678 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/08/23 15:16:39.14 PgUwky5DO 1/3

上イン注意
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679 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2011/08/23 15:17:12.37 PgUwky5DO 2/3



「――インデックス、ただいま」

ぺたんと膝を曲げて壁にもたれかかっているインデックスに声をかける。
インデックスは嬉しそうに瞳を輝かせると、
まるで犬が尻尾を振るかのようにすりよってきた。

「おかえりなさいとうま」

その表情があまりにも幼い子どものようで、思わず頬が緩む。
そう思っていることがバレたら、
確実に噛みつかれるのだろうけれど。

「悪い飯はこれから作るんだけど大丈夫か?」

「大丈夫なんだよ」

インデックスがニッコリと笑うと同時にきゅるりと彼女の腹の虫が鳴った。
俯いてしまったインデックスの耳は赤い。
指通しの良い銀髪を撫でると、
上条当麻は少し思案するように目線を天井に送り
――何かを思い付いたのだろうか、
制服のポケットを漁り始めた。

「ほら! インデックスどっちがいい?」

そう言うと、
首を傾げるインデックスの眼前に握った両手を突きだす。

「これって」

「どっちかに飴が入ってます」

「飴!?」

きらきらとした光を瞳に取り戻すと、
うんうんと唸りながら真剣に両手を見つめた。
上条当麻はその様子を見ていとおしうに目を細める。

「んー……こっちかも!」

右手拳にそっと小さな手を添えられる。
少し冷たい感触に、どきりと胸が高鳴った。

「……とうま?」

「ん、あっあぁ。正解」

ゆっくりと指を広げると、
そこにはカラフルはパッケージで包まれたまん丸の飴が現れる。
おめでとう、という意味でもう一度インデックスの頭を撫でた。
インデックスは今度はそれをくすぐったそうに受け止める。

「じゃ、用意するかー」

左手を握りしめたまま立ち上がると、
インデックスは眉を潜めパシリと左手を取った。
上条当麻の背中に汗がつたう。
ゆっくりとほどかれていく拳の中には、右と同じような飴が入っていた。

「……とうま」

「あ、はは」

気まずそうに目線を逸らす。
そのまま頭への衝撃を待つと、
ふわりと何か柔らかいものに抱きつかれる感覚が代わりに襲ってきた。

「もう。……ありがと」

「……おぉ」

飴玉を口に放り込むと、カランという音がした。



おわり



680 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2011/08/23 15:18:47.96 PgUwky5DO 3/3

おわり
なんか無理だね
お目汚し失礼しました

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-32冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311847989/