223 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/05/07 23:09:41.34 2+qyBayD0 1/5

短めの読み物です。
諸注意

・地の文あり。…………っていうのかな?;

・独白っぽい? 独白っぽくない? つまりそう言う事。

・場所の疑問は受付ない。そいつは愚問っつーもんだにゃー。……すいません超そう言う事です。

・あるぇ? ってなってもいいんだよ。だって人間だもの。

・心理定規視点。

・垣根と心理は付き合ってた関係。

・心理定規は、原作では事に励まないと言っていましたが、この読み物ではワンナイトラブの経験ありの設定。
(原作ではヴァージンのままだと思いたいです。ああいう子ってガード堅そうじゃないですか)

・垣根帝督と心理定規が好きな人にはなんか申し訳ないかもです……だがうちもこの二人は大好きなんだ。

諸注意が多いんだよおバカ! ってな方は華麗にスルー決めちゃってくだしあ
では数レスだけいただきます。

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-28冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1304353296/
224 : ――安心して、自覚はあるわ[sage] - 2011/05/07 23:11:03.97 2+qyBayD0 2/5

「……んん、ここは…………?」

目を覚ました心理定規は自らがいる場所を形容し難かった。
雲の上に居るような。
水の上に居るような。
草原で横になっているような。
空を飛んでいるかのような……。
いずれの表現も正解であり間違いであった。

「私……一体……」

ここがどこなのか。
なぜいるのか。
小学生に出さえ聞いてしまいたくなるような疑問が浮かんでいるようだが、それ以上に“ある感情”により掻き消されてしまう。

「浮かんでいるのかしら? こう言うのも心地よくていいわね、うふふ。………………あの人はいつもこんな感覚で飛んでい……た訳ないわよね。いくらメルヘンでもただ飛びたくて飛ぶ時なんてなかったし」

「メルヘン」と小馬鹿にしたような呼び名は、もはやその人物の愛称になっていると心理定規は思う。
垣根帝督。
その人物は、赤いドレスに身を包んだ彼女からしたら、ただの仕事仲間という関係ではなかった。
そうして記憶を辿っていると、一番最近の記憶が浮かんできた。
それにより、心理定規は自らの命が尽きたことを知る。

「ここが死後の世界とでも言うのなら、もしかしたら天使にでもなって登場してきそうね。彼メルヘンだから」

225 : ――安心して、自覚はあるわ[sage] - 2011/05/07 23:12:19.17 2+qyBayD0 3/5

久しぶりにあの顔を思い出してはくすくすと微笑みを浮かべる。

――君が新しいメンバー? ずいぶんと派手で綺麗じゃないの。どう? 俺と…………冗談だよったく……。
――うるせぇ。だから言ったろ、俺に常識は通用しねぇってな。
――勝手に心の距離詰めてんじゃねぇぞ尻軽女。

「……余計なお世話よ。別に誰振り構わず寝たわけじゃないわ」

お互いに少々踏み入ったところまで行ってしまったかも知れないと、心理定規は反省する。
だが当時は、盲目的に愛し愛され、互いに幸せな時間を送っていた。
反省する気持ちより、当時の幸せを噛み締める気持ちの方が大きい。

――あぁ? てめぇ、俺に惚れたのか? 冗談だろ?
――やめとけやめとけ。俺が常識語ってるうちにな。
――……はっ、とんだモノ好きも居たもんだ。

「何でかしらね。貴方なんてはっきり言ってチャラチャラした男としか思えなかったのに……」

――……で、ほんとの目的は何だ? 上からの打診か?
――お前が俺を好きになるなんてありえねぇだろ。ま、何回も寝た後に言う事じゃねぇがな。
――第二位の気分でも良くして、お前は何を狙ってる?

「……ああ見えて鈍感だったのは痛いわね」

漂いながら。
浮きながら。
訳の分からない場所に居る心理定規は目を瞑った。

「(これでも私のバージンだったのよ。もっとも、きちんとした恋としての、ってことだけど)」

――もう俺を好きになんてなるんじゃねぇよ。
――俺は暗部の人間。うすら汚れたぐらいで済んでる不良とは格がちげぇ。
――忠告はしたぜ? 距離単位を操れるとかどうでもいい。はっきり言ってそんな心理的で裏付けの薄い決定なんざ未元物質がありゃあ簡単に崩せるっつぅの。

――ほれ、これでどうよ? 心理的に離れたくなるような物質の完成だ。

「(貴方ってホントバカよね。学園都市第二位なんて嘘みたいにね。それとも人間関係スキルに関しては無能力かしら?)」

226 : ――安心して、自覚はあるわ[sage] - 2011/05/07 23:13:32.74 2+qyBayD0 4/5

心理定規は目を開ける。
眩しい光が目の前を覆っていた。
ともすれば天使が羽を広げているように感じられ。
ともすれば悪魔が微笑みを見せているように感じる。
希望、絶望。

「これは所謂お迎えにきたっていう意味の光かしら?」

光が弱まった気がした。
自分がなにかの陰に隠れたような。
そんな感覚が唐突に襲っていた。

「何……?」

――へっ、こんなとこに来てまで考えんのは俺のことたぁずいぶん惚れこんでじゃねぇの。

そんな声が聞こえた気がした。

「あら、うるさいわよ。何、急に……。私が誰を思おうと勝手でしょ?」
――思うっつーのは「想う」の間違いだろ尻軽女。
「失礼ね。私は貴方にヴァージンをあげたつもりなんだけど?」
――はっ。膜のねぇヴァージンなんざヴァージンとは言えねぇだろ。
「ずいぶんと女にメルヘン見てるのね」
――安心しろ、自覚はある。だがお互い様だろ。
「そうね。貴方にあてられたのかしら」
――ははっ。ちげぇねぇ。

心理定規は光に包まれ、さらに上へと昇る。
気分は天に召される迷える子羊だ。

――なんだか私も完全にメルヘンな頭になってしまったわね。
――俺よりましだろ。俺は頭三つに分けられて三倍メルヘンなんだからよ。
――ふふっ。
――でも完全にメルヘンだな。その笑い方とかもな。ははっ。


完全に声は消えた。
心理定規を覆っていたような影もなくなった。


――安心して、自覚はあるわ。

227 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] - 2011/05/07 23:17:25.47 2+qyBayD0 5/5

読んでくれた方の為に。簡単にあとがきという名の弁明。

お久ぶりです。っと言ってもほとんど分からないと思いますがそれでいいのです。
原作とアニメは「禁書」「超電磁砲」共に読んだり見たりしています。この前出た新刊の新約も。
だから、心理定規ちゃんもていとうこくんも生きてるのは知ってるんだけど勝手に成仏させちゃいました。ってへ☆
書き始めのころは垣根×心理だったのにどうしてこうなった。
始まって三十秒でご臨終した心理定規ちゃんすいません。
一分で出来上がったもんをちょこっと確認したレベルの拙いもんでしたが……。(っていうハードル下げ乙^^
スレ汚しすまそ。投下期待上げ