944 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/02/18 00:58:07.34 H1adfPth0 1/4では改めて美琴と一方通行のお話。3レスほどもらいます。
ある大きな戦争が終わった。
直接参加した者、間接的にかかわった者、無関係の者。
それら全てが、再び学園都市での生活を再開していた。
だが、そこに一人のおせっかいな青年の姿はなかった。
噂によると彼は確かに生きていらしい。生きているのだが、学園都市には帰らずにいた。
曰く、『魔術師に監禁されている』
曰く、『戦いの影響で植物人間になっている』
曰く、『記憶を失い、別の人間として生きている』
様々な推測が飛び出たが、噂が噂を呼びどれが真実かわからなくなっていた。
「オリジナルか」
「……」
ベンチでたそがれる御坂美琴。それに近づく学園都市第1位。
「……なによ。今気が立ってんの。話しかけないで」
「おーおー怖い。悲劇のヒロインにはもう愛想を振りまく余裕もねェってか?」
「!! あんたねぇ!!」
「そうだろ? いつまでも「私は誰にも悲しみを悟られず、健気に生きてます」みてェなツラしやがってよォ。
ちげェ、ちげェンだよオリジナル。
闇の中にいる俺みたいなクソッタレが笑って、光の住人が泣いてる。そんな世界なンてあっちゃァいけねェンだ」
「だって、だって喚いたって何も解決しないじゃない! じゃあなによ! 誰かに言ったら助けてくれるとでも――」
「俺はなァ、あのクソガキと同じ顔をした奴を二度と悲しませないって決めたンだよ。
……その顔のオリジナルが苦しんでてイイワケあるかよォ!!」
「あ、一方通行……」
「言えよ、オリジナル。どうしたらオマエが笑って過ごせるのか、言えよ!!」
「……会いたい。と、当麻に……上条当麻に会いたい!!」
喉を張り、人気のない公園で泣き叫ぶ美琴。
その大きなものを抱えた小さな少女の頭に、一方通行は優しく『右手』を重ねた。
「泣くな、オマエは何も考えずに笑って過ごしてろ。
すぐにあの三下を目の前に突き出してやる。そン時はいくらでも電撃ぶち込んでやれ」
いいぜ三下。オマエがいなくても世界が平和に廻ってるって考えてンなら、
まずはそのふざけた幻想をぶち殺してやンよォ!!
947 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/02/18 01:02:49.24 H1adfPth0 4/4以上です。ちょっと駆け足気味で終わらせちゃいました。
一方さんからギップル臭が漂ってますね。
ところで、木原くンの声が藤原さんらしいですね。
某ロボットアニメのぎっちょんとかぶっちゃいましたよ!