458 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:34:53.00 JpAsLgtXo 1/16

書いてる途中で訳がわからなくなった
文章もおかしいところがあると思うし適当すぎるけど大目に見てください……
数レス借ります

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-27冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1302720595/
459 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:35:25.21 JpAsLgtXo 2/16

上条当麻は悩んでいた。


上条「はぁ……どうしてこんなことになっちまったんだ……」


現状を確認するために数時間前まで遡る


――――――――――

―――――――

――――





街を歩いていれば空き缶を踏んでしまい転倒。
ジュースを買おうと自動販売機にお金を入れれば飲み込まれ戻ってこないといった
いつもと変わらぬ日常を過ごしていた上条の元に一通のメールが届く。

―――――――――

from 土御門

上やん!大変なことになった!
このメールを確認したらすぐさま連絡をくれ!



―――――――――


上条「なんだ?土御門のやつ切羽詰ってる感じだな」


不審に思いながら上条は土御門に電話をかける。
PrrrrPrrrr
3コールもしないうちに土御門は電話に出る。


土御門「上やん無事か!」

上条「あぁ……この通り無事だが何かあったのか?」

土御門「まだ被害は出ていないようだな……これから今起きてることについての説明をする聞き漏らすなよ」


いつものふざけている土御門とは違い真剣に話している口調から事の深刻さが伺えた。


460 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:36:03.33 JpAsLgtXo 3/16


上条「また何か大変なことでも起こっているのか?」

土御門「ああ……とある魔術結社が上条勢力を危険視し勢力そのものを潰す為に上やん自体を標的とした術式を発動させた」

上条「なっ……!?いやでも俺には幻想殺しがあるから魔術は効かないはずだろ!」

土御門「正確には上やんの周りの人に対しての術式だから幻想殺しは関係ない」

上条「なるほどな……それでその術式はどんな効果なんだ?」















土御門「上やんに対して恋心を抱いている女性をヤンデレにする術式だ」

上条「………………は?」




今土御門はなんと言った?ヤンデレ?どういうことだ?



上条「あのー……ちょっと意味がわからないんですが……」

土御門「だから上やんに対して恋心を抱いている女性をヤンデレにする術式だ」

上条「いや、あのー……そもそも上条さんに対して恋心を抱いている女性なんていないだろうしいたとして何が大変なのかさっぱりなのですが……」

土御門「……本気で言ってるのか?」

上条「えっと……まぁ……はい……」


土御門はハァーと大きなため息をついた

461 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:36:46.40 JpAsLgtXo 4/16


土御門「これだから上やんは上やんなんだにゃー……もういいぜよヤンデレの恐ろしさとくと味わってみるんだな。一応こっちでは手を打っておいてやる」

上条「恐ろしさってなんだよ!手を打ってくれるのはありがたいが未曾有の恐怖ってレベルじゃねーぞ!」


と上条が最後まで言い切るか言い切らないかというところでピッと電話は切られてしまった。


上条「うおっ切られちまった。なんなんだよ土御門のやつ……」

上条「今は気にしてる場合じゃないな。どうなっているのか確認しないと」


いまいち意味がわかっていない上条はどうなっているのか確認するために街中を散策してみることにした。

その頃イギリスでは、

――――――――――

―――――――

――――




土御門「やっぱり上やんは上やんだったにゃー」

ステイル「やはりか。まぁ意味が伝わるとは最初から思ってないけどね」

土御門「1週間もすれば勝手に解けるが、これは想像以上だったからさっさと解いたほうがよさそうだにゃー」

ステイル「僕としてはこのままほっとおくのもいいんだけどね」

土御門「さすがに1週間も教会が機能しなくなるからそれはだめだぜい」

ステイル「まぁちょっとの間だがあの男にお灸を据えるにはちょうどいいかもね」

土御門「まったくだにゃー」

ステイル「それにしてもまさか必要悪の教会の大半がいなくなるとはね……」

土御門「これも上やんのフラグ体質の力ぜよ」




――――

―――――――

――――――――――

462 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:37:19.93 JpAsLgtXo 5/16

上条「とは言ってもどこに行けばいいとかさっぱりわかんねえな」


上条は電話の後とりあえずぶらぶらと歩いてみたが知り合いに出くわすこともなくいつもの公園に来ていた。


上条「上条さんに対して恋心を持っている女性……ねぇ……ははっ、そんなやつがいたら上条さんは今ひとりぼっちじゃないですよ……」


一人自己嫌悪に陥っている上条だったが、


上条「こうやってぐだぐだしててもはじまんねーよな、インデックスに聞けば何かわかるかもしれない」

と、今まさに行動を起こそうとしたとき

??「あ、やーっと見つけたー!」

上条「うおっ!?だ、誰だ!?」


立ち上がった瞬間に突然抱きつかれ転びそうになるが持ちこたえる。
いろいろ理解できない状況になっているがとりあえず誰に抱きつかれたのかを確認する。

上条「お、お前はビリビリ!?」

御坂「え……うっうっうわああああああん」

上条「ええええええええええ」


突然御坂に抱きつかれたと思ったら、突然泣き出してしまい何が何だか理解が追いつかない。


上条「と、突然どうしたんだよ!?何で泣いてるんだ?俺が何かしたか?」

御坂「……ビリビリじゃないもん……グスッ……御坂美琴って名前があるんだもん……グスッ……」

上条「あ、あぁ悪かったよ。ごめんな美琴」

御坂「うん♪いいよ当麻っ☆」

上条「えっあぁ、うん。なんか今日のお前変だなどうしたんだ?」

御坂「なんでそんな言い方するの!?

好きだからだよ! 当麻のことが好きだから! 当麻が好き、好きなんだよ! 
だから美琴、当麻の言われた通りにするのお! 何で分からないのっ、どうして分かってくれないのっ、
美琴、当麻が好きだって、ずっと言ってるじゃない!
当麻が好き、好きっ、好き、好き好き、好きなのぉっ!好き、大好きっ!離れたくないのっ、
放したくないの、ずっとそばにいたいのっ、ずっとそばにいて欲しいのっ!誰にも渡したくないの、
美琴だけの当麻でいて欲しいのっ、当麻さえいればそれでいいのっ、他に何もいらないのっ!
当麻は美琴のだけのなのっ、誰かのものになっちゃやなのぉ!他の人と喋っちゃ嫌、
他の人に触っちゃ嫌、他の人を見ちゃ嫌ぁあ、他の人に優しくしないで、他の人のことなんか構わないで欲しいっ!
当麻が欲しいのっ、当麻は美琴のなのっ!好きっ、好きなの!
ごめんなさい、ごめんなさい、本当に好きなのお……ごめんなさい、ごめんなさい!
許してください、好きなんですっ!で、でも、美琴、もう当麻の一番じゃなくていいから……
そんなわがまま、言わないから……美琴のことなんか最後でいいから――
だから、せめて美琴のこと、嫌いにならないでぇ……お願いだよ、そばにいてよぉ……
美琴のこと知らないなんて、そんな酷いこと言わないでよお! 」

上条「」

463 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:37:52.36 JpAsLgtXo 6/16


突然のことに思考が追いつかない
え?今俺はこの少女になんと言われた?好き?
しかしその後も何故かどんどん続いていく
俺が言った覚えのない台詞まで言ったことになっている
どうなっているんだ?
まさかこれが土御門が言っていた術式の効果ってやつか!?
いやしかしあの術式は俺に恋心を抱いてるやつにしか効果はないはず……
いつも俺に電撃ぶっ放してくるあの御坂が俺に恋心を抱いてるって?
そんな馬鹿な、もしそうだったらあんなことはしないだろう
いやしかしそう考えないと辻褄が合わない
でもこれはどういうことなんださっぱり理解できないが……
とりあえずこいつは錯乱しているから落ち着かせよう

と1秒間のうちに上条の頭の中で会議が行われる。そして、


上条「あ、あのな美琴」

御坂「うん……グスッ……なぁに?」

上条「えーっとその気持ちはうれしいし、俺はお前のことを嫌ったりはしないだけどな、」

御坂「だけど?」

上条「今お前はとあることに巻き込まれておかしくなっているんだ、だからそういうことはまた今度正気に戻ったときに頼む」

御坂「ううん!おかしくないもん!むしろ今までのほうがおかしかった!好きなのにいつも逆の行動とっちゃっていつもいつも後悔してた。でもやっと言えたの!当麻に好きって言うことができたんだよ!だからもう迷わないし放さない。ずーっとずーっとどんなときでも一緒だよとーま♪」

上条(だめだこいつっ……!話がまったく伝わりやがらねえ!くそっどうするべきか……)


このままでは拉致があかないと察した上条は周囲を見渡してなんとかならないか思考をめぐらせてみる。
周りにいる人たちはこっちのほうを冷やかしの目で見ている人もいれば、顔を真っ赤にしてそそくさと通り過ぎていくような人ばかりだ。

上条(くそっ、どうすることもできないのかっ……!)


とあきらめたそのとき、とある人物の姿が目に映る。


上条(あっあれはっ!)


漸く見つけたこの場を打開できる可能性を持つ人物の名前を精一杯叫ぶ。


464 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:38:24.44 JpAsLgtXo 7/16

上条「白井いいいいいい!」

白井「ん?なんですn……ってあれはお姉さまと類人猿ではありませんか!ムキー!私のお姉さまに何するんですのー!」

上条「白井!助けてくれ!御坂をなんとかしてくれ!」

白井「え?何か様子がおかしいですの」

御坂「当麻……私より黒子のほうがいいの……?」

上条「いやびりb……御坂そういうことじゃなくてだな俺はちょっと白井に話があるから放してくれないか」

御坂「だめっ!そういってまた逃げるんでしょ!嫌っ!私放さない!」

上条「戻ってくるから!お前の元に絶対戻ってくるから!」

御坂「(どきん)えっ……当麻がそういうなら放してあげる/// でも絶対戻ってきてね……?」

上条「あぁ、約束だ」

御坂「うんっ☆」

白井「ムキー!結局なんですの!バカップルぶりを見せ付けるために呼んだんですの!?」

上条「ああ、悪い、ちょっと話があるからついてきてくれないか」

白井「お姉さまじゃなくて私にですの……?まぁいいですの。生憎忙しい身ですのでてっとり早く済ませてくださいな」

上条「ああ、実は今は――」


白井に魔術のことは伏せつつ現状を説明する上条
説明の途中、時折白井は奇声をあげるがとりあえず気にしないことにしておいた。

白井「……ところどころ理解できないところや納得のできないところもありましたが大体の事情はわかりましたの」

上条「わかってくれたか、そういうことだからよろしく頼むな」

白井「あなたのためというのは気に入りませんがこれはお姉さまのためでもあるので仕方ないのですの」

上条「ははは、すまないな」


そんなやりとりをしているときに上条の携帯が鳴り始めた


上条「ん?誰だ?」


携帯のディスプレイには土御門と表示されていた。
それを確認した上条は素早く電話に出る。

465 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:38:51.48 JpAsLgtXo 8/16

上条「もしもし土御門?何か進展はあったか?」

土御門「術式の効果の強さについて少しわかったことがあったぜい」

上条「何がわかったんだ?」

土御門「どうやら術式を発動した地点からより近くにいた人ほど効果が強いみたいぜよ」

上条「なんだそれ?普通俺の近くにいた人とかそんなんじゃないのか?」

土御門「どうやら術式は不完全だったみたいだぜい。発動した場所はイギリスだから学園都市内のほうだとあんまり効力はないかもしれないにゃー」

上条「そういえば俺の右手で触れても消せないのか?」

土御門「んー、恐らく触れている間は意味があるだろうが放したら元通りぜよ。ずっと触れていないといけないんだったら結局意味がないにゃー」

上条「なるほどな……そういえばこの術式は解けたとしてかかってた人の記憶はそのままなのか?」

土御門「おそらくそのままぜよ。これはいわば本能をさらけ出してる状態みたいなもんだからにゃー」

上条「……術式が解けても大変なことになりそうだ」

土御門「そこらへんは上やんの甲斐性次第ぜよ。それじゃあ今人手不足で大変だから切るぜい」

上条「ああ、わざわざすまないな土御門」

土御門「こっちのことは気にせずとりあえず生き残ることを考えるんだにゃー」


最後に恐ろしいことを言い、電話を切る土御門


上条「はは、たしかにこのままじゃいつか大変なことになりそうだ……」


比較的効力の小さいはずの美琴ですらあの状態なのだ
術式の発動地である
今まで協力してきたイギリス清教の中に
上条に対して恋心を抱いてる人物がいたとしたら
あの比ではないのかもしれない、と想像するとぞっとしてしまう


白井「先ほどの電話はどのようなご用件でしたの?」

上条「ああ、今回のことについてなんだが――」



白井「なるほどですの」

上条「とりあえず今の状態の御坂を元に戻すと大変なことになりそうだから白井はテレポートで御坂を遠くにつれていってくれ」

白井「わかりましたの。そちらも早く解決してくださいね」

上条「ああ、任せとけ!」


466 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:39:19.88 JpAsLgtXo 9/16

話をすませ、まずは御坂の元に戻る


上条「悪い、御坂。待たせたな」

御坂「……美琴」

上条「あ、あぁ美琴」

御坂「ううん♪」

白井「ごほん、お二人ともちょっといいですの?」

上条「ああ、白井頼む」

御坂「ちょっと黒子……なんなの?」

白井「お姉さま、問答無用ですの。上条さんそれでは」

御坂「ちょっと何す「ヒュンッ」」

上条「あっちは白井に任せてさっさとインデックスのところに向かわないとな……」

そして上条は再び走り出す。
寮にいるはずのインデックスの元へ。


――――――――――

―――――――

――――



御坂「んのよ!……ってあれ、ここは……」

白井「少々乱暴ですがテレポートさせていただきましたの」

御坂「ちょっと黒子、邪魔するならどうなるかわかってるんでしょうね?」

ビリビリと帯電する御坂。
普段の御坂とは違い、明確な殺意を抱いている目
普段電撃を浴びている白井黒子ですら恐れをなしてしまうほどの帯電量。

白井「お、お姉さま!?す、少し落ち着いてくださいまし!」

御坂「これが落ち着いていられるかっつーの!さっさと当麻の場所へ戻しなさい!さもなくばどうなるかわかってるんでしょーねぇ!白井くろ……こ……?」

白井「お姉さま?お姉さまいかがなされましたの?」

御坂「え……?黒子?私は今何をして?」

白井「お姉さま正気に戻られましたの!?」

御坂「え……?私はあの馬鹿を探して…それで見つけたときに……って、ええええええええ!?」

白井「あぁ、そういえばあの殿方も『全部覚えてるはずだ』とおっしゃっていましたものね……」

御坂(わ、私本当にあんなこと言っちゃったの!?突然抱きついてすすすす好きだなんてえええええ)

御坂「ふにゃぁ~///」

白井「お、お姉さましっかりしてくださいまし!って、あぁぁぁぁぁぁぁぁん////」


上条から距離をとることによって正気を取り戻した御坂
どうやら土御門が言っていた条件以外にも関係してくるものがあるということが判明したが
正気を取り戻し恥ずかしさから漏電する御坂によって感電してしまった白井には
結局上条にはそのことを伝えることができなかった。




――――

―――――――

――――――――――

467 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:39:50.44 JpAsLgtXo 10/16


上条「ふぅ、やっと寮についたな」


御坂・白井と別れ単身寮に向かい、漸くする


上条「インデックス!」


と勢いよく扉を開けたその先に上条が見たものは――






インデックス

とうま!とうま!とうま!とうまぁぁあああわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!とうまとうまとうまぁああぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!かみじょうとうまたんの黒色ツンツンの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
とうまたんの寝顔たんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
北極の海から無事生還できてよかったねとうまたん!あぁあああああ!かわいい!とうまたん!かわいい!あっああぁああ!
パンツも発見できて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!パンツなんて本物じゃない!!!!あ…シャツもスボンもよく考えたら…
と う ま た ん は 本物 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!学園都市ぃいいいいい!!
この!ちきしょー!やめてやる!!オ○ニーなんかやめ…て…え!?見…てる?玄関先のとうまたんが僕を見てる?
玄関先のとうまたんが私を見てるぞ!とうまたんが私を見てるぞ!待ちうけのとうまたんが僕を見てるぞ!!
本物のとうまたんが私に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!私にはとうまたんがいる!!やったよステイル!!ひとりでできるもん!!!
あ、脳内のとうまたああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんああいさぁあああ!!か、かおりぃいい!!小萌ぇええええ!!!一歩通行ぁあああ!!
ううっうぅうう!!私の想いよとうまへ届け!!学園都市のとうまへ届け!




上条当麻は静かに扉を閉める


なんだ、なんなんだあれは
整理しよう

俺は今回の術式に関してインデックスの知識を借りるために自分の部屋へ戻ってきた
そして玄関の戸を開けると中にインデックスがいた
しかしそのインデックスは俺の洗濯前のパンツを握り締め
それに顔をうずめたと思うとわけのわからないことを突然口走り
突然自慰行為を始めてしまった
そして俺を発見したと思えば、やめることなどなく
ただ訳のわからないことを叫びつつ果てるまで自慰行為をやめなかった
なんだ?あれはどうなっているんだ?
普通に考えるとインデックスがあんなことをするはずがない
しかし俺がインデックスを見間違えたとも考えられない
どういうことなんだ
これはもしや……おのれ魔術師!
そういうことなのか

468 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:40:23.53 JpAsLgtXo 11/16

そういえば、ひとつの可能性を見落としていた
仮にインデックスが俺に対して恋心を持っていた場合
インデックスも例の術式にかかってしまったということだ
つまりこれは魔術師の仕業ということで間違いがないだろう

しかしひとつ気になることがある
術式にかかったことによってインデックスがおかしくなったのであれば
俺が帰ってくる前から自慰行為が始まっていたとしてもおかしくはないのではないか?
もしかすると土御門が言っていたこと以外にも何か関係することがあるのではないか?
今は判断材料が少ないがひとつ可能性をあげられるとするならば

"俺が近づいたことによって術式の力が強まった"

のではないだろうか
もしかして術式から離れた場所だと対象にしたい人物が近くにいると
その力も強くなるのではないだろうか
だとするとこれは大変なことになる
具体的にどのような条件なのかはっきりしていない現在
俺に対して恋心を抱いている人がいるのかどうかすらもわからないし
もしいたとしてこの学園都市の住人だとすれば
『俺が近づいた時点で術式が発動してしまう』ので
むやみやたらにアドバイスをもらいにいくために動き回るわけにもいかない
どうすればいい、どうすればいいんだ
とりあえず今はインデックスを収める可能性があるのならば
この場から退散すべきなのではないか
しかし俺の右手で触れている状況では解けるだろうということも土御門は言っていた
くっ、どうするべきなんだ

そう無い頭を絞ってたっぷり15分は考えていただろうすると携帯に着信がある
相手は白井黒子だ


白井「もしもし」

上条「もしもし、白井どうしたんだ?」

白井「お姉さまが正気に戻ったんですの」

上条「なんだって!?どうやったんだ?」

白井「テレポートで移動して少し経ったら勝手に治ったんですの」

上条「そうか……」

白井「そちらは何かあったんですの?」

上条「実はな――」


上条は伏せつつもさっきあったことそして考えてでた結論を白井に伝える


白井「なるほどですの……ありえない話ではないかもしれないですわね」

上条「何か心当たりがあるのか?」

白井「さっきの正気に戻った件と朝、お姉さまの様子は普段通りでしたの」

上条「なるほどな……それだけ聞ければOKだ。ありがとな白井」

白井「お礼なんて結構ですの、では引き続きがんばってくださいまし」

上条「了解だ、じゃあな」


やはりさっきまでの俺の推察はあっていると考えるべきだろう
しかしこれはどうするべきなんだ
むやみやたらに動くわけにもいかないかと言って何もしないでいるわけには……

そう考えながらとりあえずいつもの公園に移動する
御坂は白井に連れられ寮に戻っているはずなので問題はないはずだ、そう考えたのだ


上条「しっかし、やっかいなことになってきましたよこれは」


そんなことを呟きながら大きなため息をつく

469 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:41:38.12 JpAsLgtXo 12/16

上条「はぁ……どうしてこんなことになっちまったんだ……」

??「上条さん……やっと見つけましたよ」

上条「お、お前はっ!五和!?」

五和「はい、上条さんに会いに来ちゃいました」

上条「会いにきたって、お前ロンドンにいるはずだろ!?」

五和「会いたかったんだから仕方がありませんよ」

上条(これはやばい、おそらくこの感じ五和も術式にかかっちまってる
   はぁ……俺って意外ともててたんだな。何が不幸だこの大馬鹿野郎
   すっげー幸せじゃねーか……こんな状態になってなければ。
   やっぱり不幸だ……)

五和「上条さん何を考えてるんですか?」

そういいながら五和は上条の左腕に抱きつく
腕に五和の豊満な胸があたり
上条は驚いて五和を振りほどく

上条「いいい五和さん?突然何をなさっているんでせうか?」

五和「ずっと黙ってたんですけど私上条さんのことが好きなんですよ。でも上条さんってこうでもしないと気づいてくれないほど鈍感じゃないですかぁ。あ、でも今好きって

ストレートにいっちゃいましたね。てへ。そうそう上条さん、

上条さんは将来、子供は何人欲しい?

私は三人欲しいな。女の子がふたり、男の子がひとりね。
名前は上条さんが決めてあげて。私ってあんまりネーミングセンスないから。
えへへ、どっちに似ると思う?私と上条さんの子供だったら、きっと男の子でも女の子でも可愛いよね。
それで庭付きの白い家に住んで大きな犬を飼うの。

犬の名前くらいは私に決めさせてね。上条さんは犬派?猫派?
私は断然犬派なんだけど、あ、でも、上条さんが猫の方が好きだっていうなら、勿論猫を飼う事にしようよ。
私、犬派は犬派だけど動物ならなんでも好きだから。だけど一番好きなのは勿論上条さんなんだよ。
上条さんが私の事を一番好きなように。そうだ、上条さんってどんな食べ物が好きなの?

どうしてそんな事を聞くのかって思うかもしれないけれど、やだ明日からずっと私が上条さんのお弁当を作る事になるんだから、ていうか明日から一生上条さんの口に入るも

のは全部私が作るんだから、やっぱり好みは把握しておきたいじゃない。

好き嫌いはよくないけれど、でも喜んで欲しいって言う気持ちは本当だもんね。
最初くらいは上条さんの好きなメニューで揃えたいって思うんだ。
お礼なんていいのよ彼女が彼氏のお弁当を作るなんて当たり前の事なんだから。

でもひとつだけお願い。
私『あーん』ってするの、昔から憧れだったんだ。
だから上条さん、明日のお昼に『あーん』ってさせてね。
照れて逃げないでねそんなことをされたら私傷ついちゃうもん。きっと立ち直れないわ。
ショックで上条さんを殺しちゃうかも。

なーんて。
それでね上条さん、怒らないで聞いてほしいんだけど私、中学生の頃に気になる男の子がいたんだ。
ううん浮気とかじゃないのよ、上条さん以外に好きな男の子なんて一人もいないわ。
ただ単にその子とは上条さんと出会う前に知り合ったというだけで。
それに何もなかったんだから。
今から思えばくだらない男だったわ。喋った事もないし、喋らなくてよかったと本当に思うわ。

だけどもやっぱりこういう事はさいしょにちゃんと言っておかないと誤解を招くかもしれないじゃない。
そういうのってとっても悲しいと思うわ。
愛し合う二人が勘違いで喧嘩になっちゃうなんてのはテレビドラマの世界だけで十分よ。
もっとも私と上条さんなら絶対にその後仲直りできるに決まってるけれど、それでね上条さんはどう?
今までに好きになった女の子とかいる?いるわけないけども、でも気になった女の子くらいはいるよね。
いてもいいんだよ全然責めるつもりなんかないもん。

確かにちょっとはやだけど我慢するよそれくらい。
だってそれは私と出会う前の話だからね?
私と出会っちゃった今となっては他の女子なんて上条さんからすればその辺の石ころと何も変わらないに決まってるんだし。
上条さんを私なんかが独り占めしちゃうなんて他の女子に申し訳ない気もするけれどそれは仕方ないよね。
恋愛ってそういうものだもん。

上条さんが私を選んでくれたんだからそれはもうそういう運命なのよ決まりごとなのよ。
他の女の子のためにも私は幸せにならないといけないわ。
うんでもあまり堅いこと言わずに上条さんも少しくらいは他の女の子の相手をしてあげてもいいのよ。
だって可哀想だもんね私ばっかり幸せになったら。

上条さんもそう思うでしょ?」

470 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:42:11.95 JpAsLgtXo 13/16

上条「あー……えっと、うん」


ちょっと待て、本当にちょっと待て
これはどういうことなんだ?
普段大人しめの女の子が突然俺に告白してきたと思ったら
いきなり将来のことを語りだし
そして毎日俺の弁当を作るだの昔気になる男の子がいただの言い出した
そして俺は彼女のことが好きだという設定になっていて
もうなんていうか付き合っているかのような扱いになっている
あまりにことにとりあえず『うん』と答えてしまったがこれは明らかに悪手
どうすればこの状況を打開できるんだ?
腕はがっちりホールドされ、さっきの御坂の状況とは違い周りに頼れる人などいない
どうする?どうするよ俺!

五和「上条さんもそう思うんですね。うれしい……」

上条(うれしい……じゃなーい!この人は何を口走ったのかわかっているのか!?とんでもないことを一気に口走ったんだぞ!?
   どうすればいい、この状況を打開するにはどうすればいいんだ!くそっ!いつもなら殴るだけだったのに!
   ん……?殴る?そうだよ!俺何忘れてるんだよ!こんなときこそこの右手の出番だ!)

上条「五和!」

五和「なんですか?」


そして上条は五和の頭に右手で触れる、パキンと何かの幻想を壊した音が響く。


上条「五和、大丈夫か?」

五和「え、え?上条さんが目の前に?私が上条さんの腕にしがみついてる?さっき私何を口走りました?」

上条「五和、とりあえず落ち着いてくれ。お前はとある術式にかかってたんだ」

五和「術式?それって……あっ(土御門さんが提案したやつだ!)」

五和(え、え、術式のせいとはいえさっき私何をいったの?上条さんに好きって?ううんそれだけじゃない。それ以上にとんでもないこといっちゃったあああああ///)

上条「あのー五和さん?」

五和「は、はひぃぃぃぃ!」

上条「と、とりあえず落ち着いて!右手が離れたらまた術式にかかってしまう!」

五和「あ、あ、そそそそそうですね!(うぅ~恥ずかしい///)」

上条「あーさっき五和言ったこととかはもう気にしないでくれ。どうせ術式のせいだしな」

五和「はい……そういえば今大変なことになっているんですよ」

上条「大変なこと?」

471 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:42:43.72 JpAsLgtXo 14/16

五和「はい……イギリス清教のシスターのほとんどがこの学園都市に向かっています」

上条「…………はい?」

五和「ですから……」

上条「あ、いやわかったんだけど意味がわからないと言うか……」

五和「つまりそれだけ上条さんは人気だ、ということですね」

上条「そ、そんな馬鹿な……」

五和「少しは自覚を持ったほうがいいですよ……」

上条「な、なんのことでせうか……?」

五和「そういうところです!」

上条「は、はい……。とりあえずなんとか逃げなければいけないんだが五和もついてきてくれ」

五和「え、えぇぇ!?何でですか?」

上条「なんでったって……右手を離してまたあの状態になるのは嫌だろ?」

五和「あ、はい……そうですね……」

上条「だから五和もついてきてくれ!」

五和「わ、わかりました!」

上条「それじゃあさっさと逃げるぞ!」

五和「はいっ!」




472 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:43:09.90 JpAsLgtXo 15/16










上条の長い長い3日間が始まる―――!












473 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage] - 2011/04/23 06:46:10.92 JpAsLgtXo 16/16

以上です
自分が思った以上に長かったです
そしてヤンデレになってないです
というか正直コピペを使いたかった……!
禁書キャラに言ってほしかった……!
他にもオルソラだしたいなぁとか
これあえて黒子ヤンデレにするのも面白いんじゃないかなど考えてたんですが
限界です
また機会があれば設定もちゃんと考えて完成作を仕上げてみます
次回の電波お待ちしております