486 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] - 2011/02/27 00:22:32.97 GiigXfiAO 1/6

4レス投下します、変態チックなインデックスさんのお話です

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-24冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1298034529/
487 : インデックス「とうまの歯ブラシ……」[sage saga] - 2011/02/27 00:23:26.62 GiigXfiAO 2/6



「じゃあ行ってくるから。飯は冷蔵庫の中な、食い荒らすなよ!」


「むっ、そんなことしないんだよ! 早く行った方がいいかも!」


「ああ、じゃあな!」


「いってらっしゃーい。…………さてと」


 上条を見送りインデックスは鍵を閉める。

その後なにやら笑みを浮かべながら洗面所に向かう。

そして何故か周りを気にしだした。


「とうまはもう行ったよね……よし!」


 インデックスが手を伸ばしたのは歯ブラシ。

赤と青の二本があるがインデックスが手にしたのは――青い方。

一本は上条の物でもう一本はインデックスの物だろう。

食後の歯磨きと考えれば問題ないが、どうやら様子がおかしい。

先に言っておこう。これは上条当麻の歯ブラシである。

それをしばらく見つめた後インデックスはその歯ブラシを――。


「とうまの歯ブラシ……はむっ」


 口に入れた。

恍惚とした表情で幸せを噛みしめているようだ。


「はわあ……とうまの歯ブラシ……とうまの歯ブラシ!!

 とうまがこれで歯を磨いている……ふごふご。

 私の唾液ととうまの唾液が混ざり合って最高のハーモニーを作ってるんだよ……。

 ああ……とうまとうまとうまとうまああああああ!!!」

488 : インデックス「とうまの歯ブラシ……」[sage saga] - 2011/02/27 00:23:56.94 GiigXfiAO 3/6



 ある日いきなりこの様な狂気じみた行為に及んだ訳では無い。

一言で言えば日々の蓄積だ。

同じ屋根の下で暮らす相手をただ待つ時間。その時間があまりにも長い。


 最初に気付いたのは相手の寝間着が床に無造作に置かれていた時だ。

寝間着と言ってもただのTシャツ、それを別に何とも思ってなかったのだが、その日は何かが違ったのだ。


 なんとなく、ただなんとなくそのTシャツを手に取り、顔を埋めてみただけ。

ただそれだけなのに、何やら言い表せ無い心の奥の方が満たされる。

この香りは相手のモノ、それが少女を未知の感覚へと追いやる。


 端的に言えば、興奮した。

思い切り鼻から息を吸うと、鼻孔に届く素晴らしい香り。

この香りが何故か非常に愛しい。狂おしい程にこの香りを求めてしまう。

その事実が少女をさらに困惑させ、興奮させる。

小さい体をよじり、もどかしさを表現しながら少女は倒錯していく。


 堕ちた。その言葉が一番適切だろう。

ふと我に返ると、後悔が波のように押し寄せてくる。

何故自分はこんな事をしているのか、神に身を捧げるのでは無いのか。

それでも少女は、その体の渇きを隠せない。

489 : インデックス「とうまの歯ブラシ……」[sage saga] - 2011/02/27 00:25:14.32 GiigXfiAO 4/6



「ふおお! とうまの唾液が私の体を汚していくんだよお!!

 敬虔なるシスターの体を汚らわしい欲望が駆け巡る!

 はあ、とうまとうまとうまとうまとうまあああ!!

 いつも私の気持ちになんて気付かないとうま、馬鹿、嫌い!

 でもとうまの唾液は大好き! っていうかとうま大好き!

 はああとうまあああ!! 知らないよね? 私がこんな事してるなんて。

 とうまの歯を磨けるなんてこの歯ブラシは強欲で罪深いんだよ!!

 だから私がその罪を一緒に請け負って上げるね!

 ああとうま……その鈍感さが嫌いだけどとうまは好き!

 もし私が歯ブラシ口に入れてますって知ったらどうなっちゃうのかな?

 いけない子だ、ってお仕置きかも!? 嫌だよお仕置き嫌だよとうま……。

 でもとうまのお仕置きなら何されてもいいかも! だから私にお仕置きして!

 だから私の事嫌いにならないでねとうま?

 もし私とうまに嫌われちゃったら……嫌、嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌!!

 とうまああ!! 私の事嫌いにならないでね! 絶対だよ!?

 万が一嫌われちゃったら……その時は……ふふふ、とうま……。

 ……好きだよとうまとうまとうまとうまとうまとうまあああ!!」

490 : インデックス「とうまの歯ブラシ……」[sage saga] - 2011/02/27 00:25:48.20 GiigXfiAO 5/6



 その後は先程使っていた箸、風呂場で寝ている時の毛布、寝間着、洗濯物という日課の巡礼を終え、インデックスは幸せの余韻に浸っていた。

敬虔なるシスターは毎日の巡礼を欠かさないのだ。

心なしか少女の肌はツヤツヤしている。


「よし、これで今日も頑張れるかも!」


 ちなみに少女の頑張るというのはテレビを見て、ご飯をたらふく食べて、相手の帰りを待つ事である。


 その少女を窓から見つめる別の少女が、一人。


「あのシスター……うらや……いや許さない……! 私もせめてパンツを、いや歯ブラシも捨てがたい……」


 とか言うのも大した事では無い。さらに言うと、


「最近毛布からイイ香りがすると思ったら……。インデックスのやつ……やっぱりこんな事を。これは、お仕置きが必要かもな……」


 と学校に行くフリをして玄関からこの状況を覗いていた男が居たというのも、ここでは語らないのでどうでもいい話である。


「ああん! とうまさいこおおおおおお!!」

491 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] - 2011/02/27 00:27:25.20 GiigXfiAO 6/6

おしまい、こういうSSって作ってもどうしようも無くなる
こんな感じのスレが立つのを夢見てます、失礼しました