597 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] - 2011/02/01 18:40:42.45 L1+axKVIo 1/5プロローグだけ投下するね。
ブギーポップ×禁書目録のクロスもの。
ブギポにありがちな冒頭のあれも無駄に再現してるからわっかりづれーです。
これ含め3レスもらいます。
prologue
沈黙だけがあった夜の世界で、口を開いたのは銀色。
「ねぇ、結局誰が悪かったの?」
少女は尋ねる。
全てが終わったその場所で。
少女の声が凛と響いた夜の世界で、返すのは金色。
「さぁね。 俺にも分からないよ」
彼は答える。
全てが始まったその場所で。
「ただ、言える事はただ一つ――」
「――彼らも、俺も、君も、誰かの為に戦ったって事じゃないかな」
そして男は星空を見上げる。
少女もつられて空を見上げる。
――どこかで、ニュルンベルクのマイスタージンガーが聞こえた――
周りにも誰もいない、常盤台近くの石畳の広場。
中央にある、ヨーロッパにでもありそうな豪華絢爛な噴水。
その噴水に、筒のような帽子とマントを着た人間が腰かけていた。
と、突然一人の少女が【空間転移】した
「風紀委員ですの! 少々時間を頂きますわ」
白井黒子、風紀委員。
怪しそうな人影がパトロール中に見えたので、能力を使ったのだ。
彼女は不審そうなその人影に話しかけた。
それだけの、理由。
「あなた、何者ですの?」
白井が話しかけたのは、男とも女ともつかぬ人影。
その人影は、ゆっくりと声に反応して、振り向いた。
その人影は、不思議な表情をしていた。
彼は、呼ばれたからふりかえった。
彼は、呼ばれたからそこにいた。
それだけの、理由。
「僕かい?」
左右非対称の、えもいえぬ表情。
「そう、あなたの事ですわ。 まったく、コスプレにしても場所をわきまえてもらいたいのですけど」
白井はそう言って、周りを一瞥してみせた。
誰もいない、夕日によって真っ赤に染まった広場。
二つの人影が実際の二人よりも長く長くのびている。
「初春に頼んであなたの事を調べさせてもらいましたけど、ここの生徒でもないようですし」
白井はそう言って、学園都市製の変わった形をした携帯を彼に見えるように掲げる。
そのディスプレイには、彼の写真と検索結果0件と表示されていた。
「盗撮かい? あまり関心しないね」
「テロリストかもしれない人間を入れるよりはまだマシですわよ」
「……その口ぶりだと、僕がもしテロリストでも、一人で勝てると言ってるみたいだけど」
「その通りですわ」
白井黒子は、足に備えていた矢を手元にテレポートさせる。
「もう一度聞きますわよ。 あなた何者ですの?」
そう問われて、彼は立ち上がる。
「――ブギーポップ。 そう呼ばれもするし自称もする」
「は?」
白井は思わず変な声が出てしまった。
中二病も大概にしてほしい、とも考えた。
が、それは人の事が言えないな、と考え直し口に出さない。
学園都市の能力開発は、「自分だけの現実」も必要なのだ。
(能力名……? とすると、普通に考えて、)
「……学園都市の生徒(能力者)ですの? なら早く自分の学区に戻ってくださらない?」
「いや、残念ながら僕はMPLS(能力者)でもないね。」
そう言って彼は言う。
「……僕は――世界の敵の敵」
ブギーポップは、そう言った。
そう言って、白井の前から消えた。
それが、白井黒子とブギーポップが交差した最初で最後の日。
それが、学園都市と世界の敵の敵、ブギーポップとの戦いの日。
魔術師と超能力者のインデックスーブギーポップ・イマジンブレイカー The index of death and their
601 : ブギポ×禁書[] - 2011/02/01 18:48:20.38 L1+axKVIo 5/5三レスじゃなかた5レスだった!
とりあえず以上です。
木原パンチwwww