963 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[] - 2011/03/28 05:53:34.14 9DOFlSFAO 1/75レス投下します、まさに駄文です
色々無視してますがあんまり深く考えないで頂けると助かります
別に強くなんかならなくても良かった。
ガキはガキらしく公園で砂遊びをすればいい。そして俺もそれに倣えばいい。
ただ、たまたま変な力を手に入れてしまった。意図せず、不必要な力を。
気付いたら他人に危害を加えてた。
何もしていない、自分ではそのつもりだった。
しかし、不必要な力というのは厄介なモノで、自分の意識を無視して勝手に張り切ってしまう。
ちょっと気にくわない事があったら、その力は急にやる気を見せる。
全くもって厄介だ。邪魔にしかならない。
ガキだったからってのもあるが、どうしたらいいのかを、結局自分では見つけられなかった。
その結果、俺の周りを何人ものゴツい格好した野郎共が囲んでいる。
ああ、面倒だ。俺は何もしてねえ。
いや、何もしなかったから悪いのか。
それは確かに俺が悪い。だが、まだガキだったんだよ。
そんな俺には本当に何も出来なかったんだ。
しばらくすると、胡散臭い研究所やら学校をたらい回しにされた。
はっきり言って迷惑だ。ほっといて貰いたい。
しかも、何に使えるかわからないこの力を、薄気味悪い連中共は上手く開発しやがった。
そうして俺は、第一位に近づいていく。
別に力なんていらなかった。
ただ、力があれば現状は幾分かはマシになる。そう思うことにした。
相変わらず辛気くさい研究者は俺を弄くり続ける。
反吐が出るような毎日だったが、こうするしか方法は無い。
ガキの頃とは違う。自分が何者か、そして何物かを少しは把握している。
気付いたらどんどん「最強」に近づいていた。
客観的に見る必要は無い。自分が生きてるのがその証拠だ。
度々命を狙われるなんて貴重な経験を、まさかする事になるとは思わなかった。
この学園都市というのは馬鹿野郎の集まりと言える。
落ちこぼれ共の悦楽の為に、俺は命を狙われる。
迷惑だ、手をかける側の事も考えて欲しい。
そんな感じで、あまり他人の命を意識する事は無くなって来た。
それも無理は無いと思う。
周りには仏頂面と身の程知らずしか居ないのだから。
愛着の一つも湧かない他人ばかりと、少しは気を遣って欲しいものだ。
そしてまた、俺に狂人になれと研究者は言う。
二万人のクローンを殺す、などて言う有り得ない考え。
それを受け入れる俺もまた、頭がおかしいのだろう。
気付いたら俺は「第一位」になっていた。
別に死んでも良かった。
毎日繰り返される実験と称した、頭のおかしくなるような行為。
それを俺は疑いもせずに淡々とこなしていく。
相手も相手で仏頂面だ。ここ数年、俺の周りの人間は変わり映えしない。
放たれる銃弾やら爆弾なんかが少し増えたくらいだ。
いっそのこと、これでラクになってしまえばいい。
だが俺はまだ辛うじて人間であり、死ぬのなんて絶対嫌だと思っいる。
他人の命は何も考えない癖に、自分の命は大事にする。
はっきり言おう、俺は頭がおかしい。
この腕で触れれば、他人は血を流して絶命する。
不必要だ、そんな力は「人間」が持ってはいけない。
出来れば捨てたいくらいだが、そんな事をこの世界が許してくれる訳が無い。
自分に今出来る事はただ一つ、与えられたモノを壊すのみ。
その繰り返しは遂に一万回に近づいた。
ぞっとする程の回数だが、最早それに対して何も感じない。
手が赤くなろうが、グロテスクな物が散らばろうが俺には何の関係も無い。
完璧に歪んでいる。そして麻痺している。
そのせいか、現状を変える気は全く起きない。
ましてや他人の声など届くはずが無いと言える。
だから、お前の行為は無意味なんだよ。
特に驚きはしなかった。
気付いたらそのまま地面に寝ていた。
顔が痛い。どうやら本気で殴られたようだ。
そうか、痛いって思うのは久しぶりだったな。
なかなか嫌なものだ、痛みが収まらないし腫れも酷い。
こんな目に合わせるとは、全く理不尽な部外者も居たものだ。
――ああ、俺はこれより酷い事をしてたのか。
何の躊躇いも疑いも無く、ただ人の死ぬ様を見続けたのか。
因果応報ってやつなのかもしれないが、それにしては軽い。
恐らく、これ以上酷い目に合わないと割に合わないだろう。
少し顔が痛むだけで赦しを得る訳が無い。
実験は無くなったみたいだが、つまり俺の行為は全て無駄だったという事になる。
ただ何も考えず人を殺していた事が無意味になる。
馬鹿らしい、これ以上虚しい事は無い。
何がいけなかったのだろうか。
俺はただ、周りの言うことを聞き、力を得てこの現状を変えようとした。
それの何がおかしいと言うのか。
わかっている、全部間違っていたんだ。
この数年間、間違い続けて完全に歪んでしまった自分を、いったい誰が求めるというのか。
ただ、この先も独りで居続けるのだろう。
こんなつもりでは無かった。
こんな結末は求めていなかった、それなのに。
憎む相手も居ない、側に居てくれる者も当然居ない。
ただ独りの毎日、ガキの頃から何も変わっていないじゃないか。
こういう時、簡単には死ねない自分の力が嫌になる。
そこら辺で撃たれて死ぬ事が出来れば、どれ程楽だろうか。
それでも俺はただ流されるしかない。
またしばらくしたら、あの仏頂面が俺を求めてくるだろう。
何も変わらない。唯一変わるのは、自分が人間から離れていくという事実だけ。
人を殺し、その報いを受け続ける日々が繰り返される。虚しいにも程がある。
もし、俺に力なんて無かったら今とは全く違う生き方が出来たのかもしれない。
くだらない会話をして、ふざけた事をする。そんな普通の人生。
羨ましい、と素直に思える。
俺にも出来たのだろうが、この俺にはそれが出来ない。
理不尽だが、この現実は変わらない。
ここまで強くなって求めたモノは結局――もう考えるのも嫌だ。
こんな滑稽な事があっていいのか、このまま生き続けるしかないのか。
今のこのどうしようも無い現状をただ眺めるしかないなんて、
「……不幸だなァ」
と思わず言葉を漏らしてしまった。
969 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage] - 2011/03/28 06:02:29.51 9DOFlSFAO 7/7以上です、何で書こうと思ったかは良くわからない…
オチなし意味なし無茶苦茶な駄文ですいません、色々失礼しました