814 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2012/09/08 03:51:17.00 SY02SXGDO 1/75レスお借りします。
ありがちな「月が綺麗ですね」ネタ。
ぶっちゃけ十五夜まで待てなかったで早漏。
カプ有、各レスの名前欄でご判断のこと。
ガラガラガラ
上条「おー、今日は月は無いけど綺麗な星空だなー」
イン「とうまぁ……」グー キュルル
上条「おっ、あれは南十字星!」
イン「とうまってばー……日本じゃサザンクロスは見えないよ?」キュルルルルルルル
スフィ(突っ込んでやるなよ、ホラ旦那だから)ニャニャー
上条「あっ、えーっと、ヤバ気な大規模魔術でも起きそうな夜だなぁ!」
イン「今日の天体配置に適合する魔術は有名どころでは十二種、魔術の発動に向いた日とは言えないかも。
……じゃ・な・く・て!
晩ごはん、モヤシ炒めとモヤシのおひたしと具のないお味噌汁だけじゃ足りないんだよ!!」ウガー
上条「し、仕方ないんです! 空を眺めて歩いてたらいつの間にか財布が無くなってたせいなんだ!
そうじゃなきゃ特売の鶏肉が買えてた!」
イン「とうまのばかー! そんなに空が好きなら星にでもなればいいんだよ!!
朝は鳥になって私(のお腹)を目覚めさせるべきかも!!!」ガブガブ
上条「カニバ!!?」
テクテク
打止「ねぇあなた、見て見て、ってミサカはミサカは左手の袖を引いてみる」クイクイ
一方「あァ?」
打止「上! お月様がすっごく綺麗なの、ってミサカはミサカは得意げに報告!」ビシ!
一方「ンだ急に、中秋の名月には早ェぞ」
打止「うん。でもね、今日は黄色が強くて、にっこり笑った形で、見事な『お月様』なの!
ってミサカはミサカはステレオタイプなお月様を讃えてみる」
一方「確かになァ、ガキが描くよォな絵、そのまンまの月だな」
打止「でしょ? 本当はね、見付けたのはこのミサカじゃないんだよ。
一九〇九〇号がネットワークで報告して、現在経度六十度内に居るうち一一五八のミサカが空を見上げてるの、
ってミサカはミサカは呟いてみたり」
一方「良くやるなァ。一一五八の月がネットワークに流れてンのか」
打止「でも、全部ちょっとづつ違うよ、ってミサカはミサカは首を傾げる。
雲が掛かってたり、周りの星の位置がずれてたり、色が少し変わってたりするの。
ミサカの月と一八三〇四号の月は、きっと別のものかもしれないね、ってミサカはミサカは詩人顔」
一方「……オマエなァ。そりゃァ環境やら微細な視力の違いやらで目に入る月の画像は違うかもしれねェが。
地球の惑星は一つしかねェンだよ、結局は同じ月だ」
打止「そうなのかな」
一方「そォだろ。つゥか国語より地学勉強しろ、地学」
打止「そっかぁ……ふふ」ニコニコ
一方「ンだァ? 何笑ってンだよ」
打止「何でもない! ってミサカはミサカはあなたを置いてダーッシュ!」タタタタ
一方「あ、オイ!」
ガラガラガラ
上条「お、インデックス、今夜は月が綺麗だぞ。半月は白が映えるなー」
イン「…………/」
イン「…………//」
イン「…………///」カァァ
上条「どうした、下向いて。外見てみろって」
イン「……とうまは」
上条「?」
イン「とうまは、いつも誰かのために走り回ってるよね」
上条「違ぇよ、前にも言ったろ。全部自分のためだ。目の前で人が傷つくのは、俺が嫌なだけなんだって」ハハ
イン「そうだね、前にも聞いたかも」
上条「だろ?」
イン「じゃあ、私は死んでなんてあげないんだよ」
上条「何の話だ? そりゃインデックスさんが元気でいてくれた方が俺は安心ですが」
イン「うん。だから死んであげない。ずっと帰りを待ってるんだよ!」
上条「? よく分かんねぇけどありがとな。俺はそこに帰れば良いんだろ? 迷わなくてすむな」
イン「…………うん!!」
浜面「あーーー!! 風呂上り! ベランダ! ビール!! クソ、幸せだなー」グビー
滝壺「はまづら……お風呂の後に身体冷やすと風邪引いちゃうよ?」
浜面「硬いこと言いなさんなって! 滝壺も一緒にどうだ? ほら、今日は満月、スゲー綺麗だろ」
滝壺「………………最も君を憶う」ポソ
浜面「んあ?」
滝壺「何でもない。……古文を知らないはまづらも、私は応援するもん」プー
浜面「子分? 誰の?」
滝壺「んー、やっぱ違うかも」
浜面「えっ、えっ、」ナニガ?
滝壺「はまづら、いつも一緒に居てくれるし」
浜面「おう!」
滝壺「アイテムのみんなも、もうばらばらになったりしない」
浜面「おう!」
滝壺「なら、雪月花の時は……フレンダ……?」
浜面「おう……?」タキツボサン?
滝壺「彼岸の方から電波が来てる……」
浜面「ちょ、それ駄目ですからね! そっち行っちゃ駄目だから!!」
ウィリアム「ここにいらしたか」ヒョコ
ヴィリアン「ごめんなさい、探させてしまったかしら」
ウィリアム「いや。こんな時間に、外で何を?」
ヴィリアン「少し夜空を。今日はとても、綺麗なオールドムーン」
ウィリアム「外国文学であるか」
ヴィリアン「…………さぁ。どうかしら」ニコ
ウィリアム「……吾輩は、騎士の称号を厭い」
ヴィリアン「えぇ」
ウィリアム「一時は傭兵として戦う心も燃え尽きたが」
ヴィリアン「えぇ」
ウィリアム「殿下に捧げるものは変わらないのである」
ウィリアム「お守りいたす。たとえ、この命尽きるとも」
820 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2012/09/08 04:00:30.01 SY02SXGDO 7/7以上です。
投下トロくてすみません。
雪月花だけややこしいので野暮な補足。
要らん人はスルーしてください。
大元の漢詩:
(遠くに居る親友に対して)
一緒に楽しくやった連中は皆去っていった。雪や月や花、美しい風景にまず思い出すのはお前のことだ
枕草子では:
雪月花の時(何より君を憶う)=好きだっつの言わせんな恥ずかしい
ほんとですよ?