667 : 「夜は嫌いです・・・とミサカは不快感を露にします」 1/3[] - 2011/10/09 15:34:52.41 ZK9HCWY9o 1/3

3レスほどお借りします。
日本語の読み書きは英語の後に覚えたので間違いはビシビシ指摘して頂けると嬉しいです。


夜になると時々、立ち会った実験の事を思い出してしまいます。
あの頃に比べ、ミサカ達も・・・一方通行も変わりました。
でも、頭の中の記憶はそう簡単に消えません。

月の光が他のミサカとの相部屋の中を照らす。
他のミサカ達は小さな寝息を立てて寝ています。

「少し・・・散歩でもしましょう、とミサカはこの行為が眠気を誘う事を静かに願います」

共有している大きめなゴミ箱が満タンなのを確認します。
外にでる立派な大義名分です。

ミサカはゴミ袋を箱から出し、紐を結んで、自分の肩に背負いながら部屋を出ました。

「どこに行くんだい?」

振り返ると冥土帰しがいました。

「ゴミを処分するだけです、とミサカは肩の上の袋を指差します」

ズギッ

「寒いからそう長く外にいるんじゃないよ?」

処分。その言葉と共に思い出す記憶。急激な吐き気に追われたミサカは思わずゴミ袋を落とし、謝りながらお手洗いへと向かい、走りました。

「これは私が又、出しておくよ」

口に出せない感謝の言葉を心の中で囁きながら、ミサカはお手洗いの中に駆け込みました。
すぐに便器の前に屈み、思わず嘔吐をします。
「か弱き乙女としては見られたくない姿ですね、とミサカは苦笑いをしながら引き続き嘔吐を開始します」

一方通行は確かに極悪人かもしれません。私達の妹達を10031体もの命を奪った張本人です。

ですが私達も・・・まだ理解できていなかったとは言え・・・効率の名の下に・・・殺された自分達の妹の死体の処分をしていたんですよ?

ミサカはまだ・・・殺された10031号の生暖かい肉体を袋に詰めていた時の記憶が忘れられません。
彼女の遺体を抱えながらあの人と交わした会話も忘れられません。
だんだん失われていった彼女の体温の感触もわすれられません。

お姉さま・・・

ミサカはどうすればいいのですか?

周りの人が許してくれるのに、自分が自分を許せない。

学園都市第一位の頭脳ですら解けないこの難問の答えを・・・どうすれば見つけられるのですか?

ミサカは・・・ミサカは・・・

どうすれば・・・

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-33冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314623016/
668 : 「夜は嫌いです・・・とミサカは不快感を露にします」 2/3[] - 2011/10/09 15:42:16.37 ZK9HCWY9o 2/3



「又・・・ここで気を失ったか・・・」

冥土帰しと呼ばれる医者は気を失っている10032号を見つめていた。

「こんな所で寝たら風邪を引くではないか・・・」

水で濡らしたタオルで10032号の顔を拭いた彼は、彼女を抱き上げ、妹達の自室へと運び始めた。
細かい内容は知らないが、彼女が携わった実験の内容、ゴミ袋、それと「処分」と言う言葉への反応からトラウマの内容は容易に推理できる。

「だが私はできれば、君から誰かに相談して欲しいよ、今ならまでそれで間に合う次元の問題だ」

10032号を抱えてる医者は、まだ他人への相談で間に合う内は、口を出すつもりは無いと考える。

「君のお姉さまでも、あの入院が趣味な彼もそうだが、君が思ってる以上に君の事を思っている人はいるんだからね」

彼女をベッドに乗せ、立ち去ろうとする冥土帰し。

右手に抵抗を感じ、目を回すと、10032号の手が彼の袖を掴んでいた。

「ありがとう・・・お父さん・・・」

10032号が流す涙を見て、冥土返しは思わず笑みをこぼした。

「可愛らしい寝言だな。ネットワーク経由の記憶か、人間としての本能か・・・いずれにせよ、興味深いのは確かだ・・・」

冥土返しは空いてる左手で数回10032号の頭の撫でた。

「よく寝なさい、そして明日を楽しみなさい、その次の日も、その後の日も、全部見れるように、私が生きている内は完璧の調整でサポートするから」

彼はミサカ達の部屋から出て、自分の仮眠室へと戻った。

669 : 「夜は嫌いです・・・とミサカは不快感を露にします」 3/3[] - 2011/10/09 15:47:06.49 ZK9HCWY9o 3/3




お姉さま、ミサカは不思議な夢を見たんです。
いないはずの父親に頭を撫でられ、大丈夫だよ、って言ってもらえたんです。
親のいないクローンであるミサカにとっては、とてつもなく未知で心地よい夢でした。

こんなミサカでも、10031号は許してくれますでしょうか?
頭を撫でてくれて、大丈夫だよって、許してあげるから精一杯ミサカの分まで生きて・・・って言ってくれますでしょうか?
私達があの世に行ったら、他の10030人の妹達と一緒に、「心待ちにしてたよ!」って言ってもらえますでしょうか?

そうだといいなってミサカは思います。
そうだといいな・・・ってミサカは全身全霊で願います。

だって、今生きてるミサカ達見たいに個性が芽生える前に死んじゃっても、私達には一人一人分かるから。
1号、2号、3号から10031号まで、皆分かるから、皆大好きだから。
あの子達も絶対、あの世で私達以上に面白い個性的なミサカになって、同じぐらい私達の事が大好きとかって言ってもらえたら、それ以上に嬉しい事は無いと思うから。

だから、お姉さまも、あの人も、一方通行でさえ巻き込んで、あの世あるであろうミサカネットワークに負けないように、こっちで盛大に盛り上がりたいです!

だからお姉さまも、あの人も、上位固体も、他の妹達も・・・今はいない妹達も、百歩譲って一方通行も、皆、皆、大好きです!

これからもよろしくお願いします!とミサカは元気よく挨拶します!