607 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] - 2013/01/13 22:38:27.52 QQjEUf3Po 1/13こんばんは。新年明けてもう二週間、早いものですね
10レス程度お借りします
>>478->>486に引き続きガチの下ネタですので苦手な方は飛ばしてください
前回で終了と言ったな、あれは嘘だ
関連
垣根「光る○○○だ」 一方通行「最低だなオマエ」
http://toaruss.blog.jp/archives/1044711838.html
垣根「男は黙ってセーラー服」 一方通行「意外と正統派じゃねェか」
http://toaruss.blog.jp/archives/1044712601.html
垣根「リピートアフタミー『らめぇぇぇ!!』」 一方通行「……らめェ」
http://toaruss.blog.jp/archives/1044713125.html
垣根「……」ムシャムシャ
一方通行「……」モグモグ
垣根「……一方通行、醤油とって」
一方通行「ン」ヒョイ
垣根「サンキュ……ところで一方通行、ちょっといいか?」
一方通行「……何だ?」
垣根「ラブドールってあるよな?」
一方通行「そンなものはない」
垣根「いやあるから。ラブドール、知らねぇか?」
一方通行「いや……大型犬の事か?それともその、性的欲求を満たすための等身大人形か……」
垣根「後者だ」
一方通行「後者か」
垣根「そう、いわゆるダッチワイフの事だ。南極一号とかそういうやつ」
一方通行「南極一号とか言われても逆にわからねェよ普通」
垣根「オマエはわかってんだからいいじゃねぇか。
つか前者の大型犬ってのはラブラドールの事か?その間違え方はちょっと無理があるだろ」
一方通行「無理をしてでも話を逸らしたかった俺の気持ちも汲ンでくれると嬉しいンだがなァ」
垣根「おいおい今さら下ネタトークがイヤになったなんて言うんじゃねぇぞ?今まで散々やってきといてよぉ」
一方通行「ほぼ毎回オマエが一方的に話してるだけじゃねェか……」
垣根「何言ってやがるAVん時はノリノリだったじゃねぇか」
一方通行「AVは下ネタじゃなくて嗜みだからな」
垣根「……うん?まぁいい、それよりラブドールだ」
一方通行「今回はなンだよ、ラブドールがどうしたってンだ?」
垣根「ダッチワイフの中でも特にソフビニやシリコンで作られる高級品がラブドールって呼ばれてるわけなんだが
ここ数年でその造形にかなり磨きがかかってきてるって事はオマエも知ってるな?」
一方通行「あァ……有名どころだとオ○エント工業とかか?」
垣根「あそこはすげぇぞ、あれだけ人間に近い美人顔を作っておきながら
不気味の谷を感じさせないように工夫を凝らしてある」
一方通行「つっても不気味の谷ってのは人間らしからぬ動きや不自然な表情に起因する部分もあっから
無表情な人形だと感じづらいってのはあるンだがな」
垣根「まぁ不気味の谷は置いといて、とにかく最近のラブドールは出来がすげぇし余裕でイケる」
一方通行「ふゥン、で?」
垣根「更に最近ではただ美人なドールや可愛いドールを作るだけに飽き足らず
写真やビデオから実在の人物そっくりのラブドールを作ってくれるサービスなんてのもあるんだよ」
一方通行「マジかよ世も末だなおい」
垣根「ところで一方通行、俺はここしばらく彼女とレスになっている」
一方通行「うン、自業自得だな。でもなンでこのタイミングでそンな報告すンの?イヤな予感しかしねェよ?」
垣根「レスになった理由は彼女との折り合いがちょっと悪くなっせいとか色々あるが
一番の原因はやっぱりいつぞやの淫語のせいだな。あれがまだ軽く心の傷になってて
なかなか積極的に彼女を抱こうって気になれねぇわけだ」
一方通行「いや絶対オマエより彼女のほうが重大なトラウマ抱えてっから」
垣根「だがこのまま彼女を避け続けるのは良心が痛む。彼女の為にも俺はこの心の傷を乗り越えなけりゃならねぇ」
一方通行「何でオマエの方が彼女避けてる事になってンの?避けられてンのオマエだろ?
つーか乗り越えずにこのまま関係消滅させた方が彼女の為だろ、絶対」
垣根「一度は記憶を部分的に消すことでトラウマを解消しようともしたが、それじゃ根本的な解決にはならねぇ。
つかその辺の記憶なくなったら俺また彼女に同じ事頼みそうだし」
一方通行「『頼みそう』じゃなくてオマエ二回頼ンでンだよ実際に。
折角俺が一度記憶消してやったのに記憶なくしたオマエは性懲りも無く彼女に淫語言わせて
またトラウマになってンだよ!この馬鹿が!」
垣根「細けぇ事はいいんだよ、俺の記憶では一回だ」
一方通行「そろそろ死ンだ方がいいぞオマエ」
垣根「とにかくだ、この心の傷を乗り越える為には訓練が必要だ。その為に俺は……」
一方通行「ちょっと待て、オマエまさか彼女を抱く訓練の為にさっき言った
『実在の人物そっくりのラブドールを作ってくれるサービス』とやらを利用したンじゃねェだろォな!?」
垣根「あ?いや違ぇよ?」
一方通行「……違ェのか。そうだよな、流石にそこまで馬鹿じゃねェよな」
垣根「あのサービスは元になる人物の同意が必要なんだよ。盗撮写真とかで作れたら問題になるからな」
一方通行「ほォ、結構その辺考えられてンだな。しかし詳しいなオマエ」
垣根「あぁ、実際に頼んで断られたからな」
一方通行「頼ンでンじゃねェかこのボケがァァァァ!!!」
垣根「折角訓練方法を思いついたのに肝心の人形は作ってもらえない。流石の俺も焦ったし絶望したぜ……」
一方通行「俺は今まさにオマエの脳に絶望してンよ……」
垣根「だがな、俺は垣根帝督だ!いつだって逆境から這い上がってきた男だ!!
この程度で引き下がっちゃ学園都市第二位の名が廃る!!」
一方通行「あァちくしょうやっぱり引き下がらなかったンだな、ちったァ自重しろよオマエ、マジで」
垣根「絶望に暮れていた俺は天啓の如き閃きを受けた!そうだ、俺の未元物質に常識は通用しねえ!!
作ってもらえないってんなら……自分で作っちまえばいい!!!」
一方通行「オマエは本当に俺の予想を遥かに上回るな、嫌な方向で」
垣根「まぁそんなこんなで彼女の等身大ラブドールを作ったわけよ」
一方通行「軽いノリで本当に最低な事言ってるなァオマエ」
垣根「シリコンよりも人体に近い感触の未元物質製で造形も細部までこだわり抜いて完璧!!
もうホント出来上がったその日から彼女がずっと俺の家にいるみたいで落ち着かなかったぜ?」
一方通行「へェ……」
垣根「欲しくなったか?何ならオマエ用にも誰かをモデルにして作ってやろうか?」
一方通行「……………いや、いらねェ」
垣根「そうか。まぁ生身の女を相手に出来る状況ならなくてもいいしな。
で、とにかくお手製のラブドールを前にいよいよ訓練を開始しようとしたんだがここで問題が発生してだな」
一方通行「どンなだ?」
垣根「……彼女に似すぎてたせいで心の傷が刺激されて抱けなかった……」
一方通行「オマエ本当に馬鹿だな」
垣根「仕方ねぇから顔を微妙に改造したんだよ。具体的に言うと目をちょっとだけ大きくして俺好みにした」
一方通行「オマエそれ彼女本人のツラに文句つけてンのと同じだからな?わかってっか?
彼女の目が好みじゃねェつってるようなもンだぞ?」
垣根「いくら最愛の恋人だつっても外見が100%自分の好みと合致してる事なんてあり得ねぇだろ」
一方通行「それはそうかも知れねェが色々腑に落ちねェよ……」
垣根「それに目を大きくしたつっても本当にちょっとだけだぜ?注意深く見なきゃわからない程度の。
だがほんのそれだけの改造で俺のリトルていとくんは天を突く勢いで大復活よ」
一方通行「世の為人の為何より彼女の為にも一生死ンでるべきだったと思うンですよ」
垣根「猛り狂い輝くリトルていとくんを宥めながら俺はドールを優しくベッドまで運び
いざ事に及ぼうとしたまさにその時、その瞬間……ッ!!」
一方通行「その瞬間、どォした?」
垣根「彼女がアポなしでやってきました……」
一方通行「うわァ……」
垣根「想像してくださいアクセラさん。ドアを開けたまま硬直する彼女、
裸でベッドの上にいる俺と彼女そっくりのドール……」
一方通行「居た堪れねェ……居た堪れねェよ……」
垣根「互いに硬直し見つめ合う事数秒。彼女の顔に徐々に侮蔑の表情を作られていく。
このままではマズイ!何か上手い言い訳をしなきゃジ・エンドだ!!」
一方通行「どンな言い訳してもジ・エンドだろ……完全に詰みじゃねェか……
将棋で例えると王以外の全駒取られて方位されてるようなもンだぞ……」
垣根「何とか彼女を納得させなければならない!!時間をかけて彼女が状況を理解すればするほど不利になる!!
俺は咄嗟に叫んだ!!」
『こ、コイツはオマエの生き別れの妹だ!!』
垣根「……ってな」
一方通行「失策過ぎる……それでどンな反応したよ彼女は?納得は……するわけねェよな?」
垣根「……彼女、無表情のまま『お前は恋人の妹と素っ裸で布団で寝るのか?』的なことを淡々と……
グゥの音も出なかったぜ……」
一方通行「彼女の冷静さってか冷めっぷりがやべェ……」
垣根「次の瞬間彼女は俺から目を逸らし部屋から出て行こうとした。
ダメだ!そのまま行かせたら俺達の関係はそこで終わっちまう!何とか止めなければ!!」
一方通行「行かせてやれよもう!!終わらせろよ関係!!」
垣根「俺は裸のまま彼女に駆け寄った。考えがあっての事じゃねぇ、ただこのまま終わらせたくなかった。
そんなエゴで俺は走り、そして気付いた時には彼女を抱きしめていた(全裸で)」
一方通行「何でちょっと感動系恋愛小説風にしようとしてンの?徹頭徹尾オマエが悪いってわかってるか?」
垣根「俺の腕の中で彼女は逃れようと身を捩る。そんな彼女を俺は一層強く抱きしめ、そして耳元に口を寄せ……」
『結婚しよう』
『……はい』
一方通行「えんだああああァァァァ!!」
垣根「いやあああああああ!!!」
一方通行「って何でだァァァァァァァ!!!」ガターン!
垣根「おぉ!?」ビクッ
一方通行「何でだ!?ホント何でだ!?意味がわからねェ!!!
いきなり求婚するオマエもだけど承諾する彼女もサッパリわかンねェ!!!」
垣根「そういう運命だったんだろう、結局な」
一方通行「わけがわからねェ……どうしてだ、どうしてそンな事になる……理に適わねェ……」
垣根「理だけで割り切れないのが男と女、そして愛なんだよ」
一方通行「……え、ちょっと待ってね、彼女本当に承諾したのか?」
垣根「おう、そんでその場でキスしてリトルていとくんも復活したぞ」
一方通行「女ってワケわかンねェな……オマエもワケわかンねェけど……」
垣根「結婚ってのは女の憧れだからな。混乱した状況でそんなジョーカーを突きつけられれば流されちまっても不思議はねぇさ。
俺も必死だっただけでそこまで計算してたわけじゃねぇけどよ」
一方通行「……もうなンかどうでもいいわ………おい垣根」
垣根「ん?」
一方通行「……結婚おめでとう」
垣根「おう、ありがとよ」
一方通行「式はいつ頃の予定だ?」
垣根「あぁ、6月がいいって彼女が言ってるからそうしようと思う」
一方通行「ジューンブライドって奴か。ロマンチストな彼女じゃねェか、メルヘンなオマエには丁度いいかもな」
垣根「だろ?」
一方通行「はァ……いややっぱり納得いかねェな……ラブドールはどうなった……」
垣根「あーそうそう!それなんだけどな!
ラブドール交えて擬似3Pやろうぜって彼女に持ちかけてるんだがなかなか承諾してくれなくてよぉ」
一方通行「……オマエ」
垣根「何とか上手いこと彼女が承諾してくれるようないい誘い方ってねぇかな?ちょっと考えてくれよ一方通行」
一方通行「知るかボケェェェェェェ!!!帰れ!!二度と来ンなァァァァ!!!」
619 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] - 2013/01/13 22:46:58.18 QQjEUf3Po 13/13今回こそ終わりです
SSを無駄にダラダラ長引かせる癖がついていたので短いSSの練習をさせて頂きました
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます
そして何か色々とすいませんでした、こんなもん書いちゃって