213 : !9巻ネタバレ注意 未読の方は読み飛ばし推奨![sage] - 2014/01/11 01:09:10.73 9ZjWRzhD0 1/7


数レスもらいます。
タイトル、後書き含めとても新刊ネタバレ注意。
区切りの関係上1レスが短い。
宗教知らない人間が適当書いてる。
キャラ崩壊、理由は一応後書きに。

ごめんね、新刊解禁後にニッチなネタを落としていってごめんね!


















「テッラさんと話す」



元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-40冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379543420/
214 : !9巻ネタバレ注意 未読の方は読み飛ばし推奨![sage] - 2014/01/11 01:09:46.16 9ZjWRzhD0 2/7





たまには自ら誰かに対話を求めたりもする。


その時の相手が彼だったのは完全にたまたまだ。

もっとも上条自身に「その時」なんて認識はないし、
他の機会が存在していたのかも知りようがない。





215 : !9巻ネタバレ注意 未読の方は読み飛ばし推奨![sage] - 2014/01/11 01:10:25.13 9ZjWRzhD0 3/7



「……すみません」

「なんですかねー?」

「少しだけ、話を聞いてもらえませんか」

斜陽の中、去り際の背を呼び止めてみる。
首を捻って同行者を先に帰した彼――神の右席が一、左方のテッラと向かい合う。

「いいでしょう。異教の徒であれ、救いを求めるならば」

過去に対峙した時とは表情も態度も違う。
小麦粉を引っかぶっておらず肩から荷物を下げた姿はとても魔術師には見えない。
それでも、いくら科学の街で出会ったとはいえ上条を一目で異教徒と断じるあたり、彼のローマ正教センサーは感度良好みたいだ。

だからこそ『見方』は違えど彼がテッラその人であるとまざまざ実感する。



216 : !9巻ネタバレ注意 未読の方は読み飛ばし推奨![sage] - 2014/01/11 01:10:50.16 9ZjWRzhD0 4/7



「俺、あんまり十字教に詳しくないので変なこと言ったらすみません。
 誰かのために身を粉にするみたいな聖人の言い伝えってあるじゃないですか」

神裂や後方のアックアみたいな体質としての『聖人』ではなく、一般に広まる教えの中の人物として。

「まぁ、聖人とされる理由は人それぞれですが。
 施しや献身はしばしば語られる点ですねー」

異教徒の、つたない知識をむしろ歓迎するように彼はうんうんと頷いた。
俺の力ではこうなれなかった。
密かに右の手を握る。

「もし、自分が辛い思いをすることで、沢山の人が幸せに――『より』幸せになれるとしたら。
 自分の身を切ることを、どう思いますか」

「……神の子は全ての人の罪を負い、全ての人のために十字架を負いました。
 もちろん人の身を神の子に重ねるなど傲岸不遜、おこがましいにもほどがありますねー」

ただ、と。
テッラは噛みしめるように瞼を閉じる。

「神の子を心の内に感じる時、他者のために自らを捧げる道は光に照らされているでしょう。
 それは尊いことだと、証明されているのですから」



217 : !9巻ネタバレ注意 未読の方は読み飛ばし推奨![sage] - 2014/01/11 01:11:37.04 9ZjWRzhD0 5/7



「たとえば、俺の友達が『今よりもっと』幸せになったとして。
 俺が引っ叩かれなきゃ友達の幸せが取り上げられてしまうとしたら、俺は我慢していいんですよね」

人の生き死にとかは持ち出しちゃいけない気がした。
多分それに触れるなら、十字教徒の彼は否と言わざるを得なくなる。

「ふむ、ちょっと難しい問題ですかねー。
 友を思う気持ちは素晴らしいですが、頬を腫らしたあなたを見れば友人は悲しく思うでしょう。
 あるいは腹を割って二人で最善を模索するのもいいんじゃないですか」

「理由があって話すことはできなくて、それに今すぐ決めなきゃいけないとしたら」

返す言葉は早口に。
ゆったりと、軽い口調のくせ静かに語るテッラとは対照的だった。

人に選択の正しさを保証してほしいなど、意気地のないことだ。
目の下のあたりの皮膚がいたたまれなく歪もうとする。

「では己の良心に問うことです。
 後悔のないよう、明日の自分が恥じることがないよう、与えられた限りの時間悩み抜いて答えを出すといいですねー」

そうだ、とばかり彼は荷物からプラスチックコップと水筒を取り出し、茶色の液体を注ぐ。

「どのくらい時間がないか分かりませんが、この一杯を飲みながら落ち着いて考えてはどうでしょう」

話とコーヒーの礼を言って、上条は今度こそ公園を去る十字教徒を見送る。
気候までも世の平和を表しているのか暮れゆく学園都市はいまだ暖かい。

元いたベンチにゆっくり戻ると、上条はコップに口を付けた。



218 : !9巻ネタバレ注意 未読の方は読み飛ばし推奨![sage] - 2014/01/11 01:12:08.66 9ZjWRzhD0 6/7





迷いを振り切るような苦味の残滓を感じながら立ち上がる。
見上げた先はすらりと天に伸びたビル。

後に上条は聖人になんかなれないことを知るのだが、それはまた別の話だ。





219 : !9巻ネタバレこのレスまで![] - 2014/01/11 01:13:53.48 9ZjWRzhD0 7/7


テッラさん!テッラさん!テッラさん!テッラさんんんんんんあぁああああああああああああああああああああああん!!!クンカクンカ!スーハースーハー!ワインの匂いだなぁ…くんくんんはぁっ!アイスコーヒー飲んでるテッラさんかわいかったよぅ!!ううっうぅうう!!俺の想いよテッラさんへ届け!!天国の門の前のテッラさんへ届け!(抜粋)

駒場さんやフレ/ンダや数多んが作中で言及されるたびに信じて待っていた甲斐がありました再びテッラさんの描写が読めると。

テッラさんがテッラさんらしくないのはフィルターさんのせい。

ごめんね、俺のよm テッラさんへの滾る情熱だけで書いたので中身のない話でごめんね!