84 : 予告(本当に書くとは言っていない)[saga] - 2016/07/24 03:03:53.46 52uL8H3p0 1/8

数レスほどお借りします。

元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-42冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466700055/
85 : 予告(本当に書くとは言っていない)[saga] - 2016/07/24 03:05:21.68 52uL8H3p0 2/8

パリ・コミューン発足145周年記念
ドイツ社会主義統一党発足70周年記念
スターリン批判&日ソ国交回復60周年記念
ソ連崩壊25周年記念
あと、来年でロシア革命100周年&ソ連建国95周年

86 : 予告(本当に書くとは言っていない) [saga] - 2016/07/24 03:06:27.11 4Im6P6F1O 3/8

 バウムシュテッペン公国は、ザクセン州とバイエルン州、チェコの狭間に位置するシンガポール程度のごく小さな領邦国家である。かのルドルフ2世時代以来の歴史を持つこの小国は、しかしその小ささとは裏腹にルネサンスを背景とした高度な学術研究が栄え、歴代君主自身が優秀な科学者だった事もあって中部ヨーロッパにおける先進的な学問の中心地として長年その名を馳せてきた。


 特に18世紀後半、幼くして即位したエンヒェン女公による啓蒙的専制以来の発展は目覚しいものがある。イギリスの産業革命に触発された学問の振興、工業化、そして近代的教育制度・機関(エコール・ポリテクニークなど他国の教育機関にも多大な影響を与えた)の整備。これらによって公国は比類なきまでに発展し、それらの科学技術や制度を輸出する事で神聖ローマ帝国及び後のドイツ、ひいてはヨーロッパ全体の近代化に大きく貢献した。そして、あまりにも成長のスピードが異常だったために悪魔と取引したとかエイリアンの技術提供を受けたとかあらぬ噂を流された。


 しかし、その繁栄にもやがて終わりの時が来た。七年戦争、ナポレオン戦争、1848年革命、普墺・普仏戦争、第一次世界大戦……幾多の危機を乗り越えて独立を維持してきた公国も、流石にナチスドイツ相手ではどうしようもなく、1939年を以ってボヘミアと一緒に併合、直ちに民間人立ち入り禁止区域に指定された。そして、今では国そのものが親衛隊直轄の研究機関に成り下がり、日夜第三帝国の支配を正当化してアーリア人の優位性を裏付けるための研究や、戦争に勝利する為の軍事兵器開発が行われていた。その中には目を背けたくなるほど凄惨で非人道的な実験も含まれており、その代表格が超能力研究であった。現当主のテレスティーナ女公が筋金入りのファシストにしてサディストという事もあり(この事実はファシズムがブルジョアや資本家と不可分の思想であり、我らプロレタリアートと決して相知れる事のない不倶戴天の敵である事の紛れもない証左である)、それはそれは酷いものであった。


 あ、その割に国名がユダヤっぽいじゃないかとかいう野暮なツッコミはなしでお願いします。

87 : 予告(本当に書くとは言っていない)[saga] - 2016/07/24 03:08:18.79 4Im6P6F1O 4/8

アーネンエルベ第一位・一方通行(ベシュロイニガー)親衛隊少将「ギャハッ! オラとっとと死にさらせ出来損ない乱造カレル・チャペックもどきがァ! オマエラなンざこの世に存在するだけであらゆる生命への冒涜なンだよォ!」ドゴッ

 お前がそれを言うのか(驚愕)。彼は反射能力とベクトル操作能力と、「解析した現象から限りなく本物に近い推論を導き出せる」という優れた演算能力と病的なヒーローコンプレックス(厨二病)を持つロリペドホモガキである。(要するにバイであり、しかもイ◯ポである。クソちょび髭もさっさとこんな奴ガス室に送っちまえば良いのだ)何故かこんなナヨナヨした、英語にするとセロリアックみてぇな名前になる白モヤシがニェーメツ共の切り札『だった』らしい。何故過去形なのか。この後お話ししよう。

ミーチェク10032号「ご、ふっ……?」

一方通行(ベロリンガ?)「そンじゃ、そろそろ終わりにすっかァ……」

ミーチェク10032号「いま……だに……理解……でき……ません……なぜ……このような……実験が……」

一方通行(あれ? ベロ出しチョンマだっけ? モチモチの木?)「やれやれ、こンだけ殺されてりゃ流石に学習すると思ったンだがなァ……いくら見た目をそっくりにしても、所詮は模造品か……。いいぜ、今日は機嫌が良いから特別に教えてやらァ」

なめまわしポケモン(ベロベルト)「俺も詳しくは知らねェけどよォ、なンでもこの『超人進化実験(エベネ6シヒト)』とやらの目的はアーリア人をさらなる高次元の存在に進化させる事で、それはオマエラのオリジナルである第三位のガキを128回ブチ殺す事で実現するンだと」

エムレ(ベロゾール)「でも、第三位はたった一人しかいないから、そのクローンであるオマエラで代用するンだと。性能が本物より劣るから回数も2万回に増えるがな。つーわけで、オマエラの犠牲のおかげで人類は新たな段階に進化できるわけだから喜ンで死ンでくれや。恨むンならスラブの劣等人種に生まれたオマエラの『お姉様』を……」



ファマー・カミジョフ(上条当麻)赤軍准尉「ぐちゃぐちゃ言ってねぇで離れろっつってんだろ、ナチ豚!」ソゲブ

88 : 予告(本当に書くとは言っていない)[saga] - 2016/07/24 03:10:12.76 4Im6P6F1O 5/8

 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 全ての能力者達の輝ける太陽、同志カミジョフ来た! これで勝つる!何を隠そう、このツンツン頭が印象的なアジア系少年こそが後のソ連邦英雄、カミジョフ准尉なのである。

アールグレイ(ベルガモット)「ンあ? 悪ィ、ロシア語はさっぱり分からなくてなァ。なンだオマエドイツ語話せるじゃねェか」

カミジョフ准尉「御託はいいからとっとと彼女から離れやがれってんだ犬畜生が!」ソゲブ


えーっと……一転攻勢さんだっけ?(ベ……何とかさん)「ハン、オマエ、当然俺が誰だか知った上で物言ってんだろォな? それに見たところ、オマエだけみてェじゃねェか。大方斥候ってとこだろォが、本隊はまだなンだろ? 俺は(理論上)ドイツ国防軍全軍よりも遥かに強ェンだ、ましてや一兵卒のオマエ如きじゃどォしようもない。生憎だがオマエにはどォする事も出来やしねェよ、大人しくそこで指加えて眺める事に徹するなら命ぐれェは……」



ウィリアム・オルウェル英陸軍大佐「貴様のこれから行くところは高次元ではなく地獄なのである」アッ-クア

セシル・アップヴィレッジ(上里翔流)米海兵隊少尉「とりあえず煉獄を望むか?」テンノゾ

乞食(ベガー)「ハァ!? ち、ちょっと待て! なンでオマエラまでここにいる!? さっきから俺の名前表記がおかしい事にツッコミたかったのにそンな気も失せちまったよ!」

カミジョフ准尉「こうしてソビエト、イギリス、アメリカの連合三国が揃ったわけだが……実は言い忘れてたけど、既に包囲始まってるんだよね。で、どうする? 素敵な悪あがきを続けるか? 蛆虫」ソゲブ


ベロニカは死ぬことにした(主演:真木よう子)「…………こっ、来いやあああァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

89 : 予告(本当に書くとは言っていない)[saga] - 2016/07/24 03:11:30.02 4Im6P6F1O 6/8

 第三帝国が断末魔の叫びを上げていた1945年4月27日(つまり、ビアージオの中の人が産まれるおよそ半年前)、第二次世界大戦最後の激戦の戦端がこの地において開かれた。
 イワン・コーネフ元帥麾下の第一ウクライナ方面軍に米英の兵士を少々加えた総勢50万の兵が、かねてより包囲を進めていた公国の中心部目掛けて一気に突入したのだ。
 僅か1万人という敵戦力の少なさに反して、連合軍は当初苦戦を強いられた。というのも、公国の守備隊が皆強力な超能力者ばかりで構成されていたからである。しかしそれも最初の2日ほどだけであり、程なくして二人の異能力者と一人の魔術師による活躍によって形勢は逆転。僅か1週間ほどで決着が付き、第一ウクライナ方面軍はその足でプラハに居座り続けるファシスト共をぶちのめしに行った。

 とはいえ、戦いは壮絶なものであった。軍属・民間人合わせて双方に20万近い死傷者を出し、無傷な建物や設備はごく1割にも満たず、直前に郊外で行われた「ゲパックシュタット(英語ではバゲージシティ)攻防戦」をも凌ぐほどの被害となった。また、数世紀に渡って蓄積されてきた貴重な試料や研究データも戦いの混乱で略奪や焼失によって散逸し、その多くが失われてしまった。この事はアレクサンドリア大図書館炎上……ほどではないにせよそれに匹敵するほどの損失である。
 中でも最も戦闘が激しかったのが首都・レーンケルン(現在の第1・第7学区に相当)である。しかし一方で、クローン達のオリジナルであり、長年行方不明となっていた電気系能力者のチェコ人少女、ミロスラヴァ・ミーチェク嬢(御坂美琴)他多くの罪なき人々が旧公宮(現・労働人民文化宮殿)の地下牢から救出されたりしたので必ずしも悪い事ばかりではなかった。

90 : 予告(本当に書くとは言っていない)[saga] - 2016/07/24 03:16:45.76 4Im6P6F1O 7/8

 大戦終結後の1947年、公国では反ナチ派住民の抵抗組織(共産党系)による革命政権が樹立、ファシズムに与した旧公家を追放して君主制を廃止する事が決定された。その後、旧公国は米英仏の干渉に脅かされないようソ連軍の保護下に入った。

 ソ連軍の庇護を受けつつ、イギリスから政治的亡命を行ってそのまま帰化した科学者アレクサンドル・エドゥアルドヴィチ・クロウリーによる指導の元、バウムシュテッペン人民共和国では研究設備の再興や社会保障制度の整備、企業国有化などの改革が推し進められた。そしてドイツ民主共和国の成立が相成った1949年、独ソ両国の友好を祈念してドイツ領に復帰し、スターリン学園都市(スターリン・ウニベルジテートシュタット)に改称した。こうして、この学園都市の歴史は始まったのだ。


 この映画は、戦禍から不死鳥の如く蘇ったこの学園都市がやがて東側世界の学問の中心、ひいては全世界の学生達の理想郷となり、冷戦終結の混乱を乗り越えてもなお学問におけるヨーロッパ統合の要として燦然と光を放ち続け、ついには世界文化遺産に登録されるまでの過程を追った一大ドキュメンタリーである……!


『学園都市が東ドイツにあった時にありがちなこと』
公開日未定!

91 : 予告(本当に書くとは言っていない)[saga] - 2016/07/24 03:19:06.33 4Im6P6F1O 8/8

以上です。いつから書けるか全くメドが立っていないものの、アイデアだけはあったのでここに投稿させていただきました。時期は決まっていませんが、そのうち書きたいと思っています。
ありがとうございました。