100 : やっほう。殺しにきたよ。第一位。[sage saga] - 2013/10/16 16:35:35.39 OyAlv72Wo 1/5初めてSSなるものを投稿します。番外通行だけど恋愛要素なし?
もっと書いてみて投稿する気になったら今度はスレ立ててみようと思うけど
たぶん立たない
あの人が憎くてしょうがない。
憎い。殺してしまいたい。
憎い。その白いコートを真っ赤に染め上げて、殺したい。
憎い。細い首を捻り潰して、殺したい。
憎い。あの人がミサカたちを殺したように、殺したい。
憎い。
憎い。
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い。
あの人はミサカが投擲した釘を反射しない。ミサカは少しづつ、あの人の肌を切って、裂いて、紅に染める。
あの人はついに倒れて、ミサカはあの人にトドメを刺す。
跨がって、細い首を撫でる。
あの人の生体電気を感じる。
あの人はミサカに抵抗しない。
首に手を添えて、罵倒してるのに。
顔を近づけて、つばを飛ばして罵倒してやってるのに。
ミサカが銃を額に宛がって、精一杯の汚い言葉をくれてやる。
あの人はなにも言わない。
ミサカは銃を握る手に力をこめた。
ミサカはあの人のことが嫌いじゃない。
白くてきめ細かい肌が好き。
すらっとした指が好き。
細くてさらさらの髪の毛が好き。
骨ばったうなじが好き。
たまに覗く鎖骨が好き。
薄い唇が好き。
ミサカにもに優しいところが好き。
素直じゃないのも好き。
口は悪いけど、ちゃんと言うことは言うのが好き。
好き。
好き。
大好き。
ミサカはあの人を殺したくない。
だから、釘は急所を狙わない。
あの人は無抵抗だから。
でも、だんだんあの人は傷ついて、倒れちゃう。
ミサカは跨がって、あの人の顔を覗き込む。
すべすべの首を撫でる。
あの人の生体電気を読み取る。うん、大丈夫、死なないよね。
ミサカはあの人に顔を近づけて、あの人はミサカから目を逸らす。
ミサカはあの人が大好き。
殺したく、ないな。
ミサカが銃をおでこに当てると、あの人はミサカをじっと見た。
殺したくないよ。
殺したくない。
生きてほしい。
なんでかは分からないけど。
ミサカはあの人に何をされたわけでもないのだけれども。
生きてほしいな。
ミサカも生きたいけど、無理なんだろうな。
死ぬ前提のミサカよりも、ミサカはあなたに生きてほしい。
殺したくない。
殺したくない。
殺したくない。
殺したくない。
殺したくない。
殺したくない。
けれども、ミサカの指には少しづつ力が込められていって。
真っ白な、まるで、あの人ののような雪原に、真っ赤な点が浮かぶ。
憎たらしいあの人の瞳みたいで、腹が立つ。最期にミサカの罵倒をくれてやる。
「大好き」
104 : やっほう。殺しにきたよ。第一位。[sage saga] - 2013/10/16 16:42:36.43 OyAlv72Wo 5/54レスほどお借りしました。
禁書原作は長すぎて番外個体登場前に投げてしまいました。
よって完全にオ○ニー化してます。サーセン。
ここからほのぼの恋愛路線に乗せていきたいですが、
それはいくらでも他の素晴らしいSSがあるのでうーむ。