68 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)[] - 2011/03/29 18:24:12.73 +02fQlbAO 1/6ふと思いついたネタで数レス分出来たので放り込む、キャラ崩壊中尉
ある日、とある少年の住む部屋のベランダに、白い修道女が引っかかっていた。
彼女を部屋に招き入れた少年は、彼女の素性を”問いただす”。
『お前、名前は?』
「私はインデックスって言うんだよ」
なんで偽名?
そう感じた少年は、再び”問う”。
『お前、名前は?』
「だから、インデックスって言うんだよ」
『分かった』
短くそう”答える”と、少年はインデックスなる少女に野菜炒めをご馳走する。
インデックスは食事の最中、自分は魔術結社とやらに追われていて、屋根を伝って逃げていたのだが、その途中で攻撃されて落下し、ベランダに引っかかったという。
『大変だったな』
「……あのさ」
インデックスは怪訝な顔で少年を見る。
「なんでさっきから『普通に』喋らないのかな?」
『疲れる』
「でもさ、それだとわざわざそうやって話をするのも疲れない?」
『趣味』
「……そうなんだ」
残念なものを見るような目で彼を一瞥し、少女は部屋の入口へと向かう。
『どこへ行くんだ?』
「十字教の教会。そこに保護してもらってイギリス清教に帰るの」
『連れていってやるよ』
インデックスは首を横に振る。
「駄目だよ。一緒にいたらあなたまで襲われちゃうかも」
『問題ない』
「だったら……地獄の底までついて来てくれる?」
少年は”黙って”インデックスを送り出した。何かを決意したような、鋭い目で。
夕刻を迎え、補習からの帰途。
少年はいつものように、喧嘩っ早い女子中学生に絡まれた。
『またかビリビリ』
「ビリビリ言うな! 私には御坂美琴って名前があるのよ! いい加減覚えろ!」
『善処する』
「お・ぼ・え・ろ!」
『今日は疲れてる。お前の相手をしたくない』
「なに? 負けるのが怖いの?」
『別に』
「なら勝負しなさいよ! 今度こそ勝ってやるんだから!」
御坂美琴は彼を指差し、ストリートファイトの開始を宣言した。
そんな彼女に呆れたのか、彼は一言”声を掛け”その場を去る。
『また今度な、御坂』
御坂は唖然と彼を見つめる。その顔は何故か、次第に緩んでいった。
やっと寮にたどり着いた少年は、インデックスが自室の前で立ち往生しているのが見えた。
『よう、また会ったな』
「あのね。私、フードをあなたの部屋に置いてきたみたいなの」
そういえば、出かける前にそれっぽい物を見た気がする。
そう思い、少年は部屋の鍵を開け、
『入ってろ』
インデックスを乱暴に放り込んで扉を閉じ、彼方を睨む。
「ふん。どうやってかは知らないが、僕の存在に気づいていたのか」
声と共に、巨躯の赤髪が現れる。
『誰だ?』
「魔術師」
『名前は?』
「Fortis931」
また偽名か。
少年はつまらなそうに舌打ちすると、再び”問う”、が。
「おいおい、僕はきちんと名乗ったぞ? 今度は君が名乗る番じゃないのかい?」
『生憎、クソ野郎に名乗る名はない』
「……ふん。死ぬ準備は出来ているようだね? ならば食らえ、『吸血殺しの紅十字』!」
叫んだ男の手から、炎が放たれる。
少年は避ける素振りを見せなかった。
直撃を食らい燃え上がる少年を見て、呆気ない奴だと煙草に火を
『火遊びはお終いか?』
つけようとした男は、いつの間にか目の前に迫っていた少年の拳を顔面に受け、数メートル先の壁まで吹っ飛び背中から激突する。
少年は男のもとにゆっくりと近づく。
そして、
『俺の名前は上条当麻だ。覚えておけ』
そう”名乗った”。
そして男は気絶する直前、少年・上条当麻の『決め科白』と思しき”言葉”を聞いた。
『COOLにいこうぜ』
73 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)[sage] - 2011/03/29 18:33:55.15 +02fQlbAO 6/6終わり
続くかどうかは分からない