤外線通信[saga] - 2011/02/01 17:28:08.52 dRcgaeTV0 6/8

「…白井さん…よろしければあの…その…えーっと…連絡先を…」


「れ、連絡先?」


やっぱダメか…。めっちゃひいてるもんな…。
はぁ…折角話せたのに…。そら初対面の人にいきなり話しかけられていきなり連絡先って…。


「ははは…ダメですかね…俺、結構白井さんの事…その前から知ってて」

何言ってる。俺、落ち着け。ここは一度引き下がって今度あった時に聞くべきだろ!
初対面なのにいきなり聞くってキチガイだろ!

でも…次いつあえるんだよ!次に白井がここに来るとはかぎんねぇだろ!いいから聞けよ!
恥も外聞も捨てて聞け!


気づけば俺は白井さんに話しかけていたんだ。


「…あこがれって言うか…風紀委員としても格好いいと思うし…女としてもかわいいな…なんて」


「…な、何を言ってるんですの?とと女性の方でしたらもっとかわいらしい人が沢山いるはずですの…私なんて///」


顔が赤くなってる白井さんはめっちゃかわいかった。
俺はそんな白井さんを見つつどきどきする自分の鼓動を抑えるのが精一杯だった。

592 : とある坊主の赤外線通信[saga] - 2011/02/01 17:28:37.71 dRcgaeTV0 7/8

「…わ、わ、私でよろしければ…連絡先くらいなら…その教えて差し上げても…よろしいですの…」


「いいんですかっ!?」


バカ。俺。そこはクールにありがとう、っていうトコだろぉぉぉ!!



「はい…。その…殿方に連絡先を聞かれるなんて初めてなので…その…」


やっべぇ。めっちゃ可愛い。白井さん。
俺の目に狂いはなかった。合宿の男どもめ。バカか。固法さんや初春さんより断然白井だろうが!


「じゃyじゃyzyじゃyじゃyz…じゃぁ…赤外線通信で…」


かみすぎだろ、俺。


「は、は、は、は、は、はい。ですの…!」


ピッ!
ほんの一瞬で連絡先は交換できた。赤外線すげぇ!



「あ、あの!メールしてもいいですか!?」


「あ…は、はい。お気軽に連絡してくださって結構ですの///」


よし、早く詰め所に戻って帰って、白井さんにメールしてみよう!
いつか…つきあえたらいいなぁ…白井さん…。

593 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/02/01 17:31:04.81 dRcgaeTV0 8/8

終わり。
こーゆー無骨な男っていいよな、熱血っぽくてさ。彼が報われることを祈ってます。

一人称がかけるかってのと長編SSの筆が止まったからむしゃくしゃして投下しました。
ではまたメモ帳に戻ります。
ばーい!