883 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/06/10 21:51:38.72 xfbWbYRC0 1/15

初心者のくせに、長編SSのワンシーンだけって変な物載せていい?
新約の今後の展開によっては破棄するかもしれないし、もし書くとしても個人的な都合で来年以降じゃないと手を付けられないSSなんだけど

元スレ
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-29冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1305991024/
885 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/06/10 21:54:08.94 SSOVgGi2o 2/15

投下したいのなら何も言わずにしてほしいんだけど別にいいんじゃないかな

886 : ◆tsGpSwX8mo[saga] - 2011/06/10 21:54:14.08 xfbWbYRC0 3/15

では書かせて頂きます

初めてSS書きましたと言い訳。
『上条さんは記憶を、一方さんは演算能力を失ったなら、浜面仕上は何を失うか』っていうコンセプトで書きました。
オリキャラとオリ設定注意です。設定のほうは素養格付に対するオリ解釈です。オリキャラのほうはアレイスターで代用できたなと後悔中。
10レスちょいお借りします
投げっぱなしエンドです。

仮としてこのシーンに付けたタイトルは

『滝壺理后は、浜面仕上のことを、何一つ分かっていなかったのだ』


笑う浜面、その手には体晶のケース、絶対に有り得ないはずの組み合わせを滝壺理后は見つめていた。


887 : ◆Mjk4PcAe16[saga] - 2011/06/10 21:56:07.92 xfbWbYRC0 4/15

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「俺か。隻眼の…いや、学園都市総括理事長秘書室 総合室長と名乗ったほうが、この場合は適切か」

スーツの男は、浜面たちアイテムにゆっくりと話しかける。

「うん。君たちを殺しに来た刺客というのが、最も適切な表現だな」

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今回の刺客は、今までと訳が違う。

六枚羽や駆動鎧などの学園都市の兵器から逃げ切った。

レベル5 第四位を3度倒した。

第二位からの創られたEqu.DarkMatterを退けた。ファイブオーバ―からも生き残った。

だが今回の刺客は、ごく普通のスーツを着込んだだけの男はまさしく強度(レベル)が違う。

滝壺理后はその男からレベル5クラスのAIMを感じた。だが、その男は魔術をも操った。原子崩しもEqu.DarkMatterの仮面をも容易く受け止めた。

今は麦野沈利と絹旗最愛が残り、時間を稼いでいるが、勝てるわけがない。

あの男は、異質だ。



「≪能力追跡(AIMストーカー)≫は自在に能力を与えられるんだよな。

だったら、≪能力追跡≫自体を俺に貸すってことも出来るか?」

唐突に浜面は言った。

「できなくはないよ。でもそんなことをしなくても、必要な能力なら渡せる」

だが、どのような超能力なら、あの男に勝てる。

学園都市の技術が外部のそれと20年分の差があるように、あの男は、そう、時代が違う。

「一つの能力じゃ太刀打ちできねえんなら、いくつもの能力を臨機応変に使いまくるしかねえ。だから能力追跡を貸してくれ」

確かに一理ある。

「じゃあ、ためしてみるね」

滝壺の手が浜面に触れる。

「どう?」

「これが……滝壺のAIMか……」

≪能力追跡≫の移植は成功した。

「温ったかい色だな」

浜面の言葉に滝壺の頬が朱に染まる。

(はまづらのAIMも大好きな色なんだけど……)

そして間髪いれずに突然浜面は滝壺の胸に手を入れた。

「なっ……はまづら、何を……」

驚愕も一瞬、羞恥も一瞬。そして、気づくまでも一瞬だった

(胸ポケットにずっとかくしといたのに……)

トン、と軽い音とともに、滝壺は突き離された。

浜面仕上は知っていたのだ。滝壺理后が何を隠していたのかを

888 : ◆lnkYxlAbaw[saga] - 2011/06/10 21:57:06.81 xfbWbYRC0 5/15






能力体結晶、かつて滝壺の命を脅かした。パンドラの箱が浜面の手にあった。




889 : 4つめ[saga] - 2011/06/10 21:58:22.23 xfbWbYRC0 6/15

「なんで知ってたの」

滝壺はかろうじて浜面に声をかける。

「お前のことなら何でも分るさ」

違う。滝壺理后は、浜面仕上のことを、何一つ分かっていなかったのだ

優しく笑う浜面、その手には体晶のケース、絶対に有り得ないはずの組み合わせを滝壺理后は見つめていた。


890 : 5つめ[saga] - 2011/06/10 22:00:11.26 xfbWbYRC0 7/15






   そして浜面仕上はケースを開き、体晶を自分の口に入れた。






891 : 6つめ[saga] - 2011/06/10 22:01:53.62 xfbWbYRC0 8/15

「いや、はまづら、いやだよ」

浜面仕上のAIM拡散力場が消えていく。

「滝壺」

否、滝壺理后から、≪AIMストーカー≫が浜面仕上に奪われているのだ。

「いかないで。逃げようよ」

ここで逃げきれるはずがない。戦うしかない。だから浜面仕上は告げる。

「愛してるよ」

しかしそんなこと、滝壺理后にとっては当たり前だ。

シュン、と風を裂くような音とともに、意識を失った麦野沈利と絹旗最愛が滝壺の前に現れる。

≪空間移動≫。目視すらせずにこうも容易く行うとは、すでにレベル5クラスの≪空間移動≫、否≪能力追跡≫を浜面は使いこなしたということを意味する。

浜面仕上は告げる。

「二人を頼むな」

そんな言葉で別れたくない。いや、別れたくない。ずっと一緒にいたい、だから滝壺理后は、今まで自分の願いを叶えてくれたヒーローに向かって祈る。

892 : 7つめ[saga] - 2011/06/10 22:02:58.09 xfbWbYRC0 9/15






       「お願い。やめてよ。しあげ」

      滝壺理后のヒーローは彼女のためにはなんでもする。

       「じゃ、行ってくるよ。理后」

      だから浜面仕上は彼女の祈りを叶えなかった。






893 : 8つめ[saga] - 2011/06/10 22:04:11.07 xfbWbYRC0 10/15

突如消えた麦野沈利と絹旗最愛、二人と入れ替わるように現れた浜面仕上に向かって、スーツの男は話しかける

「なるほど。浜面仕上、お前は最も適切な選択をしたようだな」

浜面は答えない

「ああ。≪能力追跡(AIMストーカー)≫を持って、学園都市全ての能力をたった一つの身体に再現する。いうなれば≪幻界御使(AIMビースト)≫。だが、実際ただの人間には不可能だろう」

浜面は答えない

「そう。滝壺理后本人が≪幻界御使≫を使った場合、その威力に耐え切れず、数秒と持たず、死亡するだろう。実際スペアプランの一つとして考えられていたんだが…、彼女は余りに器としてはあまりに貧弱だ」

浜面は答えない

「すごいな。あと十数分は持ちそうだ。何でだい?」

894 : 9つめ[saga] - 2011/06/10 22:05:11.34 xfbWbYRC0 11/15





「……………gftuygigiu」

「よかったよ。こっちの言語を聞きとることはがまだできて。エノク語は…、面倒だからね」


    数億の針のような金色の翼を持つ、獣王の貌の天使。それが今の浜面仕上の姿だった。


895 : 10番目[saga] - 2011/06/10 22:07:44.16 xfbWbYRC0 12/15

「sdfgragrtakitsbogsfdsg」

「ふふ。まさか幻想殺しや一方通行より先にホルスの劫に到達するとは。そういえば君はレベルこそ0だが、たしかこの学園都市でも二人とない能力が発現していたんだっけね。だから滝壺くんではなく君こそが≪幻界御使≫に至れた、ということか」

平凡なスーツの男の言葉に、この時初めて熱が籠もる。

「ああそうか。結局君を、否レベル0の能力を開発すらできない、この学園都市の教育レベルを俺は嘆くべきなんだな」

男は独り言を続ける。

「素養格付。あんなものに意味は無い。そもそも学園都市はあの人の望みのための儀式場であるが、それ以上にあの人の壊れた夢を取り戻すための揺り籠でもあるんだ。」

その言葉に宿る熱は情熱か

「あの人が俺を拾う前、あの人の思想とそれを広めるための結社は全て失敗し、殺された。だからあの人はこの都を造り、再起を図った。でも駄目だったんだ」

あるいは憤怒か

「素養格付は学生一人一人の限界を示すものなんかではない。現在の技術では学生に対してここまでしか能力開発ができないことを示す、いわば学園都市の、あの人の、そして俺の、敗北宣言なんだよ」

あるいは嘆きか、

「君は正しいよ、浜面くん」

いやその全てを含むものなのかも知れない。

「だが。それではまだ足りない。こうなった以上、あの人の望みを叶えるために、さらなる高み、レベル6を『君たち三人』には目指して貰わんとな」

「dfadainofadaf」

「そうか。ならあの人の、我が師アレイスター・クロウリーの言葉を君に贈ろう。」

896 : ラスト[saga] - 2011/06/10 22:09:06.06 xfbWbYRC0 13/15







      「『愛は法なり。意志の下の愛こそが』」



       灰色の炎の翼と、金色の針の翼が激突した




897 : 以上です。ありがとうございました[saga] - 2011/06/10 22:14:30.81 xfbWbYRC0 14/15


以上です。
名前欄に『♯1』と付けてたのになぜか変なことになってしまった……orz
なので途中から変更しました。
8つめ以降は別のSSとして投稿すればよかったかな……とさらに後悔中。
でもこれだけはどうしても書きたかったので自己満足してます

いちおうざっと設定紹介

幻界御使(AIMビースト)
能力追跡(AIMストーカー)を利用し、学園都市の全ての能力を浜面仕上という1個の人体の内に再現した、ある種の人工天使
メイン武器は右手の銃から放つ原子崩し、サブとして多量に存在する翼一個一個から放たれる多種多彩な超能力を使用。
外見は『PSYREN』の『星空間』みたいなエネルギーを纏っている『デジモン』の『ベルゼブモン』みたいなイメージをもっていました。
新約見てからは、天使の翼と演算銃器を付けたドラゴンライダーになったけど。

隻眼のオティヌス
「学園都市では20年前から能力者は造れていた」⇒「大人の能力者っていなくね」⇒「レベル0とか1とかばっかしか当時は創れなったんじゃね」
という旨のレスをラノベ板で見てから、「一人くらいはレベル5に到達しててもいいんじゃね」と考え、捏造したほぼオリキャラ。
発現した超能力により魔術が使用可能となっています。
『ダイの大冒険』の『ミストバーン』と、『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』の『天魁星メフィストフェレスの杳馬』を混ぜたような立ち位置です。って言っても訳わからんよね。


繰り返しになりますが、設定とか色々考えたけど長編SSになるから書けるか未定、というかこの今後の『新約』の展開によっては完全破棄するかもしれないです
ただどうしても書きたいという自分の欲望のためにスレを消費させていだきました。お目汚し失礼しました

898 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/06/10 22:19:36.53 O7Lh0pbro 15/15

厨二病全開過ぎて大好物でした
もしスレ建ったら見に行くよ!
おつおつ